平成5084日目

2002/12/09

この日のできごと(何の日)

【自民党・亀井静香前政調会長】小泉首相退陣を要求

自民党江藤・亀井派会長代行の亀井静香前政調会長は9日午後、首相官邸で小泉純一郎首相と会い、首相の経済、政権運営に関して「昨年の総裁選の際に(首相と同派の間で)交わした政策協定が一顧だにされないまま、経済は惨憺たる状況になっている。政治責任はきちっとしないといけない」と「経済失政」を理由に事実上の退陣を要求した。

これに関し、首相は同日夜、首相官邸で記者団に「辞めなさいというようなことだったけど、私は政策転換はできない。構造改革路線を進めていくしか、日本の明日の経済発展はあり得ない。見解の相違かな」と述べ、亀井氏の要求を受け流した。

会談では、江藤隆美同派会長も「だんだん経済状況は悪くなってきている。今国会中の会期を延長してでも補正予算を成立させるべきだ」と訴えたが、首相は「ここは辛抱のしどころだ。今国会は13日で終わりとしたい」と突っぱねた。

また、江藤氏が「自民党をぶっ壊すとか、自分と意見が違うから抵抗勢力と呼ぶのは、政党人としてふさわしくない」と指摘したのに対し、首相は「別に敵だとは思ってはいない」とかわした。《共同通信》

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【皇太子妃雅子殿下】39歳の誕生日

皇太子妃雅子さまは9日、39歳の誕生日を迎えられた。これに先立ち東京・元赤坂の東宮御所で記者会見し、目指す女性像やライフワークについて「まだ本当に模索中」としながら「時間をかけて、それが何であるのか考えていきたい」と語った。

一方で「国民の皆さんが何を望んでおられるのか感じながら、努力していかなければいけない」とも述べ「難しい境遇に置かれている子供たちに心を寄せていきたい」と意欲を見せた。

皇后さまが10月の誕生日に際し「(女性皇族がそれぞれ)自分の求める女性像を完成していくことが望ましい」と述べられたのに関連し、記者の質問に答えた。

昨年12月に愛子さまを出産してからの毎日を「初めて親になってあたふたしている日々で、初めの半年間は時間の流れがゆっくりだった」と振り返った。母親の目で見た愛子さまは「おおらかな性格というか、ゆったり、どっしりとしている」という。

一年間で印象に残ったこととして、一連の拉致問題で「被害に遭った方々、こ家族の気持ちを思うと本当に胸が痛む」と話した。

高円宮さまの急逝についての質問には、皇太子さまとの結婚当日、赤坂御用地へのパレードの到着を「温かく優一しい感じでお迎えくださった」と振り返り「本当に寂しく、心が痛んでいます」と話した。《共同通信》

【巨人・松井秀喜外野手】代理人契約

巨人からフリーエージェント(FA)宣言してい米大リーグ挑戦を表明している松井秀喜外野手(28)が9日、大阪市内のホテルで、アーン・テレム氏と正式に代理人契約し「後はチームが決まるだけ。いよいよだなと思う」と屈託ない笑顔で話した。

テレム氏は世界屈指のスポーツエージェント会社SFXの傘下にあるテレム&アソシエーツの代表を務める弁護士で、ヤンキースのジアンビ内野手などと契約している。今後の松井の見通しについては、関心を示す球団と話し合って数週間中に絞り込み、松井に判断を委ねるという。《共同通信》

【伊良部秀輝投手】帰国会見

阪神入団が決まった前米大リーグ、レンジャーズの伊良部秀輝投手(33)が9日、成田空港着で帰国、空港内で「よく体を鍛え、よく動ける体にしてよく投げたい」と抱負を述べた。同投手は10日、甲子園球場近くのホテルで入団会見を行う。

7年ぶりに日本球団でプレーをすることになった伊良部は「星野さんの熱意が伝わってきた」と阪神を選んだ理由を語った。今季は肺付近の動脈に血栓(血の塊)ができていたことがわかり、7月を最後に試合から遠ざかったが「ドクター・ジョーブとも話をしたが、問題ないと言うことです」とアピールした。

伊良部は1988年ロッテに入団。97年にヤンキースに移籍、今季はレンジャーズで3勝8敗16セーブの成績だったが、血栓の治療のためリタイア。シーズン終了後に自由契約となっていた。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・民主党の菅直人前幹事長は9日、代表選のライバル岡田克也幹事長代理が、優勝した原辰徳・巨人監督を例に「経験不足」批判に反論したことについて「その通りだと思う」といったんは相づちを打った。ただ「長嶋茂雄前監督は五輪監督になる。役割分担だ」と格の違いも強調、世代交代論をけん制した。「代表選でも私と岡田さんの役割をどう分担すればうまくいくか、考えてもらいたい」とも。劣勢が伝えられるだけに、あくまで「自分は代表、岡田氏が幹事長」という分担が民主党にはふさわしいと言いたかった?《共同通信》

