平成5116日目

2003/01/10

この日のできごと(何の日)

【日ロ首脳会談】

小泉純一郎首相は10日午後、ロシアのプーチン大統領とクレムリンで約3時間会談し、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)に核拡散防止条約(NPT)脱退宣言の速やかな撤回を求めるとともに、日ロ両国が核開発問題の平和的解決に向け連携することを確認した。


https://www.kantei.go.jp/

北朝鮮による日本人拉致や安全保障上の問題について、小泉首相は「プーチン大統領と金正日書記の関係もあり、ロシアは北朝鮮と伝統的関係を有しており、それを利用して協力してほしい」と要請。大統領は「可能な限り協力したい。金総書記は話のできる人間だ」と約束した。

北朝鮮のNPT脱退宣言に絡み、小泉首相が「日ロが共通の認識を示すことが重要だ」と日ロ連携の必要性を強調、大統領も同意した。

平和条約締結問題について、小泉首相は「四島の帰属が確定すれば、返還の態様は柔軟に考える」と返還時期や方式にはこだわらない姿勢を示した。大統領は「いかなる形で平和条約問題が解決するにせよ、解決の可能性を追求する文書として日ロ行動計画は有益」と指摘、幅広日ロ協力が交渉進展の前提になるとの見方を示した。両首脳は四島帰属問題を解決し、条約の早期締結への決意を確認した。

イラク問題について、大統領は「世界の関心は、実際に大量破壊兵器を持っているかどうかに注がれるべきだ」と指摘、当面、国運監視検証査察委員会(UNMOVIC)の作業を見守るべき」だとして攻撃準備を進める米国と一線を画した。両首脳は「イラクがさらに重大な違反があった場合、国連安保理が一体となった対話が必要だ」との認識で一致した。

両首脳は会談後、平和条約問題や経済など中長期的な日ロ関係の指針となる「日ロ行動計画」に署名し、そろって記者会見した。《共同通信》

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【野球殿堂入り】上田利治氏、関根潤三氏ら5氏

2003年度の野球殿堂入りが発表され、競技者表彰では阪急(現オリックス)監督として3年連続日本一に輝いた上田利治氏(65)、投手から打者に転向、監督としても若手の育成に定評があった関根潤三氏(75)が選ばれた。

特別表彰では前の広島オーナーで昨年7月に死去した松田耕平氏、昨年と今年だけ行われる新世紀特別表彰として、日本に野球を伝えたとされるホーレス・ウィルソン氏(1843-1927)、軟式野球ボールの原型を考案した故鈴鹿栄氏が選出された。

これにより殿堂入りは149人(競技者表彰6人、特別表彰86人)となった。《読売新聞》

【北朝鮮】NPT脱退宣言

朝鮮中央通信によると、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)政府は10日声明を発表し、北朝鮮が核拡散防止条約(NPT)から脱退し、国際原子力機関(IAEA)との保障措置協定の拘束から完全に抜け出ることを宣言した。

声明は「NPTからの脱退はわが国に対する米国の圧殺策動とそれに道従するIAEAの不当な行為への当然の自衛措置である」と主張した。

米国は日米韓3国の協議で北朝鮮と「対話の用意がある」と姿勢を軟化させたが、北朝鮮がNPT脱退を宣言したことで、北朝鮮の核問題はさらに深刻な状況に陥った。

しかし、北朝鮮は声明で核兵器開発の意思はなく、条件付きでこれに関する検証を受け入れる用意があることも表明しており、強硬姿勢に出ながらも米国との対話を模索する両面姿勢を見せている。《共同通信》

韓国政府は10日、北朝鮮のNPT脱退宣言を受け、緊急の国家安全保障会議常任委員会を開き、対応策を協議した。この後、外交通商省スポークスマン声明を発表し「深い憂慮と失望」を表明、北朝鮮に脱退宣言の「即時撤回」を求めた。

声明は韓国政府として、北朝鮮による核施設の凍結解除が始まって以来、最も強い警告と抗議の意を示したもので、北朝鮮の強硬姿勢が朝鮮半島の平和と安定への「深刻な危険」とし「国際社会の核非拡散の努力と期待に真っ向から反する」と批判した。

しかし、米朝間の対立が一段と進み、朝鮮半島の緊張が高まることを憂慮する韓国は、声明の中で核問題の「当事者」として関係各国や国際原子力機関(IAEA)と緊密な連携を取り「平和的解決への積極的努力」を行うことも強調。21日からソウルで開かれる見通しの南北閣僚級会談で、北朝鮮に「平和的な問題解決」を求め、米朝間の仲介努力を続けていく姿勢を明確にした。《共同通信》

【松井秀喜外野手】ヤンキースタジアムを見学

米大リーク、ヤンキースとの正式契約のためニューヨーク入りしている松井秀喜選手は10日、健康診断を受けた後、同球団の本拠地であるヤンキースタジアムを見学した。松井選手は「このスタジアムでプレーできるんだと思うと感激した」と、大リーガーとしての決意を新たにした。同選手はまた、「早くヤンキースの一員になったのを見ていただきたい」とファンにメッセージを送った。

松井選手は午前中に健康診断を受け、午後1時前に球場に到着。4時間近く球場内で過ごした。スタジアムの印象について「伝統というか、歴史を感じた」と話した。

バットを持参した松井選手は、「記念に3球打ちました。(感触は)いつもと一緒です」と笑顔を見せた。同選手はニューヨークに到着した9日夜にヤンキースの剛腕オーナー、ジョージ・スタインブレナー氏と会食したことを明らかにし、「僕がずっと頭を下げ続けていたら『そんなに頭を下げなくていい』と言われました」と話した。

松井選手がニューヨーク入り後、報道陣の前に姿を現したのはこの日が初めてだった。10日以降は新居探しなどをする。14日に正式契約を結び、「ヤンキース松井」が誕生する。《共同通信》



1月10日 その日のできごと(何の日)