平成5080日目

2002/12/05

この日のできごと(何の日)

【民主党代表選】岡田、菅氏の一騎打ちに

10日に行われる民主党代表選は岡田克也幹事長代理と菅直人前幹事長の一騎打ちになる見通しとなった。

岡田氏は5日夜、党本部で記者会見し「党の現状は結党以来の危機的状況だ。新しいリーダーを党が求めている。政権政党に脱皮するきっかけになるとの思いで立候補を決めた」と強調。菅氏も6日、正式に出馬表明する考えで、両氏間の一本化調整は不調に終わった。

これに先立ち菅、岡田両氏は都内で会談。菅氏は候補者一本化に向け「菅代表−岡田幹事長」の新体制を提案。岡田氏は回答を留保したが、この後、支持議員と協議の上、最終的に立候補することを決断した。

党内では、岡田氏が旧民社党系議員や若手議員の間で支持を広げて、勢いを増し優位に立ってきたとの見方が出ているが、横路孝弘元副代表ら旧社会党系議員は5日夕の会合で菅氏支持を決定するなど、菅氏陣営も巻き返しに出ている。

菅氏グループ幹部の江田五月参院議員は5日夜、記者団に菅氏の出馬方針を明らかにするとともに、「菅氏は党を二分することは避けた方がいいと言っていたが、岡田氏が二分することを望むということだ」と指摘した。菅、岡田両氏が立候補を決めたことで、多数派工作が激化しそうだ。

岡田氏は会見で党運営について「大いに議論し、きちんと多数決で決め、まとめたものに皆が従うことを徹底させることが重要だ」と述べた。《共同通信》

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【西武新宿線痴漢事件】男性被告に逆転無罪判決

電車内で専門学校生の女性に痴漢行為をしたとして強制わいせつ罪に問われた元会社員の男性被告(39)の控訴審判決で、東京高裁の仙波厚裁判長は5日、「女性が被害に遭ったのは間違いないが、男性を犯人と誤認した可能性を否定できない」として、懲役1年2月の実刑とした一審東京地裁判決を破棄、無罪を言い渡した。男性は「痴漢冤罪被害者ネットワーク」のメンバー。

男性は「まったく身に覚えがない」と捜査段階から一貫して無罪を主張。判決理由で仙波裁判長は「犯人の服装などについての被害者の目撃証言は心もとなく、駅で下車後に男性をつかまえた際、誤認した可能性を否定できない」と指摘。

さらに「痴漢行為をするには男性と被害者の身長差が大きいことや、男性が着ていたダウンジャケットが痴漢行為の邪魔になったと考えられることなど、男性の犯行とするには重大な疑問がある」と結論付けた。

一審判決は「被害者が目撃した男の特徴などから、男性が犯人なのは間違いない」としていた。

男性は2000年12月5日午前8時ごろ、西武新宿線鷺ノ宮ー高田馬場間を走行中の車内で、乗客の専門学校生の手首をつかんで自分の下腹部にすりつけるなどわいせつな行為をしたとして逮捕、起訴された。《共同通信》

【皇太子同妃両殿下】会見

皇太子ご夫妻は5日、今月11日からのニュージーランド、オーストラリア公式訪問を控え、お住まいの東宮御所で記者会見された。

1995年1月の中東訪問以来、約8年ぶりの2人そろっての外国親善訪問となる。雅子さまは外国を訪れることが生活の一部となっていた結婚前と比較し「(結婚後の)外国訪問をすることはなかなか難しいという状況は、正直申しまして、適応することに、なかなか大きな努力がいりました」と率直に語り、長く外国訪問が実現しなかったことで心の中に葛藤があったことを明らかにした。

このため今回の訪問は「本当にありがたいことと思っております」と笑顔で述べた。皇太子さまも「2人での訪問は、わたし1人では気が付かないようなことにもいろいろと気付かせてくれる、大変実りの多いものです」と話し、ご夫妻で国際親善に強い意欲を示した。《共同通信》

