平成4965日目

2002/08/12

この日のできごと(何の日)

【鳥島・硫黄山】噴火

気象庁は12日、伊豆諸島の無人島、鳥島(東京都)の硫黄山(394メートル)が噴火したと発表した。同山の噴火は63年ぶり。

11日午後、海上保安庁の飛行機が噴煙を確認。12日昼、気象庁火山課の職員が機上から火山の活動状況を調査した結果、火山灰の混じった灰白色の噴煙が約600メートル立ち上り、山の北北西側の斜面に新しい火山灰が降ったことが確認された。

噴煙は山頂火口の南西側火口壁から連続的に噴出し、上空の風に乗って西に数十キロ流れているという。島の西側では海水が長さ約20キロにわたり黄緑色に変色していた。

鳥島は八丈島の南約300キロにあり、1902年の噴火で全島民125人が死亡。最後に記録された噴火は39年8月だが、海水の変色は毎年のように見られていた。65年以降住民はおらず、国の特別天然記念物で絶滅危ぐ種のアホウドリ約1300羽の繁殖地として知られている。《共同通信》

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【第84回全国高校野球選手権】

第84回全国高校野球選手権大会第5日は12日、甲子園球場で2回戦1試合と1回戦2試合を行い、興誠(静岡)が3回戦へ、小山西(栃木)と玉野光南(岡山)が2回戦へ勝ち進んだ。興誠は日章学園(宮崎)との甲子園初出場同士の対戦を9−8で制した。両チーム合わせて4本塁打の激しい打撃戦。興誠は8−8の九回に暴投で1点を勝ち越した。日章学園は毎回の22安打を浴びせたが及ばなかった。春夏を通じて初出場の小山西は三回に3点を先行。熊本工(熊本)の反撃を1点に防ぎ、3−1で逃げ切った。玉野光南は久居農林(三重)に4−2で競り勝った。《共同通信》

【プロ野球】

西武の張誌家投手(22)は12日、千葉マリンスタジアムで行われたロッテ18回戦で、28イニング連続奪三振のプロ野球新記録をマークした。7月21日の近鉄戦の一回に、大村から三振を奪って記録がスタート。救援登板した8月9日のオリックス戦で、1968年の江夏豊(阪神)と80年の木田勇(日本ハム)が記録した23イニング連続奪三振のプロ野球記録に並んでいた。この日は一回から五回まで三振を奪って28イニングまで伸ばし、三振の取れなかった六回途中で降板した。《共同通信》

【東アジア開発イニシアチブ閣僚会合】

アジア地域の開発を進める上での域内各国の協力策などを話し合う初の東アジア開発イニシアチブ閣僚会合が12日、都内で開かれた。議長を務める川口順子外相をはじめ、中国、韓国、東南アジア諸国連合(ASEAN)の外相らが出席。域内格差や経済構造改革など、90年代後半のアジア経済危機後に深刻化した新しい課題への対応方法を探る。

会議の冒頭、小泉純一郎首相のあいさつを代読した杉浦正健外務副大臣が「わが国は厳しい政状況に直面しているが、今後とも政府開発援助(ODA)の効率化・重点化に努めつつ、引き続き東アジアへの協力を積極的に実施する」と述べた。今回の会合は、小泉首相が今年1月、東南アジアを訪問した際に開催を提唱した。《共同通信》

日本と中国、韓国、東南アジア諸国連合(ASEAN)の計13カ国の外相らが参加した初の東アジア開発イニシアチブ閣僚会合が12日、都内のホテルで開かれ、アジアの経済発展のために開発面での協力を推進することを盛り込んだ共同声明を採択し閉幕した。

議長を務めた川口順子外相は閉幕後の共同会見で「日本の政府開発援助(ODA)に対し、各国から少なくとも(現在の)水準を維持するよう強い期待が示された」と述べた上で、今後もアジア地域に重点的にODAを供与していく考えを表明した。

共同声明は、1990年代後半にアジアを襲った経済危機を念頭に、域内格差拡大などの「グローバル化の負の効果」に対してODAが果たす役割があるとして、貧困問題への取り組みを強化する必要性を指摘。地域の多様性を踏まえ、貿易や投資と連携した「東アジア型開発」で貧困対策を進める方針を明記した。《共同通信》

【JOC】アジア大会へのテコンドー派遣を中止

日本オリンピック委員会(JOC)は12日、森喬伸会長派と円山和則理事長派の対立が続く日本テコンドー連盟の分裂問題で、9月末開幕の釜山アジア大会に同競技の選手派遣を取りやめることを正式決定し、文書で両派に通告した。

JOCは10日までに組織を正常化するよう呼び掛けたが、7月末には両派が総会を別々に開いたことなどから、条件とした両派の合意がなされなかったと最終判断した。

JOCによると、特定の競技の選手を組織の問題で国際総合大会に派遣しないのは初めて。シドニー五輪銅メダリストの岡本依子(ルネスかなざわ)も出場できなくなった。《共同通信》

