平成4824日目

2002/03/24

この日のできごと(何の日)

【社民党・辻元清美政審会長】政治資金規正法違反を認める

社民党の辻元清美政審会長は24日、政策秘書給与不正受給疑惑について、前言を撤回し、政策秘書を務めていた女性から寄付を受けて事務所経費として使用し、政治資金規正法に違反していたことなどを書面で認めた。同党は「政治倫理」の問題を厳しく追及してきただけに、党内からは辻元氏の道義的、政治的責任を指摘する声が強まっており、辞職は不可避の情勢となってきた。

辻元氏は政審会長辞任を示唆したものの議員辞職は拒否。「名義貸し」も否定したが、同氏周辺は「辻元側から(女性に)金銭について協力を持ち掛けた」としており、寄付を前提に秘書登用した疑いも出てきた。辻元氏にとどまらず同党の秘書の在り方が問われる事態も予想される。

社民党は同日夜、都内のホテルで調査委員会(中西績介委員長)を開催、25日午後に野党国対委員長会談で説明する調査報告について協議した。この後、土井たか子党首は記者団に「これまで辻元氏をバックアップすると言ってきたが、調査結果ではこれが変わってくるだろう」と厳しい対応を示唆した。

報告では辻元氏が1997年4月から1年8カ月の間、政策秘書の女性に給与として月5万円を渡し、それ以外は事務所で管理。事務所スタッフの人件費などに充て、政治資金規正法上の寄付として申告手続きを怠っていたことを盛り込む方針だ。辻元氏の申告漏れは政治資金規正法上、時効が成立している。

辻元氏は24日、(1)政策秘書を含む公設秘書3人の給与で、4−7人の秘書を雇っていた(2)政策秘書の女性は常勤ではないが、電話相談に応じてもらった(3)秘書給与の私的流用は一切ない−などと釈明する文書を記者団に配布。その中で「詐欺行為として立件されるなら、国会議員の職にとどまり徹底的に争う考えだ」などと表明。テレビ番組では寄付された給与の私的流用はなく「手続きのミス。秘書の名義貸しという認識はない」と強調した。

辻元氏は証人喚問に応じるほか政治倫理審査会への出席も検討する意向。近く政治資金収支報告書の修正措置を取る。与党側は社民党内の調査結果などを待って対応を決める考えだ。《共同通信》

社民党の辻元清美政審会長は24日午前、民放のテレビ番組に出演し、政策秘書給与の不正受給疑惑について、政策秘書を務めていた女性に月5万円を渡した以外は、事務所スタッフの人件費などに充てていたことを認めた。辻元氏は政治資金規正法上の寄付手続きの申告漏れを認め、責任を取り政審会長の辞任を検討する考えを示した。

辻元氏は議員辞職について「秘書の名義貸しという認識はない」「反省はするが、議員辞職は考えない」と否定。寄付されたカネの私的流用もないことを強調したが、社民党はこれまで「政治とカネ」「政治倫理」の問題を厳しく追及してきただけに、党内には議員辞職もやむを得ないとの声が強まっている。

辻元氏は与党側の求める証人喚問について応じる考えを示すとともに、政治倫理審査会への出席も検討する姿勢を表明。政治資金収支報告の修正措置を取る方針だ。《産経新聞》

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【大相撲】

大相撲春場所千秋楽(24日・大阪府立体育会館)前日に10度目の優勝を決めている横綱武蔵丸は大関栃東に送り出しで敗れ、13勝2敗に終わった。栃東は10勝5敗。武双山は大関同士の対決で千代大海を突き落として10勝5敗。千代大海は7勝8敗と負け越し、夏場所は4度目のかど番で迎えることになった。大関魁皇は、この日休場の関脇琴光喜に不戦勝で12勝3敗。13日目の皇司戦であごを骨折した琴光喜は8勝7敗に終わった。2度目の殊勲賞を受賞した関脇朝青龍は10日目から6連勝で11勝4敗。隆乃若は11勝4敗で2度目の敢闘賞。安美錦は10勝5敗で初の技能賞に輝いた。夏場所は5月12日から東京・両国国技館で行われる。《共同通信》

【皇太子同妃両殿下】長野訪問

皇太子ご夫妻は24日、長野市を訪問され、世界フィギュアスケート選手権大会最終日のエキシビションをご覧になった。ご夫妻は、時折にこやかに言葉を交わされながら、世界トップレベルの演技を楽しまれた。

皇太子妃雅子さまが東京を離れるのは、愛子さまご出産後初めて。日本スケート連盟の久永勝一郎会長によると、演技開始前に上位入賞者とお会いになり、女子シングル3位の村主章枝選手が「ご出産おめでとうございます」とお祝いを述べた。その際には、男子シングル優勝のアレクセイ・ヤグディン選手(ロシア)が「今度は男(のお子様)ですね」と話し、座がにぎわう場面もあったという。

同選手権は長野五輪の舞台となった長野市の工ムウエーブで行われ、村主選手のほか、男子シンクルでも本田武史選手が3位に入賞。日本人選手の活躍ぶりに雅子さまは「よくやりましたね。非常に感動しました」と祝福されたという。《共同通信》

【田中真紀子前外相】中国・唐家璇外相と会談

田中真紀子前外相は24日昼、北京市内の釣魚台で中国の唐家琉外と昼食をともにしながら会談した。

唐外相は日中関係について「30年間の過去があるが、良好なより良い関係を築けるよう世代を超えて努力する気持ちを再確認する時期だ」と一層の関係強化の必要性を指摘した。田中氏は会談後、記者団に「日中間の懸案について突っ込んだ話し合いをした」と述べ、小泉純一郎首相の靖国神社参拝や不審船問題などが話題になったことを示唆したが、「具体的な話はできない」と説明を避けた。

