平成5115日目

2003/01/09

この日のできごと(何の日)

【松井秀喜外野手】渡米

米大リーグのヤンキースに入団する松井秀喜選手は9日、成田空港からニューヨークに向けて出発した。14日(日本時間15日)にヤンキースと契約を交わし入団発表に臨み、「ヤンキース・松井」が正式に誕生する。

出発に先立ち、空港内で記者会見した松井選手は「まだ緊張はしていないが、いよいよ(大リーグ入りが)近づいてきたなという心境。ヤンキースのユニホームにそでを通す瞬間が楽しみ」と意気込みを語った。

松井選手は9日午後(同10日朝)にニューヨークに到着。10日には健康診断を受け、11日から13日までは、住居探しなど米国での生活を始めるための準備に充てる。16日にいったん帰国し、国内でトレーニングを続けた後、2月中旬からのフロリダ州・タンパでのキャンプインに備えて再渡米する予定である。《北國新聞》

米大リーグのヤンキースに入団する松井秀喜選手(28)は9日夕(日本時間10日朝)、米ニュージャージー州のニューアーク空港に到着した。「命を懸けてやりたい」と大リーグ挑戦を表明してから2カ月、松井選手は夢の第一歩を米国に刻んだ。

空港には、日米の報道陣約150人とファン約150人が松井選手を待ち構えた。しかし、松井選手はヤンキース側の手配により、球団とニュージャージー警察、米航空管理局、コンチネンタル航空の職員に誘導されて特別出口から空港を抜け、姿は現さずじまい。報道陣、ファンとも肩透かしを食った格好となり、関係者が既に空港ビルの外に出たことを伝えると空港内は一時騒然となった。

松井選手は「あまりの歓迎でとても驚きました。今日は宿舎でゆっくり寝ます」との談話を発表した。

松井選手は10日に健康診断を受け、住居探しなどを行う予定。14日にヤンキースと正式契約を結び、同日正午にマンハッタンのタイムズスクエアのホテルで入団会見する。15日にいったん帰国。今月下旬に再渡米し、2月18日からフロリダ州タンパで始まるキャンプに備える。《北國新聞》

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【フジ系連続ドラマ・美女か野獣】放送開始

【2002年車名別新車販売台数】フィットが首位

日本自動車販売協会連合会が9日発表した2002年の車名別新車販売台数(軽自動車除く)によると、ホンダの小型車「フィット」が25万790台、トヨタ自動車の小型車「カローラ」が22万6222台で、カローラは34年ぶりに首位の座を明け渡した。ホンダ車が年間首位になるのは初めて。

昨年は各社が新車を続々投入し小型車ブームとなり、3位に日産自動車「マーチ」、4位にトヨタ「イスト」が入るなど、上位10車のうち7車が小型車だった。

首位攻防は、新顔のフィットと伝統のカローラの間で展開され、いずれも一部改良や値下げなどで競い合ったが、フィットが逃げ切った。《共同通信》

【大相撲・貴乃花関】初場所に出場

大相撲の西横綱貴乃花(30)=東京都出身、二子山部屋=が初場所(12日初日・両国国技館)に出場することが9日、決まった。師匠の二子山親方(元大関貴ノ花)が「本人を強く希望しているので、出ます」と語った。貴乃花の出場は2場所ぶり。

貴乃花は一昨年5月の夏場所で右ひざに大けがを負い、翌場所から7場所連続で全休。8場所ぶりに出場した昨年9月の秋場所では12勝して復活を印象づけた。だが、右ひざを悪化させ、九州場所は「右ひざ外側半月板損傷による症状悪化のため3カ月の療養が必要」と診断されて全休した。

貴乃花は番付発表以後出場するかどうかについては明言しなかった。しかし、今場所前は約4カ月ぶりに関取とのけいこを再開するなど出場に意欲を見せ、9日も幕下力士と15番をこなした。《共同通信》

【福井商工会議所・江守幹男会頭】新幹線「米原ルートが最適」

福井商工会議所の江守幹男会頭は9日の年頭会見で、北陸新幹線の福井県敦賀以西のルート問題に触れ、「経済的メリットや費用対効果の点からみて、米原ルートが最適と思う。過去の経緯に固執すべきでない」と述べ、工費がかさむ若狭ルートを断念すべきとの考えをあらためて示した。

さらに、整備新幹線の建設計画見直しと福井県知事選がある今年を「ターニングポイント」と位置づけ、「現状では金沢止まりになる可能性が否定できない。現実的な方針を明確にし、春には経済界を挙げて東京で独自の運動を展開したい」との決意を語った。

敦賀以西のルートをめぐっては、福井県が県南部にもレールが通る若狭ルートを求める一方、経済界などには工期や工費の縮小につながる米原接続案や湖西線利用案が出ており、意見が分かれている。

