2002 平成14年3月23日(土)　社民党・辻元清美政審会長、秘書給与の大半が事務所経費に

平成4823日目

2002/03/23

この日のできごと(何の日)

【社民党・辻元清美政審会長】秘書給与の大半、事務所経費に

社民党政審会長、辻元清美衆院議員の政策秘書だった女性の給与をめぐる疑惑で、国から毎月、女性の銀行口座に給与が振り込まれると5万−10万円を残して公設秘書らが管理する口座に移され、人件費などの事務所経費に充てられていたことが23日、関係者の話で分かった。

辻元氏はこうした処理を知らず、個人的な流用もなかったという。しかし年間1000万円前後の秘書給与の大半が事務所経費に回されながら政治資金収支報告書に寄付の記載はなく、年5万円を超える献金の報告を義務付けた政治資金規正法に違反する疑いが強い。

与党3党が求めている証人喚問や社民党が週明けにまとめる調査では(1)女性の政策秘書としての勤務実態(2)辻元氏が一連の経緯をどこまで承知していたか−などが焦点。

関係者によると、女性は照屋寛徳参院議員(当時)＝当時無所属＝の私設秘書だった1997年4月−98年12月、辻元氏の政策秘書として登録され、自分が開設した銀行口座で国から年間1000万円前後の給与の振り込みを受けていた。

しかし女性あてに振り込まれた給与は直後に、大半が公設秘書らがグループで管理する口座に移されており、女性による「名義貸し」の疑いも出ている。

この口座は事務所経費用に設けられたもので、女性の給与は他のさまざまな振り込みと一緒にされ、人件費などの支払いに回されていたという。

秘書給与流用をめぐっては2000年、政策秘書を雇ったように装い国からの給与2500万円余をだまし取ったとして、民主党の山本譲司元衆院議員が東京地検特捜部に詐欺容疑で逮捕、起訴され、懲役1年6月の判決を受けた。

辻元氏のケースは、山本元議員のような私的流用などはなかったとされるが、関係者は「たとえ事情を知らなかったとしても、議員本人は責任を免れない」と指摘している。《共同通信》

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秘書給与の不正受給疑惑が指摘される社民党の辻元清美政審会長関連の政治団体が、現在の政策・公設秘書から3年間で計1148万円と高額な献金と貸し付けを受けていたことが23日、明らかになった。

秘書から政治家への献金は違法ではないが、国から給与を支給されている政策・公設秘書の場合は“税金の還流”として問題視されている。

政治資金収支報告書によると、辻元氏の資金管理団体「市民政治をすすめる会」と事実上の後援会「ポリティカ＝きよみと市民」は、問題の政策秘書とは別の現在の政策秘書、公設第一秘書、公設第二秘書の3人から、1998年から2000年までの3年間に計698万円の献金と、計450万円の貸し付けを受けていた。

公設第一秘書は98年に164万円、99年に190万円、00年に191万円を献金しており、年収から考えると高額な献金といえる。

また辻元氏の政策秘書をしていた女性は、兼務していた照屋寛徳前参院議員(無所属)の事務所では名字は本名、名前は通称を使っていたが、辻元氏の秘書としては名字、名前とも本名を衆院事務局に登録するなど、別の名前を使っていたことも明らかになった。

照屋氏は「私の事務所ではずっと通称を使っていた。本名は(疑惑が発覚して)マスコミからの問い合わせで初めて知った。通称を使うことは世の中ではよくあることで何の問題もないと思う」と話している。《共同通信》

【ミスター・ルーキー】公開

【フィギュア世界選手権】

フィギュアスケートの世界選手権最終日は23日、長野市のエムウェーブで行われ、女子シングルで村主章枝(早大)が自由3位となり、順位点5.0で3位。恩田美栄(東海学園大)は同8.6で5位に入った。

村主は、日本の女子では1994年幕張大会で優勝した佐藤有香以来のメダル獲得となった。

ソルトレークシティー五輪2位で、ショートプログラム(SP)まで1位のイリーナ・スルツカヤ(ロシア)が自由も安定感ある演技尾で1位となり、同2.0で初優勝。五輪3位で3連覇を目指したミシェル・クワン(米国)は2位だった。《共同通信》

【大相撲】

大相撲春場所14日目(23日・大阪府立体育会館)横綱武蔵丸が大関千代大海をはたき込みで下して13勝1敗とし、2敗力士がいないため、2場所ぶり10度目の優勝が決まった。千代大海は3連敗で7勝7敗。魁皇は栃東との大関対決を引き落としで制し、11勝目を挙げた。栃東は5敗目。大関武双山は小結若の里を寄り倒し9勝目。若の里は8勝6敗。関脇朝青龍は安美錦を寄り切り、白星を2けたに乗せた。関脇琴光喜は隆乃若を寄り切って勝ち越した。安美錦と隆乃若はともに4敗目。十両は琴龍が2敗を守り、単独トップをキープした。《共同通信》

