平成4990日目

2002/09/06

この日のできごと(何の日)

【CMソング訴訟】小林亜星さんが逆転勝訴

CMソング「どこまでも行こう」を作った作曲家小林亜星さんと著作権を持つ出版社が、「そっくりな曲 で著作権を侵害された」として、作曲家の服部克久さんを相手に損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が6日、東京高裁であった。

篠原勝美裁判長は「著作権侵害があった」と認め、小林さんらの請求 を棄却した一審・東京地裁判決を変更し、服部さんに対し、小林さん側に計約940万円を支払うよう命じた。楽曲の類似性を認めた判決は極めて珍しい。服部さんは上告する方針。

小林さん側は、「どこまでも行こう」と、服部さんの「記念樹」が酷似していると主張し、計約1800万円 の慰謝料などを求めていた。 篠原裁判長は「旋律の相当部分は実質的に同一で、構成も酷似。『記念樹』は『どこまでも行こう』に 依拠したとしか考えられず、編曲権を侵害した」と述べた。《朝日新聞》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

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【北の国から2002遺言〈前編〉】放送

【宇多田ヒカルさん】入籍

日本でのCDアルバム売り上げ最高記録を持つ人気歌手の宇多田ヒカルさん(19)が6日、同日付で婚姻届を出したことを所属レコード会社を通じて明らかにした。

相手は熊本県出身のカメラマン紀里谷和明さん(34)で、2年前に知り合った。アルバムのジャケット撮影を担当したのをはじめ、プロモーションビデオの監督など宇多田さんと仕事を共にする機会が多かったという。挙式や披露宴、記者会見の予定はない。

宇多田さんは「しばらくの休養を明け、音楽活動の再出発となるこの時期が新生活のスタートにふさわしいと思いました。子を授かるのを待つまでもなくの結婚です」とのコメントをレコード会社経由で発表。自身のホームページでも「この若さで結婚と思う人もいるかもしれないが、愛する人と堂々と人生を歩んで行きたいという自然な気持ちからの決断」というメッセージを明らかにした。紀里谷さんはニューヨークと東京を拠点に活動中。《共同通信》

【KSD汚職】小山孝雄元参院議員に実刑判決

ケーエスデー中小企業経営者福祉事業団(KSD)側から請託を受け、国会質問の見返りなどに約3610万円のわいろを受け取ったとして、受託収賄罪に問われた元参院議員小山孝雄被告(58)に対し、東京地裁は6日、懲役1年10月、追徴金約3610万円(求刑懲役3年、追徴金約3610万円)の判決を言い渡した。

川口宰護裁判長は判決理由で「高度の倫理性、廉潔性を求められる国会議員でありながら犯行に及んでおり、国民への背信性の極めて高い行為」と指摘。「自ら贈賄側に資金提供を依頼し犯行を重ねるなど規範意識のまひは著しく、職責への自覚の欠如も甚だしい」と厳しく批判した。

弁護側は請託の有無を争い「単純収賄しか成立しない」と主張したが、川口裁判長は請託を認めたKSDの前理事長(81)の供述について「関係者の証言とも合い信用できる」とし、退けた。

その上で「議員辞職し謹慎生活を送っているなどの有利な情状を考慮しても、刑の執行を猶予するのは相当ではない」と述べた。

小山被告は公判でわいろの授受を認め「国民の政治不信を招いたことは、ざんきに堪えない」と謝罪していた。

一連のKSD事件では計7人が起訴され、受託収賄罪に問われた元労相村上正邦被告(70)が無罪を主張し公判中。贈賄側の中心とされた前理事長ら4人の有罪が確定している。《共同通信》

【原子力安全・保安院】東電本社を検査

東京電力の原発トラブル隠しで、経済産業省原子力安全・保安院は6日、電気事業法と原子炉等規制法に基づき、東京都千代田区の東電本社を立ち入り検査した。保安院は検査終了後、改ざんへの関与は発電所内にとどまり本社側の上層部がかかわった可能性は薄いとの判断を示した。《共同通信》

【郵政3事業の在り方について考える懇談会】

小泉純一郎首相の私的懇談会である「郵政3事業の在り方について考える懇談会」(田中直毅座長)は6日、首相官邸で第10回会合を開き、民営化案として完全民営化など3形態を併記した最終報告書を了承、首相に提出した。小泉首相はあいさつで、「郵政改革は行政、財政、金融などいわゆる構造改革の本丸だ。報告書を参考にし、将来の民営化に向けて精力的に取り組む」とあらためて意欲を示した。

