平成4887日目

2002/05/26

この日のできごと(何の日)

【日本考古学協会】藤村氏関与遺跡を否定

東北旧石器文化研究所の藤村新一・前副理事長(金)による石器発掘ねつ造問題で、日本考古学協会の調査研究特別委員会(委員長・戸沢充則元明治大教授)は26日、東京都立大で開いた協会の総会でこれまでの検証結果を報告し、藤村氏が関与した前・中期旧石器時代(3万年以前)の遺跡と遺物を「学術資料として使用することは不可能」とする統一見解を明らかにした。

2000年11月に発覚したねつ造問題は学術的に決着、藤村氏が塗り替えた「国内最古」や教科書にも掲載された「日本原人」はすべて幻に終わった。

報告によると、特別委や自治体、研究機関が再発掘や石器の検証に取り組み、9つの遺跡をあらためて発掘した結果、確実な前・中期旧石器時代の遺物・遺構は発見されず、ねつ造の痕跡だけが見つかった。

ねつ造発覚の舞台、上高森(宮城)では石器3点が出土したが、埋めた痕跡などを確認。埼玉県教委が再発掘した小鹿坂など「秩父原人」4遺跡では1点も出土せず、日本の中期旧石器時代の存在を証明したとされた宮城の国史跡・座散乱木は、石器の出土した層が人類の住めない火砕流堆積層と分かった。

馬場壇A(宮城)や中峯C(同)など24遺跡・未登録7地点の石器約1200点の検証では、大部分が(1)金属性農機具でこすった跡があったり、地表に近い黒土が付着するなどの不自然な石器(2)石器に似た自然石−と判断された。

関東地方でも、藤村氏が主なフィールドにした東北地方の縄文時代の石器と類似したものが見られた。

戸沢委員長は「ほとんどが縄文時代の形式と報告され、学術資料としての資格を根本的に欠く」と指摘。甘粕健会長は「考古学協会を代表して心から陳謝する。信頼回復と新生に努力を傾ける」と述べた。《共同通信》

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【大相撲】

大相撲夏場所千秋楽(26日・両国国技館)14日目に2場所連続11度目の優勝を決めていた横綱武蔵丸は大関魁皇にあっけなく押し出され、13勝2敗に終わった。魁皇は11勝4敗。大関千代大海は関脇朝青龍に一方的に押し出され、4敗となった。敢闘賞を獲得した朝青龍は魁皇、武双山に続いて3大関を破る殊勲で、先場所に続く11勝目。大関栃東は高見盛を寄り切り、10勝目を挙げた。小結は若の里は敗れて8勝止まり。栃乃洋は勝って7勝8敗とした。技能賞に輝いた旭鷲山は敗れて10勝5敗。敢闘賞を取った新入幕の北勝力も負けて11勝4敗に終わった。十両は岩木山が11勝4敗からの優勝決定戦を制して初優勝した。《共同通信》

【小泉純一郎首相】ダービー観戦で馬券的中

小泉純一郎首相は26日午後、東京競馬場のメーンスタンドのゴンドラ席で第69回日本ダービーを観戦、武部勤農相や俳優の小林薫さん、永瀬正敏さんらと出走各馬に声援を送った。

小泉首相は枠番連勝の馬券②ー⑥を5000円購入し見事的中。レース後記者団に「26日にちなんで②ー⑥。払い戻しは8倍で4万円になるんだね。たまたま入っただけ。グッドラックだ」と満面の笑みを見せた。《共同通信》

【パキスタン】連日のミサイル実験

パキスタン軍は26日、声明で地対地の新型短距離弾道ミサイル「ハトフ3」【別名ガズナビ、射程約290キロ)の発射実験を行い、成功したと発表した。25日には核弾頭搭載可能な中距離ミサイル「ガウリ」の実験を実施しており、これでミサイル実験は2日連続。

パキスタンは実験期間を28日までと通告しており、27日には核搭載可能な中距離ミサイル「シャヒーン」の発射テストを行う可能性が高い。

米国やロシアなどが自粛を呼び掛ける中での連日の実験強行は、軍事的に対立するインドを一層挑発し、核戦争への発展を懸念する国際社会の不安をさらにかきたてそうだ。カシミール地方では連日、インド、パキスタン両軍の砲撃戦が続いている。

軍の声明によると、国産とする「ガズナビ」の発射実験は初めてで「命中精度は高い」という。ムシャラフ大統領も前日に続き、実験成功を祝福した。核弾頭搭載可能かどうかは不明。《共同通信》



5月26日 その日のできごと(何の日)