平成4610日目
2002/08/22
この日のできごと(何の日)
【雪印乳業、全農、全酪連】牛乳事業を統合
雪印乳業と全国農業協同組合連合会(全農)、全国酪農業協同組合連合会(全酪連)は22日、牛乳事業を統合して来年1月に設立する新会社の社名など会社概要を発表した。今後開発する新商品のブランド名は、自然の恵みとミルクを組み合わせた「メグミルク」とする。雪印や全農のブランドも引き続き使用していく。
新社名は「日本ミルクコミュニティ」で、発足は来年1月1日。社長には全農の杉谷信一・元常務理事が就く。
新会社の資本金は150億円で、全農が40%、雪印が30%、全酪連が20%、農林中央金庫が10%を出資する。売上高は2450億円程度の見込みで、2005年3月期に黒字転換を目指す。社員数は約2100人。
新会社設立で雪印の倉敷工場(岡山県倉敷市)を9月末で閉鎖。全酪連系のジャパンミルクネットの神戸工場(神戸市)と、全農系の全国農協直販の中酪工場(神奈川県厚木市)も年内に閉鎖。現在の3社合計18工場体制から15工場体制でスタートする。3工場の従業員の雇用は維持する。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
情報量が少ない日は随時加筆中です。
引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。
外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)
古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。
【サッカー・国際親善試合】
今秋の釜山アジア大会に出場するサッカーのU−21(21歳以下)日本代表は22日、上海でU−21中国代表と親善試合を行い、0−1(前半0−1)で敗れた。
2年後のアテネ五輪出場を目指し、山本監督が就任して初の試合。MF阿部(市原)ら主軸を負傷で欠く日本は前半、森崎浩(広島)が惜しいシュートを放ったものの、中国の鋭い出足に受け身に回り、20分には中国の徐亮に直接FKを決められた。後半にはMF石川(F東京)らを投入してサイド攻撃を狙ったが、相手の堅守を崩せなかった。《共同通信》
【皇太子同妃両殿下】静養から帰京
皇太子ご一家は22日午後、栃木県那須町での静養から帰京された。
JR東京駅では、大勢の人がご一家の到着を待ち受け、雅子さまに抱かれた愛子さまの手を振るしぐさに大きな歓声が上がった。ご夫妻が子ども連れの女性らに近づいて声を掛け、談笑する場面もあった。《共同通信》
【東京都新宿区】職員が林芙美子の書簡を持ち出し売却
「放浪記」などの作品で知られる作家、林芙美子の書簡7点が、東京都新宿区の区立新宿歴史博物館から持ち出された事件で、警視庁四谷署は22日、以前博物館に勤務していた同区環境保全課職員、A容疑者(46)を窃盗容疑で逮捕した。A容疑者は容疑を否認しているという。
調べでは、A容疑者は、同博物館の収蔵庫に保管されていた林直筆の手紙とはがき計7通を盗んだ疑い。書簡は、昨年2月にあったことが確認されている。
A容疑者は99年4月から今年3月まで同博物館学芸課の事務職員として勤務しており、昨年、都内の古書店に書簡を身分証明書を示して売っていたことなどから割り出されたという。《毎日新聞》
【北朝鮮】拉致被害者が日本語教育
朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)を脱出後、政府の支援を受け日本に極秘入国していた元北朝鮮当局者の男性が22日までに共同通信のインタビューに応じ、朝鮮労働党の工作部門にいた当時の同僚2人が、日本から拉致されてきた男女2組4人から日本語教育を受けていたことを明らかにした。
証言したのは青山健煕氏(通称名)。青山氏は、同僚の一人が「完ぺきな関西弁」を、またもう一人の同僚は「関東の言葉」を使っており、教育係の日本人男女はそれぞれ関西と関東の出身だった可能性があると指摘した。この事実は外務省にも伝えている。