【小泉純一郎首相】米国務副長官と会談

小泉純一郎首相と福田康夫官房長官は9日午前、アーミテージ米国務副長官と首相官邸で会談した。アーミテージ氏は会談で、イラクの大量破壊兵器問題に触れ、「(開発などの有無を記した)申告書のみで戦争が始まるとは考えていない。精査した上で、国連で再度、関係国と協議する」と明言。先にイラクが提出した申告書の内容だけでイラク攻撃の是非を判断しない考えを表明した。《共同通信》

【この日の民主党】

「政権を脅かす野党へ、さわやかな新代表選出を」羽田特別代表

民主党の羽田孜特別代表は9日の定例記者会見で、10日に行われる両院議員総会での新代表選出について、「9月の代表選挙、その後の民主党支持率、補欠選挙の結果などをふまえ、さわやかな選挙をしてほしい」と語り、だれが選出された場合も野党第一党としての役割を果たす覚悟で挙党体制を作り上げるため尽力すべきだとの考えを示した。

羽田特別代表はこの点について重ねて「民主主義は健全な野党が常に政権を脅かすなかで政治に緊張感をもたらす。強い野党がなければ安定した国にはならない」と分析。今回の代表選に至るまでの経験を無駄にせず、強い野党第一党として再生する必要性を提言した。

また羽田特別代表は、混乱を極めた政府の道路関係4公団民営化推進委員会に関して、「丸投げ政治が行き詰まっていると理解する」との見方を示し、まさに小泉内閣の内容のなさを露呈したものだと指摘。構造改革を声高に唱えるだけで、何一つとして指標が上向きにならない小泉内閣の無作為ぶりに改めて言及した。

さらに、婦女暴行致傷容疑で逮捕された東京都議の福島寿一容疑者の問題については「選挙応援にも行った立場だが、こうした事件を起こしてしまったのは申し訳ないと思っている。何も言い訳のしようもない。議会議員がどういう立場にあるかということをもっともっと考えてほしい」と語った。

衆院憲法調査会、福岡で地方公聴会開く

衆議院憲法調査会は9日、福岡市において6回目の地方公聴会を開催した。11月の憲法調査会中間報告の発表以降、初の開催となった本公聴会では、米国によるイラク攻撃準備が進み、日本政府がイージス艦の中東派遣を決定しようとしている情勢の下で、改めて憲法9条第1項、2項の意義をめぐる活発な議論が行われた。民主党からは、同調査会の仙谷由人会長代理、大出彰幹事が出席した。

公聴会ではまず、地方公務員の日下部恭久氏、弁護士の後藤好成氏、会社員の西座聖樹氏、元九州産業大学教授の林力氏、主婦の宮崎優子氏、福岡大学名誉教授の石村善治氏の6名が意見陳述を行った。陳述では、「自衛のための戦争という論理は許されない」(日下部氏)、「9条の理念を21世紀の世界の趨勢にすべき」(後藤氏)、「武力の行使は憎しみを生む」(宮崎氏)など、現行の憲法9条を守る観点から、米国に追随する小泉政権の動向に懸念を表明する意見が相次いだ。

意見陳述者への質疑で大出議員は、「戦争とは、最悪の環境問題であり、人権問題であり、女性差別であり、また公共事業でもある」として、戦争による国家間問題の解決を認めるべきではないとする立場を明らかにした上で、「戦後、日本の主権はしっかり確立されてきたか」と質問。後藤氏は、「アメリカへの追従的な態度が多い。しっかり確立しないと、安保条約でアメリカの戦争に巻き込まれる」と語り、宮崎氏は「イラクに対するアメリカの戦争でも米軍が日本の基地から出て行く。同盟国だと言うが、政府は9条の理念をこそきちっと主張すべきだ」と訴えた。石村氏も「法理論としては、安保条約は憲法違反の条約だ」と指摘した。

また大出議員は、米国による原爆投下の誤りをはっきり問わないできたことが、今日のブッシュ政権の先制核攻撃戦略などを認めてしまうことにつながっているのではないか、と問題提起。西座氏、林氏は「(日本として)核自体をなくす努力をすべきだ」とし、石村氏は「かつて加害者であったことの反省も持つべき」と述べた。

最後に大出議員は、「国内で人を殺せば殺人罪だが、国外に出て行って殺せば英雄視されるといった現実が今もある。こうした論理を永久になくしていかねばならない」と訴えて、質疑を結んだ。《民主党ニュース》



12月9日 その日のできごと(何の日)