平成4643日目
2001/09/24
この日のできごと(何の日)
【小泉純一郎首相】ニューヨークに到着
小泉純一郎首相は24日、ニューヨークに向かう政府専用機内で同行記者団と懇談し、米中枢同時テロに対する米軍などの報復行動の支援について「国民から広く納得を得られる形で、法律の整備を進めている」と述べ、武力行使と一体化せずに自衛隊派遣を可能にする新規立法を目指す考えを表明した。
首相は「テロとの対決で前面に立つ米国を強く支持する。新法は与党で調整しているが、できるだけ早く成立させたい」と述べ、日米同盟の観点から27日召集の臨時国会で早期成立を目指す考えを強調した。《共同通信》
日米首脳会談のために訪米した小泉純一郎首相は24日午後(日本時間25日未明)、テロ攻撃で崩壊したニューヨーク市の世界貿易センタービルを視察した。首相は、現場の周辺を約10分間見て回ったが、あまりの惨状ぶりに「いまだに粉じんや残がいがあり、何とも言いようがない」と記者団に感想を語った。
今回の視察で、首相はテロ撲滅への決意を新たにしたようで、記者団に対し「テロに対して世界と米国とともに戦う。再びテロが起きないような社会に向かって、長い戦いが始まった」と述べた。《共同通信》
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【WBCスーパーフライ級タイトル戦】徳山昌守選手、3度目の防衛に成功
世界ボクシング評議会(WBC)スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦は24日、横浜アリーナで行われ、チャンピオンの徳山昌守(金沢)は挑戦者で元王者のジェリー・ペニャロサ(フィリピン)に3-0の判定で勝ち、3度目の防衛に成功した。
徳山は大苦戦だった。ペニャロサの突進をさばき切れず、受け身になった。ともにダウンはなし。距離をとる闘い方で中盤のラウンドを制した徳山が、小差の判定勝ちを収めた。在日朝鮮人3世の徳山の戦績は25勝(6KO)2敗1分け。ペニャロサの戦績は43勝(28KO)4敗2分け。
日本のジム所属の現役世界王者は世界ボクシング協会(WBA)スーパーフライ級のセレス小林(国際)、同ミニマム級の新井田豊(横浜光)と合わせて3人。《共同通信》
【近鉄・ローズ外野手】シーズン55本塁打
不滅とされた記録についに並んだ。1964年に王(巨人)が達成したシーズン55本塁打のプロ野球記録にあと「1本」と迫っていた近鉄のローズ外野手は24日の西武最終戦(大阪ドーム)の五回、松坂投手から右へソロ本塁打を放った。
ひたむきにバットを振り続け、来日6年目での偉業達成。記録挑戦の重圧をものともせず、気力を持続させ、7試合ぶりの1発で世界の王の大記録に並んだ。優勝争いの中での価値ある記録。残りは5試合。記録更新のほかに、チームの優勝という大きな目標がまだ残っている。《共同通信》
【ウサマ・ビンラディン氏】「聖戦」を呼び掛け
カタールの衛星テレビ、アルジャジーラによると、米中枢同時テロの容疑者とされるウサマ・ビンラディン氏は24日までに、パキスタン国民にジハード(聖戦)を呼び掛ける声明を発表した。声明は同テレビが入手したもので、入手の経緯は明らかにしていない。
ビンラディン氏は、パキスタンのイスラム教徒に対し「あらゆる犠牲を払い米国の十字軍を攻撃しよう」と呼び掛け「われわれは今もアフガニスタンの人々とともにアラー(神)のためジハードを続けている」と述べた。《共同通信》
【ロシア・プーチン大統領】米軍支援5項目発表
ロシアのプーチン大統領は24日、テレビ演説し、人道支援目的に限った自国の領空通過の許可や、アフガニスタンの反タリバン勢力「北部同盟」を構成するラバニ政権への武器供与拡大など、米中枢同時テロをめぐる米国の軍事報復に対する5項目の対応策を発表した。
これにより、ロシアは米国の軍事報復を容認する一方、直接の軍事行動には踏み切らない方針を初めて正式に表明し、対米支援を限定的なものにとどめる姿勢を明確にした。
発表した項目はこのほか(1)中央アジア諸国の基地使用に反対しない(2)要請があった場合の捜索・救助活動への参加(3)テロリストに関する情報機関の協力。
ロシアは反タリバンで米国と利害が一致しているものの、自らの権益圏である中央アジアでの米国の影響力増大などを懸念、限定協力を決めたとみられる。
ブッシュ米政権は軍事報復をめぐるロシアの同意をひとまず取り付けたことになるが、ロシア領空で作戦機の飛行ができないなどの制約しを受けることで、作戦の立案にも影響を及ぼす可能性がある。
しかしプーチン大統領は同時に、米ロ関係の進展によってはこれ以外の協力の可能性もあると述べ、今後の新たな支援にも含みを残した。《共同通信》
【MLB】
米大リーグ、マリナーズのイチロー外野手は24日、テキサス州アーリントンでのレンジャーズ戦に1番右翼で先発出場し、5打数2安打1盗塁だった。打率トップの3割4分8厘は変わらず、2位のカタラノト(レンジャーズ)との差は8厘に縮まった。
イチローは第2打席と第6打席で遊撃へ内野安打。四球で出塁した六回には二盗に成功し、今季48個目の盗塁をマークした。佐々木主浩投手は登板しなかった。試合はマリナーズが9−3で勝ち、連敗を4で止めた。《時事通信》
