平成5195日目

2003/03/30

この日のできごと(何の日)

【イラク戦争】米軍、ナジャフ包囲

AP通信が伝えたところによると、イラク中部に進出した米陸軍第101空挺師団は首都バグダッド南方約160キロにあるイラクの拠点都市ナジャフを包囲した。マイヤーズ米統合参謀本部議長は30日、地上部隊による首都攻略の時期は慎重に判断する方針を表明した。

米英軍は当面、首都を守るイラク精鋭部隊である共和国防衛隊の空爆による弱体化と補給線の安今確保に全力を挙げる方針。米英軍は30日夜から31日未明にかけ、バグダッドに断続的な空爆を実施した。

ナジャフ包囲はAP通信が第101空挺師団将校の話として伝えた。同市はイスラム教シーア派の聖地として知られる人口約30万人の古都で住宅が密集している。米軍が住民や米兵の犠牲覚悟で市内に突入するかどうかは不明だが、米軍は市内に通じる道路を封鎖、停止命令に従わずに検問所に近づく車両には発砲を許可したという。

またカタールの衛星テレビ局アルジャジーラは、31日未明、バグダッドの情報省ビル付近にミサイルが着弾したと報道。米軍当局も情報省を目標に巡航ミサイルを発射したことを確認した。同市中心部では激しい火災が起きた。

マイヤーズ議長は30日放送の米NBCテレビに出演し、首都攻略戦の開始時期について「準備が整うまでは何もしない」と言明した。《共同通信》

米英軍は29日夜から30日にかけて、イラクの首都バグダッド周辺に激しい空爆を加えた。20日の攻撃開始以来、最も集中的で長時間にわたる空爆とみられ、市内のあちこちから黒煙が上がった。

空爆は市の南部や東部で激しく、米軍によると、イラク中部や南部で米英軍に激しい抵抗を続ける。民兵組織サダム・フェダイーン(サダム挺身隊)の訓練施設や、イラク軍情報機関の建物などが攻撃対象となった。首都の南方に陣取る共和国防衛隊への爆撃も強化し、AP通信によると、空爆の4分の3は同防衛隊に対して集中的に行われている。

作戦を指揮するフランクス米中央軍司令官は30日の記者会見で、作戦は順調に進んでいると強調。前線部隊への補給線も確保されているとして、一部で報じられた地上軍への進撃停止命令を否定した。

ペルシャ湾北部に展開している米空母キティホークの海軍当局者は、艦載機28機が、29日から30日未明までに、バグダッドの市内と南部に計52発の爆弾を投下、開戦後最大の空爆を加えたと発表した。

クウェート市北方にある米軍のキャンプ・ウダイリで30日昼ごろ、売店の外に並んでいた兵士の列に小型トラックが突っ込んだ。米軍によると、10−15人が負傷した。兵士を狙ったテロ攻撃か事故かなど詳細は不明で、米軍が調べている。運転手は軍服を着ておらず、一般人の服装をしていたという。《共同通信》

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【第75回選抜高校野球大会】

第75回選抜高校野球大会第8日は30日、甲子園球場で3回戦の残り3試合を行い、東洋大姫路(兵庫)花咲徳栄(埼玉)近江(滋賀)が勝ち、ベスト8が出そろった。

東洋大姫路は0−0の七回に2点を挙げ、八回にも1点。アンが内野安打1本に抑える毎回の15奪三振で完封。昨年準優勝の鳴門工(徳島)を3−0で下した。東洋大姫路は24年ぶりの8強入り。

初出場の花咲徳栄は九回二死満塁から猪口がサヨナラ右前打。10−9の2試合連続サヨナラ勝ちで東北(宮城)を破った。東北は二回に5点を先行したが、ダルビッシュが6回を9失点と不調だった。近江は二回までに4点を挙げ、小原が完封。愛工大名電(愛知)に4−0で快勝し、初のベスト8に進出した。《共同通信》

【プロ野球・阪神】しぶとく逆転

阪神5−3横浜◇30日◇横浜

阪神は逆転された直後の六回、先頭のアリアスが二塁打。失策で同点とし、無死三塁から藤本の右前打で勝ち越した。球界は一死三塁から野選で貴重な追加点。

先発ムーアは6回3失点、7三振を奪って白星。谷中、ウィリアムスの継投も決まった。阪神は黒星のあと連勝。横浜は移籍初先発の若田部が粘るも、守備で足を引っ張った。《共同通信》

【民主党・菅直人代表】小泉首相のイラク戦争対応を非難

統一地方選の知事選告示後、最初の日曜日となった30日、与野党幹部は全国各地で有権者に推薦候補などの支持を訴えた。自民党の麻生太郎政調会長は滋賀県湖北町で講演し「野党は財政出動は効果がないと言うが。していなければ(経済は)もっと大変なことになった」と野党の姿勢を批判。

民主党の菅直人代表は、北海道旭川市での街頭演説でイラク戦争について「米国が軍事的に圧倒できても恨みを買い、またテロが発生する。世界はそういう悪循環の入り口に来ている」と指摘。「戦争を支持する小泉純一郎首相の推薦候補か、戦争反対のわれわれの候補か判断が問われている」と支持を訴えた。《共同通信》

【日韓外相会談】

川口順子外相は30日夜、都内の外務省飯倉公館で、韓国の盧武鉉新政権で就任した尹永寛・外交通商相と初めて会談し、北朝鮮の核開発問題について、多国間の枠組みを構築し関係国による「包括的解決」を目指すことで一致した。

多国間枠組みについて両外相は日米韓と北朝鮮に中国、ロシアを加えた6カ国を想定。尹氏は北朝鮮を対話の場に引き出す上で米国の強いイニシアチブ(主導権)を求める姿勢を重ねて示した。

尹氏は盧新政権として北朝鮮に対する包容政策を継続するとともに、日米韓連携を重視する考えを表明。川口外相はこれを支持し、盧大統領の早期来日を確認した。盧大統領が予定している5月の訪米の帰途に来日する方向で調整する。《共同通信》

【小泉純一郎首相】「今国会の解散ない」

小泉純一郎首相は30日夜、東京・品川区の首相公邸で、自民党の山崎拓幹事長と会談し、2003年度予算成立を受けた今後の政権運営をめぐり意見交換した。

首相は衆院解散・総選挙に関し「今国会中の解散は考えていない。自民党総裁選が終わるまでの衆院選はない」と強調。総裁選については、予定通り9月に実施するよう指示した。

山崎氏が後半国会の運営について、有事関連法案の4月中の衆院通過を目指す考えなどを説明したのに対し、首相は「有事関連法案と個人情報保護法案は今国会中に成立させてほしい」と要請した。首相は「(統一地方選に伴う)政治休戦はしない。国会はフル稼働してほしい」とも述べた。

首相はイラク戦争について「一日も早く終わることを望んでいるが、情勢は厳しいとも報告を受けている」と強調した。《共同通信》

【安倍晋三官房副長官】敵攻撃能力の検討「議論は当たり前」

安倍晋三官房副長官は30日午前、フジテレビの報道番組で、石破茂防衛庁長官が敵基地攻撃能力保有の可能性に関して、「検討に値する」と発言したことについて「武器の技術、戦略、戦術も進歩する中で、専守防衛の範囲はどこまでと考えるか、という議論は当然、当たり前だ」と理解を示した。

同時に「専守防衛(の基本方針)を変えるものでは全くない」と強調した。

この後、安倍氏は山口県下関市内で記者団に「議論の上での話であり、現実として、すぐに政府として具体的に検討するような性格の話ではない」と述べた。《共同通信》



3月30日 その日のできごと(何の日)