平成4686日目
2001/11/06
この日のできごと(何の日)
【小泉純一郎首相】「ASEAN重視は不変」
小泉純一郎首相は6日午前、ブルネイの首都バンダルスリブガワンで東南アジア諸国連合(ASEAN)10カ国と首脳会議を行い、1977年に福田赳夫首相が「ASEANとの対等な関係を築く」とした「福田ドクトリン」を引用しながら「わが国のASEAN重視政策は不変だ。日本、ASEAN関係の強化に尽力していく」と表明した。
首相は、米中枢同時テロを受けたテロ対策特別措置法に関連して「テロには厳しく対峙していく。自衛隊を派遣するが、あくまでも戦闘行為をするわけではない。日本は平和に徹し、軍事大国にはならない。今後も非軍事的な貢献を果たしたい」と述べた。《共同通信》
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ASEAN10カ国首脳はブルネイの首都バンダルスリブガワンで6日、中国、日本、韓国の首脳と個別会合を開催、一連の会議が閉幕した。
会議終了後、議長国ブルネイのボルキア国王は、中国とASEANが今後10年以内に自由貿易協定(FTA)を発効させる方針で合意したとの声明を発表。ASEANと中国が設立する自由貿易地域は国内総生産(GDP)で2兆ドル(約243兆円)、双方の貿易量は1兆2300億ドルの規模に達するとした。
合意では、今後の協議で決める一部の品目やサービスについて、先行措置として早めの関税引き下げを認めている。《共同通信》
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小泉純一郎首相は6日午後、東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳らとの一連の会議を終えてバンダルスリブガワンで内外記者と会見し、米中枢同時テロを受けた米軍の軍事行動支援のための自衛隊派遣にASEAN首脳の理解を得られた、との認識を表明した。
首相は「今回のテロに対して後方支援に派遣する場合があっても、武力行使しない、戦闘行為には参加しないということで、各国に理解を得られたと思っている。日本の姿勢を評価、理解していただいたと受け止めることができてよかった」と。述べた。
中国とASEANが自由貿易協定(FTA)に向けた交渉開始で合意したことには「中国とASEANの関係が深まることは日本も歓迎する」と評価した。《共同通信》
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【政界談話室】
○・・・山中貞則元通産相は6日の自民党総務会で、選的夫婦別姓導入の民法改正案の今国会提出に意欲的な発言をしている山崎拓幹事長をやり玉に挙げ「4年前にこの総務会で激論があり、反対(多数)のため提出できなかったはずだ。真意はどういうことか」と迫った。さらに、「女性議員たちの陳情を受け、『今国会で』と申し上げた…」と山崎氏が必死に釈明すると「幹事長はもっとものを考えて言わないと駄目だ」とピシャリ。大先輩の長老議員の迫力に幹事長もたじたじの様子。《共同通信》
【田中真紀子外相】パキスタン訪問に意欲
田中真紀子外相は6日午後の衆院安保委員会で、アフガニスタン復興に関連して「今月3連休があるが。国会の許可をいただいてパキスタン、イランに行く時間を取りたい。スケジュール調整している」と述べ、今月23日から25日にかけ、パキスタン訪問などを検討していることを明らかにした。
外相との摩擦から辞意を表明している上月豊久秘書官との関係については「本人はニコニコしている」と強調。「外務省は首相直結で、外相が外されこけにされている面がある」との指摘にも「こけにされているとは思っていない。いい政治、外交をする」と述べ、外交停滞批判への反論に躍起だった。《共同通信》
【マリナーズ・イチロー外野手】ゴールドグラブ賞受賞
米大リーグの優秀な守備選手を対象にしたゴールドグラブ賞が6日発表され、ア・リーグの外野手部門でイチロー外野手(マリナーズ)が選出された。日本人選手では初の受賞。イチローは首位打者、盗塁王の各タイトルに加え、同賞受賞で攻走守の3部門で抜きん出た実力を立証した。《共同通信》
【新庄剛志外野手】来季もメッツ
米大リーグのメッツは6日、新庄剛志外野手(29)と来季の契約を結ぶことで合意したと発表した。球団が保有する2年目の契約締結権を行使。年俸は100万ドルに、今季達成した出来高分を加算した135万ドル(約1億6000万円)が基本給となり、今季の大リーグ最低保証額20万ドル(約2400万円)から7倍近い大幅増となる。
メッツのフィリップス・ゼネラルマネジャーは、「新庄は今季、勝負強い打撃と素晴らしい守備でチームに価値ある貢献をした。来季を楽しみにしている」と1年目の働きを高く評価。新庄は「今季はメッツとニューヨークのおかげで楽しい1年を過ごせた。来季はチームがポストシーズン(のプレーオフ)に進出できるように貢献したい」と話した。
新庄は今季、123試合に出場し打率2割6分8厘、56打点、10本塁打。夏場に左太ももを痛め一時戦列を離れたが、守備でも12捕殺を記録するなど期待以上の活躍をした。《共同通信》
【この日の民主党】
パキスタン訪問中の首藤、榛葉両議員がタリバンのザイーフ大使と会談
民主党現地事務所の開設準備のために5日からパキスタンを訪れている民主党の首藤信彦衆議院議員と榛葉賀津也参議院議員は、6日午前11時(日本時間同日午後4時)、イスラマバードでタリバンのザイーフ大使と会談した。米国の同時多発テロ後にタリバン関係者と会った日本の国会議員は両議員が初めて。
両議員は、成田発・北京経由で5日夜にイスラマバードに到着、精力的に情報収集活動を始めている。
両議員がタリバンに身柄を拘束されている日本人の柳田大元さんの早期解放を求めたのに対し、ザイーフ大使は「戦争中の不法入国なので、ジャーナリストか、スパイであるのか、証明するのが難しい」と述べ、早期解放には難色を示した。また、大使は「なぜ日本が米国と一緒になって我々をアタックするのか理解できない」と述べたため、両議員が「日本の自衛隊がアフガニスタンを攻撃することはない。日本はテロの撲滅と、周辺諸国の安定を望んでいる」と反論。大使は驚いた様子で、「我々もテロは認めていない。いかなるテロもだめだ。米国はテロ退治という大義名分でアフガンをはじめ西アジア地域への政治的侵略をしているとしか思えない」と述べ、「米国の空爆や攻撃が続く限り戦いは終わらない」と語ったという。
これに先立ち、両議員は、パキスタン政府のジャヴェド・辺境州難民問題担当次官補と会談し、国境付近の難民の状況を調査。午後には、日本からのNGOとして難民救援活動にあたっているJENのイスラマバード・オフィスの越川よしえさんと面会し、難民の状況や、現地の情勢について情報収集をはかっている。
両議員は、7日からアフガニスタン国境に近いペシャワールに入り、8日まで難民キャンプ等を視察した後、イスラマバードに戻る予定。《民主党ニュース》