【参院外交防衛委員会】

参院外交防衛委石破茂防衛庁長官は5日午前の参院外交防衛委員会で、テロ対策特別措置法に基づくイージス艦派遣に関して「一般的な情報提供、自分を守るために収集した情報をデータリンク(情報共有)システムで米国の船と共有することが集団的自衛権の定義と同一だと思わない」と述べ、同艦の活動が集団的自衛権の行使には当たらないとの認識をあらためて表明した。

石破長官は「『何時何分(の方角)に撃て』というようなことが米軍とれわれとの間で起こることはない。集団的自衛権に抵触するような行動は考えていない」とも述べた。

派遣決定については「米国からの要請はない。(護衛艦の)ローテーションや安全確保、アメニティ向上など理由はいろいろあるが、れわれの主体的な判断だ。外圧はない」と強調した。

石破長官は、与党の公明党が反対していることに関して「与党内の理解を得るよう今後も努力していく」と述べた。赤城徳彦防衛副長官は、イージス艦派遣によって極東地域での防衛態勢が手薄になるとの指摘に対し「本来のわが国の防衛に支障のない中でやりくりしている」と述べた。自民党の舛添要一、民主党の榛葉賀津也両氏らへの答弁。《共同通信》

【小泉純一郎首相】スリランカ首相と会談

小泉純一郎首相は5日午後、スリランカのウィクラマシンハ首相と首相官邸で会談し、内戦終結後のスリランカの和平や復興のため支援国会合を来年5月か6月に東京で開催することで合意した。《共同通信》

【米・ラムズフェルド国防長官】フセイン政権、維持も可能

ラムズフェルド米国防長官は5日の会見で、イラクのフセイン政権について「国際社会の責任ある一員となることで権力を維持する選択肢もある」と-述べ、大量破壊兵器放棄など完全武装解除や民主化を受け入れれば政権維持の容認も可能、との見解を示した。

完全武装解除を条件にフセイン大統領の権力維持を認める考え方はハト派のパウエル国務長官が10月に表明しているが、政権内タカ派トップの国防長官が示したのは初めて。

フライシャー米大統領報道官も4日、フセイン大統領は「戦争を回避できる能力と手段を持っている」と述べており、これまで「政権交代」を前面に打ち出してきたブッシュ政権内で、厳しい条件を前提に大統領の権力維持を容認する考えが一定の勢いを得ているもようだ。

ブッシュ政権高官がフセイン政権維持の可能性に言及した背景には、欧州などイラク攻撃に消極的な国際社会への配慮があるとみられる。

だが、ブッシュ政権にはイラクの武装解除実現に懐疑的な見方が強く、長官も政権民主化など武装解除以外の条件を突き付けていることから、イラク側の受け入れが困難なのは間違いない。《共同通信》

【この日の民主党】

鳩山代表、スリランカ首相と会談

民主党の鳩山由紀夫代表は4日午前、都内のホテルでスリランカのラニル・ウィクラマシンハ首相と会談した。

会談でウィクラマシンハ首相は、スリランカの国内状況について、今年2月のLTTE(タミール・イーラム解放の虎)との停戦合意によって10年にわたる内戦状態がようやく終局し、民主的な政治への転換が進められている、と説明。日本は経済的援助だけでなく、和平推進事業にも積極的に関与してほしい、と希望を述べた。

鳩山代表は、「平和こそがアジアのすべての面での発展に不可欠だ。そのために民主党もできる限りの協力をする」と答えた。

会談には、民主党からツルネンマルテイ国際局長、藤田幸久前衆議院議員も同席した。

住民基本台帳ネットワークの利用拡大に反対する(談話)2002/12/05

民主党ネクストキャビネット
総務大臣 島聡

本日、オンライン3法案が、与党3党などの賛成により衆議院を通過した。民主党は、電子政府化自体については、積極的に推進すべきであると考えている。しかし、政府案は、電子政府化を行うでだけに留まらず、住民基本台帳ネットワークの利用と拡大を行う旨の改正をも含むものである。

国民の多くは、行政が自分の情報を勝手に収集・蓄積して活用しているのではないかという不安と不信を抱いていている。現に防衛庁による個人情報リスト作成事件が起きたのは記憶に新しいところである。そのような中で、十分な個人情報保護法制を整備し、国民のプライバシー保護に万全に万全を期すことなく、なし崩し的な住民基本台帳ネットワークの利用及び利用拡大を行うのは認め難い。

