平成4687日目

2001/11/07

この日のできごと(何の日)

【政府】国連総会に宮澤氏派遣

政府は7日、国連総会の政府代表として宮澤喜一元首相を、また総会に引き続き開かれる主要国(G8)外相会議に高野紀元・外務審議官をそれぞれ派遣することを決めた。福田康夫官房長官が、同日夜明らかにした。この結果、田中真紀子外相の国連総会などへの欠席が最終的に確定した。宮澤氏の派遣は9日の閣議で正式決定する。宮澤氏は10日に出発し、11日の国連総会で首相に代わって演説する予定。

田中外相は7日夜、記者団に「先ほど(小泉純一郎)首相とお話しした。宮澤元首相が行かれることで、良かったんじゃないでしょうか」と述べた。外相は同日午前の衆院外務委員会の答弁で「国会の総意に従うのは当然」と断念する考えを示していた。《共同通信》

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【Mr.Children】シングル「youthful days」発売

【デンソー】初の1兆円超

デンソーやアイシン精機などトヨタ自動車グループ主要10社は7日、今年9月中間連結決算を発表した。売上高はデンソーが初めて1兆円を超えるなど愛知製鋼を除く9社が増収、豊田合成と豊田工機を除く8社が中間純利益を増やした。

トヨタの自動車販売が好調だった上、前年同期は退職金積み立ての特別損失を計上していたこともあり、中間純利益が改善した。

売上高は、デンソーが「主力の自動車用エアコンが好調だったため、前年同期比10.9%増の1兆901億円と初めての1兆円突破。関東自動車工葉が日61.8%増、豊田自動織機も39.1%増と大幅増収だった。

一方、豊田合成は青色発光ダイオード(LED)の価格が下落し、豊田工機も主力の工作機械が不振なため減益となった。

来年3月期は、アイシンなど5社が増収増益を見込むが、米中枢同時テロで北米市場の先行きが不透明として愛知など2社が減収増益、豊田合成など2社が減収減益を予想している。デンソーは、見通しを公表しなかった。《共同通信》

【NTTドコモ】278億円の赤字

NTTドコモが7日発表した2001年9月中間決算は、単独ベースで海外投資の株式含み損3008億円を特別損失に計上し、中間純損益は278億円の赤字に転落した。経常利益は携帯電話契約が引き続き好調に推移していることから、前年同期比44.5%増の2524億円だった。

2002年3月期には単独でも当期純利益330億円(80.9%減)の黒字を予想するが、世界的な情報技術(IT)不況が長期化するなかで、ドコモの投資先である欧米の通信事業者の経営は一段と厳しさを増しており、さらなる損失処理を迫られる可能性も懸念される。

損失を出したのはオランダの携帯電話会社KPNモバイルの株式。ドコモは2000年8月にKPNの発行済み株式の15%を約4000億円(約40億ユーロ)で取得していたが、次世代携帯電話の電波入札費用の高騰や、携帯電話の市場低迷で業績が悪化、株式の評価は4分の1まで下落していた。《共同通信》

【浜岡原発1号機】蒸気配管破断事故

7日午後5時ごろ、静岡県浜岡町の中部電力浜岡原発1号機(沸騰水型、出力54万キロワット)で、非常用炉心冷却系の高圧注入系(HPCI)の手動起動試験中、蒸気配管の一部が破断し、建屋内に微量の放射能を含んだ蒸気が漏れた。建屋内の10カ所で火災報知機が作動、高圧注入系が停止した。火災はなかった。

中電は午後6時20分、原子炉の手動停止を開始。出力は徐々に下がっており、8日午前6時には原子炉が完全停止する見通し。

中電によると、外部への放射能漏れの恐れはないという。従業員の被ばくも確認されていない。

高圧注入系は、原子炉の冷却水漏れ事故の際、炉心を冷却する安全上重要な装置の一つで、経済産業省原子力安全・保安院はこの破断を重視、原因を調べる方針だ。

中電と保安院によると、建屋内の放射線量を計測したところ、通常の毎時35マイクロシーベルトに対し、約8倍の290マイクロシーベルトまで一時的に上昇した地点が確認されたという。

