平成5291日目
2003/07/04
この日のできごと(何の日)
【北海道富良野市】天皇、皇后両陛下の車列に不審車
4日午前7時10分ごろ、北海道富良野市学田三区の国道38号で、地方視察に訪れていた天皇皇后両陛下の車に、車列を妨害しようとした車を阻止に入った皇宮警察の白バイが接触した。両陛下の車は右前部を破損したが、両陛下にけがはなく、予備の車に乗り換え、予定通り視察を続けた。
北海道警は公務執行妨害の現行犯で車を運転していた住所、職業不詳A容疑者(35)を逮捕した。
警察庁によると、天皇陛下の車列に車両をぶつけようとした事件は初めて。A容疑者は調べに対し「天皇陛下に会いに来た」と話しているほか、あいまいな供述をしているという。
調べでは、A容疑者は軽乗用車で後方から車列を追い抜こうとしたため、3台の白バイが制止したが、天皇の車に向かってきた。車は阻止しようとした白バイのうち1台に衝突、弾みで白バイが天皇の車にもたれかかるように接触したという。車列は現場に約3分間停止した。車列は中富良野町のラベンダーに向かう途中だった。
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小泉純一郎首相は4日昼、天皇皇后両陛下の車の接触事故に関し「(両陛下に)おけががなかったと聞いていますが、安全警護に十分配慮しないといけない」と述べ、再発防止を徹底するよう求めた。首相官邸で記者団の質問に答えた。《共同通信》
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【プロ野球】
プロ野球のサンヨー・オールスターゲーム運営委員会は4日、オールスター戦に出場する監督推薦候補を発表、ファン投票選出メンバーと合わせたセ、パ両リーグ各28選手の全陣容が決まった。
セは原(巨人)、パは伊原(西武)の両監督が指揮を執る。投手陣のうち、新人ではセの木佐貫(巨人)と永川(広島)、パの和田(ダイエー)の3人が選ばれた。セの伊良部(阪神)はロッテ時代と合わせ4度日の出場で、米大リーグ経験のある日本人の出場は1971年の村上(ジャイアンツ−南海)以来。パ投手は10勝している斎藤(ダイエー)や、岩隈(近鉄)吉崎(日本ハム)ら初出場組が5人となった。
野手では、セ捕手で阿部(巨人)が初、古田(ヤクルト)が14度目の出場。清原(巨人)はプロ18年目にして初めて球宴出場を逃した。
オールスター戦は15日の第1戦が大阪ドーム、16日の第2戦が千葉マリンスタジアムで、ともにナイターで開催される。《共同通信》
【長崎男児誘拐殺人事件】駐車場屋上に複数の足跡
長崎市の会社員Aさん(30)の長男Bちゃん(4つ)が誘拐され殺害された事件で、Bちゃんが落とされたとみられる立体駐車場の屋上に複数の足跡やタイヤの痕跡があることが4日、長崎署捜査本部の調べで分かった。
捜査本部は、これらの中に犯人の靴や犯行に使われた車のものが含まれている可能性があるとみて、屋上の床部分から集中的に採取、分析を急いでいる。
これまでの調べでは、Bちゃんは1日午後7時20分ごろ、同市三芳町の大型電器店で両親と離れて一人でゲームコーナーに行ったまま行方が分からなくなり、翌2日約4キロ離れた繁華街の裏手にある立体駐車場脇で遺体で発見された。
捜査本部は、犯人がBちゃんを、何らかの方法で連れ出し、車で駐車場まで移動したとみて経路を捜査。電器店と立体駐車場を結ぶ国道には、Nシステム(自動車ナンバー自動読み取り装置)が1カ所に設置されており、通過した可能性のある1日午後7時半ごろから9時半ごろを中心に調査を進めている。
◇
長崎市のBちゃん誘拐殺人事件に関連し、Bちゃんが連れ去られた大型電器店から約1キロ離れた大型商業施設でことし4月27日、3歳の男児が連れ去られ裸にされる事件があったことが4日、分った。
男児を裸にする手口や大型店を選んでいるなど、Bちゃんの事件と共通点があり、長崎署捜査本部は関連を捜査している。
同施設では前日の26日午後に、4歳の男児が男に突き飛ばされけがをする事件も発生。昨年には、7歳児がエレベーターで男に体を触られ、11歳児がトイレでいたずらされる事件があり、関連を調べている。《共同通信》
【イラク復興支援特別措置法案】衆院通過
国家再建を進めるイラクに自衛隊を派遣するイラク復興支援特別措置法案が4日午後の衆院本会議で、与党3党の賛成で可決、通過した。民主党など4野党は「自衛隊派遣は許されない」として、反対した。
自民党の野中広務元幹事長、古賀誠前幹事長、西田司元国土庁長官は議事の途中で退席し、採決を棄権した。採決は起立方式で行われたが、野中氏は「自衛隊員が命を落とすかもしれず、他国の人を殺傷するかもしれない法案だ」として、議員の賛否が明確になる記名採決を主張していた。また、稲葉大和議員は採決の際に起立せず、反対した。
同法案は直ちに参院に送付。7日の本会議での趣旨説明と質疑を経て8日の外交防衛委員会で実質審議入りし、今月下旬には成立する見通し。
