平成5292日目

2003/07/05

この日のできごと(何の日)

【新型肺炎】WHO、制圧宣言

世界保健機関(WHO)のブルントラント事務局長は5日、ジュネーブのWHO本部で記者会見し、台湾に対する新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)の「流行地域」指定解除を発表した。

最後まで残されていた台湾の指定解除で、WHOは昨年11月に中国広東省から広まり、猛威をふるった新型肺炎の世界全体での「制圧」を宣言したことになる。新型肺炎の犠牲者は世界各国で810人を超えた。

しかしWHOは例年イニンフルエンザが広まる冬季に、新型肺炎が再流行する恐れがあるとして、引き続き警戒を呼び掛けている。これまで発症例がない日本も将来の感染者発生に備えた収容施設や治療体制の整備が大きな課題だ。

中国やアジア各国は感染拡大で打撃を受けた経済面での回復に全力を注ぐことになる。

WHOの4日のまとめによると、SARSによる死者は全世界で812人、感染者数は8439人。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

情報量が少ない日は随時加筆中です。

引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。

外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)

古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。

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【中日・立浪和義内野手】通算2000安打達成

中日の立浪和義内野手が5日、巨人16回戦(東京ドーム)でプロ野球30人目となる通算2000安打を達成した。初安打は1988年4月8日の大洋(現横浜)で欠端から。あと3安打で試合に臨んだ立浪は、一回に右中間二塁打、六回に右翼線二塁打を放った後、八回無死一、二塁で右前適時打して一気に大台へ到達した。《共同通信》

【J1】

Jリーグ1部(J1)第1ステージ第11節第1日(5日・カシマスタジアムほか=6試合)約1カ月半ぶりに再開され、注目の鹿島−磐田は、この試合限りでサンプドリア(イタリア)に移籍する柳沢らが得点した鹿島が5−2で磐田を破り、2位に浮上した。磐田は首位から3位へ後退、優勝争いは混とんとしてきた。

単独首位に立ったのは市原。前、後半に1点ずつを挙げ2−0で柏を振り切った。名古屋は京都と引き分け、横浜Mは前半に久保が得点して1−0で清水に競り勝った。浦和は2−1で大分に、神戸はG大阪に4−3で勝った。《共同通信》

【テニス・ウィンブルドン選手権】

テニスのウインブルドン選手権第12日は5日、ロンドン郊外のオールイングランド・クラブで行われ、女子シングルス決勝で第1シードのセリーナ・ウィリアムズ(米国)が姉で第4シードのビーナス・ウィリアムズ(米国)を4−6、6−4、6−2で破って2連覇を果たし、優勝賞金53万5000ポンド(約1億800万円)を獲得した。

四大大会決勝での両者の対決は、2大会ぶり6度目。世界ランキング1位のセリーナは対ビーナス戦6連勝。全仏オープンで四大大会連覇が4で途切れたが再び優勝し、四大大会通算6勝目を挙げた。《共同通信》

【長崎男児誘拐殺人事件】ビデオに男児連れた若い男

長崎市のBちゃん(4つ)誘拐殺人事件で、殺害された駐車場ビルに近い商店街の防犯ビデオに、Bちゃんとみられる。男児を連れた若い男が写っていたことが5日、長崎署捜査本部の調べで分かった。

捜査本部は、男が事件にかかわっている可能性が高いとみて映像を分析。男の割り出しを急ぐとともに、犯人が駐車場に車ではなく徒歩で入っていた可能性もあるとみている。

これまでの調べでは、Bちゃんは1日夜、同市三芳町の大型電器店で行方不明になり、2日午前、約4キロ離れた万才町の駐車場ビル敷地内で全裸の遺体で見つかった。

捜査本部は駐車場周辺の繁華街で聞き込みをする一方、店舗や街頭に設置された防犯ビデオの記録映像の提出を受け捜査。そのうち、駐車場から大通りを挟んで約150メートル離れた浜町のアーケードの街頭に設置された防犯ビデオに、Bちゃんとみられる男児と男の姿が写っていたという。

ビデオカメラは商店街の約360メートルに18台設置。調べているのは連れ去り直後の1日午後7時から11時までの分で、駐車場ビルに近い西側160メートルにある9台分の映像。高さ4.5メートルに固定され、ズーム機能はないという。

一方、同市千歳町の大型商業施設で昨年3月以降起きた同一犯の可能性がある類似被害5件のうち、捜査本部が今年4月の4歳男児暴行事件と3歳男児強制わいせつ事件を最も関連が強いとみていることも判明した。《共同通信》

【沖縄県北谷町】墓地に男子中学生の遺体

5日午前3時ごろ、沖縄県内の男子中学生(13)から「友達の友達が、殴られて同県北谷町内に埋められた」と110番があった。

沖縄署が捜索したところ、北谷町吉原の墓地で遺体が見つかった。遺体は男子中学生で、県警は死体遺棄事件として捜査を始めた。

同署は、死亡した男子中学生と同じ中学に通う生徒ら数人から、詳しい事情を聴いている。

調べによると遺体の状況から、死後、数日が経過しているとみられる。《共同通信》

5日午前10時45分ごろ、沖縄県北谷町吉原の基地で、同町内の中学二年生A君(13)の遺体が埋められているのを沖縄署員が発見した。

同署は殺人と死体遺棄の疑いで同じ中学の三年生男子(14)と卒業生の無職少年(16)を逮捕、二年生男子(13)を補導し児童相談所に通告した。また、死体遺棄容疑で別の中学に通う三年生女子(14)を逮捕した。《共同通信》