福井県の栗田幸雄知事は4月の知事選に出馬しない考えを表明しており、福井商工会議所側が米原ルートへの転換をあらためて求めたことで、今後、福井県側の対応が焦点になるとみられる。《北國新聞》

【民主党・菅直人代表】小選挙区調整を優先

民主党の菅直人代表は9日午後の記者会見で、自由党との次期衆院選での協力について「小選挙区でのバッティングを避けることをベースに選挙区調整に入っていけるのではないか。それ以外の問題は国会が始まって状況が進む中で検討していく」と述べた。自由党が提案している衆院比例代表ブロックの統一名簿作成より、小選挙区での候補者調整を優先させる考えを示したものだ。

菅氏は、同日行われた岡田克也民主党幹事長と藤井裕久自由党幹事長の会談でこうした方針を確認したことを強調。「最終的には小沢一郎自由党党首と相談できればと思う」と述べた。《共同通信》

【保守新党・熊谷弘代表】審議拒否なら早期解散も

保守新党の熊谷弘代表は9日の記者会見で、公明党の神崎武法代表が衆院解散は9月以降との見方を示していることに関連して「(9月は)一つのポイントと思うが、野党が審議拒否をするなら国会が機能しなくなってしまうので、どっちが正しいか国民に信を問うことももう一つの要素として十分考えておかなければならない」と述べ、野党の国会対応次第で早期の解散があり得るとの考えを示した。

消費税率の引き上げについては「われわれは消費税全額を社会保障に充てるべきだと考えており、特に年金問題に関連させることに反対ではない」と表明。同時に「タイミングが問題だ。かつて橋本内閣で(5%へ引き上げ)経済が大破たんした苦い経験がある。持続することが確保されないといけない」と強調した。《共同通信》

【森喜朗前首相】今は解散の時期でない

自民党の森喜朗首相は9日午後、都内で講演し「今は解散の時期でないと私も思うし、首相もそうだ」と述べ、小泉純一郎首相が早期の衆院解散・総選挙を考えていないとの見方を示した。ただ「政治は生き物。首相が窮地に追い込まれれば、解散しかない。そういう状況に追い込まれないようにするのがわれわれの役割」とも強調した。

早期解散に否定的な理由としては、有事関連法案などの処理の必要性や、自民党が衆院で過半数を確保していることを挙げ「今の政治課題で国民に信を問うものはない」と述べた。

森氏は首相の構造改革路線について「(総裁選で)再選されればあと3月年やれる。この間に(改革を)やればいい。9月(の総裁選)までに何もかもやろうとするから荒療治になり、抵抗も強くなる」と指摘した。《共同通信》

【小泉純一郎首相】モスクワ入り

小泉純一郎首相は9日、ロシア公式訪問のためモスクワに向かう政府専用機内で同行記者団と懇談し、10日の日ロ首脳会談の主要テーマとなるイラク、北朝鮮問題について「国際社会でのロシアの役割をどう考えているか意見交換したい」と述べ、両問題の平和的解決に向けロシアの影響力行使に強い期待を表明した。

こう着状態の日朝国交正常化交渉については「日本は北朝鮮と交渉中だが、ロシアは北朝鮮と緊密な友好関係にあり、日本より影響力を持っている」と指摘、交渉再開の大きな障害となっている拉致問題でロシア側の側面的支援を要請したいとの意向を示した。

さらに、12日にハバロフスクで行う方向で調整中のプリコフスキー極東連邦管区大統領全権代表との会談について、同代表と北朝鮮の金正日総書記との親密な関係に触れ「北朝鮮に関し、われわれにない情報、認識を持っていると思うので意見を聞きたい」と述べ、日朝交渉打開に結び付けたいとの考えを示した。

小泉純一郎首相は9日午後、ロシア公式訪問のため政府専用機でモスクワのブヌコボ空港に到着した。首相は10日午後、プーチン大統領とクレムリンで会談し、日米韓が政策調整会合で北朝鮮の核開発放棄に向けて対話路線を打ち出したことを踏まえ、北朝鮮に一定の影響力を持つロシアにも働き掛けの強化を求める方針。日本人拉致問題でも側面的支援を要請する。《共同通信》

【この日の民主党】

菅代表らがヤミ金融問題の実態を視察

民主党の菅直人代表は9日、利用者の被害が多発しているヤミ金融の実態を把握するため、東京・神田の消費者金融街を視察するとともに、被害者や関係者の話を聞いた。

午後、神田駅東口に到着した菅代表とネクスト金融大臣の五十嵐文彦衆議院議員は、東京都貸金業協会の石井恒男会長らの案内で消費者金融の店舗がひしめくビル街を徒歩で視察。一つのビル内に貸金業登録業者と非登録業者が集中して同居している状況や、「無条件で融資」「絶対断りません」などの“おとり表現”が書かれたチラシが公衆電話ボックスなどに所狭しと貼られている様子を見て回り、違法な貸し付けを行うヤミ金融業者が急速に増えていることを目の当たりにした。