【WBCスーパーフライ級タイトル戦】

世界ボクシング評議会(WBC)スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦は23日、横浜アリーナで行われ、チャンピオンの徳山昌守(金沢)が挑戦者で同級5位の柳光和博(チャイナクイック渡辺)に9回2分42秒でKO勝ちし、4度目の防衛に成功した。在日朝鮮人3世の徳山の戦績は29戦26勝(7KO)2敗1分け。

日本のジム所属の世界王者は、世界ボクシング協会(WBA)ミニマム級の星野敬太郎(花形)と合わせて2人。

徳山は速いフットワークで柳光をほんろう。序盤から右ストレートを再三クリーンヒットさせた。王者のワンサイドのままラウンドが進み、9回に会心の右ストレートでダウンを奪った。柳光は立ち上がったがレフェリーが10カウントした。《共同通信》

【小泉純一郎首相】韓国で仏教文化を堪能

韓国訪問中の小泉純一郎首相は23日午後、仏教文化で名高い古都・慶州を訪れ、韓国の歴史文化に触れた。新羅時代の古墳である「天馬塚」やユネスコ世界文化遺産の仏国寺を見学、仏国寺で首相は「何年ごろにできたのか」と質問しながら、新羅時代の仏教文化の粋を伝える建物や仏像を鑑賞した。《共同通信》

【東京都・石原慎太郎知事】「中国は日本からの借金で水爆」

石原慎太郎東京都知事は23日、横浜市長選で現職の高秀秀信氏応援のため同市青葉区で街頭演説を行った。その中で、「日本は政府開発援助(ODA)として、みなさんの税金を水爆を作っている中国に何千億円と毎年貸している。しかも、その中国は水爆を作りながら平気で日本から金を借りて、返そうとしせず、金利だけ払っている。こんな無駄な金の使い方をせずに、私たち自身のために使ったらいい」と述べ、ODAの在り方などに疑問を呈した。《共同通信》

【田中真紀子前外相】人民解放軍を視察

田中真紀子前外相は23日、北京市郊外の人民解放軍北京軍区の装甲第6師団や、モデル農村を視察、戦車に上ったり、家庭料理のもてなしに終始ご満悦だった。

第6師団は首都を守る戦車部隊。田中氏が案内役の袁東偉師団長に「私の仲良しの米国のパウエル国務長官も軍人。あなたはイメージが似ている。将来政治を志すつもりは」と水を向けると、「パウエル長官によろしくお伝えください。『ところで、中国脅威論とは何なのでしょうか』と」と切り返され、たじたじとなる場面も。ただ、田中氏は第6師団側の概況説明の際、「日本の政府開発援助(ODA)の1割が軍備に投入されていると、日本の国会では危機感を持って語られている」とチクリ、外相経験者らしさものぞかせた。

戦車兵がコンピューターを使ったシミュレーシーョン装置で砲撃の訓練をしているのを見ると「私もやらせて」と飛び入りしたが、5発撃って命中はゼロ。「今度は本当の戦車に乗せて」と戦車にはしごをかけてもらい、夫の直紀参院議員に「パパ、入ってみて」と促し大喜びの様子だった。《共同通信》

【米、ペルー】首脳会談

ブッシュ米大統領は23日、ペルーを訪問、リマでトレド大統領と会談し、テロと麻薬対策の強化で合意、ペルーの麻薬対策に対する米国の援助を3倍に増額したと表明した。

現職米大統領のペルー訪問は史上、初めて。ブッシュ大統領はフジモリ元大統領の失脚後、トレド政権が進める民主化を評価し支持していく姿勢を明確にした。

リマでは20日に米大使館近くで9人が死亡する爆弾テロ事件が起きたばかり。両首脳は会見で「テロとの全面戦争を進める」と強調した。

リマ中心部には厳重な警備が敷かれ、左翼労組などの反米抗議デモが警官隊と衝突し、デモの参加者18人が拘束された。

ブッシュ大統領はまた、トレド大統領、コロンビアのパストラナ大統領、ボリビアのキロガ大統領、エクアドルのピント副大統領らアンデス4カ国の首脳と会談。コロンビアの左翼ゲリラや右派民兵のテロ対策、米国が昨年まで10年間にわたり4カ国に認めてきた特恵関税の延長問題などを協議した。《共同通信》

【MLB】

米大リーグ、カージナルスの田口外野手は23日、オリオールズとのオープン戦に途中出場し、九回二死走者なしの場面で17打席ぶりに安打を放った。

田口は四回裏から左翼に入り、七回の1打席目は左飛。八回裏から中堅を守り、九回に2打席目が回ってきた。結局2打数1安打。

メッツの小宮山投手はエクスポズ戦で2−2の八回途中に3番手で登板。九回裏にサヨナラ打を許し、敗戦投手(1勝1敗)になった。マリナーズのイチロー外野手はブルワーズ戦に「1番・右翼」で出場し、4打数無安打だった。ブルワーズの野村投手は4−4の八回に登板したが、レラフォードにソロ本塁打され、敗戦投手(1勝1敗)になった。《共同通信》

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