平成5228日目

2003/05/02

この日のできごと(何の日)

【小泉純一郎首相】EU首脳と会談

小泉純一郎首相は2日午前、アテネ市内で欧州連合(EU)議長国ギリシャのシミティス首相、欧州委員会のブローディ委員長らと定期首脳協議を行い、政治・経済など幅広い分野での日欧の協力を確認、2日間の協議の成果を盛り込んだ共同声明を発表した。

5月2日のできごと(何の日)【小泉純一郎首相】EU首脳と会談
https://www.kantei.go.jp/

共同声明は、北朝鮮の拉致問題に言及し、日朝平壌宣言が「拉致、安保問題を含む日朝間の懸案事項の解決を通じ、日朝関係の正常化に道を開く上で重要」と指摘。核問題では「目に見える形で、不可逆的かつ検証可能な方法で即時に廃棄しなければならない」と強く北朝鮮に求めた。EU側も協議で拉致問題解決への協力を約束した。

イラク問題では、緊急医療援助など人道支援、文化遺産、博物館の保護の必要性で一致し、イラク国民による可能な限り早期の暫定行政機構設置を促した。復興支援では「国連が独自の能力と経験を生かし、重要な役割を担わなければならない」と、国連の関与の重要性を強調した。

経済分野では、日・EU間の投資拡大を目指すことで合意。一カ所で対日投資手続きが可能となる「ワンストップショップサービス」体制の強化などを盛り込んだ「日EU投資イニシアチブ」を採択した。

中国を中心に猛威を振るっている新型肺炎(SARS)に関し「深刻な懸念」を表明、対処のための情報交換や協力強化で合意した。《共同通信》

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【パナウェーブ研究所】岐阜県内を北上

岐阜県八幡町などの林道から1日夜に退去した白装束の団体「パナウェーブ研究所」の約50人は車で同県内を北へ移動し、2日午前2時半ごろ、八幡町の現場から約20キロ離れた同県清見村大原の国道257号の路肩部分に停車した。

団体側はこの日、清見村に到着後、国道のガードレールや付近の樹木に白い布を巻き、テントを設営。これに対し、岐阜県は、テントなどは道交法で道路管理者の許可が必要と定めた「工作物」に当たるとして、撤去するよう命じた。《共同通信》

岐阜県清見村の国道257号の路肩部分に車で移動した白装束の団体「パナウェープ研究所」の約50人は2日、1日まで滞在していた同県八幡町などの林道と同じように十数台の車や国道のガードレール、付近の樹木に白い布を巻き、テントを設営してとどまった。

岐阜県警は同日午後、車列を実況見分し、午後6時すぎ、車の窓ガラスに渦巻き模様のシールを張ったまま走行するのは道交法違反に当たるとして、はがすよう警告した。その後も「動けない」と主張する団体との間でこう着状態が深夜まで続いたが、県警は、現場の南約1.5キロの通行止めになっている村道に団体を移動させることにし、団体側も了承。車列は3日午前1時25分、南へ向かって移動を始めた。

岐阜県はこの日、テントなどが道路法で道路管理者の許可が必要と定めた「工作物」に当たるとして、撤去を命令。従わないため、同法違反容疑で団体と代表の男性の告発状を提出したが、高山署は「警察の対応策を優先させたい」として受理を保留した。

団体は村の職員に「食事や着替えが終わり車内のスカラー波がなくなれば、午後7時までに立ち退く」と説明。退去を迫る関係者と、やりとりが続いた。

県警によると、団体の行き先は分かっておらず、周辺の町村は団体の今後の動きに備え、対策に追われた。《共同通信》

【アンマン空港爆発事件】毎日新聞幹部が謝罪会見

毎日新聞社は2日午後4時に開いたこの日2度目の記者会見で、橋本達明常務が「記者個人の軽率な判断が引き起こしたことと思われるが、社としても社会的な責任を痛感している。本人に接触できていないため、事実の究明がまだ不十分だが、速やかに確認し、社としての責任も厳しく問いたい。関係者に誠意をもって対応したい」と謝罪した。

