平成5250日目
2003/05/24
この日のできごと(何の日)
【小泉純一郎首相】エジプト・ムバラク大統領と会談
小泉純一郎首相は24日夜、カイロ市内の大統領府でムバラク大統領と会談し、医療分野などのイラク復興支援を両国が協力して進めることで一致した。近く合同調査団をイラクに派遣、医療設備の損害状況などを調査し、具体的な支援を本格化させる方針だ。
大統領は、米国主導で進められているイラク復興について「バース党員というだけで暫定政権から除外されている。こうした問題を解決しないと禍根を残す。テロを誘発する恐れもある」と懸念を示した。
両首脳は米国などがまとめたパレスチナ新和平案(ロードマップ)の推進に努力することも確認。首相はエジプトの発電設備などの開発に2億ドル以上の経済支援を行うことを明らかにした。
大統領は会談後の共同記者会見で「イラク復興では日本の経済的支援が重要だ」と日本の役割に期待を表明。首相は「イラク復興を中東和平につなげていきたい」と述べ、エジプトなどと協力して中東地域の安定に貢献する考えを強調した。《共同通信》
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【J1】
Jリーグ1部(J1)第1ステージ第10節第1日(24日・宮城スタジアムほか=6試合)磐田は後半、名古屋に先行されたが、福西のゴールで追いつき、1−1で引き分けた。勝ち点を21とし、リーグ戦中断前を首位で折り返した。名古屋は4勝6分けで開幕から依然負けなし。
優勝戦線にとどまりたい鹿島は、本山の得点などで仙台に2−0で快勝し、勝ち点を19に伸ばした。2位の市原は決め手を欠いて0−0でF東京と引き分け勝ち点20。
25日に横浜M−浦和、G大阪−清水の2試合が行われた後、7月5日までリーグ戦は中断する。《共同通信》
【大相撲】
大相撲夏場所14日目(24日・両国国技館)単独トップの横綱朝青龍が大関魁皇の右上手投げに屈して2敗目を喫した。魁皇は11勝3敗。千秋楽は朝青龍が大関千代大海を下すか、魁皇が敗れれば朝青龍の2場所ぶり3度目の優勝が決まる。魁皇が勝ち、朝青龍が敗れると朝青龍と魁皇が3敗で並び優勝決定戦となる。大関同士の対戦は、武双山が千代大海を突き落として7勝7敗とし、かど番脱出に望みをつないだ。千代大海は4敗目。大関栃東は勝ち越してかど番を脱出した。関脇同士の対決は若の里が出島を下して勝ち越した。出島は7勝7敗。小結旭天鵬は10勝目。ベテランの安芸乃島は負け越し、引退が決まった。十両は玉春日が3敗でトップ。《共同通信》
◇
史上最多の金星16個を獲得した大相撲の元関脇、安芸乃島(36)=広島県出身、二子山部屋=の引退が夏場所14日目の24日、決まった。取組後に師匠の二子山親方(元大関貴ノ花)が「安芸乃島と話をして、もうあす(25日)は相撲を取らないで、引退することに決めました」と話した。安芸乃島は今後は年寄・藤島を襲名して後進の指導に当たる見込み。25日に引退会見をする。これで昭和に幕内を務めた力士はいなくなった。
西前頭15枚目の安芸乃島はこの日敗れて6勝8敗と負け越し、幕内からの転落が確実となった。千秋楽の対戦相手、潮丸は不戦勝。
安芸乃島は1982年春場所に初土俵を踏み、87年名古屋場所で十両に昇進、現二子山親方(当時藤島)が育てた最初の関取になった。如年春場所に入幕し、同九州場所で小結に昇進した。最高位は関脇で、幕内在位91場所は史上3位。通算822勝は同6位だった。
最後まで勝負をあきらめないしぶとい相撲で上位陣にめっぽう強く、三賞受賞19回(殊勲賞7回、敢闘賞8回、技能賞4回)も金星とともに史上1位だった。《共同通信》
【藤村遺跡】162箇所すべてが「ねつ造」
