平成4645日目

2001/09/26

この日のできごと(何の日)

【パ・リーグ】近鉄が12年ぶり4度目の優勝

優勝へのマジックナンバーを「1」としていたプロ野球パ・リーグの近鉄バファローズは26日、大阪ドームでのオリックス戦に6−5で逆転サヨナラ勝ちし、12年ぶり4度目のリーグ制覇を果たした。

3点を追う近鉄は九回、無死満塁から代打の北川がサヨナラ満塁本塁打を放った。21世紀初のプロ野球日本一を決める日本シリーズは10月20日に大阪ドームで開幕する。

近鉄の1979、80年の優勝はパ・リーグが2シーズン制をとっていた時期で、1シーズン制では2度目の優勝。昨年の近鉄は33年ぶりの2年連続最下位で、前年最下位だったチームが優勝するのはパ・リーグで初めてとなる。《共同通信》

ベンチから、だれもかれもが飛び出した。12年ぶりの優勝を決める逆転サヨナラの打球は左中間のスタンドへ消えた。打った北川が一塁の手前でくるくる回りながらジャンプしている。ダイヤモンドを周る間ももどかしく、ナインはグラウンドになだれ込んだ。

1点を失った直後、3点を追う九回裏。「常に最後まであきらめず戦ってきた」と梨田監督は話した。先頭の吉岡が安打、川口が二塁打でつないで、四球で満塁。「見事なおぜん立てやったね。ドラマを起こすためには」。負けを覚悟する心の隅に「期待はもちろんしていたよ」。

中村も「やってくれると信じてました。ベンチがほんまに一つになってましたから」と興奮を抑えられなかった。言葉ではなく、バットでチームを引っ張ってきた主将がこう言うのは今季、何度目だろう。

「言い続けてきたんですけど、やっぱり何かが起きるんです」。そして大きく息を吐いた。「ほんま強いわ」

梨田監督は「戦術じゃなく、選手が伸び伸びできる野球」を目指してきた。「理想とはまだ違う。鉄壁じゃないけどね」。しかし、圧倒的な打力と勢いはすべてを補った。

中村が松坂から逆転サヨナラ2ランを放った24日に続く、起死回生の逆転サヨナラ勝ち。「こんなの、いつまでも続かないかもしれん。けど、途切れるまで続くよ」

信じ続けた選手たちに、指揮官は胴上げされた。「こんな素晴らしい思いをさせてもらってありがたい。選手に感謝してます」。満員の大阪ドームで5度、宙に舞った。《共同通信》

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【Jリーグ・ヤマザキナビスコ杯】準決勝

Jリーグ・ヤマザキナビスコ・カップ準決勝第1戦(26日・磐田スタジアムほか=2試合)磐田と横浜Mが先勝した。リーグ戦でも好調が続く磐田−鹿島は、ホームの磐田が後半9分、清水のゴールで先制。その後も優位に試合を進め、この1点を守り切った。

アウエーで名古屋と対戦した横浜Mは、0−0でこう着状態だった後半16分、中村が個人技で突破し決勝点となるゴールを決めた。第2戦は10月10日に、鹿島と横浜Mのホームで行われる。

【政界談話室】

○・・・自民党の野中広務元幹事長は26日昼、山崎拓幹事長、加藤紘一、古賀誠の両幹事長経験者と都内のレストランで会食。最近、白内障の手術を受けたことをさかなに「もやもやがなくなり世の中がよく見えるようになった。人の腹の底まで見えるようになった」と冗談を飛ばした。一同は爆笑だったが、4人は昨年の「加藤政局」で激しく敵対し、野中氏は今も小泉改革に対する抵抗勢力のかなめとも言われる人物。米中枢同時テロを契機に政界も浮足立っているだけに、「腹の底」では笑いばかりではなかったかも。《共同通信》

【田中真紀子外相】イラン大使らと会談

田中真紀子外相は26日午後、イランのマジェディ、サウジアラビアのクルディ両駐日大使と会談し、テロ撲滅への協力で一致、イスラム世界と今回のテロを明確に区別し「文明間の対話」を促進させる必要性を確認した。《共同通信》