【日本ハム】会社ぐるみの牛肉偽装を否定

日本ハムグループの牛肉偽装問題で、農水省は12日、日本ハムのA副社長ら役員2人から約2時間事情聴取した。2人は、偽装そのものに日本ハムと子会社の日本フード(東京)本社の関与がなかったと説明し、会社ぐるみの偽装工作が行われたとの疑惑をあらためて否定した。

同省は今後、偽装工作の詳細に加え、どのように隠ぺいが行われたかについて引き続き調べる。

聴取では、同省の本川一善食肉鶏卵課長らが、日本フード社長を兼務するA副社長と日本フード取締役で日本ハムの食肉部門を統括するB専務を呼んで、偽装に関する報告を受けた経緯と、親会社の関与などについて話を聴いた。

これに対し、A副社長らは子会社による偽装の事実は認めたものの、偽装工作に日本ハム本社などの関与はなかったと繰り返し否定したという。

同省は13日、問題の肉を焼くよう日本ハムに指示したとされる業界団体の日本ハム・ソーセージ工業協同組合(理事長・大社義規日本ハム会長)への立ち入り調査を実施する。業界ぐるみの不透明な隠ぺい工作の可能性を含め、疑惑解明の動きはヤマ場を迎える。

日本ハムは9日の会見で、偽装の事実と役員2人が報告を受けていたことを認めたが、「姫路、徳島、愛媛の3人の営業部長が独断でやった」と説明、組織的関与を否定していた。《共同通信》

【衆院新潟5区】田中氏長男は不出馬

公設秘書給与の流用疑惑に絡み衆院議員を辞職した田中真紀子外相の長男で公認会計士の雄一郎氏(31)は12日、10月27日の衆院新潟5区補欠選挙も含め今後の国政選挙に出馬する意思のないことを代理人を通じ明らかにした。

この中で同氏は「今回の補選、および今後の選挙においても、国会議員に立候補する意思は一切ない」と明言するとともに、今後出馬要請があった場合も「意思が変わることは一切ない」と強調している。

雄一郎氏が出馬すれば、祖父の故田中角栄元首相から続く強固な地盤のため、補選では当選確実とみられていた。それだけに、今後の各党の候補者選びに影響を与えるのは必至だ。不出馬の背景には、疑惑絡みで辞職した母親の後継として立候補すれば、世論の批判を浴びかねないとの判断があったものとみられる。

9日に衆院議員を辞職した田中真紀子前外相は12日午後、代理人の、竹田真一郎弁護士を通じ、過剰な取材を中止するよう報道各社に文書で申し入れた。

文書によると、田中氏が議員辞職を表明して以来、自宅や新潟の実家周辺で昼夜の別なく「過剰な取材攻勢が繰り広げられている」と強調。「こうした取材攻勢は一市民としての平穏な生活を害し、さらに周囲の方々にも多大な迷惑を及ぼしている」として、現状の取材態勢を即刻中止するよう求めている。《共同通信》

【民主党代表選】松沢氏「若手4人はプレ選挙を」

民主党の松沢成文衆院議員は12日午後、国会内で記者会見し、9月の民主党代表選で松沢氏を含む若手4人の一本化調整が難航していることについて「話し合いで決まればいいが難しい。支持の大きい者に集まるのが分かりやすい」と述べ、世代交代を目指す「第二期民主党をつくる有志の会」で「プレ選挙」を行い、決着させるべきだとの考えを示した。

松沢氏と前原誠司、野田佳彦、河村たかしの各氏は20日に一本化のための最終協議を行う予定。松沢氏は「一つにまとまらなければ絶対に勝てない」などとする文書を同会の会員51人に配布、郵送したことを明らかにした上で「(若手は)鳩山由紀夫代表や菅直人幹事長にかなり切り崩されている。(4人は)全員惨敗の可能性が高まっている」と強調、一本化の必要性を訴えた。

一方、前原陣営は12日午後、前原氏も出席して国会内で会合を開き、代表選で主張する政策などについて意見を交換した。出席者の一人は松沢氏の提案に対し「選挙に出たいという人がいるのだから、本番の選挙で決着をつけるしかない」として、賛同できないとの認識を示した。《共同通信》

【南北閣僚級会談】

韓国と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の第7回閣僚級会談は12日夕、双方の首席代表である丁世鉉韓国統一相と金朎星内閣責任参事らが出席し、1回目の本会議をソウル市内のホテルで開き、実質協議に入った。韓国側は基調演説で、南北を結ぶ京義線鉄道を年内に連結するために実務会談を速やかに開くよう求めた。

閣僚級会談の開催は昨年11月以来、9カ月ぶり。14日までの3日間の協議で、関係修復に向けた合意が得られるかどうか注目される。

韓国側はまた、基調演説で、南北離散家族再会事業の推進を提案したほか、北朝鮮の景勝地、金剛山の観光開発活性化などに向けた各種実務協議を開くよう要請。さらに、黄海で起きた南北艦艇銃撃戦に関連し、軍事的信頼構築と緊張緩和のため、軍事当局者会談を早期に開催することを提案した。《時事通信》



8月12日 その日のできごと(何の日)