平成5227日目
2003/05/01
この日のできごと(何の日)
【アンマン国際空港爆発事件】
ヨルダン治安当局によると、同国の首都のアンマン国際空港で1日午後7時ごろ、警備職員が日本人記者のかばんの中にあった「金属製の装置」のようなものが金属探知機に反応したため、検査しようと手にしたところ突然爆発。職員1人が死亡、一般客1人と他の職員2人の計3人が負傷した。AP通信によると、負傷者のうち職員1人が重体。
ヨルダン治安当局は同記者の身柄を拘束し、取り調べた。拘束されたのは毎日新聞写真部のG記者(36)。調べは2日も続く見通しで、4日に検察官の取り調べが行われる。毎日新聞の発表によると、警備職員がG記者の所持していた釣り鐘形の物体を発見、取り上げてほど離れた場所で取り扱っていたところ、爆発した。
G記者は当局の取り調べで、4月11日にアンマンからバグダッドへ陸路で移動中、イラク国内の道路脇に放置された車の周囲に散乱するこの物体を見つけ、「使用済みで爆発しない」と思い、「記念品」としてカメラバッグに入れて持ち歩いていた、と供述したという。
日本外務省によると、G記者は空港で金属探知機が反応した際、職員に「これは何だ」と聞かれ「お土産だ」と答えたという。
ヨルダン治安当局者は、共同通信に対し、爆発物は新品の爆弾だったと述べ、ロイター通信は手りゅう弾だったと報道。日本政府筋は、爆発した物体にはリングが付いており「どう見ても手りゅう弾」と語った。《共同通信》
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ヨルダンのアンマン国際空港で1日、乗客の手荷物が爆発、4人が死傷した事件で、ヨルダン治安当局は毎日新聞写真部記者のG容疑者(36)を逮捕、2日に身柄をアンマン市内の留置施設に移した。アンマンの日本大使館が逮捕を確認した。
取り調べは4日からの見通し。大使館は弁護士の選定を急いでいる。
毎日新聞が日本大使館などの話として発表したところによると、G容疑者はイラクで爆発物とみられる釣り鐘形の物体を2つ拾い、うち一つはヨルダン人の取材助手に渡した。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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【サッカー】
サッカーのアテネ五輪アジア2次予選、日本−ミャンマーの第1戦は1日、東京・国立競技場で行われ、U−22(22歳以下)日本代表が3−0で勝ち、3大会連続の五輪出場に向けた長い戦いをスタートさせた。
前半はミャンマーの粘り強い守備に得点を阻まれたが、後半5分に左CKからのクリアボールを松井(京都)が決めて先制。17分には石川(F東京)のパスを受けた大久保(C大阪)が、華麗な個人技でDFをかわし追加点。試合終了直前にも途中出場の中山(G大阪)が流し込んだ。《共同通信》
【トルコ・ビンギョル地震】
トルコからの報道によると、トルコ東部ビンギョル県で1日午前3時30分(日本時間同9時30分ごろ)、強い地震があった。犠牲者に関する情報は混乱しているが、エルゲゼン住宅相が地元テレビ局に語ったところによると、死者は少なくとも150人に上ったという。
また、同県の県都ビンギョル市郊外で小学校の寄宿舎が倒壊、中にいた児童約150人が生き埋めになり、これまでに約50人が救助された。死者はまだ増える可能性がある。
報道によると、震源は県都郊外と見られ、地震の規模はマグニチュード(M)6.4。《読売新聞》
【新型肺炎】中国・香港の死者332人に
中国衛生省は1日、SARS感染による国内の死者が新たに11人増え170人となり、感染者数は累計で187人増の3638人に上ったと発表した。香港も同日、死者が5人増え162人に、感染者は11人増え1600人となった。
香港では4月26日から連続6日間、感染者の増加が20人を下回っており、感染拡大が沈静化する兆しが見え始めている。
一方、北京は死者が7人増え82人、感染者も122人増の1553人と中国の中で突出して増えており、感染拡大の勢いが依然衰えていない。医療関係者の感染も新たに20人が報告された。《共同通信》
【C型肝炎】全国で感染者3万人
