平成5314日目

2003/07/27

この日のできごと(何の日)

【フィリピン】兵士が反乱

フィリピンのマニラ首都圏マカティ市で27日午前3時ごろ、武装した軍の将兵約300人が大型商店街にある高級ホテル兼マンション「オークウッド」を占拠し、アロヨ大統領の辞任を要求して立てこもった。一時は日本を含む約200人が人質となったが、同日昼までに解放された。

反乱兵士は、トリリヤネス海軍大尉ら若手将校約70人が率い、ホテル近くの駐車場などに高性能爆薬C4とみられる爆発物を設置して威嚇。アロヨ大統領は全土に「反乱警戒宣言」を出し鎮圧の構えを示し緊迫したが、政府側が反乱兵士側と交渉した後、大統領が同日夜「マニラの危機は終わった。反乱兵士は兵舎に戻ることで合意した」と収束を宣言した。

反乱は約19時間ぶりに解決。兵士らは爆発物を撤去し、トラックでホテルから離れ撤退を完了した。政府筋によると、反乱兵士側が問題にした軍の爆薬密売疑惑について、政府側が捜査を大統領に進言すると交渉の中で約束したことなどから、撤退に合意した。大統領は、反乱兵士に対し内乱容疑で捜査し、裁判にかける意向を示した。

人質は、サンチャゴ前軍参謀総長や上院議員らが兵士側と交渉した末、同日午前9時すぎから順次解放された。ホテルは計三百六室。日本大使によると、国際協力事業団(JICA)関係者ら日本人30人がいたが、無事退避。オーストラリアのルース・ピアス駐フィリピン大使も一時人質になった。

反乱兵士は声明で大統領ら政府指導者の辞任を要求。理由として(1)軍がイスラム勢力モロ・イスラム解放戦線(MILF)などに爆薬を密売(2)ミンダナオ島ダバオ爆弾テロはMILFをテロリストにするため政府が仕組んだ(3)大統領が政権続投のため8月の戒厳令布告を計画−の3点を挙げた。《共同通信》

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【ゴルフ】

ゴルフ5レディース最終日(27日・岐阜県みずなみCC=6469ヤード、パー72)初日から首位の高橋美保子が、6バーディー、ボギーなしの66で回り、通算12アンダー、204で今季初勝利を挙げた。ツアー通算3勝目で賞金900万円を獲得した。

中島千尋が2打差の2位。15位でスタートした不動裕理がコースレコードの65をマークして大塚有理子とともに3位。アマチュアの金田久美子(愛知・名古屋女大中)が通算2アンダー、214で16位と健闘した。《共同通信》

サトウ食品NST新潟オープン最終日(27日・新潟県中峰GC=7023ヤード、パー72)首位に2打差の4位で出た宮本勝昌が66で回り、通算17アンダーの271で2季ぶりとなるツアー通算5勝目を挙げ、賞金1000万円を獲得した。

宮本は序盤から順調にスコアを伸ばし、16番の8個目のバーディー(2ボギー)で抜け出した。

1打差の2位はグレゴリー・マイヤー(米国)、さらに1打差の3位は真野佳晃だった。細川和彦が16番(536ヤード、パー5)でアルバトロス(パーより3打少なくカップイン)を達成した。《共同通信》

【プロ野球・ダイエー】先発全員32安打、26得点

オリックス7−26ダイエー◇27日◇福岡ドーム

プロ野球のダイエーが27日、福岡ドームで行われたオリックス17回戦で、1試合32安打のプロ野球新記録をマークした。従来の記録は1997年5月7日に西武がダイエー戦で放った29本。両チーム計45安打も86年4月29日の広島ー大洋の42安打を上回るプロ野球新だった。《共同通信》

【J1】

Jリーグ1部(J1)第1ステージ第14節最終日(27日・カシマスタジアムほか=2試合)鹿島が0−1でC大阪に敗れ勝ち点23にとどまったため優勝の可能性が消え、優勝争いは同29で首位の横浜M、同28の磐田、同27の市原の3チームに絞られた。鹿島は前半、混戦から真中に決められ、後半の反撃も実らなかった。京都は0−1でF東京に屈し、第1ステージの最下位が決まった。《共同通信》

【世界水泳】

水泳の世界選手権最終日は27日、バルセロナで競泳決勝を行い、男子400メートルメドレーリレーの日本(森田、北島、山本、細川)は3分36秒12の日本新で3位となり、男子リレー種目で初のメダルを獲得した。大会、日本の競泳のメダルは6個で史上最多。

同種目は米国が3分31秒54の世界新で優勝。第2泳者の北島康介(東京SC)は100、200メートル平泳きの金に次いで3個目のメダルを獲得した。

男子400メートル個人メドレーはマイケル・フェルプス(米国)が4分9秒09で勝ち、1大会で個人最多の5度目の世界新で3個目のメダルを獲得。森隆弘(ミキハウス)は6位だった。

男子1500メートル自由形はグラント・ハケット(オーストラリア)が3連覇した。女子50メートル平泳ぎは羅雪娟(中国)が勝ち、100メートルと合わせ2大会連続で個人2冠に輝いた。

