平成4915日目

2002/06/23

この日のできごと(何の日)

【岡山県新見市】全国初の電子投票

電子投票方式を全国で初めて採用した岡山県新見市の市長・市議同日選が23日投開票された。市内43カ所の投票所でタッチパネル式投票機を使って一斉に実施。投票は午後8時に締め切られ、コンピューターで集計、即日開票された。電子投票分の開票は実質わずか20分で終了、立会人の確認を経て開票開始から25分後に各候補の得票数を正式発表した。最終投票率は市長選86.82%、市議選は86.83%だった。当日有権者数は1万9381人。

投票機がカードを受け付けなくなるなど投票所3カ所で計4件のトラブルがあったが、大きな混乱はなかった。通常3、4時間かかる開票作業も、午後9時25分から開始され、自書式の不在者投票分も含め、2時間後の同11時25分に終了。

開票時間が大幅に短縮され、疑問票がなくなる画期的な試み。ほとんどの有権者が「簡単」と歓迎、戸惑いの声は少なかった。市選管も開票作業終了後、「トラブルはあったがおおむね成功」と宣言。他の自治体への普及や、国政選挙への導入へ向け弾みがつきそうだ。

有権者は午前7時から、各投票所で、投票カードを受け取り、タッチパネルル方式の投票機に挿入。市長選、市議選の順で画面に並んだ候補者名にタッチペンや指で触れて選び、投票を済ませた。目の不自由な人の中には、ヘッドホンを使い、音声を聞いて投票する人もいた。オンライン化が見送られたため、投票終了後、得票を記録した小型メモリーカードが送致箱に入れられ開票所に運搬された。開票開始後は係員が次々と計113枚のメモリーカードを読み取り機にかけ集計した。《共同通信》

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【特急サンダーバード21号】250人置き去り

23日午後1時40分ごろ、大阪市北区のJR大阪駅で、北陸線の列車故障のため1時間遅れでホームに入ってきた大阪発富山、和倉温泉行き特急サンダーバード21号が、ドアを開けないまま発車した。乗車予定だった約250人のほか車掌も乗れず、JR西日本は同電車を次の新大阪駅で停車。

大阪駅のホームにいた乗客らは後続の大阪発金沢行き特急雷鳥23号で新大阪駅まで行って乗り換え、約1時間半遅れで出発した。JR西日本によると、サンダーバード21号の運転士がドアを開けるのを忘れたまま、ドアが閉まっていることを示す表示灯を見て、乗客が乗り終えて車掌が閉めたと勘違いし、発車したという。

同社で運転士から詳しい事情を聴いている。JR西日本は雷鳥23号から乗り換えた乗客の特急料金を全額払い戻した。《共同通信》

【ゴルフ】

タマノイ酢よみうりオープン最終日(23日・兵庫県よみうりCC=7030ヤード、パー72)初日から首位の谷口徹が3バーディー、ボギーなしの69にまとめ、通算18アンダーの270で優勝、賞金1800万円を獲得した。開幕戦の東建コーポレーション・カップ以来、今季2勝目でツアー通算5勝目。2打差の2位には丸山大輔と広田悟。さらに1打差の4位は尾崎直道、久保谷健一、藤田寛之の3人。尾崎将司は通算9アンダーの26位だった。《共同通信》

【吉田道場】道場開き

バルセロナ五輪柔道男子78キロ級金メダリストの吉田秀彦氏(32)が東京都世田谷区にこのほど開設した柔道場「吉田道場」の道場開きが23日、行われた。柔道関係者ら約70人が集まり、吉田氏は世界に羽ばたく選手を育てたい」などとあいさつした。《共同通信》

【競馬】

第43回宝塚記念(23日・阪神11R2200メートル芝12頭、G1)1番人気のダンツフレーム(藤田伸二騎乗)が2分12秒9で優勝、G1レース6度目の挑戦で初制覇。賞金1億3200万円を獲得した。藤田騎手はこのレース初勝利、山内研二調教師は1995年のダンツシアトルに次いで2勝目。

レースはローエングリンが後続馬を大きく引き離して先行したが、4コーナーからエアシャカール、ダンツフレーム、ツルマルボーイが接近。ゴール前では抜け出したダンツフレーム、ツルマルボーイの追い比べになり、内のダンツフレームが首差競り勝った。《共同通信》

【自民党・麻生太郎政調会長】札幌で講演

自民党の麻生太郎政調会長は23日午後、札幌市内で講演し、与党3党首が合意した第二次デフレ対策に土地流動化税制の検討が盛り込まれたことを踏まえ「譲渡について(の税率が)株20%なら土地も同じく20%に変えれば良い。そうすると土地が動く」と述べ、土地の譲渡益課税の税率を現行の26%から20%に引き下げるべきだとの考えを表明した。

麻生氏はデフレ克服のためには、税制改革により不動産や個人金融資産の流動化を促すことが鍵だと指摘。同時に「土地の値段が下がっている限り(銀行の)不良資産は増え続ける。不良資産を一挙に片付けようと言う人は、米国の言うことをうのみにしているだけだ」と批判。不良債権処理よりも土地の流動化対策を優先させるべきだとの認識を示した。《共同通信》

