平成4983日目

2002/08/30

この日のできごと(何の日)

【小泉純一郎首相】9月訪朝を表明

小泉純一郎首相は30日午後、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の金正日総書記との首脳会談を行うため、9月17日に平壌を訪問すると表明した。福田康夫官房長官が30日午後の記者会見で正式発表した。日本の首相の訪朝は史上初めて。

首相は記者団に「率直な対話を通じて数多くの諸問題解決の糸口を見いだしたい」と会談の意義を説明。同日夜の自民党幹部との会合では「政治生命を縣ける」と説明し、2000年10月以来中断している国交正常化交渉再開に向け、政治決断する考えを示した。

これにより、日朝間の懸案である日本人拉致疑惑やミサイル開発問題、北朝鮮が求める「過去の精算」などで進展する可能性が出てきた。

発表に先立ち、首相は米国のブッシュ、韓国の金大中両大統領に電話で、また中国、ロシアにも外交ルートで訪朝を伝え、米韓両大統領から強い支持を得た。

戦後の不正常な日朝関係の局面打開を自らの決断で金総書記とのトップ会談に求めた形だが、首相が国交のない国を訪問するのは極めて異例。首相は「(訪朝は)正常化交渉じゃない。再開できるか見極めの会談だ」とも指摘した。

首相は記者団に「国交正常化交渉の再開に入れるかどうか可能性を直接話し合うことで見いだしたい。政治的意思を持って首脳同士が話し合わないと一歩も踏み出すことはできない」と強調。福田長官も会見で「日朝間の諸懸案の解決を図り、関係を正常化することは政府として歴史的な責務と言える」と述べ、拉致問題をはじめとする諸問題が幅広く話し合われるとの見通しを示した。《共同通信》

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【日本郵政公社】初代総裁に生田正治氏

片山虎之助総務相は30日、来年4月に発足する日本郵政公社の初代総裁に、生田正治商船三井会長(67)を指名。同日午後、総務省内で辞令を交付した。生田氏は2003年4月1日付で正式に公社総裁に就任する。

辞令交付後に記者会見した生田氏は「(社長就任時と違い)直ちにビジョンを持つことは難しいが、顧客である国民の利益になるよう最善を尽くしたい」と抱負を述べた。また総裁が任命する副総裁、理事の人選では「民間から入っていただくことも重要」との見解を明らかにした。

小泉純一郎首相が「公社は民営化の準備機関」と位置付けていることに関しては「公社法の中で与えられた使命は国民の利便、利益の最大化」とした上で、「(郵政懇談会が示す)民営化のパターンのどれでもこなせるよう、予習しておく必要はある」と述べ、改革への準備を進める考えを示した。《共同通信》

【東電トラブル隠し問題】

東京電力の福島、新潟県にある3原子力発電所計13基の沸騰水型軽水炉の自主点検記録が改ざんされていた問題で、内部通報者は米国在住の技術者で、この型の原子炉を開発したゼネラル・エレクトリック社(GE)の元社員だったことが30日、わかった。改ざんは東電の現場担当者の指示で行われていた疑いも強まった。経済産業省原子力安全・保安院は、改ざんなどの不正が組織的だった可能性もあるとみて、正確な報告義務を定めた原子炉等規制法違反での刑事告発を視野に入れ、週明けにも3原発を立ち入り調査して実態を追及する。

元社員は、点検作業を請け負った、関連会社のゼネラル・エレクトリック・インターナショナル社(GEII)に派遣され、点検に協力。自らが関与した作業について、元社員が2000年7月、経産省(当時の通産省)に内部告発の手紙を送った。

関係者によると、告発文書には〈1〉原子炉内の蒸気乾燥器にひび割れが6つあると報告したのに、記録には3つになっていた〈2〉原子炉内に忘れてあったレンチが炉心隔壁(シュラウド)の交換時に出てきた——の2点が記載されていた。