今大会の世界記録は新が13でタイが1だった。次回は2005年にカナダのモントリオールで開催される。《共同通信》

【新・民主党】政策決定は政治主導に

民主党の菅直人代表と自由党の小沢一郎党首は27日、NHKや民放テレビ番組にそろって出演、両党の合併による新「民主党」の政権構想に関連し、政策決定の仕組みを政治主導に改めるため抜本的な見直しに乗り出す考えを示した。

菅氏は「政官業の癒着、腐敗の構造を壊す」と強調。具体的には(1)中央政府の役割を外交、防衛や全国的なルールづくりに限定する(2)予算編成の大枠は首相と閣僚でつくる「小委員会」で決定する(3)国から地方への補助金を全廃し、地方の自主財源とする−などと述べた。

小沢氏は政府の地方税財源の「三位一体改革」について「うそっぱちだ。補助金を削減するためだけで、仕組みそのものを変えるわけじゃない」と批判。予算編成の見直しに関連し「(財務省主計局は)基本的に役割はなくなる」と述べた。

自由党が主張する消費税の福祉目的税化について、菅氏は「中長期の課題としては十分考えられるが、来年からの引き上げは考えていない」と述べ、当面は景気回復を優先する考えを強調した。

先に成立したイラク復興支援特別措置法については「政権を取れば、自衛隊をイラクに出すことはしない」(菅氏)、「できれば新しい党で違う形の(自衛隊派遣の)仕組みができればいい」(小沢氏)として、同法に基づく自衛隊派遣に反対する考えを示した。《共同通信》

【社民党・土井たか子党首】民・由合併「参加せず」

社民党の土井たか子党首は27日のテレビ朝日の番組で、民主、自由両党の合併合意に関連し「よその党の中に全部入ってしまう道は採らない。少数でも頑張っているという存在が大事ではないか」と述べ、社民党としては参加しない考えを表明した。

土井氏は両党の合併について「政権交代の可能性が強くなるのは誠に結構だ」と指摘。次期衆院選後の首相指名選挙では菅氏に投票する考えを明らかにした。

土井氏は、有事関連法が与党と民主、自由党の賛成で成立したことに関連し「憲法がじゅうりんされている。付和雷同して多数意見に従う風潮が強まると危ない。いばらの道を歩まなければならない」と述べ、次期衆院選は護憲の立場から独自に戦う方針を強調した。

同番組には菅直人民主党代表と小沢一郎自由党党首も出演。3党合併構想について小沢氏は「政権を倒すには(社民党も)一緒にならないといけない」と前向きな姿勢を示したが、菅氏は「いま(合併を)言うことは(他党に)手を突っ込んだように思われる」と慎重姿勢を示した。《共同通信》

【自由党・小沢一郎党首】金沢で会見

自由党の小沢一郎党首は27日、金沢市内のホテルで会見し、民主党との合併による新「民主党」で臨む次期衆院選の比例代表について「小選挙区に出た人を(比例名簿の)同列で1位にするのが一応の原則だ」との方針を明らかにした。

ただ、前回衆院選北陸信越ブロックで自由党が比例単独1位とした一川保夫代議士の処遇では、「(石川2区で森喜朗)前総理と戦っており、仲間として何とか特別な理解を求めたいが、私の一存で今の時点でどうするとは申し上げられない」とし、個人的には救済の方法も探る思いを語った。

小沢氏は全300小選挙区に候補を擁立するとした上で、北陸信越ブロックの情勢について「勢力的に薄いのは福井、富山。石川は完全な態勢ができており、新潟も各党のすみ分けと協力態勢ができている。その中間ぐらいが長野だ」と述べた。今後の候補擁立作業では、自由、民主両党の基盤の弱い中国、四国、九州地区を重的に取り組むとした。

新「民主党」への合流を困難としている社民党に対しては「非自民で大同団結した方が良く、菅(直人民主党)代表も積極的に話し合いを進めたらいい」と述べ、無所属議員も含めて合流を働き掛けるべきとの考えを示した。《北國新聞》

【MLB】

米大リーグ、ドジャースの野茂投手は27日、フェニックスのダイヤモンドバックス戦に先発し、後半戦3連勝となる12勝目(8敗)を挙げた。野茂は7回2/3を4安打、5四球で無失点と力投。ドジャースは1−0で勝った。

ヤンキースの松井外野手はレッドソックス戦に「5番・左翼」で出場し、3試合ぶりの安打となる中前適時打など5打数2安打2打点で、打率は2割9分5厘。ヤンキースは4−6で敗れた。

マリナーズのイチロー外野手はレンジャーズ戦に「1番・右翼」で先発し5打数1安打。打率は3割3分9厘に下がったが、リーグ首位は守った。マリナーズは3−7で敗れた。

エクスポズの大家投手はブレーブス戦に先発し、5回を8失点。チームが13−10で逆転勝ちし、敗戦投手を免れた。《共同通信》



7月27日 その日のできごと(何の日)