「戦争取材に際し、どのような記者教育をしてきたのか」との質問に、伊藤芳明編集局次長は「今回のイラク戦争を取材する特派員には、身の安全を第一にする、現地での秩序を尊重する、などの指示を与えていた」と説明。橋本常務は、「(今回のような事態は)想定されることではないので、『道端に落ちている武器のようなものを拾うな』というような具体的な指示はしていない。だが、戦時取材であろうとなかろうと、記者として当然の判断があったはず」との見解を示し、記者教育の徹底を図る考えを明らかにした。《毎日新聞》

【鳩山由紀夫氏、小沢一郎氏】会談

民主党の鳩山由紀夫前代表と自由党の小沢一郎党首が2日午後、長野県軽井沢町の鳩山氏の別荘で会談し、「大同団結して政権交代を実現しないといけない」(小沢氏)として次期総選挙前に両党が合流する必要があるとの認識で一致した。

民主党の菅直人代表らは連休明けに両党の合流問題について結論を出すが、党内の異論を踏まえ当面は統一会派にとどめたい考え。ただ鳩山氏は記者団に「賛成派、反対派を足して二で割った統一会派なら、結論として間違いだ」と、あくまで総選挙前の合流を前提とする考えを強調しており、連休明けからの党内調整は難航しそうだ。

会談には民主、自由両党の国会議員それぞれ5人ずつが同席。鳩山氏は冒頭、民主党内の合流反対論を念頭に「いろいろ失礼な言動があって申しし訳ない」と述べた。会談後、小沢氏は記者団に「小泉政権の後は、われわれが協力してやるしかない。選挙に勝ち、国民のための政治を実現することに焦点を合わせて考えていただきたい」と指摘。鳩山氏も「(執行部が)『対等合併はない』というのは、相手に失礼だ。落としどころとして統一会派と言うなら国民無視の話だ。将来一つになるための一里塚かどうかが問題だ」と述べ、執行部の対応を批判した。《共同通信》

【インド、パキスタン】正常化へ前進

インドのバジパイ首相は2日、下院で声明を発表、空席になっていた駐パキスタン大使の任命と、民間航空機のパキスタンへの乗り入れ再開の方針を明らかにした。

パキスタンのカスリ外相も駐インド大使を帰任させる方針を表明。ともに核兵器を保有し昨年は軍事衝突の危機が高まったインドとパキスタンは、外交関係の正常化で大きく前進した。

バジパイ首相は、近くパキスタンのムシャラフト大統領との首脳会議が行われることを前提に「(会議は)和平への最後の機会になる」と和平構築へ強い期待感を示した。パキスタン側も対話呼び掛けを歓迎した。

しかしインド側がパキスタンを批判する最大の理由であるカシミールでの越境テロが終結するめどは立っておらず、今後の展開は予断を許さない。《共同通信》

【イラク戦争】米軍、イラク高官3人拘束

米軍当局は2日、フセイン政権のミスバン・ヒディル・ハディ革命指導評議会員、アブドラタワブ・ムラー・フワイシュ副首相兼軍需産業相、タハ・ムヒラディン・マルーフ副大統領の高官3人を拘束したと発表した。拘束の詳しい状況は明らかにされていない。

ハディ氏は支配政党バース党最高幹部で、フセイン大統領に最も近い側近の一人。特にイスラム教シーア派問題で大統領の顧問役を務め、開戦直前、全国4軍管区のうちシーア派聖地ナジャフ、カルバラを含む中部ユーフラテス管区の司令官に任命された。米軍が作成した手配リスト55人のうち41番目で、バグダッドで1日拘束された。

フワイシュ副首相は兵器調達の最高責任者の一人で、手配リストの16人目に入っていた。マルーフ副大統領はクルド人でリストの42番目。1975年、バース党のクルド人懐柔策の一環としてクルド人として最も高い副大統領に起用されたが、実権はほとんどなかった。《共同通信》

