平成5194日目

2003/03/29

この日のできごと(何の日)

【イラク戦争】初の自爆攻撃

カタールの米中央軍前線司令部によると、イラク中部のナジャフ近くで29日早朝、米軍部隊に対する自動車を使った自爆攻撃があり、米陸軍第3歩兵師団第1旅団の兵士4人が死亡した。イラク戦争で自爆攻撃による死者は初めて。

イラクのラマダン副大統領は、自爆攻撃を行って死亡したのはアリ・ナマニというイラク軍の下士官だったことを明らかにし、米英軍への自爆攻撃はさらに続くだろうと述べた。首都バグダッド攻略のため兵力を大幅に増派する米英軍にとって大きな脅威となりそうだ。

イラク戦争は20日の開戦から10日目となったが、イラク側の抵抗は激しさを増しており、長期化の見通しが一層強まっている。

自爆攻撃があったのルは、ナジャフの北にある州高速道路上の米軍検問所。一台のタクシーが検問所近くに止まり、運転手が手を振り助けを求めたため、兵士が近寄った直後、爆発したという。

フセイン・イラク大統領は24日の演説で国民に「聖戦」を呼び掛けており、米英軍は自爆攻撃の可能性があると警戒していた。《共同通信》

ブッシュ米大統領は29日、週末恒例のラジオ演説で、イラク戦争について「戦いは激しく、どれくらい時間がかかるかは分からない」と長期間にわたり可能性を指摘した上で、「完全かつ最終的な勝利以外は受け付けない」とフセイン政権打倒への決意を表明した。

大統領は、米英軍がイラク西部の拠点を制圧してフセイン政権のミサイル発射能力をそぎ、600以上の油井を確保したことなどを指摘。「現在、死に物狂いとなった独裁者の軍隊の一部と戦っている」としながらも、フセイン政権は「今や国土のほんの一部しか支配していない」と戦果を強調した。

さらに、同政権は「武装解除され権力の座から取り除かれる。イラクは自由となる」と自信を示した。《共同通信》

ブッシュ米大統領は29日、キャンプデービッドの大統領山荘でテレビ電話による国家安全保障会議を開き、イラク南部での補給難やゲリラ戦による戦線こう着状態にもかかわらず、バグダッド攻略に向け作戦を「休止することなく」(米政府当局者)計画通り進める方針を固めた。30日付の米紙ワシントン・ポストが伝えた。

大統領の決定は、兵たんやイラク側の攻勢を受けての大幅な作戦見直しを拒否し、現在進む補給線確保などが一定程度済めば、米英軍はバグダッドの包囲・攻略へ早期に動き出すことを意味する。《共同通信》

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【NHK連続テレビ小説・まんてん】最終回

【新型転換炉ふげん】四半世紀の歴史に幕

日本独自の技術で開発された核燃料サイクル開発機構の新型転換炉「ふげん」が29日で運転を終了。午後2時27分、中央制御室で運転員が原子炉モードスイッチを停止に切り替え、初臨界から四半世紀にわたる運転の歴史にピリオドを打った。今後は廃炉技術の研究開発に生かされる。《福井新聞》

【第75回選抜高校野球大会】

第75回選抜高校野球大会第7日は29日、甲子園球場で3回戦3試合が行われ、石川の遊学館は広島の広陵に0−6で完封負けを喫し、夏春連続の8強入りを果たせなかった。広陵のほか、横浜(神奈川)と平安(京都)が準々決勝に進んだ。

横浜は4−4の延長十二回に4長短打で4点を勝ち越し、昨夏優勝の明徳義塾(高知)に8−4で競り勝った。横浜の8強入りは春夏連覇した98年以来。大会最多6度目の出場の平安は六回に3点を挙げて逆転。昨秋の明治神宮大会を制した中京(岐阜)を3−2で下し、4年ぶりのベスト8。《北國新聞》

【フィギュア世界選手権】村主章枝選手が銅メダル獲得

フィギュアスケートの世界選手権最終日は29日、ワシントンのMCIセンターで女子シングルを行い、村主章枝(早大)が2年連続で銅メダルを獲得した。

日本の女子が2年連続で表彰台に立ったのは1989,90年の伊藤みどり以来で2人目。ミシェル・クワン(米国)が2年ぶり5度目の優勝を果たし、エレーナ・ソコロワ(ロシア)が2位だった。《共同通信》

【石破茂防衛庁長官】韓国首相、国防相と会談

韓国訪問中の石破茂防衛庁長官は29日午前、ソウル市内で高建首相と会談し、北朝鮮のミサイル問題について日米韓3カ国が連携して対処することをあらためて確認した。

石破長官は北朝鮮の弾道ミサイル・ノドンについて「同一民族である韓国には使わない。米国には届かない。日本を狙っているのではとの恐怖心が強い」との懸念を伝達。さらに「日米韓に(対応の)差があると北朝鮮の交渉力を強めることになる」と指摘したのに対し、高首相は「日本がノドンに関心があるのと同じく、韓国はスカッド・ミサイルに関心がある。核開発問題と同じく日米韓の緊密な協議が必要だ」と述べ、日米韓3カ国の連携の重要性を確認した。《共同通信》

石破茂防衛庁長官は29日午後、ソウル市内の韓国国防省で、曹永吉国防相と盧武鉉政権発足後初の日韓防衛首脳会談を行い、北朝鮮の核開発は断じて認められず、平和的解決に向けて日米韓の3カ国の連携が重要だとの認識で一致した。

国防相は「北朝鮮の核開発は認めず、平和的解決を目指す」との盧政権の立場を説明、日米韓に「中国、ロシアなどを加えた多国間の枠組みで解決したい」と表明した。石破氏は「日本政府として支持している。日米韓の足並みが乱れないようにしなければならない」と応じた。

石破氏は「アプローチが日韓で異なることは当然で、一つの目的に向け重層的にアプローチを図っていく」と指摘、弾道ミサイルや拉致問題を抱える日本と包容政策継続を掲げる政権の立場の違いをにじませた。米朝枠組み合意が成立した1994年の状況とは「違った結果が出ることを否定できない」と述べ、北朝鮮の瀬戸際外交をけん制した。

また北朝鮮のミサイル発射について曹氏は「可能性は排除できないが発射準備の具体的な証拠はない」と説明。石破氏は日米が共同技術研究を進めるミサイル防衛(MD)について「専守防衛的で、防御する唯一の手段だ」と理解を求めた。《共同通信》



3月29日 その日のできごと(何の日)