旧石器発掘ねつ造問題で検証していた日本考古学協会の調査研究特別委員会は24日、東京都内で開いた協会の総会で東北旧石器文化研究所の藤村新一・前副理事長(53)がかかわった9都道県の計162遺跡でねつ造を確認、前・中期旧石器時代(3万年以前)とされた部分をすべて無効とする検証結果を発表した。
2000年10月の問題発覚から2年半、考古学界を揺るがし教科書書き換えにまで発展したねつ造問題は、この最終報告で学術的に決着した。《共同通信》
【ポール・マッカトニーさん】赤の広場でライブ
ロシア訪問中のポール・マッカートニーさん(60)が24日夜、元ビートルズのメンバーとして初めてモスクワの赤の広場でコンサートを行い、プーチン・ロシア大統領を含む約1万8000人の観客を楽しませた。
これに先立ち、マッカートニーさんはクレムリンでプーチン大統領と会談。大統領は「あなたとビートルズはとても人気があった。あなたの音楽には自由の雰囲気があった」と述べて「ビートルズ時代」を懐かしんだ。
マッカートニーさんが「ソ連時代にはビートルズの音楽は禁止されていたのでは」と尋ねると、大統領は「禁止されてはいなかったが、実際に1980年代に赤の広場での公演は許可されなかったわけですから」と答えた。《共同通信》
【MLB】
米大リーグ、ドジャースの野茂は24日、ミルウォーキーでブルワーズを2安打、8奪三振で完封し、6勝目(4敗)を挙げた。野茂の完封は開幕戦以来、2度目。
野茂は七回一死後に初安打を許した。また、五回には2打席連続安打を放って、マグリフの満塁本塁打につなげた。ドジャースは6−0で完勝し、9連勝。
マリナーズのイチロー外野手はツインズ戦に「1番・右翼」で先発し、4打数2安打1打点。打率は3割1分8厘。マリナーズは2−7で敗れた。
ヤンキースの松井外野手はブルージェイズ戦に「2番・中堅」で先発。犠飛で8試合ぶりの打点を挙げたが、3打数無安打。打率は2割6分2厘。ヤンキースは2−5で敗れ、3連敗。
メッツの新庄外野手はブレーブス戦に「2番・中堅」で出場し、4打数3安打で打率は2割3分5厘。メッツは4−10で敗れた。
エクスポズの大家投手はフィリーズ戦で、7回を2失点だったが、勝敗には関係なかった。チームは3−2でサヨナラ勝ち。《共同通信》
【この日の民主党】
菅政権実現へ必勝誓う 衆院選候補者研修会
民主党の次期衆議院選挙候補者研修会が、5月23日、24日の両日東京都内で開かれ、候補予定者や後援会実務担当者、スタッフなど約200名が参加した。研修会では、総選挙の時期について10月、11月の可能性が最も高いとして、党本部も「できることは何でもする」(岡田克也幹事長・集約発言)決意を表明、菅政権実現へ必勝を誓い合った。
研修会は「解散・総選挙に向けた政局動向等と当面の課題」(岡田幹事長)、「国会議員になる方法」(細野豪志衆院議員)、「支援組織づくりのノウハウ―友好団体との連携」(末松義規衆院議員・宗教評論家の清水雅人氏)、「お金をかけない選挙実務」(上田清司衆院議員)、「公職選挙法実務研修」(選挙対策本部事務局)、「民主党の政策課題」(枝野幸男政調会長)のプログラムで行われ、それぞれ経験を踏まえた貴重な提言がなされた。また、参加者からも活発な意見・提言が出された。
細野議員は“落下傘候補”として戦った前回総選挙での経験を「ゼロからスタートして当選した運のいい奴の話」として紹介。選挙戦の戦い方のポイントについて「対立軸を提示して浮動票を取りにいくこと。この場合、批判を恐れずに明確にする」と提起した。また、必ず市町村毎に獲得目標を設置することや、知名度アップのためのローカルメディアの活用法などを伝授した。