40歳以上の主婦や自営業者らを対象に全国の自治体が実施しているC型肝炎ウイルス検査で、2002年度に検査を受けた人の約1.6%に当たる約3万人の感染者が見つかったことが1日、厚生労働省の集計(概況)で分かった。実際の検査に基づき、感染率が全国規模で明らかになったのは初めて。
厚労省は「過去の研究データから想定の範囲内」とした上で「感染に早く気付き、適切な治療を受けるために対象者は、検査を積極的に受けてほしい」と呼び掛けている。
検査は老人保健法に基づく基本健康診査(住民検診)に02年度から導入された。
40歳から70歳まで5歳刻みの年齢の人が受ける「節目検診」と、過去に大きな手術を受けるなど感染の危険がある人が、それ以外の時期に受けられる「節目外検診」を合わせ、182万6793人が受診し、2万9809人の感染が判明した。《共同通信》
【パナウェーブ】白装束集団、岐阜県内を移動
「パナウェーブ研究所」を名乗る団体白装束の団体が、岐阜県八幡町と大和町境に車を止め、林道を占拠している問題で警察庁は1日、国家公安委員会にこの団体をめぐる情勢について報告。全国の警察本部に対して団体の情報収集を強化し、違法行為があれば厳正に対処するよう指示した。
これを受け岐阜県警は警察官約300人を動員し、車両による林道の占拠が道交法違反にあたるとして捜査。同日午後、団体に林道を占拠している車両10台を移動させるように命じた。
団体は命令に従い、午後6時50分ごろから車両10台の移動を始めた。岐阜県高山市方面に向けて移動中。県警の聴取に対し、団体は最終的に岐阜県外へ向かうと話している。《共同通信》
【イラク戦争】米・ブッシュ大統領、戦闘終結を宣言
ブッシュ米大統領は1日午後6時、カリフォルニア州サンディエゴ沖を航行中の米空母エーブラハム・リンカーン艦上で演説し、イラク戦争の戦闘が終結したと宣言し、イラクの治安維持と早期再建に主要な活動任務が移ったことを明らかにした。
大統領は演説で「同盟国が圧倒した。イラクの戦いは対テロ戦争の勝利の一つだ」と言明し、対イラク軍事作戦で勝利したことを強調した。
フセイン・イラク大統領が拘束できていないことや開戦理由だった大量破壊兵器が未発見であるため、米政府は「勝利宣言」ではないと位置付けているが、開戦から44日目のこの日の演説でイラク情勢は戦闘から復興段階へ移行する大きな節目を迎えた。
大統領は地球規模の対テロ戦争継続を再確認した上で「敵が攻撃する前に、われわれが敵を追い詰める」と明言。今後も米国の安全保障上の脅威に対して先制攻撃で対応する考えを表明した。《共同通信》
【MLB】
米大リーグ、ヤンキース−マリナーズは1日、ニューヨークで行われ、ヤンキースが2−1で勝ち、日本人対決が注目された3連戦を2勝1敗で終えた。ヤンキースの松井外野手は「5番・左翼」で二ゴロ併殺打、二ゴロ、二塁内野安打、三振の4打数1安打。マリナーズのイチロー外野手は「1番・右翼」で三振、右前打、二ゴロ、中前打の4打数2安打だった。1試合2安打は8試合ぶり。
ドジャースの野茂投手はフィリーズ戦に先発したが、7回5安打、4失点。野茂は3勝4敗となった。メッツの新庄外野手はカージナルス戦で八回の守りから出場し、1打数無安打。《共同通信》
【この日の民主党】
第74回 メーデーアピール
第74回メーデーに参加されている皆さん、全国の働く仲間の皆さん、ご家族の皆さん、メーデーを祝し、民主党から激励と連帯のご挨拶を申し上げます。
低迷する経済、雇用や将来への不安、犯罪や暴力の増加、教育問題、山積する外交・安全保障上の課題など、わが国は深刻な危機的状況に直面しています。そうしたなかで、発足から2年間、小泉・自公保政権は、「改革」の看板とは裏腹に、何ら成果を挙げることなく時を浪費してきました。不良債権処理、構造改革、税制改革、歳出構造改革、政治とカネの問題などは、いずれも旧態依然とした政治構造の中で骨抜きにされました。国民、勤労者が、苦境を克服しようと必死の努力をしているにもかかわらず、小泉総理は、重要な局面で丸投げしてリーダーシップを発揮せず、混迷脱出の方向性さえ示していません。
さらにその失政の痛みとツケを勤労者、社会的弱者に押しつけてきました。今年、医療費自己負担は3割に増え、雇用保険給付は切り下げられました。今国会の職安・労働者派遣法改正、労働基準法改正などは雇用の不安化や長時間労働、使用者による労働者の一方的な解雇不安につながりかねません。戦略と構想なき追随外交に終始する傍ら、緊急事態法制、個人情報保護法制などでは根本となる民主主義と国民の基本的人権を軽んじています。
