平成4929日目

2002/07/07

この日のできごと(何の日)

【長野県・田中康夫知事】脱ダムで持論展開

長野県の田中康夫知事は7日、川辺川ダム計画に反対する住民に招かれ、計画地に近い熊本県錦町で講演し、その後の記者会見で、長野県議会の不信任決議について「(議会)解散か失職かまだ決めていない。(期限である)15日夜までに結論を出したい」と述べた。

講演では、「脱ダム」宣言に至った背景などを語り、今後の公共事業の在り方について「従来の物質主義では豊かになれない。税金を、より市民の利益のために使おう」と持論を展開。長野県の下諏訪ダムなどの例を挙げ、スクリーンを使いながら「ダムを建設しても地元は潤わない」と指摘。「ダムは不要との民意は明らか。議会には、私が知り得ない何かが横たわっているのではないか」と建設を推進する長野県議会を皮肉った。

川辺川ダム計画に関しては「流域の住民の願いが実現するよう願う」と述べ、集会の最後に「計画が安楽死することを願っている」と気勢を上げた。

会場には同ダムで影響を受ける流域の住民ら約1650人が参加。計画地の同県相良村の矢上雅義長は「知事は公約を守っているのに不信任というのはおかしい」と話していた。

長野県議会から不信任された田中康夫知事の支持率は約66%と依然高い水準を保ち、不信任決議には6割以上の人が「反対」と答えていることが7日、同県世論調査協会の調査で分かった。いずれも県議会側にとっては厳しい内容で、県議会の考えと県民意識のねじれが浮き彫りになった形だ。

調査は、信濃毎日新聞など地元報道機関などでつくる同協会が知事の不信任決議案を可決した5日と6日に電話で実施し、県内の20歳以上の男女計800人から回答を得た。同協会は7日、インターネットのホームページで内容を公表した。

それによると、田中知事の支持率は「支持する」「どちらかといえば支持する」を合わせると66.4%で、「どちらかといえば支持しない」「支持しない」は計20.1%にとどまった。不信任決議については、「反対」が61.6%で、「賛成」は27.9%だった。

一方、知事の県営2ダムの中止方針には、58.8%が「賛成」で、「反対」は23.8%。今後の対応については「議会を解散、知事も辞職して知事選と県議選の両方を行うべき」が68.5%を占め、知事選だけは16.5%、県議選だけは12.0%だった。

調査結果について、田中知事は「不信任を受けたのも、世論調査の数字も事実である。ともに厳粛に受け止めたい」と述べた。《共同通信》

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【大相撲名古屋場所】

大相撲名古屋場所初日(7日・愛知県体育館)貴乃花の休場で1人横綱の武蔵丸は、落ち着いて小結土佐ノ海を寄り切り白星発進。今場所に大関昇進を懸ける関脇朝青龍も旭鷲山を危なげなく押し出し、初日を白星で飾った。大関千代大海は琴ノ若を一気に押し出し、大関栃東は高見盛を寄り切ってともに快勝スタート。左腕を痛めている大関魁皇は、栃乃洋に寄り倒された。関脇若の里は出島に押し出され、小結雅山も隆乃若に寄り倒された。《共同通信》

【東京ディズニーシー】入園者数1000万人突破

千葉県浦安市の東京ディズニーランド(TDL)の隣に昨年9月にオープンした東京ディズニーシー(TDS)の入場者数が7日、1000万人を突破した。開業から307日目。昨年3月に大阪市にオープンしたユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の338日を上回る順調なペースだ。

1000万人目は、大分県津久見市から家族5人で来園した公務員(32)。ミッキーマウスらの突然の祝福セレモニーに驚いた様子だったが、思わぬ七夕のプレゼントに、にっこり。《共同通信》

【滋賀県知事選】

任期満了に伴う滋賀県知事選は7日投票、即日開票の結果、無所属で現職の国松善次氏(64)=自民、民主、公明、社民、保守推薦=が、県労働組合総連合顧問の谷本善弘氏(63)=共産推薦=ら無所属新人の3氏を大差で破り、再選を果たした。

投票率は38.67%で、過去最低だった1990年の43.27%を4.6ポイント下回った。投票総数は約39万8000票で、このうち国松氏が約28万5000票を獲得し、谷本氏の約8万9000票を大きく上回った。《共同通信》

【天皇、皇后両陛下】プラハで献花

チェコ滞在中の天皇、皇后両陛下は7日午前、チェコ民主化の歴史的舞台であるプラハ中心部のバーツラフ広場を訪問された。

同広場では、1968年の自由化運動「プラハの春」を阻止したソ連などの軍事侵攻に対し、学生が焼身自殺し抗議。共産政権末期には反体制デモの中心地となり、89年の「ビロード革命」の際には100万人の市民が広場に集まり、無血の民主化を果たした。

多くの市民や観光客らが見守る中、両陛下は広場に立つチェコの守護聖人、聖バーツラフ像前に到着。儀仗兵を通じて赤と白のカーネーションの花輪をささげ、黙礼した。また、旧市庁舎前では、沿道に集まった人々から「プラハへようこそ」と日本語で歓迎の声も。両陛下は笑顔で手を振り応えていた。

両陛下はその後、チェコ出身の作曲家スメタナの命日に開幕する世界的音楽祭「プラハの春国際音楽祭」の会場となるスメタナ・ホールを見学した。ホール内を見て回った両陛下は、案内役である館長の説明に熱心に聞き入っていた。夕方にはブルタバ川に架かるカレル橋をそろって散策した。《共同通信》

