平成5083日目
2002/12/08
この日のできごと(何の日)
【柔道】
柔道の福岡国際女子選手権最終日は8日、福岡国際センターで4階級を行い、48キロ級でシドニー五輪金メダルの田村亮子(トヨタ自動車)が、2大会ぶり12度目の優勝を果たした。田村は、ことし4月の全日本女子選抜体重別選手権1回戦で福見友子(茨城・土浦日大高)に敗れて以来の復帰戦を飾った。
田村は準決勝で福見に雪辱。釜山アジア大会優勝の北田佳世(ミキハウス)との決勝では、足技で有効を奪って優勢勝ちした。少ないチャンスを生かして接戦をものにする勝負強さが際立った。
田村は右ひざの故障を抱えながら昨夏の世界選手権で5連覇を達成。だが、ことし4月の敗戦で連勝が65で止まっていた。
57キロ級は日下部基栄(福岡県警)が2大会ぶり2度目の優勝。52キロ柩は佐藤愛子(筑波大)が初制覇した。7日に78キロ級を制した世界選手権3連覇中の阿武教子(警視庁)は無差別級に出場して3位だった。《共同通信》
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【スピードスケート】
スピードスケートのワールドカップ(W杯)短距離の今季開幕戦、長野大会最終日は8日、長野市エムウエーブで男女計4種目を行い、500メートルの女子で大菅小百合(三協精機)が38秒43の国内最高記録をマークし、W杯初優勝した。男子はエース清水宏保(NEC)が35秒59で、2日連続の2位。ジェレミー・ウォザースプーン(カナダ)がで開幕2連戦した。
大菅はスタートダッシュで好記録につなげた。7日にW杯初無利した新谷志保美(竹村製作所)は5位、男子は川田知範(日体大)が35秒63で4位となり、加藤条治(山形・山形中央高)は5位だった。
1000メートルの男子はヤン・ボス(オランダ)が1分10秒23で優勝し、日本勢は清水の10位が最高。女子はモニク・ガルブレヒト・エンフェルト(ドイツ)が1分17秒12で開幕2連勝し、新谷が4位、大菅が5位だった。《共同通信》
【陸上】
陸上の全日本実業団対抗女子駅伝は8日、岐阜長良川陸上競技場発着の6区間、42.195キロで27チームが参加して行われ、第一生命が2時間14分0秒の好タイムで初優勝した。
2区の森春菜で先頭に立った第一生命は、各チームのエースがそろう3区で羽鳥智子がよく粘って首位をキープ。最後まで区間1位記録をマークできなかったものの、総合力で上回り、トップでゴールした。
1区で出遅れた三井住友海上は3区の渋井陽子もタイムを伸ばせず、31秒差の2位で3連覇を逃した。3位はダイハツ、4位に資生堂が続いた。昨年2位のUFJ銀行は前半の大きな出遅れが響き、7位に終わった。《共同通信》
【ゴルフ】
日本シリーズJTカップ最終日(8日・東京よみうり=6961ヤード、パー70)今季ツアー最終戦。片山晋呉が67にまとめ、通算19アンダーの261で初日から首位を譲らず、2位に9打差をつけて快勝した。今季2勝目で通算12勝目。3年間のシード権と賞金3000万円を獲得した。
2位は2週連続優勝を狙ったデービッド・スメイル(ニュージーランド)。尾崎将司が3位だった。昨季の賞金王、伊沢利光は通算イーブンパーで17位にとどまり、今季は勝ち星なしに終わった。《共同通信》
【サッカー】
サッカーのイタリア1部リーグ(セリエA)で中田英寿が所属するパルマと中村俊輔のレッジーナが8日、パルマで直接対戦し、後半、アドリアーノが2得点したパルマが2−0で勝利した。パルマはいずれも無失点で3連勝。
それぞれエースナンバー「10」を背負う2人は、ともに先発し中田はフル出場したが得点には絡めず、中村は後半21分で交代した。攻撃的なポジション同士のため、正面から向かい合う場面は少なかった。セリエAでの日本人選手対決は1999年10月に当時ペルージャの中田とベネチアの名波浩(現磐田)が顔を合わせて以来。《共同通信》
【田中耕一さん】「私は化学の挑戦者」
ノーベル化学賞の田中耕一さん(43)=富山市出身、島津製作所=と、物理学賞の小柴昌俊・東大名誉教授(76)が8日午後、ストックホルム大・マグナ講堂で記念講演した。田中さんは大学などで一度も化学を専攻したことがない自分を化学に対する最大のチャレンジャーと評し、「常識にとらわれず、間違いを失敗と思わなかったことが成功につながった」と語った。
田中さんは受賞について、「高度の専門知識や高い学歴を持たなくても、科学技術の発展に貢献できることを実証できた。多くの人々に夢と希望を持ってもらえればうれしい」と話し、世界の企業の技術者らにエールを送った。
質量分析装置の開発過程を示す中で、ともに研究に当たった島津製作所の同僚の業績を一人ずつ、名前を挙げて紹介。「(受賞対象となった)巨大分子のイオン化技術は一人の天才、一人の優秀な人物によってなし遂げられたものではない」と述べ、受賞はチームワークの勝利と強調した。
また、自身の成果が、米ジョンズ・ホプキンス大のロバート・コッター教授らによって世界に紹介され、欧米で改良を重ねられた結果、多くの人々の役に立つ技術へと発展した経緯も説明した。
小柴さんは「(岐阜県)神岡町はいまや、ニュートリノ研究のメッカだ」などと述べた。《北國新聞》