平成5277日目

2003/06/20

この日のできごと(何の日)

【福岡一家4人殺害事件】

20日午後2時半ごろ、福岡市東区箱崎ふ頭四丁目、博多港内貯木場の岸壁から約5メートルの海面に、人の脚が浮いているのを近くにいた男性が発見、110番した。

福岡県警などが海中を捜索し、同日午後6時すぎまでに、親族から捜索願が出ていた同市東区、衣料品販売業Mさん(41)の一家4人を遺体で発見。4人とも首に絞められたあとがあり、自宅室内から血痕が見つかったことから、福岡県警は殺人、死体遺棄事件とみて東署に捜査本部を設置した。

ほかに遺体で見つかったのは、Mさんの妻Bさん(40)、長男のC君(11)、長女のDちゃん(8つ)。

調べによると、Mさん夫婦は、ほとんど水を飲んでいなかった。捜査本部は、何者かが首を絞めて窒息死させた後、海に遺体を投棄した可能性が高いとみて、司法解剖し詳しい死因を調べている。最初に発見されたのはBさんで素足だった。Mさんは服を着ていた。

20日午前6時すぎ、Bさんの父親が、いつも通り子どもを学校に送るためMさん宅を訪ねたところ、4人とも不在で、自家用の外国車もなくなっていたため、不審に思い東署に捜索願を出した。

同日午前4時ごろ、Mさん宅前に、不審な車が止まり、中から降りてきた2人が室内に入っていくのを、近所の人が目撃しており、捜査本部は事件との関係を調べている。また、同日明け方に、近くの住民が悲鳴を聞いていた。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

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【サッカー・ベッカム選手】ファンと交流

テレビCM出演中の日本企業の宣伝活動のため来日中のサッカー界のスーパースター、イングランド代表主将のデービッド・ベッカム選手(28)が20日午前、東京都内で明治製菓主催の一般公開の会見に臨んだ。

一般ファンは1000人限定。女性ファンの一人にキスをするサービスぶりで「引退後はどうするのか」という突っ込んだ質問にも「日本や韓国、中国などで女の子もできるようなサッカースクールをやってみたい」と笑顔で答えた。

ベッカム選手は、東京都中央区の京橋築地小学校を訪問し、似顔絵の贈呈や記念撮影などをして小学生と交流した。《共同通信》

テレビCM出演中の日本企業の宣伝活動のため、来日中のイングランド代表主将のデービッド・ベッカム選手(28)は20日、東京都中央区の京橋築地小学校を訪問し、同校の児童や近隣の幼稚園児らとの交流を楽しんだ。

約15分間の短時間だったが、サッカーボールをけったり、写真撮影をしたりし「僕にも2人の子どもがいる。子どもたちの笑顔が見られてうれしかった」と終始和やかな顔だった。《共同通信》

【サッカー・柳沢敦選手】伊移籍

来季からサッカーのイタリア1部リーグ(セリエA)に復帰するサンプドリアは20日、Jリーグ1部(J1)鹿島のFW柳沢敦(26)を1年間の期限付き移籍で獲得したことを明らかにした。来月上旬にもチームに合流する。

サンプドリアから鹿島に支払われる移籍金は35万ドル(約4200万円)で、柳沢の年俸は45万ドル(約5400万円)。契約にはサンプドリアがさらに35万ドルを払って完全移籍にできる選択肢も含まれている。《共同通信》

【名鉄バス】無免許隠ぺいで「替え玉」

名古屋鉄道(名古屋市)の岡崎統括自動車営業所のバス運転手(37)が2月、愛知県岡崎市内で運転免許を失効させたままバスを運転して追突事故に遭い、上司に当たる運行管理者が無免許の事実を把握しながら、実際には運転していない替え玉の運転手を中部運輸局や愛知県警に報告していたことが20日、中部運輸局の調査で分かった。