北朝鮮当局者による日本人拉致の事実を強くうかがわせる証言は、拉致疑惑が焦点となっている25日からの日朝の外務省局長級協議の行方にも微妙な影響を与えそうだ。
青山氏は1995年からは党の工作部門に所属し、北京などで日本のハイテク技術の盗用などの情報活動に従事しており、この時期に工作員の同僚から日本語教育の事実を聞き出した。
それによると「関西弁を完ぺき」に話す同僚は、70年代末から80年代初めに教育を受けており「日本から拉致されてきた人たちから日本語を習った」と明言した。関東弁を習得した同僚は80年代中盤に指導を受けたという。ただ「酒を飲ませてやっと聞きだした」と述べ、日本人男女の身元を特定するような情報までは入手できなかったと説明している。
拉致の疑いがあると警察庁が認めている事案は、8件11人。このうち1987年の大韓航空機爆破事件で死刑判決を受けて特赦となった金賢姫元死刑囚が「李恩恵」という日本人から日本語を教えられたと供述したことがある。
北朝鮮側は、かつての国交正常化交渉で「李恩恵」問題を含め、消息調査を拒否。先の日朝赤十字会談でも、日本側が拉致疑惑の早急な解決を求めたが、具体的な進展はなく外務省局長協議に持ち越している。《共同通信》
【川口順子外相】タウンミーティングに出席
川口順子外相は22日、対ロシア外交をテーマに札幌市内で開いた外務省タウンミーティングに出席し、鈴木宗男衆院議員との異常な関係が問題となった国際機関「支援委員会」について「国会の場などでさまざまな問題が指摘された。4月の専門家による提言を受け止め、本年度末までに廃止する」と明言した。
ただ、支援委員会の事業のうち、ロシアの市場経済化を支援するため同国内7カ所で行っている日本センター事業についてては「(不祥事の)再発防止策を講じた上で来年度以降も継続・発展させていきたい」と表明した。
鈴木議員がロシアとの人脈づくりに利用していたとされる「日ロ青年交流委員会」も「透明化確保などの事業のあり方をロシアと協議していきたい」とし当面継続する考えを示した。
北方領土問題については「政府は『二島先行返還論』の提案をしたことはない」と強調。「ロシア側に対しては国後、択捉の帰属問題の結論を出さなければ四島の帰属問題を解決したことにはならず、平和条約を締結することもできないと説明していく」とした。
日ロ間で作成作業を進めている「行動計画」については(1)平和条約締結(2)経済分野の協力(3)国際舞台での協カ−の3つを柱とする考えを示した。《共同通信》
【民主党代表選】松沢氏が出馬断念
9月の民主党代表選に出馬の意欲を示していた松沢成文衆院議員は22日午後、国会内で記者会見し、立候補を断念することを明らかにした。代表選では「政策理念の近い」野田佳彦衆院議員を支持するとともに、若手候補者を野田氏に一本化するよう取り組んでいく考えを強調した。
推薦人確保で優位に立つ野田氏は同日夜、大阪市内で開かれた集会であいさつし「当選2回だからと遠慮する気はさらさらない。この勝負時に政治生命を懸けて日本を救うために燃焼し尽くす。意を決して全国に自分のメッセージを痛快に訴えていく運動を今日からスタートさせたい」と表明、サポーター票獲得のための全国遊説を開始。候補者一本化の可能性を探りながらも、選挙戦へ見切り発車した。
代表選には若手候補として松沢、野田両氏のほかに前原誠司、河村たかし両衆院議員の計4人が名乗りを上げたが、候補者一本化協議は決裂。松沢氏は22日昼、国会内で松沢氏を支持する衆参両院議員4人と対応を協議、最終的に立候補に必要な20人の推薦人確保は困難と判断した。
一方、代表選への立候補を表明した中野寛成副代表は同日昼、都内で選対事務所開きを行った。中野氏は「私にとって最後のチャンスであると思っている。代表選を通じて挙党態勢をつくり、国民の期待に応えなければならない」と強調、候補者間の政策論争に期待を示した。《共同通信》