【中国】潜水艦事故で70人死亡

2日の新華社電などによると、中国海軍の通常動力型潜水艦がこのほど、山東省煙台沖の黄海の領海内で訓練中に事故を起こし、乗り組んでいた将兵ら70人全員が死亡した。ここ数年の中国軍の事故の中では最も犠牲者が多い惨事とみられる。事故の日時は報じていない。原因は機械の故障としている。

同省青島には北海艦隊の司令部があり、事故のあった潜水艦は同艦隊所属とみられる。

新華社電によると、煙台沖の廟島群島近くの領海で訓練中に事故が発生。現在は「既に港にえい航され、事後処理は適切に行われている」と伝えており、北京の軍事筋は「事故は一週間以上前に起きていたのではないか」との見方を示した。

同潜水艦は、1971年から国内生産を開始し、海軍は現在20隻の同型艦を所有。同軍事筋によると、事故のあった潜水艦は80年代終わりから90年代初めごろに製造されたとみられ、国産の潜水艦の中では比較的新しいという。

新華社電は「中央軍事委員会は事故処理を非常に重視し、犠牲となった烈士に心から哀悼の意を表明する」と伝え、中国が重大な事故と認識していることを示した。《共同通信》

【新型肺炎】世界の死者400人超す

中国衛生省は2日、新型肺炎(SARS)感染による国内の死者が11人増えて181人となり、感染者は累計で176人増えて3799人になったと発表した。香港では同日、死者が8人増の170人、感染者は11人増の1611人となった。

1日の世界保健機関(WHO)まとめによる世界全体の死者は391人で、これにより世界の死者は少なくとも410人となり、400人を突破した。

中国では依然、北京市が突出しており、感染者は前日より96人増の1636人で、初めて香港を上回った。死者は9人増の91人。

一方、北京市の梁万年副衛生局長は2日の記者会見で、北京市の感染状は近い将来、沈静化するとの見通しを示した。

副衛生局長は「4月21日からピーク期にあり、(新たな感染者数は)横ばい傾向が続いている」と指摘。広東省や香港の前例から判断すればピークの継続期間は16−20日間で「近い将来下降局面が来ると期待する」と述べた。

北京市以外での新たな感染者の増加は、天津市で12人、河北省で14人、内モンゴルで26人などと、北京市周辺地域で目立っている。また広東省は、4日連続で新たな感染者が一けた台となっており、沈静化傾向がうかがえる。《共同通信》

【トルコ・ビンギョル地震】死者115人確認

1日に起きた地震で全寮制学校の建物が倒壊、児童100人以上が下敷きとなったトルコ東部ビンギョル県チェルティグスユでは、2日も児童の救出作業が懸命に続けられた。

現場には軍の救出チームが出動、24時間態勢で作業に当たり、前夜からこの日未明にかけて5人の児童を助け出したほか、3人の遺体を収容した。

がれきの中には、約80人が閉じ込められているとみられるという。救出チームの隊長は、少なくともその3分の2は死亡した可能性があると語ったが、生存者がまだいるとみて、早期の救出に全力を挙げている。

今回の地震では、これまでに死者115人、負傷者503人が確認されている。《時事通信》

【MLB】

米大リーグ、ヤンキースの松井外野手は2日、ニューヨークのアスレチックス戦で、5打数2安打1打点と活躍。7試合ぶりの2安打で、打率を2割6分1厘に上げた。

六回無死一塁では好機を広げる中前打を放った。3−2の七回一死一、二塁では左翼線への適時二塁打で貴重な4点目を挙げた。松井は好守も披露し、ヤンキースは5−3で勝ち3連勝。

メッツの新庄外野手は、ブルワーズ戦で4試合ぶりの先発。5打数2安打1打点で、9−3の勝利に貢献した。

マリナーズのイチロー外野手はホワイトソックス戦で5打数1安打1打点。チームは9−2の圧勝だった。

ドジャースの石井投手はパイレーツ戦に先発し、5回3安打2失点で勝敗に関係なく、ドジャースは3−5で敗れた。カージナルス戦に先発したエクスポズの大家投手は一回を持たず5失点で、4敗目(2勝)を喫した。《共同通信》



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