【自民党・山崎拓幹事長】秋の衆院選を示唆

自民党の山崎拓幹事長は5日午後、神戸市で開かれた同党兵庫県連大会であいさつし「一挙に解散ムードが高まってきたことも事実だ」と述べ、与党党首会談で9月下旬の臨時国会招集が合意されたことで、秋の衆院解散・総選挙の流れができたとの考えを示した。

これに先立つ名古屋市の愛知県連大会でも「小泉(純一郎)首相は総選挙が終わるまでは解散権の行使は考えないとかねてから言っていたが、別の言い方をすると10月以降は常在戦場だということになる」と述べ、秋の総選挙を強く示唆した。《共同通信》

【ロシア】コンサート会場で自爆テロ

モスクワ市北西部トゥシノの飛行場に設けられた屋外ロックコンサート会場で5日午後3時ごろ、女性による自爆テロが相次いで発生した。内務省の発表によると犯人女性2人と周辺にいた14人が死亡、60人以上が負傷した。インタファクス通信によると、医療当局者は死者が20人に達するとの見方を示した。

モスクワでは、昨年10月にチェチェン独立派が劇場を占拠、約130人が死亡した事件以来、最悪の惨事となった。自爆テロ発生当時、ロック音楽祭が行われており、会場には若者ら4万人の観客が集まっていた。

犯人の一人はチェチェン共和国の1983生まれの住民であることを示すパスポートを所持。グリズロフ内相はチェチェン独立派の犯行との見方を示した。モスクワの日本大使館によると5日夜現在、日本人が事件に巻き込まれたとの情報はない。

犯人は会場の入り口で警官に入場を阻止され、その場で身に着けていた爆発物を爆発させた。犯人は観客がひしめく会場で多数の爆発を起こす計画だったとみられる。《共同通信》

週末のロックコンサートが血の惨劇に変わった。「ズドーン」と爆発音が響き、観客が逃げ惑う。現場には、遺体の一部が散乱。モスクワのコンサート会場で起きた自爆テロは、相手を選ばない無差別テロの恐怖をよみがえらせた。

「クルイリャ(翼)」と名付けられたロシア最大規模のコンサートの会場は飛行場。テロが起きた午後3時ごろには、若者ら約4万人が集まり、大音響のロック音楽が響いていた。

突然、会場の入り口近くで爆発。ほぼ同じ場所で爆発が続き、現場には観客らの足の一部などが散乱、黒こげとなった遺体が転がった。

モスクワの医学大学の学生は国営ロシア・テレビに対し「チケットを買おうと並んでいたら、爆発音がした。けが人が多数いて、夢中で応急手当てをした」と青ざめた顔」で語った。本人も手から血を流していた。

会社員の男性は「爆発音のした方に向かうと、7、8人が血だらけで倒れていた。一緒に来た友人と連絡が取れず心配だ」と話した。

救急車のほか、ヘリコプターも現場に到着。サイレンが鳴り響き騒然とする中、次々とけが人が運ばれた。幼い子供も含まれていたという。《共同通信》

【MLB】

米大リーグ、ヤンキースの松井外野手は5日、ニューヨークのレッドソックス戦に「5番・中堅」で先発し、4打数3安打で打率を3割9厘へ上げた。

松井は二回先頭の第1打席で右前打、四回先頭の第2打席も左前打を放った。六回の第3打席は左飛だったが、八回の第4打席は左前打だった。試合はレッドソックスが10−2で快勝した。

マリナーズのイチロー外野手はレンジャーズ戦に「1番・右翼」で先発し、5試合連続で2安打(5打数)した。打率を3割4分7厘に上げてリーグ2位を守ったが、首位モーラ(オリオールズ)との差は1分3厘に開いた。長谷川投手は3−2の延長十回に登板し、3者凡退に抑え3セーブ目を挙げた。

メッツ傘下の3Aノーフォークに所属する新庄外野手は5日、ロチェスター戦に「3番・中堅」で先発し、、2打数無安打3四球で1得点だった。チームは9−7で勝った。

カージナルス傘下の3Aメンフィスの田口外野手はニューオーリンズ戦に「8番・中堅」で先発し、4打数1安打1得点だった。チームは7−3で快勝した。《共同通信》

【櫻内義雄さん】死去

衆院議長を務めた元自民党衆院議員の櫻内義雄氏が5日、呼吸不全のため東京都渋谷区の病院で死去した。91歳。東京都出身。

1947年総選挙で旧東京1区から初当選。2期目からは旧島根全県区に転じ、通算当選18回。この間、参院議員も1年7カ月務めた。

池田勇人内閣の通産相をはじめ、農相、建設相、外相を歴任。大平正芳内閣当時、自民党幹事長を務め、80年の初の衆参同日選挙で、大平首相急逝後、「弔い合戦」の陣頭指揮を執り、自民党を大勝に導いた。中曽根康弘政権時代は中曽根派会長として政権を支え、旧改進党以来、中曽根氏と行動を共にしてきた。

90年2月に衆院議長に就任。国連平和維持活動(PKO)協力法が成立した92年6月の本会議では、社会党議員らの徹底した牛歩戦術や集団議員辞職届提出など混乱の中で採決にこぎ着けた。93年6月、宮澤内閣不信任案可決で衆院解散となり、退任。前回2000年6月の総選挙には出馬せず、政界を引退した。《共同通信》



7月5日 その日のできごと(何の日)