破断した配管は、高圧注入系のポンプを動かすタービンを回す蒸気を得るために主蒸気配管から引いた配管から、さらに、枝分かれした部分で直径は15センチ。今回破断した配管は1993年9月から94年8月の定期検査で取り換えたもので、前回は10月3日に点検したが異常はなかったという。《共同通信》

【サッカー国際親善試合】日本1−1イタリア

世界でもトップクラスの力を誇るイタリアを迎えてのサッカーの国際親善試合、キリン・チャレンジカップの日本ーイタリアは7日、埼玉スタジアムにほぼ満員の6万1833人の観衆を集めて行われ、日本が善戦し1−1で世界の強豪と引き分けた。

イタリアはワールドカップ(W杯)3度優勝の実績があり、日本と韓国で共催される来年のW杯でも優勝候補の一角。日本は前半10分、柳沢(鹿島)のゴールで先制。後半6分に追いつかれたが、その後はよく守って引き分けた。《共同通信》

【野球・W杯】第2日

野球のワールドカップ(W杯)第2日は7日、台北などで予選リーグ7試合を行い、B組の日本は台北でフィリピンとの初戦に21−0で規定により七回コールド勝ちした。

先発打者9人をすべてプロで固めた打線が、一回に井口(ダイエー)の中前打で先制点。二回に6安打を集めて6点を挙げ、早々と一方的な展開とした。三回には井口の満塁本塁打、鷹野(近鉄)の本塁打などで6点を加え、19安打で21点を奪った。

先発の館山(日大)は、一回に連打を浴びたが、4回を3安打無失点。五回からは高校生でただ一人代表に選ばれた寺原(宮崎・日南学園高)が登板。一死から右前打されたが、後続から連続三振を奪うなど2回を1安打4奪三振で勝利投手となった。《共同通信》

【新庄剛志外野手】監督「やってみたい」

新庄外野手は7日夜、東京都内でBS放送の番組に出演し、メッツと来季の契約を結んだことに「今年活躍した場合、メッツとの契約(来季の年俸額)は決まっていた。1年契約で活躍できなかったらクビだったし、お金じゃない。うれしいよね」と素直に喜んだ。

番組では前向きな人生観や昨年のフリーエージェント宣言後、阪神との交渉で「好きな額を書いてくれ」と言われた秘話などを披露。阪神復帰は「頭の中にはあります」。将来のデザイナーへの夢を語るとともに「監督? してみたいな。日本の野球を変えてみたい」とも。だが、監督として新庄のような選手を率いる場合は、との話には「優勝? 無理。でも面白いチームになるんじゃないかな」と苦笑した。《共同通信》

【小泉純一郎首相】田中真紀子外相に不快感

小泉純一郎首相は7日午後、田中真紀子外相が今月中旬にニューヨークで開かれる主要国(G8)外相会議と国連総会への出席にこだわり、首相の指導力発揮を求めていた問題に関連し「あまりぺらぺら人が言ったことをしゃべるもんじゃない。しゃべっていいことと、しゃべらない方がいいことがあるんだ」と不快感を示した。《共同通信》

【米・ブッシュ大統領】アルカイダの資金源遮断

ブッシュ米大統領は7日午後(日本時間8日未明)、ワシントン郊外で演説し、ウサマ・ビンラディン氏の国際テロ組織アルカイダに資金を供給したとして、米連邦捜査局(FBI)や財務省などがイスラム系の国際融ネットワーク「アルタクア」と「アルバラカート」を同日一斉に強制捜査、米国内の62機関・個人の資産を演結したことを明らかにした。

大統領が、具体的な「成果」を公表したのは初めて。大統領は「アルカイダの情報網、資金源をたたくことができた」と述べ、9月の米中枢同時テロ後、最も重要な成果と位置付けた。また「金融ネットワークを遮断したことにより、殺人者の活動を崩壊させる」と述べ、取り締まりを一層強化する決意を表明した。