政府は早ければ10月にもイラクに自衛隊を派遣する構えで、今後は活動地域の「非戦闘地域」、活動内容を規定する基本計画づくりが焦点となる。テロ対策特措法改正案は秋に想定される臨時国会に継続審議となる見込み。《共同通信》
【小泉純一郎首相】10月解散を模索
小泉純一郎首相は4日、イラク復興支援特別措置法案が衆院を通過したことを受け、10月の衆院解散を模索、9月下旬に予定されていた自民党総裁選の前倒しに向け自民党側との調整に着手した。10月14日の衆院選告示前に解散し、総選挙は11月上旬との観測が強まっている。
首相は4日夕、衆院解散・総選挙について「連立の信義を大事にしていくということです」と記者団に述べ、来年夏の衆参同日選挙を嫌う公明党に最大限配慮する考えを重ねて示した。《共同通信》
【政界談話室】
○・・・民主党の野田佳彦国対委員長は4日の記者会見で、テロ対策特措法改正案が秋の臨時国会で慌ただしく審議される見通しとなったことを受け「自衛隊を海外に出し活動させる法案だけに、本来なら(審議に)慎重さと謙虚さが必要だ。臨時国会で衆院解散目前の時にやるのは、政局そのものの動きだ」と批判。法案が与党内の駆け引きの道具にされている現状に「私は自衛官の息子だから極めて遺憾。出される側にとっては気の毒だ」と一言言わずにはいられない様子。《共同通信》
【MLB】
米大リーグ、ヤンキースの松井秀喜外野手は4日、ニューヨークのレッドソックス戦に「5番・中堅」で先発し、4打数2安打1打点。通算63打点とし、打率(3割4厘)とともにチームトップとなった。
一回一死一、二塁の第1打席で右前適時打、三回二死一塁でも左前打した。試合はレッドソックスが10−3で圧勝した。
マリナーズのイチロー外野手はレンジャーズ戦に「1番・右翼」で先発し、4試合連続2安打(4打数)をマーク。打率を3割4分6厘に上げ、首位と4厘差のリーグ2位。2盗塁も記録した。マリナーズは3−7で敗れた。
ドジャースの石井投手はダイヤモンドバックス戦に先発し、6回を5安打無失点で、勝敗はつかなかった。延長十回、ドジャースは1−3で敗れ、7連敗。
エクスポズの大家投手はブレーブス戦に先発し、5回1/3を10安打6失点(自責点5)で、8敗目(7勝)を喫した。チームは6−8で敗れた。《共同通信》
【この日の民主党】
「官房長官のレイプ容認発言、事実なら責任重大」野田国対委員長
福田官房長官が集団レイプを擁護する発言をしたとされる問題で、民主党の野田佳彦国会対策委員長は4日、「昨日、参議院内閣委員会で官房長官は『事実ではない』と答えたようだが、事実なら国会でウソをついたことになり、重大な責任を問われる。男女共同参画担当大臣としての任にも耐えない。発言の真偽をあらゆる手段で調査する」と表明した。
自民党の太田誠一議員の集団レイプ容認発言の直後、福田官房長官が官邸記者との「完全オフレコ」の懇談の場で「女性にも挑発的な格好をしているのがいっぱいいる。僕だって誘惑されちゃうよ」「男は黒ヒョウなんだから」などと同じく集団レイプを擁護するような発言をしたと一部メディアは報じている。
[常任幹事会]衆院香川1区で小川淳也さんを公認内定
民主党は、衆議院香川県第1区で新人の小川淳也さんを候補者として公認することを内定した。1日の第251回常任幹事会で確認されたが、公務員のため、4日付けの退職を待って公表した。
[衆院本会議]イラク特措法案を可決
米英両軍の占領下にあるイラクに自衛隊を派遣するためのイラク特別措置法案が4日、衆議院本会議で与党の賛成多数により可決された。民主党は反対した。
採決に先立ち反対討論に立った民主党の桑原豊議員は、「人道的見地からイラク復興支援に積極的に取り組むべきだが、現地のニーズ、憲法上の問題、対中東戦略などを総合的に勘案し、現時点で自衛隊を派遣することは妥当ではない」と表明。また、政府案について▽非戦闘地域を特定することは困難▽派遣される自衛官の位置付けがあいまい▽自衛隊による対応措置は民主的統制の観点から国会の事前承認とすべき▽刻々と現地情勢は変化しており、期限を2年に短縮すべき──などの問題点を挙げ、「はっきりしているのは、何があってもブッシュ政権のため『はじめに自衛隊派遣ありき』という一点だけ。将来に禍根を残す法案だ」と深い憂慮を表明した。
「イラク戦争の大義をめぐる総理の軽さは信じられない」岡田幹事長
民主党の岡田克也幹事長は4日の拡大定例会見で、同日、政府のイラク復興支援特別措置法案が衆議院を通過したことに関連して、「イラク戦争の大義が揺らいでいることについての総理の軽さは信じられない。民間人を含めすでに1万人近い人が亡くなっているにもかかわらず、その戦争が間違って始まったかも知れないということに対する恐れ、おののきはないのか」と述べ、米国からの大量破壊兵器に関する情報を鵜呑みにしてイラク攻撃を支持した小泉首相の責任をさらに追及する考えを明らかにした。
また岡田幹事長は、衆院本会議での採決時に自民党の野中元幹事長、古賀前幹事長が退席して棄権したことに触れ、「自民党の実力者がそもそも納得していない法案だということ。(両氏は)本気で反対するのであれば党内で大いに議論すべき。子どもじみたパフォーマンスだ」と厳しく指摘した。《民主党ニュース》