ただ、田中氏は「私は日本の国益に関して言うべきことは言っている。決して中国の言いなりになっているわけではない」と強調した。

会談の冒頭、田中氏が「国交回復30周年で、お招きいただきありがとう」と握手。唐外相は「感慨深いものがありますね」と応じ、更迭された田中氏をいたわった。

中国を訪問中の田中真紀子前外相は24日午前、北京市内のホテルで同行記者団のインタビューに応じ、小泉純一郎首相の政権運営について「福田康夫官房長官と力関係が逆転している。国民の支持で選ばれたのに、森喜朗前首相、福田氏、安倍晋三官房副長官がいる派閥のイージーなところに行っている」と指摘した。その上で「政治と自民党を変えるという、夢をばらまいた分、罪が大きい」と批判した。《共同通信》

【小泉純一郎首相】防衛大卒業式で訓示

3月24日のできごと(何の日)【小泉純一郎首相】防衛大卒業式で訓示
https://www.kantei.go.jp/

小泉純一郎首相は24日午前、神奈川県横須賀市の防衛大学校で行われた卒業式で訓示し、テロ対策特別措置法に基づく米軍などへの支援活動について「テロとの戦いは、国民の安全を確保するためのわが国自身の問題として、今後とも主体的な取り組みを続ける必要がある」と述べ、自衛隊による協力支援を継続する必要性を強調した。

続いて訓示した中谷元・防衛庁長官は「IT(情報技術)など技術革新の劇的な進展はサイバーテロなどの新たな脅威を生起させた。着実に任務を遂行できる防衛力の整備は喫緊の課題だ」と述べ、安全保障をめぐる環境変化に対応できる自衛隊を目指す考えを示した。

防衛大学校(神奈川県横須賀市)は24日、今年の本科卒業生367人(女子は32人)のうち、自衛官への任官を拒否したのは女子4人を含む16人だったと発表した。

拒否の主な理由は「大学院などへの進学」5人、「民間会社への就職」3人、「家庭の事情」1人などとなっている。

任官拒否者は昨年が19人、2000年が22人。91年の94人をピークに、93年以降はほとんど20人前後の状態が続いている。《共同通信》

【第75回米アカデミー賞】

映画界最大の祭典、第74回米アカデミー賞の授賞式が24日、ロサンゼルスのコダック・シアターで開かれ、主演の男優賞、女優賞を黒人俳優が初めて独占した。

主演女優賞に決まったのは「チョコレート」で、夫を処刑した白人看守に愛される黒人女性という複雑な役を演じたハル・ベリー。黒人女優が同賞を受賞したのも初めてだ。

一方、主演男優賞は「トレーニング・デイ」で、悪徳刑事を演じたデンゼル・ワシントン。同賞を黒人俳優が受賞したのは、シドニー・ポワチエ以来38年ぶり。《共同通信》

【MLB】

米大リーグのオープン戦は24日、各地で行われ、マリナーズのイチロー外野手はカブス戦に1番右翼手で先発出場し4打数2安打、2得点、3盗塁と活躍した。マリナーズの佐々木主浩投手は九回に4番手で救援、この回を1安打、無四球、1奪三振の無失点に抑え、オープン戦初セーブを挙げた。試合はマリナーズが6−3で勝った。

ジャイアンツの新庄剛志外野手はのエンゼルス戦に1番中堅手で先発出場し、5打数1安打、2三振だった。試合はジャイアンツが3−13で敗れた。新庄は今季オープン戦で初めて九回までフル出場した。

カージナルスの田口壮外野手はドジャース戦に途中出場し、2打数1安打で2試合連続安打をマークした。打率は1割5分4厘。《時事通信》

【この日の民主党】

[参院新潟補選]「自民候補断念は党利党略。黒岩氏を」鳩山代表訴え

24日、民主党の鳩山由紀夫代表は、4月28日に行われる参議院議員新潟県選挙区補欠選挙で民主党が推薦する予定候補者・黒岩たかひろ氏と共に雪がちらつく中で県内9ヵ所あまりを回り、応援演説を行った。

演説の中で鳩山代表は、開口一番「政治はつまるところ人なのだ」と切り出し、「国政・県政・市政のいずれであっても、どれだけの人材を選挙の場に送り出せるかにかかっている」と指摘。地域福祉研究を目的とする会社を立ち上げ、高齢者医療・福祉や障害者福祉に取り組んできた黒岩たかひろ予定候補者について、「人のために生きることに価値を見出し、愛を行動で示してきた」と高く評価、誇りをもって推薦できる優れた人材であると聴衆に訴えた。

また、23日夜に自民党の公認予定候補が“選挙情勢が厳しい”として出馬を取りやめたことについて触れ、「優れた人物を発掘し、世に問うという作業を自民党はどこまで真剣に行っているのか。勝てそうもないとわかると、候補者から引きずり下ろす。まさに党利党略だ」などと痛烈に批判した。

鳩山代表は、民主党が24日から4月26日まで実施している衆議院議員候補者公募についても触れ、「有能な新人候補を発掘したい。自分の力でこの国を動かしてみよう、市民参画型の政治に加わっていこう、という志を持った若い人たちが公募に応じてくれることを心から期待する」と呼びかけた。《民主党ニュース》



3月24日 その日のできごと(何の日)