平成4680日目

2001/10/31

この日のできごと(何の日)

【米軍】タリバンに「じゅうたん爆撃」

米統合参謀本部のスタッフルビーム副作戦部長は31日の記者会見で、アフガニスタンに対する同日の攻撃で首都カブール北部に複数のB52戦略爆撃機を投入し、タリバン軍の部隊に対し「じゅうたん爆撃」を開始したことを明らかにした。

また、同日までの攻撃でタリバンの通信機能をほぼ壊滅し、最高指導者オマル師とタリバン軍の連絡も極めて困難になったとの見方を示した。

米軍はこれまで、高性能レーザー誘導爆弾などを使い目標をピンポイント攻撃してきた。これに対し、じゅうたん爆撃は一定の区域に誘導システムのない多数の爆弾を一気に投下し無差別に攻撃するのが特徴。部隊や戦車などの異動目的の破壊に有効な半面、市民を巻き添えにする可能性が高い。

新たな戦法の導入は、反タリバン勢力の中核である北部同盟による首都包囲への支援を目的とした空爆強化とみられる。《共同通信》

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【秋篠宮殿下】全国都市緑化祭でお言葉

全国都市緑化祭は31日、秋篠宮ご夫妻を迎えて金沢城址公園で開かれ、出席者約800人が緑豊かな街づくりを押し進めることを誓い合った。秋篠宮さまはお言葉の中で「石川県において、この全国都市緑化祭を契機として緑化推進の運動の輪がさらに大きく、世代や地域を超えて広がっていくことを願います」と述べられた。

全国都市緑化祭は、二水高合唱部による唱歌メドレーで開幕。山出保金沢市長の開会の言葉に続き、主催者の佐藤静雄国土交通副大臣、谷本正憲知事があいさつし、金沢市馬場小6年の長谷川義也君、五十嵐千尋さんが「金沢、石川、日本を緑豊かにします」と都市緑化を宣言した。

秋篠宮さまは「都市の緑は多くの重要な役割を果たしており、現代人には貴重な存在です。私たちは、花や緑が持つ有効性をあらためて認識し、緑豊かで快適な生活環境、自然と人間とが共存できる都市を継続的に維持していく必要があると思われます」と、緑の大切さを強調された。

ご夫妻は式典後、金沢城址公園で開催されている全国都市緑化いしかわフェアの会場と菱櫓、五十間長屋・橋爪門続櫓を1時間余りかけて視察。県産のアカマツを記念植樹された。《北國新聞》

【プロ野球・横浜】谷繁元信捕手、小宮山悟投手がFA宣言

横浜の谷繁元信捕手(30)と小宮山悟投手(26)は31日、フリーエージェント(FA)宣言し、米大リーグへの移籍希望を表明した。

谷繁は「大リーグから話があるんであれば、そっちの方を考えていきたい」と語った。中日や大リーグなど数球団が獲得に興味を示している。まだ、捕手の日本人大リーガーはいない。

小宮山は「最後は大リーグでやってみたいとずっと思っていた」と長年の夢だった点を強調した。小宮山はロッテを戦力外になった2年前にも大リーグ球団と交渉したが、満足のいく条件が得られなかったため横浜入りした。《共同通信》

【正力松太郎賞】ヤクルト・若松勉監督

プロ野球の発展に貢献した選手や監督を対象にした今年の「正力松太郎賞」に31日、ヤクルトを4年ぶり5度目の日本一に導いた若松勉監督が決まった。若松監督は初受賞。ヤクルトからは広岡、野村の両監督、古田捕手に続き4人目。

ヤクルトのペタジーニ、古田、巨人の長嶋前監督、シーズン最多本塁打のプロ野球記録に並ぶ55本塁打を放った近鉄のローズ、米大リーグで首位打者獲得のマリナーズのイチローも候補に挙がり、選考は難航。川上哲治委員長(元巨人監督)は「だれも勝つとは思っていなかったチームを率い、和をつくり上げながら日本一に輝いた。大変な努力があっただろうし、功績もあった」と選考理由を説明した。《共同通信》

