平成4928日目

2002/07/06

この日のできごと(何の日)

【アフガニスタン・カディル副大統領】暗殺

アフガニスタンの首都カブールで6日午後0時半ごろ、車に乗っていたアブドル・カディル副大統領兼公共事業相が2人組に銃撃されて死亡した。6月の移行政権発足以来、閣僚級の要人が暗殺されたのは初めて。運転手も即死した。

カルザイ大統領は同日夕、緊急閣議を招集し対応を協議。大統領報道官によると、大統領はハリリ副大統領を長とする事件の緊急調査委員会を設置した。

カディル氏は多数派民族パシュトゥーン人出身で、移行政権の5人の副大統領の一人。地方軍閥の実力者として、暫定政権でも都市開発相と東部ナンガルハル州知事を兼務していた。

実力者の暗殺をきっかけに政情が不安定化し、カルザイ移行政権の権力基盤が揺さぶられる可能性もある。

ロイター通信などによると、カブール警察当局は同日夕までに暗殺現場となった公共事業省の警備兵10人を拘束、事件への関与を調べている。事件の背景や動機は不明だが、一部では軍閥・民族間の対立が指摘されている。《共同通信》

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【天皇、皇后両陛下】東欧へ出発

天皇、皇后両陛下は6日午前、羽田発の政府専用機で、チェコ、ポーランド、オーストリア、ハンガリーの中・東欧4カ国訪問に出発された。両陛下の外国訪問は2000年5月のオランダなど欧州4カ国訪問以来2年ぶり、即位以来10回目。共産圏の3カ国を含む今回の4カ国は、皇太子時代も含め初めての訪問となる。

公式訪問のポーランド、ハンガリーでは大統領主催の晩さん会があるほか、週末に立ち寄られる2国でも歴史や文化に触れる行事、地方への訪問などの日程が組まれている。高村正彦元外相が首席随員を務め、20日午後に帰国する。

羽田空港貴賓室で出発行事が行われ、皇太子ご夫妻ら皇族方や小泉純一郎首相、衆院議長らが出席。陛下は「このたびの訪問が友好関係の増進に資するものになるよう願っています」とあいさつ。皇后さまは白と黒のスーツ姿で手にブーケを持ってタラップを上がられた。《共同通信》

天皇、皇后両陛下は6日午後、政府専用機で中・東欧4カ国の最初の訪問国、チェコのプラハ・ルズィニェ政府専用空港に到着された。

時差調整などのための非公式訪問だが、チェコ側は国賓に準じて歓迎。7日の日曜日にプラハ市内を視察した後、8日は大統領府のあるプラハ城でハベル大統領夫妻との会見、昼食会が予定されている。

空港では約300人のチェコ在住の日本人らが集まり、日の丸の小旗を振った。専用機のタラップに姿を見せた両陛下は、出迎えのチェコ側関係者らとあいさつを交わした後、日本人の家族連れの所に歩み寄り、手を取ったり声を掛けたりした。《共同通信》

【長野県・田中康夫知事】議会に不満

長野県の田中康夫知事は不信任決議から一夜明けた6日、毎日放送(大阪市)のラジオトーク番組に約30分間電話出演し、「今議会ではほかの条例案すべてが可決されたのに、ダムという一点について認めてもらえない」と長野県議会について不満を述べた。

田中知事は「ダムをやめることは大きな約束」とした上で、議会の提案で委員会を設け、この問題について検討してきた経緯を説明。「ダムを造ることに固執する背景に私や県民の理解を超える何か奥深く計り知れない理由でもあるのか」と議会に対し疑問を投げ掛け、「私はすべて情報公開しているし、県民もあらゆる場で発言できる。それを心地よく思わない方もいる」と皮肉も。

今後については「10日間という時間の中で県民がどう考えているか耳を澄まして聞き、判断しようと思う」と明言を避けた。《共同通信》

【自民党・麻生太郎政調会長】小泉首相の経済、財政運営を批判

自民党の麻生太郎政調会長は6日午前、神戸市内で講演し、デフレ対策に関連して「(財務省の)財政再建原理主義者は、市場原理主義者、イスラム原理主義者のように現実的でないのが共通点だ」と述べ、先行減税に慎重な財務省が主導する小泉純一郎首相の経済、財政運営を強く批判した。《共同通信》

【公明党・神崎武法代表】「5増5減で成立を」

公明党の神崎武法代表は6日、佐賀市内であいさつし、衆院小選挙区の一票の格差を是正する公職選挙法改正案について「衆院選挙区画定審議会の勧告通りに実施すべきだ。自民党内でいろいろな意見があり最終調整をしているが、来週中には答申通りに調整が行われると期待している」と述べ、五増五減の原案通り成立させるべきだとの考えを強調した。

また神崎代表は、経済・金融政策で「ペイオフの延期を首相に要請した」と述べ、来年4月に予定される普通預金を含むペイオフ全面解禁の延期を求めた。《共同通信》

【テニス・ウィンブルドン選手権】第12日

テニスのウィンブルドン選手権第12日は6日、オールイングランド・クラブで女子シングルス決勝を行い、全仏オープンの覇者で第2シードのセリーナ・ウィリアムズ(米国)が、第1シードで3連覇を目指した姉のビーナス・ウィリアムズ(米国)を7−6、6−3で破り初優勝、四大大会通算3勝目を挙げ、優勝賞金48万6000ポンド(約9100万円)を獲得した。

四大大会決勝でウィリアムズ姉妹が対戦したのは、昨年の全米オープン、今年の全仏オープンに続いて3度目。セリーナは大会後に発表される世界ランキングで初めて1位になる。

前日から持ち越された男子シングルス準決勝、サビーア・マリース(ベルギー)−ダビド・ナルバンジャン(アルゼンチン)は、2セットオールの第5セットから再開。ナルバンジャンがこのセットを6−2で取り、1968年のオープン化(プロ解禁)以降、ウィンブルドンでは初めてとなる初出場での決勝進出を果たした。7日の決勝では、第1シードのレイトン・ヒューイット(オーストラリア)と対戦する。《共同通信》

【ジョン・フランケンハイマ一監督】死去

映画「RONIN」(1998年)や「終身犯」(61年)「影なき狙撃者」(62年)などで知られる米国のジョン・フランケンハイマ一監督が6日、脊髄手術後の合併症による発作のためロサンゼルスの病院で死去した。72歳だった。AP通信が報じた。ニューヨーク出身。

米空軍で映画技師の訓練を積んだ後、CBSテレビに入社。助監督などを経て、イタリア系移民をテーマにした映画「明日なき十代」(61年)で脚光を浴びた。バート・ランカスター主演の「終身犯」やフランク・シナトラの「影なき狙撃者」など、幅広いテーマで名作を次々と手掛け、晩年も制作意欲は衰えなかった。

70年代にアルコール依存症に苦しんだが、「フレンチ・コネクション2」などを演出後、80年代に完全復活した。《共同通信》



7月6日 その日のできごと(何の日)