平成4886日目

2002/05/25

この日のできごと(何の日)

【チャイナエアライン611便空中分解事故】

台湾の台北発香港行き中華航空(チャイナエアライン)611便のボーイング747(ジャンボ機)が25日午後3時半、台湾南西部の台湾海峡にある澎湖諸島北東の海上に墜落した。

中華航空本社によると、同機には乗客206人、乗員19人の計225人が搭乗。乗客の中に日本人はいなかった。

台湾のケーブルテレビによると、台湾の台北発香港行き中華航空(チャイナエアライン)611便のボーイング747(ジャンボ機)が墜落した現場の海上からは、100体以上の遺体が見つかった。台湾軍は軍用機や船を現場に派遣、徹夜で捜索活動を続ける。事故当時の天候は良好。台湾のテレビは爆発説も伝えているが、行政院(内閣)飛行安全委員会当局者は「情報が足りず、原因を判断できない」と述べた。

中華航空によると、搭乗者の内訳は、台湾の団体旅行客ら台湾籍の乗客と乗員が計209人、シンガポール国籍1人、スイス国籍1人、香港、マカオ、中国の出身者が計14人。

台湾の交通部(交通省)によると、同機は午後3時8分、台北国際空港を離陸し香港に向かっていた。午後3時半ごろ、高度約1万メートルを飛行中に澎湖諸島北西約18キロの地点で管制レーダーから機影が消えた。事故機は就航から22年8カ月を経た古い機体だが、中華航空は「故障の可能性はない」としている。台湾のテレビによると、同機はタイの航空会社に売却が決まっており、今回は最後の飛行だったという。《共同通信》

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【大相撲】

大相撲夏場所14日目(25日・両国国技館)横綱武蔵丸が大関栃東を送り出しで下して13勝1敗とし、2敗力士がいないため2場所連続11度目の優勝が決まった。11度の優勝は曙に並ぶ史上7位の記録で、連続優勝は1999年秋、九州場所の武蔵丸以来。栃東は9勝5敗となった。大関千代大海は高見盛を寄り切り、11勝3敗。大関魁皇は、左肩関節脱臼でこの日から休場の大関武双山に不戦勝で10勝目。武双山は9勝5敗。関脇朝青龍は旭天鵬を内無双で下し、2場所連続2けた白星となる10勝目を挙げた。小結は、若の里が6敗目を喫し、栃乃洋は負け越しが決まった。《共同通信》

【サッカー・国際親善試合】

サッカーの日本代表は25日、満員の観衆を集めた東京・国立競技場でワールドカップ(W杯)に向けた最後の強化試合としてスウェーデンと対戦、1−1で引き分けた。W杯初戦で対するベルギーを想定した北欧の強豪相手に、押し気味に試合を進め、本番へ期待をつないだ。

日本は、故障から復帰したDF森岡(清水)が先発し、前半は柳沢(鹿島)を1トップに据える布陣で臨んだ。アルベックに先制ゴールを決められたものの、後半18分、三都主のクロスが相手のオウンゴールにつながり、追いついた。その後も速いパス回しで攻めたが、長身選手ぞろいのスウェーデン守備陣を崩すことができなかった。

日本は、この後、静岡県磐田市で再びキャンプに入り、6月4日、1次リーグH組の初戦でベルギーと対戦する。《共同通信》

天皇、皇后両陛下は25日、東京・国立競技場でサッカーの日本対スウェーデン戦を観戦。試合終了後、両陛下は競技場内の貴賓室で、日本代表メンバーと対面し、激励された。

両陛下はハーフタイムにロイヤルボックスに姿を見せ、大きな拍手を浴びた。身を乗り出して熱心に観戦し、日本の得点シーンでは思わず拍手。日本、スウェーデン両チームは試合が終わるとピッチからスタンドに上がり、両陛下にあいさつ。日本代表はいったん控室に引き揚げた後、貴賓室を訪れた。

オリンピックをはじめスポーツの国際大会で両陛下が試合を観戦したり、大会後に皇居でねぎらったりすることはあるが、大会前に直接選手を激励するのは異例。《共同通信》

【パキスタン】中距離ミサイル発射実験

パキスタン軍当局は25日、声明で地対地の中距離ミサイル「ガウリ」の発射実験を実施、成功したと発表した。核弾頭搭載可能とされるガウリの発射実験は1999年4月以来。

パキスタン側は「実験は(技術確認などの)通常のテスト」と説明。インド側も「問題ない」としているが、両国はともに核兵器を保有しており、カシミールをめぐり両国の軍事的緊張が高まっている中での実験で、インド国内では「挑発的」との反発が広がる可能性もある。

パキスタンは24日、インド、イラン、米国などに対し、25日から28日にかけてミサイルの発射実験を行うと通告。米国は実験を批判していた。

パキスタン軍の声明は「ガウリは極めて正確に弾頭を運搬できる」としている。パキスタンは28日までにガウリのほか、中距離の「シャヒーン」や短距離の「ハトフ」の発射実験を強行する予定。《共同通信》

【MLB】

米大リーグ、マリナーズのイチロー外野手は25日、シアトルのオリオールズ戦で4打数3安打。今季7度目の3安打で打率を3割6分(2位)に上げた。イチローは一回に中前打、三回に遊撃内野安打、六回は空振り三振した。が、八回に三塁前にバント安打を決めた。長谷川投手が六回途中から2番手で登板。1回1/3を1安打、無失点に抑えた。-試合は3−2でオリオールズが勝った。

エクスポズの吉井投手はフィリーズ戦で3回を投げ、1安打で2失点。メッツの小宮山投手はマーリンズ戦で1回を無安打、無失点でともに勝敗はつかなかった。ジャイアンツの新庄外野手はロッキーズ戦を欠場した。この試合でジャイアンツのバリー・ボンズ外野手が四回、デニー・ネーグル投手から今季17号本塁打を放ち、大リーグ通算本塁打数を歴代単独5位の「584」に伸ばした。《共同通信》

【川上源一さん】死去

ヤマハ元社長、ヤマハ発動機元社長の川上源一氏が25日午後、老衰のため静岡県浜松市の病院で死去した。90歳。静岡県出身。ヤマハの4代目、6代目の社長として、世界最大の楽器メーカーに飛躍する基礎をつくり、オートバイメーカーのヤマハ発動機も創業した。《共同通信》

【坊屋三郎さん】死去

戦前の浅草で一世を風靡した。「あきれたぼういず」の一員として活躍、映画やテレビドラマなどの名脇役としても親しまれたコメディアンの坊屋三郎さんが25日午前、心不全のため東京都世田谷区の病院で死去した。92歳。北海道出身。

1936(昭和11)年、浅草・花月劇場の吉本ショーでボードビリアンとして出発。37年に川田義雄さんらと「あきれたぼういず」を結成。半年後に益田喜頓さんも加わり、ギターやウクレしなどを使う歌謡漫談が人気を博し、ボーイズブームを生んだ。

80年代からは大林宣彦監督作品の常連になるなど、出演作は100以上に及ぶ。74年には「クイントリックス」のテレビCMも話題を呼んだ。《共同通信》



5月25日 その日のできごと(何の日)