【沖縄慰霊の日】

沖縄県は23日、第二次大戦末期の沖縄戦で犠牲となった20万人以上の戦没者を悼み恒久平和を願う「慰霊の日」を迎えた。多くの命が失われた最後の激戦地、沖縄県糸満市摩文仁で、遺族ら約7700人が参加して「沖縄全戦没者追悼式」が執り行われた。

昨年に続き参列した小泉純一郎首相は、米軍基地問題で、沖縄の負担軽減に取り組む従来姿勢を強調したが、具体的内容には触れなかった。

昨年から参加の国立ハンセン病療養所の入所者らを含め、参列者全員が正午の時報に合わせて黙とうし、祭壇前に次々と献花。

本土復帰30周年の節目の今年、稲嶺恵一知事は「基地の整理縮小、日米地位協定の見直し、事件事故の再発防止など国政の場で強力に取り組んでほしい。沖縄が恒久平和の発信拠点となるよう全力を傾注していく」と平和宣言。

県立具志川高校三年の名護愛さん(17)が、人類の相互理解や協調を願う「平和の詩」を朗読し、参列者とともに誓いを新たにした。

式典では有事法制に反対する参列者が小泉首相に罵声を浴びせる一幕もあった。《共同通信》

【アルカイダ】対米テロを予告

カタールのテレビ局アルジャジーラは23日、テロ組織アルカイダの「スポークスマン」声明の抜粋を放送、声明は対米テロを未完の事業とし、近く新たなテロを実施すると予告、ブッシュ米政権に対し「覚悟」を求めた。

米政府は7月4日の独立記念日を狙ったテロへの警戒を強めているが、声明はテロ実施の時期を特定せず、「ここ数日ないし数カ月中」としている。

スポークスマンの写真を背景に流された録音テープは、アルカイダの指導者ウサマ・ビンラディン氏がザワヒリ副官やタリバンのオマル師らとともに健在でいると強調。米英軍のアフガニスタン攻撃にもかかわらず「指導者の98%は健在」と誇示し、ビンラディン氏は近く映像で姿をみせるだろうと述べた。

また、今年4月11日にチュニジアのジャルバ島で起きたシナゴーグ(ユダヤ教会)前での爆死事件がアルカイダの犯行であったことを初めて認めた。この事件ではドイツ人観光客ら21人が死亡している。

アルジャジーラがアルカイダ関連の声明を放映するのは4月15日以来。このときのビデオ声明ではビンラディン氏とザワヒリ副官が並んで座った映像が流された。

今回の声明に登場した人物はアブ・ガイトの名前で知られ、これまでビデオ映像に何度か登場している。アルジャジーラは声明を最近入手したとしている。《共同通信》

【中国】北朝鮮住民26人が出国

中国政府は23日、北京の韓国大使館に駆け込んだ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)住民の出国を認めると発表した。これを受けて同大使館内の23人、中国公安当局が連行した1人と、カナダ大使館に逃げ込んだ2人の計26人が同日夜、中国国際航空機でバンコクへ向けて北京を出発した。24日午前に韓国入りする。これで事件は1カ月ぶりに決着した。

中国外務省の劉建超報道局副局長によると、韓国側は「外国公館が不法移民の抜け道になってはならないとする中国の立場を十分に理解し、尊重する」と約束。これを受けて中国は「国際法、国内法、人道主義」に基づき、出国を認めた。

韓国大使館領事部に駆け込もうとした北朝鮮住民が6月13日、中国公安当局に連行された事件では、韓国側が「遺憾」を表明、中国も「関連した事態」を遺憾とするとした。韓国は「中国人警備員の無断立ち入り」を、中国は「韓国領事部職員の連行妨害」を非難していた。

中国は瀋陽の日本総領事館事件で一貫して過ちを認めず、遺憾の意も示していない。中国は大使館内の北朝鮮住民の身柄引き渡しと「駆け込み奨励政策」中止を韓国に求め、交渉は難航した。今回、韓国側が外国公館を亡命ルートとしない点に「理解と尊重」を表明したため、駆け込み防止の合意が事実上成立したと見なし、出国容認に踏み切ったとみられる。ただ、韓国大使館は「駆け込んだ同胞を中国当局に引き渡すことは今後もあり得ない」としている。《時事通信》

【MLB】

米大リーグ、マリナーズのイチロー外野手は23日、ヒューストンで行われたアストロズ戦に「1番・右翼」で先発し、5打数2安打2得点だった。トップの打率は3割6分5厘で2位とは1分3厘差。

イチローは第1、4打席で左前打を放ち、いずれも生還。三回二死二、三塁の第3打席では今季6度目の敬遠四球で出塁した。試合はマリナーズが10−5で圧勝した。

ジャイアンツの新庄外野手はオリオールズ戦に「8番・中堅」で先発し、3打数無安打だった。打率は2割4分6厘。新圧は出場5試合ぶりのノーヒットながら、五回の守備で走者を三塁で刺す補殺を記録。六回無死一塁の第2打席は三ゴロで、封殺された一塁走者と入れ替わった後、今季4個目の盗塁(二盗)を決めた。試合は1−3でジャイアンツが敗れた。《共同通信》



6月23日 その日のできごと(何の日)