平成5118日目

2003/01/12

この日のできごと(何の日)

【深作欣二さん】死去

「仁義なき戦い」シリーズや「蒲田行進曲」などで知られ、日本映画の中心的存在として長く活躍した映画監督の深作欣二さんが12日午前1時、前立腺がんのため東京都中央区の病院で亡くなった。72歳。水戸市出身。

昨年9月、がんに侵されていることを公表し、新作「バトル・ロワイアルⅡ」の製作に臨んだが、撮影開始直後の12月下旬に病状が悪化、入院した。2月初めの復帰を目指していたが、11日夕から容体が急変した。

1953(昭和28)年、東映に入社。高倉健さん主演の「ジャコ萬と鉄」(64年)で注目され、黒澤明監督が降板した後の日米合作「トラ・トラ・トラ!」の日本側場面を舛田利雄監督ととともに演出した。

73年から「仁義なき戦い」シリーズを手掛け、それまでの任侠路線とは異なる実録ものを開拓して興行的に成功させ、作品も高い評価を得た。続いて「柳生一族の陰謀」(78年)や「魔界転生」(81年)などの大作を送りだし、ヒットメーカーとなった。

つかこうへいさんの原作を映画化した「蒲田行進曲」(82年)では、映画製作の舞台裏を巧みに映し出して、数多くの映画賞を受賞した。その後も「火宅の人」(86年)や「いつかギラギラする日」(92年)などの話題作を発表。最後の作品となった2000年の「バトル・ロワイアル」では中学生同士の殺し合いをリアルに描いて物議を醸すなど、晩年まで旺盛な創作意欲を見せた。

96年から日本映画監督協会理事長。97年に紫綬褒章を受章した。妻は女優の中原早苗さん。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

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【大相撲】

大相撲初場所初日(12日・両国国技館)武蔵丸の休場で1人横綱の貴乃花は、小結若の里に攻め込まれたが右小手投げで逆転勝ちし、全休明けの初日を白星で飾った。大関朝青龍は土佐ノ海を押し出し、横綱昇進に向け好スタートを切った。残る2大関はともに敗れた。武双山は旭天鵬に送り出され、栃東は雅山の押しに屈した。新関脇の隆乃若は闘牙を押し出したが、関脇琴光喜はいいところなく出島に敗れた。小結貴ノ浪は白星発進。《共同通信》

【第21回全国都道府県対抗女子駅伝】

第21回全国都道府県対抗女子駅伝は12日、京都市の西京極陸上競技場発着の9区間、42.195キロで行われ、兵庫が2時間16分2秒で2年ぶり2度目の優勝をした。前回優勝の京都が2位、長崎が3位だった。

1区で6位の兵庫は、2区の早狩(KIコーポレーション)が区間1位で走り、2位に浮上。3区の小林(旭丘中)でトップに立ち、5区の寺田(県西宮高)、6区の川島(須磨学園高)が区間1位で走るなど意をキープ。最終区で京都に追い上げられたが、逃げ切った。4位は神奈川、5位には愛知が入った。《共同通信》

【柔道・嘉納杯】

男子柔道の嘉納杯国際大会最終日は12日、東京・日本武道館で3階級を行い、100キロ超級の棟田康幸(明大)をはじめ、日本勢がすべての階級で優勝した。第1日の4階級と合わせ、全7階級を日本選手が制覇。日本勢の全階級制覇は、10大会目(一昨年は無差別のみで実施)で初めて。

昨秋の釜山アジア大会王者の棟田は、1999年大会以来となる2度目の優勝。準決勝でシドニー五輪銅メダルのタメルラン・トメノフ(ロシア)を破り、決勝では昨年の講道館杯日本体重別選手権優勝の高橋宏明(旭化成)に一本勝ちした。73キロ級は一昨年の世界選手権銀メダルの金丸雄介(了徳寺学園職)、90キロ級はアジア大会王者の矢崎雄大(明大)がともに初優勝した。《共同通信》

【小泉純一郎】ロシア・極東代表と会談


https://www.kantei.go.jp/

日本の首相として初めてロシア極東のハバロフスクを訪問した小泉純一郎首相は12日午前、同市内のホテルでプリコフスキー極東連邦管区大統領全権代表と会談し、北朝鮮問題や極東開発について意見交換した。

首相は昨年9月の訪朝について「(日朝)両国の正常化の一歩につなげたいと願ったものだ」と説明、「日本と北朝鮮の間が正常化されれば、将来的にこの地域は日本、ロシア、南北朝鮮を含め重要な経済圏になる」と述べ、全権代表に働き掛けを要請した。

全権代表は「北朝鮮との関係が肯定的に変化すれば、この地域は21世紀の繁栄の地域になる。日米韓の先端技術、ロシアの豊富な資源、中国、北朝鮮の人的資源が統合すれば、この地域は繁栄する」と述べた。

首相は「拉致や核も含めた安全保障の問題が解決できないと、正常化はできない。ミサイル問題は多くの国の安全にかかわる問題だ」と北朝鮮の軟化が必要との認識を表明。

全権代表は、金正日総書記について「常識を有した人で、平等の条件で話をすれば、肯定的結果を得ることができる」と対話路線を進めることが重要との認識を示した。また「北朝鮮のエネルギー問題は危機的状況にある。エネルギー問題を解決すれば、核の問題も解決する」と述べた。《共同通信》



1月12日 その日のできごと(何の日)