民主党は、政府案を詳細に検討した結果、住民基本台帳ネットワークを利用せずとも、電子政府化は可能であるとの結論に達した。ゆえに、住民基本台帳ネットワークを利用しないシステムを構築するための修正案を提出したが、与党3党などにより否決された。

小泉政権が国民のプライバシー保護という民主主義の根幹に関わる問題について無頓着なのは明らかである。民主党は、国民のプライバシー権を守るために、国会論戦を通じて小泉政権に堂々と対峙していく所存である。

イージス艦の派遣について 2002/12/05

民主党ネクストキャビネット
外務・安全保障大臣 伊藤英成

* 民主党は、テロ撲滅のため、国際社会が協力していくことの重要性を強く認識しており、あらゆる外交活動とともに、情報収集、警備・即応態勢など、総合的なテロ対策を強化していくべきであると考える。

* イージス艦の派遣が、国際的なテロ撲滅対策の一環として、協力支援活動を実施するものであって、その必要性が真に確認され、憲法及び法律の枠内である限りにおいては、否定されるものではない。

* しかしながら、海外での自衛隊活動という極めて重要な政策判断において、政府は、艦船のローテーションや補給の際の安全確保、隊員の負担軽減等の理由を抽象的に挙げるのみである。政府の隠蔽体質を厳しく批判する。

* 我々は、イージス艦派遣の必要性、憲法・法律上の疑義、イラク問題等との関係、現地での運用の問題点、国会での説明、派遣決定の手続き等々を総合的に判断し、またシビリアンコントロールの観点からも、イージス艦の派遣に反対である。 以上

[NC]心神喪失者観察法案への対案提出決める

民主党ネクストキャビネットは5日、与党提出の「心神喪失の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律案に対する修正案」(心神喪失者等観察法案修正案)と民主党の心神喪失者等観察法案への対案とを併せて審査した。

民主党の対案は、「精神保健及び精神障害者福祉に関する法律の一部を改正する法律案」、「裁判所法の一部を改正する法律案」および「検察庁法の一部を改正する法律案」からなるもの。審査では、与党の心神喪失者観察法案修正案は政府案の「目的」の基本部分がそのまま残されているため評価することはできないとして、反対する方針を決めるとともに、対案の3法案の内容を了承し、参議院に提出することとした。

[NC]盗聴防止法案の再提出を決める

民主党ネクストキャビネットは5日、2000年3月以来提出している、民主、共産、社民共同提出の「刑事訴訟法の一部を改正する等の法律案」(盗聴防止法案)について法案審査を行った。議論では、現行の盗聴法について、1.乱用の防止策がない、2.電子メールへの対応が考慮されていない――等多くの懸念を残したままであるとして、同法の廃止を定める盗聴防止法案を再提出することを決めた。

中国共産党青年幹部代表団が鳩山代表を表敬訪問

4日から日本を訪れている「中国共産党青年幹部代表団」一行18人は、5日午前、民主党本部で鳩山由紀夫代表を表敬訪問し、民主党の国会議員を交えて懇談した。

懇談で賀鈞団長は「中国共産党のスタッフとして、友人として仕事でどのような変化があっても友情を深めて行きたい。鳩山代表の都合のよい時に再び中国を訪れて欲しい」と代表に呼びかけた。

鳩山代表は先の中国共産党第16回大会で総書記に選出された胡錦濤氏について、「青年代表として活動された人だから、皆さんの気持ちを受けとめる総書記として活躍されるはずだ」と指摘するとともに、「アジアにおける紛争を除去するために両党・両国の友愛の輪を広げていくことが大切」と語った。

なお、懇談には羽田孜特別代表、伊藤英成副代表、海江田万里政調会長、ツルネンマルテイ国際局長、近藤昭一国際局長代理らが同席した。訪日団一行は6日から北海道、愛知、福岡の3グループに分かれて農業視察や企業訪問を行い、10日に帰国の予定。《民主党ニュース》



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