その後、菅代表がいくつかのヤミ金融業者に電話で接触。「給料日までに3万円ほど借りたい」という問い合わせに対して、どの業者も、まず名前、生年月日、年齢、住所、勤め先などを確認し、金利についてはあいまいにしか答えない。最初に利用者に関する情報をつかみ、金を即座に貸し付けておいて、後に徹底的に取り立てるというやり口が明らかになった。

ヤミ金融業者は不況を背景にして急速に増加しており、東京都の場合、登録貸金業者(およそ7千社)のうちの7割以上、非登録業者を含めるとその数はさらに膨れ上がる。ヤミ金融における金利は、出資法で定められた上限金利が29.2%であるのに対して、多くが1000%を越え、中には数万%に上った例もある。しかも最近では、摘発を逃れるために携帯電話で融資を受け付ける「090金融」などの手口が広がってきている。

ヤミ金融被害者からの事情聴取では、悪質な融資の実態が赤裸々に語られた。主婦のAさんは、中小の消費者金融への返済に困り、電子メールで案内を送ってきた業者に電話で融資を申し込んだ。金利は「1日8円」と言っていたにもかかわらず、5万円の融資額に対して10日ごとに2万円の金利返済を迫られ、3カ月後に元金と合わせて7万円を支払わされたという。こうした融資を数社から受けてしまい、脅しによる取り立てもあって追いつめられ、一時は自殺も考えたとAさんは語った。またBさんからは、1社の返済が滞ると30件くらいの融資の勧誘電話がかかってくるなど、ヤミ金融業者がグループで情報を交換しながら借り手を多重債務に追い込む手口が明らかにされた。

その後、菅代表と五十嵐議員は、ヤミ金融対策に取り組む日本弁護士連合会の宇都宮健児弁護士らと意見交換。宇都宮弁護士らは、全国のサラリーマン金融利用者が1600万人にも上り、ヤミ金融の被害も急激に増加しているにもかかわらず、取り締まりがまったく進んでいない実情を紹介、違法貸付の民事無効と違法な金利・取り立てへの刑事罰強化を柱とする「ヤミ金融対策法」制定の必要を訴えた。菅代表も、貸金業登録制度の改革や出資法の見直しなどを含め、制度的対応への取り組みを具体的に検討する意向を示した。

菅代表、自民総裁選の都合による会期延長論を批判

民主党の菅直人代表は、9日の定例記者会見で、20日から始まる通常国会について小泉首相や自民党の山崎拓幹事長などが9月までの会期延長を示唆していることについて、「国会でこれから経済問題、雇用問題という重大な課題を話し合わなければならないときに、総裁選挙にとって国会の延長が有利か不利か、総選挙をいつ頃にするのが有利か不利かというように、総裁選挙に勝つことを目的に物事を考えている総理や幹事長では、国民のことはそっちのけといわざるを得ない」と厳しく批判した。

イラク情勢をめぐって、同じく自民党の山崎幹事長から「戦後の復興」というような議論が出ていることに関しても、「査察を徹底して行うことがまず重要であるにもかかわらず、軍事行動を前提とした議論は、軍事行動を後押ししていると言われても仕方がない」と、小泉政権の米国追従の姿勢を批判した。

この日午後に行った東京・神田のヤミ金融の実態視察については、「金利が10日で3割から5割、年率では1000%を超える」という法外な高金利の実態なども紹介しながら、「民主党が中心となって法改正を実現した出資法の法定利率29.2%を超える融資については、この間、罰金程度でしか摘発されていないが、3年以下の懲役という刑事罰があるのだから、一罰百戒で悪質な業者を一掃すべきだ」と感想を述べた。

記者からの「塩川財務相などから年金財源として消費税率引き上げの議論が出ていることをどう思うか」との質問に対しては、「急にあちこちからこのような議論が出てきた背景には、まさに財務省的なやり方があることを見ておかなくてはならない。中長期的には、年金財源の問題はどこかの時点で根本的な議論をしなくてはならないが、個人的にはスウェーデン方式(注)も一つのやり方だと思っており、消費税で全額税方式にするという仕組み以外の考え方もあり得る。財務省の手のひらに乗るような議論はするつもりはない」と表明した。

(注)年金財源を原則として所得比例の保険料でまかない、低所得層のナショナルミニマム保障にあたる年金部分の財源のみに税を投入する方式。《民主党ニュース》



1月9日 その日のできごと(何の日)