告発を受けた保安院は、元社員と何度も書簡を交換。当初は、記憶間違いなどもあって事実の確認作業に手間取ったが、2001年1月以降、元社員から複数の点検記録の写しなども添えられた、具体的な内容の告発文書が届いたという。

告発した時点では、GEに所属、職場で立場が悪くなるので、匿名情報として調査を求めていたが、転職したため情報源を明示しての調査に同意したという。

東電の調査に進展がないため、昨年11月にGEIIに協力を要請。GEIIは、資料を公開しない任意の調査なら協力することを約束。今年3月には、告発内容以外にも作業記録に不正の疑いがあることが報告され、5月に、GEIIから、同社員4人が一連の点検にかかわっていたなどとする社内調査資料や当時の関係者の証言記録が保安院に届いたという。

こうした資料や証言記録などを元に東電社員などからも事情を聞くなどの調査を実施。その結果、記録の改ざんは、GEII内部で行われたのではなく、東電の現場担当者の指示があったという証言を得られたとしている。

一方、原子力安全委員会は同日午後、この問題で臨時会を開くことを決めた。経済産業省原子力安全・保安院から説明を受ける。《読売新聞》

【MLB】

新労使協定の締結に向けた米大リーグの機構・オーナー側と選手会側の労使交渉がニューヨークで行われ、29日午前から30日午前に及ぶ徹夜のマラソン協議の結果、双方が劇的に合意。選手会が先に設定した「8.30」からのストライキ突入が土壇場で回避された。

大リーグではこれまで1972年以来、8度行われた労使交渉はすべて選手会側のスト、オーナー側のロックアウト(施設封鎖)で決裂していたが、今回初めてまとまった。

交渉は29日で決着せず、スト突入日の30日も未明から3度の交渉を行い、懸案の課徴金制度、所得分配制度などを含む諸案件でようやく合意した。

合意内容は明らかにされていないが、29日からの一連の交渉で球団の年俸総額が一定額を超えた場合にぜいたく税(課徴金)をかける課徴金制度や、球団の独自収入の一部を供出し、裕福な球団から財政状態の厳しい球団に配分する趣旨の所得分配制度で双方が妥協点を見いだしたとみられる。

さらに昨年、エクスポズとツインズを対象にオーナー側が打ち出した球団削減方針に対し、選手会側が撤回を求め、オーナー側が2006年まで削減しない意向を示したことで一気に問題が解消した。《共同通信》

【サッカー・欧州スーパー杯】

サッカーの欧州スーパーカップは30日、モンテカルロで行われ、小野伸二が所属する欧州連盟杯覇者のフェイエノールト(オランダ)は欧州チャンピオンズリーグ王者のレアル・マドリード(スペイン)に1−3(前半0−2)で敗れた。レアルは初制覇。フェイエノールトは前半15分にオウンゴールで先制を許し、同21分にはロベルトカルロスにもゴールを決められるなど圧倒された。小野はフル出場して後半にはシュートを放ったが、ゴールは決められなかった。《時事通信》

【この日の民主党】

衆院神奈川8区補選の折田候補予定者を鳩山代表が激励

10月に実施される衆議院神奈川8区補欠選挙に民主党公認候補として出馬する予定の折田明子さんが30日、横浜市青葉区のたまプラーザ駅と鷺沼駅の駅頭で街頭演説に立ち、立候補に向けた決意を表明。民主党の鳩山由紀夫代表も激励に駆けつけた。

折田さんは、同年代の20代の多くの若者が「学校を出ても仕事が見つからない。生活が苦しい」と訴えている状況に対し、「何か私にできないか」との思いから立候補を決意したと表明。「スキャンダルだらけではなく、私たちの生活、私たちがどう生きるか、一人ひとりの声を国会に届けていく役割を果たして参りたい」と訴えた。

鳩山代表は折田さんについて、「若くして、政治を新しい発想で変えていかねばならないという、大きな意欲を持つ女性である」と紹介し、猛暑の中で熱心に聞き入る聴衆に折田さんへの支持を強く訴えた。《民主党ニュース》



8月30日 その日のできごと(何の日)