上田議員は「最小限ポスターが貼れる自前の組織をつくること。魅力のある候補者になること。効率を上げる工夫をし、例えば始発から終電までの街頭演説をすることによって、真面目、立派だとの評価を受けることができる。必ず継続して続けることが大切。お金がない分、超人的な努力が必要」と予定候補者に奮起を促した。
枝野政調会長は「民主党が何をしてくれるかが、問われる選挙になる。自民党との違いを具体的な政策課題で争うこと。生活を守ることが問われる。暮らしが自民党の政治でじりじりと悪くなっている。これを変えるために、地方が自由に使える予算を地方一括交付金で作ります、そのために地方分権です、と自信を持って訴えて」と民主党の政策の優位性を解説した。
[菅直人代表挨拶要旨]
小泉首相にマーケットは不信任を突き付けている。国民は小泉さんの経済失政は分かっている。民主党はしっかりした政策を持っているが、そのことを国民に伝えきっていない。このことは私に責任があるが、視覚的にも国民に伝わるよう努力していきたい。
民主党が嫌いという人は4.8%になった。これは努力すれば95.2%の人の支持を得られるということだ。総選挙は10月になる可能性が一番高い。94年に選挙で政権交代ができる制度、小選挙区制度を作り、今まで2回野党第一党が過半数の候補者を立てた。3度目の今回、民主党が勝てば、この制度に魂を入れることになる。それは全国民的課題だ。政権をとって、小泉首相が実行できていない構造改革、景気回復を実行したい。
[岡田克也幹事長講演要旨]
民主党を支持、好きになってもいいという人が10.4%いる。これと支持率6.2%を考えれば、政権の可能性は十二分にある。
自由党との関係は一緒に政権を目指す関係で、総選挙前に合流しなくても連立政権を組む間柄。この合流問題でも(党内が)まとまることが大切。野党間の選挙協力、300小選挙区の調整は当然。経済界、言論界、学界にも党の支持者は増えつつある。政権交代には政党だけでなく、国民的な期待が必要。細川政権の時には、民間政治臨調があった。そのための下準備をしている。また、政権をとってから何をするかのプログラムも準備している。新聞を見てため息をつかず、新聞を見て励みになるような党にするべく、党改革を進める。
日米首脳会談を受けて(談話)
民主党「次の内閣」外務ネクスト大臣 伊藤英成
日米首脳会談が米国テキサス州クロフォードにて開催された。北朝鮮問題、イラク復興支援、不安定な経済状況など重要な国際的課題が山積する中で、日米両国首脳が緊密に意思疎通をし、協力してこれらの問題に対処していくことは極めて重要であり、今回の会談はその一歩と受け止める。
報道によれば、ミサイル防衛検討の加速など日米安保関係の強化、北朝鮮問題での多国間協議への日韓の参加や北朝鮮の対応によってはさらに強硬な措置を講じること、外交的方法で平和的解決をめざすこと、イラク復興支援での人道支援や自衛隊による支援の検討などについて合意したとされている。
北朝鮮問題では、拉致事件や核問題についてのG8外相会議及び南北経済協力推進委員会などの状況を見たとき、日米韓が連携した外交による平和的な解決を図る上で、韓国との連携のあり方がさらに重要であると認識する。またイラク復興支援問題では、想定される自衛隊の役割等が不明確である。また、悪化の一途を辿ってきた日本経済については、小泉総理は「言われているほど悪くない」と極めて甘い認識を米側に示し、相変らず具体策なき空約束をしている。
これら重要政策に対しては、国民の理解と支持が不可欠であるにもかかわらず、総理は、何ら説明責任を果たさず、米国へ漫然と「説明」に出向いた。民主党は、総理が帰国後すぐに国民・国会に対して、中東各国との協議も含めその内容と今後の方針について明確に説明するよう強く求める。《民主党ニュース》