このバス運転手は2001年10月以降、約1年4カ月間、無免許の状態だったほか、名鉄本社は事故翌日に営業所から報告を受けたが、握りつぶしていたという。

木村操社長は同日、名古屋市で会見し、不正隠ぺいの事実を認め「あってはならない不祥事で、誠に申し訳ない」と謝罪、自らを減給にするなどの処分を発表した。

このバス運転手は3月5日付で退職し、同社は営業所長や替え玉報告の指示をした運行管理者は職を解いた。愛知県警は道交法違反などの疑いで捜査を始めた。

中部運輸局や愛知県警によると、このバス運転手は2月19日午後7時半ごろ、岡崎市内の国道248号でバスを運転中、バス停付近で女性の軽乗用車に追突された。運転手は事故に気付かずに運転を続けたが、追突した女性が岡崎署に届けた。《共同通信》

【ヤクルト・高津臣吾投手】通算270セーブポイント

ヤクルトの高津臣吾投手(34)は20日、横浜12回戦(神宮)で今季16セーブ目を挙げて通算270セーブポイントのプロ野球新記録を達成した。従来の記録は佐々木主浩投手(横浜−マリナーズ)の269。

SPは救援勝利とセーブの合計で、高津はリリーフで通算28勝、通算セーブも今年4月にプロ野球記録だった佐々木の229を更新し、この日で242に伸ばした。

初SPは1993年4月1日の阪神戦での救援勝利。また、この日でプロ野球71人目の通算500試合登板も達成した。初登板は91年4月24日の大洋戦。《共同通信》

【小泉純一郎首相】総裁選後に内閣大幅改造も

小泉純一郎首相は20日夜、今秋の自民党総裁選後の内閣改造について「再選されれば、当然、挙党態勢を組むために改造があり得ると思う」と首相官邸で記者団に述べ、挙党態勢構築のため非主流派も含めた自民党各派の協力を得て大幅改造を行うこともあり得るとの考えを表明した。

首相が改造方針を公言したのは初めて。今月9日、自民党の青木幹雄参院幹事長らと会談した際には、総裁選での支持と見返りに早期の内閣改造を求められ、再選直後に改造を行う考えを伝えているが、自民党内に大幅改造を求める声が根強いことを踏まえ、融和路線を打ち出して、各派の動向を探る狙いがあるとみられる。

ただ森喜朗前首相が19日、大幅改造が望ましいとの考えを示したことについては「9月に総裁選だ。誰が(次期)総裁になるか分からない。新総裁が決めることだ。小泉再選は100パーセントないと言っている人がいる」と指摘、改造を議論するのは時期尚早との認識をあらためて示した。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・民主党の岡田克也幹事長は20日の記者会見で、国・地方の税財政「三位一体」改革の税源移譲をめぐり、財務相と総務相が対立したことに触れ「税源移譲するか以前に、自治体間の格差をどう考えるかだ」と批判。「底の浅い議論で、閣僚が泡を飛ばして本質的な議論をしていない。エネルギーの無駄だし、首相のリーダーシップも感じられない」とばっさり。イラク特措法案では、野党は首相から「(審議拒否は)国民に支持されない」と批判された。無駄遣いの本家は政府の方と言いたかった?《共同通信》

【サッカー】

サッカーのコンフェデレーションズカップ第3日は20日、サンテティエンヌなどで1次リーグA組の2試合を行い、日本は1−2でフランスに敗れ、1勝1敗となった。

この結果、日本は22日のコロンビア戦に勝つか引き分けで準決勝進出となる。2連覇を目指すフランスは2勝で準決勝進出が決定。

日本は前半、互角以上に戦ったが、43分、稲本(フラム)の反則から、PKをピレスに決められた。後半、攻勢に出た日本は14分、中村(レッジーナ)が今大会通算3点目となるFKを直接けり込み同点。しかし、20分にゴブに勝ち越しゴールを決められた。

コロンビアは3−1でニュージーランドに逆転勝ちし1勝1敗、ニュージーランドは2敗で1次リーグ敗退が決定。《共同通信》

【イスラエル・パレスチナ情勢】

パウエル米国務長官は20日、エルサレムでイスラエルのシャロン首相と、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区エリコで自治政府のアッバス首相と個別に会議した。シャロン首相との会談後の会見で、パウエル長官は、イスラム原理主義組織ハマスを「平和の敵」などと強く批判、自治政府には過激派組織の壊滅をあらためて求めた。また、過激派幹部暗殺作戦を続けるイスラエルにも自制を促した。