【J1】第11節

Jリーグ1部(J1)第11節(31日・磐田スタジアムほか=8試合)鹿島が福岡に4−1で快勝し、磐田が敗れたために、第7節以来の首位に返り咲いた。鹿島は後半、アウグストのゴールで勝ち越し、勝ち点を28とした。磐田は柏に1−3で逆転負けし、連勝は9でストップ。勝ち点25のままで2位に後退した。

【小泉純一郎首相】田中外相に苦言

小泉純一郎首相は31日午前、田中真紀子外相が外務省人事課長の人事などをめぐって同省幹部と対立していることについて「仕事の話だけではなく、雑談できる相談相手を事務方に見つけることだ。カーっとしないで、もっと冷静にゆったりした気持ちで気軽に相談してほしい。部下からもよく話を聞く大臣だ、と思われるような雰囲気をもっていないと」と、同省幹部らと円滑な関係を築くよう求めた。首相官邸で記者団の質問に答えた。《共同通信》

【小泉純一郎首相】与党党首と会談

小泉純一郎首相(自民党総裁)は31日夜、首相官邸で公明党の神崎武法代表、保守党の野田毅党首と会談し、与党幹事長が合意した衆院に2、3人区を創設する選挙制度見直し案を白紙とし、これに代わる「抜本改革案」を1年以内に作成、今年12月22日までに首相に勧告される衆院選挙区確定審議会の区割り案と一体処理することで合意した。

画定審は「5増5減」を軸に格差是正のための区割り見直しを進めているが、与党が制度改革の1年先送りを決定したことで、画定審の勧告を受けた政府の法案化作業は「凍結」されることになる。合意は公明党の意向を踏まえ、中選挙区制導入も検討対象に挙げた。《共同通信》

【野党】共闘の限界も露呈

民主、自由、共産、社民の野党4党は31日の幹事長・書紀局長会談で、与党3党による衆院選挙制度の見直しの動きに対し「結束してこの策動を阻止するため、引き続き党利党略に対し厳しい批判を展開する」との方針を確認した。しかし内実は複雑で、各党が求める選挙制度の違いから、土壇場で衆院選挙区画定審議会勧告を踏まえた区割り法案提出の「1年間凍結」への批判を確認書から削除するなど共闘の限界も露呈した。

野党4党は、「民意と議会制民主主義を根底から否定するものであり、断じて容認できない」として、制度の見直しを与党のみで強引に進めようとした手法自体を許し難いとする認識では一致した。

しかし勧告を踏まえた区割り法案提出を1年間凍結する与党合意をめぐり、小選挙区制度を基本とする民主党が「与党が政府、審議会を拘束しようとする党利党略だ」と一致して批判するよう求めたが、現行制度そのものに反対する共産党が「小選挙区を前提とする審議会を尊重する印象を与える」と、難色を示したため削除された。

会談終了後、民主党の菅直人幹事長は「『徹底抗戦する』との姿勢を示したことが与党の腰砕けにつながった」として、野党の結束が与党を法案提出先送りに追い込んだと胸を張ったが、「選挙制度の考え方は各党それぞれ違う」と、同床異夢も認めざるを得なかった。《共同通信》

【MLB】

米大リーグのワールドシリーズ(7回戦制)ヤンキース(ア・リーグ)−ダイヤモンドバックス(ナ・リーグ)第4戦は31日、ニューヨークで行われ、ヤンキースが4−3でサヨナラ勝ちし、2勝2敗のタイとした。

ヤンキースは中3日で先発した相手エース、シリングを打ちあぐみ、三回のスペンサーの本塁打による1点に抑えられた。しかし2点を追う九回、二死一塁でマルティネスが2番手の金炳賢から起死回生の同点本塁打。続く延長十回には二死からジーターが右越えにサヨナラ本塁打を放ち、接戦を制した。2本塁打を浴びて敗戦投手となった金は、アジア人初のワールドシリーズ出場を飾れなかった。《共同通信》



10月31日 その日のできごと(何の日)