オニール財務長官によると、米政府とその協力国が7日までに、アルカイダとアフガニスタン・タリバン政権に関連するとして凍結した資産の累計は、米国を含めた世界112カ国で4300万ドル(約52億円)となった。《共同通信》

【えひめ丸事故】捜索打ち切り

ホノルル国際空港沖の実習船えひめ丸の船内捜索で、米海軍は7日(日本時間8日)、行方不明者9人のうち最後まで行方が分からなかった実習生、A君=当時(17)=の遺体発見を断念。し、前日の作業で潜水隊員の捜索を打ち切った。総括責任者のクレム少将が7日の記者会見で正式に公表した。

A君はえひめ丸が米原潜グリーンビルに沈没させられた2月9日の事故当時、船内にいたとされ、米海軍は当初から収容可能とみていたが「これ以上捜索できる区画はない」と判断、海上自衛隊の潜水艦救難艦「ちはや」の潜水隊員に船内の最終確認をゆだねた。

米海軍当局者によると、海自隊員は8日午前からえひめ丸船内で潜水作業を開始。20日間の米海軍の捜索に見落としがないか点検する。作業は約2日間に及ぶ見通し。

米海軍は捜索打ち切りに合わせ、えひめ丸を米国領海外の深海に投棄する準備を本格化させ、今月中旬には作業を完了する予定。

捜索をめぐっては10月16日に最初の遺体を見つけ、同25日に8人目の遺体を発見。同27日には8人目がB君=当時(17)=と判明したためA君の発見に全力を挙げていた。《共同通信》

【女優・左幸子さん】死去

映画、舞台、テレビと幅広く活躍し、演技派として人気のあった女優の左幸子さんが7日午後8時40分、肺がんのため東京都中央区の国立がんセンターで死去した。71歳だった。富山県出身。

高校教師から、野村浩将監督の「若き日のあやまち」(1952年)で映画デビュー。意欲作や問題作に多数出演し、今村昌平監督「にっぽん昆虫記」(63年)、内田吐夢監督「飢餓海峡」(64年)など、名監督の下で傑出した演技を見せた。《共同通信》

【この日の民主党】

福山哲郎参議院議員がCOP7に参加=NGO、政府関係者と積極的に意見交換

民主党の福山哲郎参議院議員が7日から党の派遣で、モロッコのマラケシュで開催されている地球温暖化防止条約第7回締約国会議(COP7)に参加している。民主党からは、他に衆議院環境委員長の大石正光衆議院議員も現地入りした。

地球温暖化防止のための京都議定書が97年で採択され4年。仕上げに向けた攻防がこのCOP7で大詰めを迎えている。

福山議員は現地から連日メールマガジンで会議の様子をレポート。それによると、7日(現地時間)は、会場で日本からの記者やNGO関係者と情報交換後、大石委員長らとともに、EU議会議員団との懇談会に参加。「アメリカ参加の見通し」や「日本の国内対策等」について小1時間意見交換を行った。その後、実際に交渉にあたっている環境省の竹本地球環境審議官補佐官、浜中審議官らからヒアリング。さらには、全体会合で演説直前の川口環境大臣とも訪米の状況と全体の見通しについて意見を交わした。その後、全体会合を傍聴した。

福山議員は、メールマガジンで会議の印象を「合意に向けたレールは敷かれ始めているような雰囲気である。遵守での合意は間違いなく全体合意へのいい刺激となっている。又、ここまで来てボン合意をつぶしてしまう勇気のある国も存在しない。アメリカもテロの影響で国際協調を求めている手前、そう強く京都議定書NO!も叫びにくい。課題の「ロシアの吸収源の見直し」も交渉グループが設けられずやや棚上げの状況…。すべてがまとまってからという感じ。京都メカニズムの細かなルール作りも各国が水面下で「エストラーダパッケージ案」をたたいている模様」と分析。「この会議は終わってみるまで大ドンデン返しが起こる可能性は否定できない」として、注意深く会議の行方を見守っている。《民主党ニュース》



11月7日 その日のできごと(何の日)