チェコを訪れている天皇、皇后両陛下は7日夜、宿泊先のリヒテンシュタイン宮殿で開かれた石田寛人大使主催のレセプションに出席、現地在住の日本人や両国友好団体関係者、ゆかりのあるチェコ人らと歓談された。

会場の1階ホールは約200人の招待客であふれ、両陛下は約1時間、一人ひとりと熱心に言葉を交わされた。

皇后さまが文章を書いた絵本「はじめてのやまのぼり」や、講演をまとめた本「橋をかける」をチェコ語に翻訳、今回の訪問では大統領の通訳も務めるカレル・フィアラさん(55)は、皇后さまに「(訪問が実現したことを)奇跡のように感じます」と伝えた。

福井県立大学で教授を務めているフィアラさんに、皇后さまは「また日本でゆっくりチェコの話をしましょう」と答えられたという。《共同通信》

【テニス・ウィンブルドン選手権】最終日

テニスのウィンブルドン選手権最終日は7日、ロンドン郊外のオールイングランド・クラブで男子シングルス決勝が行われ、第1シードのレイトン・ヒューイット(オーストラリア)が、初出場の第28シード、ダビド・ナルバンジャン(アルゼンチン)を6−1、6−3、6−2で破って初優勝、賞金52万5000ポンド(約9900万円)を獲得した。《共同通信》

テニスのウィンブルドン選手権最終日は7日、ロンドン郊外のオールイングランド・クラブで行われ、女子ダブルスはビーナス・ウィリアムズ、セリーナ・ウィリアムズ組(米国)が2年ぶり2度目の優勝を果たした。セリーナは女子シングルスと合わせて2冠を獲得。《共同通信》

【山梨・談合坂SA】高速バスが酒気帯びで接触事故

7日午後5時40分ごろ、山梨県上野原町大野の中央自動車道上り線談合坂サービスエリアで、ジェイアール東海バスが駐車中の乗用車と接触事故を起こした。バスのA運転手(50)から酒のにおいがしたため、山梨県警高速隊が道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで調べ、近く書類送検する。

事故を起こした「中央ライナー4号」は7日午後0時半に名古屋駅から新宿駅へ向け出発した。同高速隊の調べではA運転手は出発直前の7日正午ごろ、営業所から名古屋駅に向かってバスを回送中、缶入り焼酎500ミリリットルを飲んだという。同運転手の呼気1リットル中から0.35ミリグラムのアルコールが検出された。

走行中のバスの乗客が「飲酒運転をしているようだ」「路肩に乗り上げた」などとメールを送り、心配した家族らが午後5時半ごろ同社に問い合わせた。

同社によると、A運転手は約27年のバス運転歴があり、昨年までの2年間は指導役となる「筆頭運転手」だった。《共同通信》

【MLB】

米大リーグ、マリナーズのイチロー外野手は7日、シアトルで行われたツインズ戦に1番右翼手で先発出場し、4打数2安打だった。イチローは五回の第3打席で3試合ぶりとなる中前打を放った。打率は3割5分7厘でリーグ2位。

佐々木投手は4−2とリードした八回二死走者なしから救援登板し、打者5人を1安打無失点、3三振に抑えて21セーブ目を挙げた。

レンジャーズの伊良部投手はオリオールズ戦に6点を追う九回から登板し、2四球を与えたが無安打無失点に抑えた。勝敗などはつかなかった。

ジャイアンツの新庄外野手はダイヤモンドバックス戦の先発を外れたが、八回から中堅の守備に就いた。打席は回らなかった。

米大リーグは7日、オールスター戦(9日、ウィスコンシン州ミルウォーキー)を前に前半戦を終了した。イチロー外野手と佐々木投手が引っ張るマリナーズは、ア・リーグ西地区首位で折り返した。後半戦は11日から始まる。《時事通信》

【この日の民主党】

滋賀県議補選で民主公認の中沢氏が圧勝

田島一成前県議が衆議院補欠選挙立候補のため辞職したことを受けて行われた滋賀県議会議員・彦根市選挙区補欠選挙は、7日に投開票され、民主党公認の中沢啓子(なかざわ・けいこ)さんが、自民公認、共産公認の2候補を破って初当選した。投票率は38.08%だった。

田島前県議の後継として、今年2月にいち早く立候補を表明した中沢さんは、自然保護運動の実績を強調するとともに、生活者の視点から「政治を身近なものにしたい」と主張。党の国会議員も連日応援に入り、選挙運動最終日には、鳩山由紀夫代表と菅直人幹事長が交代で中沢さんの選挙カーに乗り込むなど、分厚い応援態勢をとったことも功を奏した。

同補選は、当初中沢さんと共産党候補の一騎打ちと見られていたが、自民党が告示2日前になって、昨年死去した前衆議院議員の妻を公認で擁立。そのため、中沢さんも民主党の公認を得て、3党公認候補による激しい選挙戦となった。

当選が決まった中沢さんは、選挙事務所で支援者を前に、「皆様の彦根に対する思い、私に対する期待をいただいたと思っている。誠心誠意取り組んでいきたい」と、笑顔で感謝と決意の言葉を述べた。《民主党ニュース》



7月7日 その日のできごと(何の日)