わが国には新たな時代を拓いていく大きな力があります。民主党は、その力を引き出すために、政治と国のかたちを変える真の「改革」を行います。日本再生には税金の使途を根本的に正さねばなりません。民主党は、100万人の雇用を創り、地方に創意と活力を活かす財源を渡し、将来への責任を果たす予算を今国会で示しました。今すぐにでも、この民主党案をベースに予算を組替えるべきです。勤労者の権利と生活を守るために、労基法改正などの抜本修正を図るとともに、若年者対策、パートと正社員との均等待遇の確立など新たな雇用政策にも全力を尽くします。国の根幹を支える公務員制度改革については、ILO勧告を踏まえつつ、国際基準に則った、国民により信頼される行政の確立にむけ改革に取り組みます。国際社会において、国際協調による平和実現の外交を着実に展開しつつ、国民の安全と基本的人権をしっかりと擁護していきます。
問題の根源は、時代の変化と国民の要請に応えない政官業癒着の旧態依然とした自民党の政治体質にあります。これを打破する以外に日本の展望を開く道はあり得ません。民主党は、働く皆さんとともに、他の野党とも連携しながら、暮らしと未来を脅かす古い体質の小泉・自公保政権を倒し、新たな民主政治で日本を再生する真の「改革実行」政権の樹立に向けて、全力で邁進します。
祝、第74回メーデー
民主党代表 菅直人
2003年5月1日徳島県知事選で推薦候補が第一声
5月18日に投票が行われる徳島県知事選挙が告示された1日、民主党、自由党、共産党、社民党が推薦する前知事の無所属候補が徳島市内で第一声を上げた。
前知事は、圓藤元知事が収賄事件で失職したことを受けて行われた昨年4月の知事選で民主党などが支援して当選したが、今年3月に県議会野党の自民党、公明党などが不信任決議を可決したため、失職。今回の選挙に、政治腐敗防止制度の確立、吉野川可動堰計画の完全中止などを掲げて再度挑戦する。
激励に駆けつけた民主党徳島県連代表の仙谷由人衆議院議員は、集まったおよそ500名の支持者を前に、「野党の不信任は横暴で無茶苦茶。この選挙は徳島の庶民の草の根の民主主義をつくる戦いだ」と力強く訴えた。
「民主党結党5周年に感慨新た」岡田幹事長
民主党の岡田克也幹事長は1日の定例記者会見で、民主党が4月27日で結党5周年を迎えたことについて、「もう5年もたったのかという気がする。全く新しい政党を立ち上げて、野党第一党というだけでなく、次の総選挙で政権交代をめざせるまでになった。これだけ若い人が責任を持たされ、自由に意見を表明でき、議論をして最後はきちんと党の方針を決定するという党のあり方ができた。ここまで育ったかと感慨を新たにしている」と所感を述べるともに、今後の党のあり方については「21世紀型の新しい政党像として、われわれは『エクセレント・パーティー』をめざし、国会での政策提案だけでなく、自らの説明責任を果たす情報公開などを通じ、政党の姿そのものが自民党とは違うということを示していきたい」と抱負を語った。
各地でメーデーの行事が開かれたことにも言及し、「連合の笹森会長の話にもあるように、小泉政権によって働く人びとに大きなしわ寄せが行われている。民主党は、本気で経済を立て直し、雇用を創っていくことを政府に求める。連休明けから審議入りする労働基準法の解雇ルールの問題についてもしっかり対応したい」と表明した。
アジアを中心に各地で猛威を振るっているSARSについては、「政府も今日、対策本部を立ち上げると聞くが、対策が非常に遅く、政府全体の取り組みが欠けている。成田空港でのチェックの甘さも、台湾・香港などに比べて目立つ。国内で患者が発生してからでは遅い」と政府の対応を批判した。
また、この日告示された徳島県知事選挙について、「民主党は大田さんの推薦をすでに決定している。大事な選挙なので、できる限り支援していきたい」と表明した。
自由党との合流の可否をめぐって開かれた4月30日の党役員会での議論では、岡田幹事長から(1)民主党への自由党の合流(2)衆議院のみの合流(3)院内統一会派(4)選挙協力や組閣名簿作成などでの最大限の協力–の4つの選択肢を示したうえで、幹事長自身としては「まず統一会派を作り、そのうえで円滑に進むなら合流も考えられる」と提案したことを明らかにした。今後、連休明けに役員会での議論を再開し、大きな方向性を了解したうえで常任幹事会に諮るとしている。《民主党ニュース》