【この日の民主党】

「米国への意思表明の前に、首相は国民へ説明を」鳩山代表が会見で指摘

民主党の鳩山由紀夫代表は26日、党本部で定例会見を行い、同日未明(日本時間)に行われた日米首脳会談について、「極めて遅まきながらだが、日本の考え方を表明し、世界そして米国のテロ対策に対して協力姿勢を打ち出すという点では意義があった」と一定の評価。

ただ、日本の思いをどこまで伝えられたかは疑問だとし、「同時多発テロの首謀者の特定に関して、日本政府として十分に納得できるまでアメリカ政府から説明を受ける必要がある」と指摘。また、過剰な報復攻撃にならないために、新たな国連決議が必要との姿勢をとってきた民主党の立場を改めて提示し、「総理がそうした点を大統領に求めたかどうかも不明だ」と疑念を呈した。

鳩山代表はさらに、「昨今の小泉首相の発言には法的解釈、憲法の枠を越えた議論ではないかと疑われる発言もある」として、「ブッシュ大統領に日本の立場を説明する前に、本来ならば日本国民に対しての説明責任を優先させるべき。ところが、それは今だに行われていない」と批判。国民に対してのより細かい説明責任と対応を、この臨時国会で強く求めていく姿勢を示した。

臨時国会「真正面から論戦挑む」両院議員総会で鳩山代表

民主党は26日、両院議員総会を開き、翌日に開会する第153回臨時国会に向けた基本方針を意思一致した。

総会では、冒頭、米国における同時多発テロの犠牲者に対して出席者一同で黙祷を捧げた。

続いて鳩山由紀夫代表が挨拶に立ち、臨時国会の中心課題に関する党の基本姿勢を明らかにした。まず同時多発テロ問題について、鳩山代表は「テロは日本でも起こりうるという理解に立って、世界と協力しながら厳しく対決していく」との党の立場を提起。その上で、テロに対する国際行動には憲法の枠内でできる限り協力し、必要ならば新法を含めた法整備も検討すること、その際には周辺事態法を参考にすること、など党の対応の基本方向を明らかにした。

また、自民党の高祖憲治参議院議員が選挙違反で辞職した問題については、さらに小泉総理、片山総務大臣の責任を追及し、自民党政治の政官業癒着構造そのものにメスを入れていく考えを表明。同時に、辞職した高祖氏の得票が失効せずに自民党の比例票に加えられたまま次の繰り上げ当選者が決まるという現行制度の問題点についても指摘していく、と述べた。

選挙制度をめぐっては、自民党と公明党の間で、テロ事件対策で自衛隊派遣を認めることと引き換えに総選挙で中選挙区制を一部に復活させるといった取引が目論まれていることを取り上げ、「絶対に許すわけにはいかない」と厳しく批判した。

鳩山代表はさらに、狂牛病問題、経済・雇用問題などをめぐって政府と真正面から論戦を挑み、民主党の政策的優位性をはっきりと示していくという決意を明らかにし、全議員に奮闘を呼びかけて挨拶を締めくくった。

次に挨拶に立った角田義一参議院議員会長は、「歴史の転換を画する国会になる。衆参一体となって頑張ろう」と力強く檄を飛ばした。

続いて菅直人幹事長が臨時国会への具体的取り組みについて報告を行った。幹事長は、今国会の主要テーマとしてテロ問題、経済・雇用問題、高祖問題などを挙げるとともに、選挙制度改悪問題についても政治改革推進本部を設置して阻止運動を展開するという方針を提起した。

さらに岡田克也政調会長が、テロ問題や選挙制度問題への政策的対応について提起。「今国会では“小泉改革”の具体案が法案として出てくる。しかし、すでに明らかになっているように、不良債権処理にせよ、医療改革にせよ、国民に負担を押し付けるだけの、改革の名に値しない内容だ。われわれの政策の正しさをはっきりと示し、正面から論争を挑もう」と訴えた。最後に、熊谷弘国対委員長が「一糸乱れぬ取り組みで、政府・与党を圧倒しよう」と力強く呼びかけた。

その後の討論では、テロ事件に関する基本認識や具体的対応策、狂牛病問題への取り組み強化、選挙制度問題への取り組みの展望などをめぐって、意見交換がなされた。《民主党ニュース》



9月26日 その日のできごと(何の日)