4日のヨルダンでの三者会議でようやく履行開始のめどがついたパレスチナ新和平案(ロードマップ)はイスラエル軍によるハマス最高幹部暗殺未遂やパレスチナ側の自爆テロにより停滞。パウエル長官は状況の打開と新和平案の進展を目指したが、双方の隔たりを埋めるまでには至らなかったもようだ。

シャロン首相は「テ口、暴力が続く限り(和平に)進展はない」と述べ、和平停滞の原因はパレスチナ側にあると強調。これに対し、アッバズ首相もイスラエル軍の攻撃を非難した。

パウエル長官は双方に新和平案履行を促すとともに、西岸ラマラ近郊で20日発生し、イスラエル人ら4人が死傷したテロを非難した。

イスラエル放送によると、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ラマラ近郊で20日、通行中の車が銃撃を受けてイスラエル人男性1人が死亡、同乗していた両親の米国人老夫婦とイスラエル人の妻の計3人が重軽傷を負った。AP通信によると、イスラム原理主義組織ハマスが関連サイトを通じ犯行声明を出した。《共同通信》

【イラク戦争】

米NBCテレビは20日夜、米軍が身柄を拘束したイラクのアビド・ハミド・マハムード元大統領秘書官が、フセイン元大統領と長男ウダイ、二男クサイ両氏の3人がバグダッに北方のティクリット周辺に別々に潜伏していると供述したと報じた。

米政府当局者の話として伝えた。フセインらの消息に関する具体的情報が明らかになったのは初めて。元秘書官は3人の潜伏先も詳しく語っており、米軍は既に中央情報局(CIA)と協力してフセイン氏らの拘束に向けた最終準備を進めているという。

同当局者は「これでフセインを捕まえることができなければ、永遠に捕まらないだろう」と極めて確度の高い情報との見方をしている。《共同通信》

【この日の民主党】

「骨太の方針は本質的議論が欠けている」岡田幹事長

民主党の岡田克也幹事長は20日、拡大の定例会見で「経済財政運営の基本方針」(骨太の方針・第3弾)をめぐる自民党内の議論が混乱していることについて触れ、「本質的な議論のないまま、つまらないことを延々と議論している。総理のリーダーシップが感じられない」と一刀両断にした。

岡田幹事長はまず、骨太の方針の原案の中でも、とりわけ国・地方の税財政の「三位一体改革」をめぐる自民党内の議論を取り上げ、「自治体間の格差をどう考えるか、地方交付税をどうするか、といった本質的な議論のないまま、個別補助金のカットや税源移譲の割合などを論じても意味がない」と厳しく指摘。また、規制改革をめぐっては保育所と幼稚園の一元化をめぐる議論を例にとり、「自治体ごとに施設の中身が違ってもかまわないはず。小さな子どもたちやその親の視点、生活者の視点で見ることなく、国の視点から見下ろしているから、おかしな議論になる」と断じた。

その上で岡田幹事長は、小泉内閣の経済政策やイラク新法が当面の国会審議の争点になるとし、「延長が決まった以上、しっかり議論を尽くしていく」と延長国会への意気込みを語った。

田中長野県知事招き地方分権勉強会

民主党は20日、地方分権改革に関し積極的に発言している田中康夫長野県知事を招き、国から地方への税財源移譲問題についての勉強会を開いた。

田中知事は、「三位一体の改革」に関する小泉総理の指示について、「補助金廃止というが、個別事業については『精査をした上で』となっているし、補助金縮減分について何に使うのか言及していないのはおかしい」と批判。「ダム建設に際しては、国に72.5%負担してもらえるが、県外のゼネコンに財源の80%が持っていかれてしまう。公共事業で地元が潤うというのは幻想だ」「小中学校の校舎を改築すると市町村は66.7%負担しなければならないが、建て替えると26.7%しか負担しなくて良いことになっている。滋賀県豊郷町で小学校解体騒動が起きたのも、これが原因だ」など、わかりやすい具体例を挙げながら地方分権の必要性を訴える田中知事に、菅直人代表をはじめ勉強会参加者は大きな拍手を送った。《民主党ニュース》



6月20日 その日のできごと(何の日)