小泉首相は、来年4月に発足する日本郵政公社を「民営化の準備のための機関」と位置付け、公社の設立委員会や経済財政諮問会議で民営化論議を継続させたい考え。しかし、与野党を問わず民営化への抵抗は根強く、具体論まで踏み込めるか、どうかは不透明だ。《共同通信》

【小泉純一郎首相】宝塚トップスター表敬

小泉純一郎首相は6日、首相官邸で、日中国交正常化30周年を記念して中国公演を行う宝塚歌劇団の星組トップスター、香寿たつきさんと渚あきさんの表敬を受けた。正常化30周年の節目に訪中のめどすら立っていない首相だが、記念撮影では2人に挟まれ「両手に花だな」とご満悦。「私も何度か舞台見てるんだよ」と、専ら宝塚談議に花を咲かせた。《共同通信》

【小泉純一郎首相】株価対策を指示

小泉純一郎首相は6日、株価暴落を受けて「不安をかけないよう金融、景気対策を進めてほしい」と述べ、政府として対策に乗り出す考えを表明した。塩川正十郎財務相はこの日の閣議後会見で、20日に開催が見込まれる経済財政諮問会議に経済関係閣僚が対応策を持ち寄り、首相に報告する形で取りまとめる案を明らかにした。《共同通信》

【小泉純一郎首相】野党党首と会談

小泉純一郎首相は6日夕、首相官邸で民主、自由、共産、社民の野党4党首と会談し、17日の日朝首脳会談をめぐり意見交換した。席上、首相は「本当に北朝鮮の金正日総書記が国交正常化交渉再開を望んでいるかを、自分の目で確かめたい」と訪朝目的を説明するとともに、拉致や安全保障問題など両国間の懸案を包括的に協議する方針を示し、理解を求めた。

これに対し、民主党の鳩山由紀夫代表と共産党の志位和夫委員長、社民党の土井たか子党首は、首相の訪朝を基本的に支持する考えを示した。その上で鳩山氏は「日本の国益を最優先し、きぜんとして交渉してほしい」と注文を付け、特に拉致問題については「多少の成果が得られたからといって、正常化交渉に短兵急に進むべきではない」とクギを刺した。

一方、自由党の小沢一郎党首は「拉致や不審船、核兵器などの問題があり、日本政府としてどう臨もうとしているのか。その方針がないなら、行く意味はなく、かえって悪い結果をもたらす」と懸念を表明した。《共同通信》

【古賀正浩衆院議員】死去

古賀正浩氏(自民党衆院議員)6日午後、東京都内の病院で死去、68歳。福岡県出身。福岡6区選出。

東大卒業後、農水省人省。福岡県農政部長、農水省課長などを経て1986年の衆院選で旧福岡3区で初当選。通産政務次官などを務めたが、93年に自民党を離党し新生党結成に参加。新進党を経て97年、自民党に復党し、衆院商工委員長を務めた。橋本派所属、当選5回。《共同通信》

【この日の民主党】

4野党党首と小泉首相が首相訪朝に向け会談

小泉首相の朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)訪問に向けて6日夕、野党4党の党首らと小泉首相が1時間近くにわたって党首会談を行った。

会談後に党本部で記者会見した民主党の鳩山由紀夫代表は、小泉首相から「長年の懸案が山積している国との交渉は、トップ同士で話し合わない限り進展しない。拉致問題だけてなく、安全保障も含めて率直かつ包括的に議論してきたい」と訪朝の意図などの説明があったと報告。これに対して鳩山代表からは、首相の訪朝の決断を率直に評価する反面、首相が前のめりになるあまり、拉致問題や安全保障問題などで日本の国益を損なうことのないよう、毅然と交渉に臨むよう要請したという。

鳩山代表はまた、米国が計画しているイラク攻撃について、少なくとも新たな国連決議もないままでの米国の攻撃は支持すべきでないこと、友人としての立場から米国に自制を求めるよう小泉首相に強く要請したことを報告。これに対して首相からは一切返答がなかったという。

また、「新たな国連決議が出れば、民主党はイラク攻撃を支持するのか」との記者の問いに対して、鳩山代表は「今回のことについては、基本的に支持できない。少なくとも新たな決議は必要だが、それが出てもただちに支持はできない」との考えを表明した。《民主党ニュース》



9月6日 その日のできごと(何の日)