平成5278日目
2003/06/21
この日のできごと(何の日)
【共産党】「天皇制」「自衛隊」を事実上容認
共産党は21日午後、党本部で第7回中央委員会総会を開き、不破哲三議長が綱領改定案を明らかにした。これまで社会主義の前段階としてきた民主主義革命を「資本主義の枠内で可能な民主的改革」と位置付け、天皇制を憲法上の制度として事実上容認したほか、自衛隊も当面存続を認めるなど、1961年に決定以来、43年目で初の大幅改定となった。
社会主義、共産主義路線については引き続き堅持するものの、国際情勢の変化や近年の国政、地方選挙での退潮ムードへの危機感を背景に、不破議長が主導してきた現実・柔軟路線をより強調した形だ。
改定案は天皇制について、現綱領が明記している「君主制を廃止」との文言を削除。「存廃は将来、情勢が熟した時に、国民の総意によって解決されるべきだ」とした。自衛隊については、現綱領の「解散を要求」を「国民の合意で解消に向かって前進を図る」に変えた。
また目指す政府については、現行の「革命の政府」を「民主連合政府」に変更。政権樹立の手段も「大衆闘争」から「国民多数の支持を得て、国会で安定した過半数を占める」と民主的手続きを強調する表現に改めた。
今後は全党的な討議にかけ、11月の第23回党大会で採択する予定だが、左派路線の維持を求める党員、支持者からの批判も予想される。《共同通信》
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【新えひめ丸】ハワイ出港
愛媛県立宇和島水産高校の実習船、新えひめ丸が21日午前10時すぎ、米ハワイ州ホノルル港を出港した。宇和島港帰港は7月6日の予定。
出港直前、猪崎満智夫船長は「天候の心配はしていない。安全な航海を心掛け、無事、宇和島に戻ります」と語った。新えひめ丸のホノルル港寄港に尽力した地元日系人ら1000人が出港を見送ろうと駆け付け「元気に戻ってきてね」と実習生らに話し掛け、別れを惜しんでいた。
新えひめ丸は2001年2月、米原潜に衝突され沈没、9人が死亡したえひめ丸に替わる同校の実習船。初の遠洋航海実習に挑戦している。《共同通信》
【アンマン国際空港爆発事件】毎日新聞、記者を懲戒解雇処分
毎日新聞社は21日、アンマンのクイーンアリア国際空港爆発事件で、禁固1年6月の実刑判決を受け、アブドラ・ヨルダン国王の特赦で釈放され帰国したG・元写真部記者(36)=東京本社編集局付=について、同日付で懲戒解雇にした。
社内の委員会で検討した結果、G元記者の軽率な行為によって6人の死傷者を出した結果は極めて重大であり、職業人としての道義的、倫理的責任は大きいと判断。「過失によって重大な事故を発生させた時」「会社の名誉、信用を傷つけ、損害を与える行為のあった時」などの懲戒規定を定めた従業員就業規則に基づいて処分を決定した。《毎日新聞》
【MLB】
米大リーグ、ヤンキースとメッツが21日、ニューヨークで対戦したが、メッツ攻撃中の四回裏に雨が激しくなり、約40分の中断後、ノーゲームとなった。
ヤンキースの松井外野手は「5番・中堅」で先発。一回の第1打席が遊一直、三回の第2打席は一ゴロだったが、ノーゲームとなったため記録は残らない。メッツの新庄外野手は先発を外れた。
試合はヤンキースが4−2とリードしていた四回裏、メッツが1点を返し、なおも無死一、二塁のチャンスだった。
米大リーグ、マリナーズのイチロー外野手は21日、サンディエゴでパドレス戦に「1番・右翼」で出場し、一回に左翼線二塁打を放ち、連続試合安打を「17」に伸ばした。4打数2安打1四球で、打率を3割5分4厘に上げた。長谷川投手は初セーブを挙げた。
イチローは八回二死無走者でも左前打した。二回一死二、三塁は敬遠四球、三回二死一、三塁は一投ゴロで、六回先頭は一ゴロだった。九回一死無走者から登板した長谷川は打者2人を抑え、マリナーズが4−2で勝った。《共同通信》
