平成4586日目

2001/07/29

この日のできごと(何の日)

【第19回参院選】自民圧勝

小泉内閣初の国政選挙となった第19回参院選は「改革」の是非を最大の争点に29日投開票され、自民、公明、保守の与党3党は63議席を超えて参院での過半数を確保した。

自民は小泉人気を背景に、国政選挙では1992年の参院選以来9年ぶりとなる改選過半数(61議席)を超え、小泉純一郎首相が掲げる「改革」は支持された。

選挙区の自民党当選者のうち、43人が1位の大勝。民主は改選二十台半ばで伸び悩み。公明は手堅く、自由は改選議席を上回る健闘、共産、社民は後退した。保守は比例代表で1議席を確保、扇千景党首が当選した。《共同通信》

「小泉さんの異常ともいえる人気の中でよく戦った」午後10時前、民主党本部で菅直人幹事長が選挙戦を振り返った。吹き荒れた小泉旋風について「森さんから小泉さんになり、国民は本格的な政権交代があったかのような手品に引っ掛かった。しかし汚れたコップを変えても水は変わらない」と厳しく批判した。《共同通信》

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【兵庫県知事選】井戸敏三氏が初当選

貝原俊民知事の辞職表明に伴う兵庫県知事選は29日投票、即日開票の結果、無所属新人で元副知事の井戸敏三氏(55)=自民、公明、自由、社民、保守、自由連推薦が、姫路独協大学長の小室豊允氏(59)と元神戸大大学院教授の鷲田豊明氏(46)の無所属新人2人に大差をつけ初当選した。

投票率は参院選との同日選となったことで前回の39.90%を16.31ポイント上回り、56.21%だった。

選挙戦では、阪神大震災の復興策を中心とした貝原県政の評価が大きな争点となり、「継承と発展」を掲げた井戸氏が圧勝したことで、貝原知事の4期15年の業績が県民に支持された形となった。

井戸氏は貝原知事の支援団体をほぼ引き継ぎ、県議会与党会派の主要政党や1万以上の各種団体の推薦を獲得。参院選に相乗りする形で「地方からの変革」を訴え、「小泉ブーム」も味方につけて、無党派層を取り込んだ。《共同通信》

【水泳・世界選手権】最終日

水泳の世界選手権最終日は29日、福岡市のマリンメッセ福岡などで行われ、競泳決勝の男子1500メートル自由形でグラント・ハケット(オーストラリア)が、キーレン・パーキンス(オーストラリア)の世界記録を7年ぶりに7秒以上縮める14分34秒56の驚異的な新記録で2連覇を果たした。

男子400メートル個人メドレーは田渕晋(早大)が4分18秒05で4位、三木二郎(京都踏水会)は8位。女子400メートルメドレーリレーで日本(中村真、磯田、大西、源)は4分6秒44で5位に終わった。

水球男子はスペインが2連勝。男子高飛び込みはシドニー五輪を制した田亮(中国)が勝った。

今大会、日本は史上最多の9個(金1、銀1、銅7)のメダルを獲得した。《共同通信》

【柔道・世界選手権】最終日

柔道の世界選手権最終日は29日、ドイツ・ミュンヘンの五輪ホールで行われ、女子48キロ級でシドニー五輪金メダリストの田村亮子(トヨタ自動車)が優勝し、史上初の5連覇を飾った。

田村は7月13日の練習中に右ひざ靭帯損傷の重傷を負ったが、気力と技術でカバー。決勝ではリ・キョンオク(朝鮮民主主義人民共和国)に旗判定で2−1で競り勝ち、1996年アトランタ五輪決勝で敗れて以来の連勝記録も「65」に伸ばした。

田村は18歳で出場した93年ハミルトン(カナダ)大会で史上最年少優勝。前回の99年バーミンガム(英国)大会で4連覇を成し遂げ、男子78キロ級の藤猪省三(当時京産大教)と女子無差別級、イングリット・ベルグマンス(ベルギー)の記録に並んでいた。

このほか日本勢は男子60キロ級で前回2位の徳野和彦(神奈川県警)は準決勝で敗れたが、3位決定戦に勝って2大会連続でメダルを獲得。男子無差別級の棟田康幸(明大)は敗者復活3回戦、女子無差別級でシドニー五輪78キロ超級の山下まゆみ(大阪府警)も敗者復活2回戦で敗れ、ともにメダルを逃した。《共同通信》

【MLB】

米大リーグ、メッツの新庄剛志外野手は29日、ニューヨークで行われたフィリーズ戦に7番中堅で先発出場し、八回に6号2点本塁打を放った。本塁打は6月7日のフィリーズ戦以来で、太もも肉離れから復帰した今月16日以降では初めて。この日は3打数1安打2打点1四球で、打率は2割8分2厘。試合はメッツがピアザのサヨナラ本塁打で、6−5で勝った。

マリナーズのイチロー外野手が、シアトルでのツインズ戦に1番右翼で先発出場し、4打数1安打で打率を3割2分8厘に下げた。試合はマリナーズが10−2で勝った。《共同通信》

【この日の民主党】

栃木県議会議員補欠選挙で山田みやこさんが当選

参議院選挙と同じ7月29日に投開票が行われた栃木県議会議員・宇都宮選挙区補欠選挙(欠員3)において、民主党公認で元生活クラブ生協理事の山田みやこさんが46,632票を獲得し、2位当選を果たした。

「市民活動の中から生まれた山田さんの勝利は、今までの宇都宮になかったこと。市民活動と労働運動の連携の可能性を示す、すばらしい勝利でした」と簗瀬進参議院議員は語っている。

[参院選]「疑似政権交代に十分対抗できず」~菅幹事長が会見

民主党の菅直人幹事長は、29日午後11時30分から党本部の開票センターで記者会見を行った。

菅幹事長は「都議選と同じく、逆風の中での戦いだったが、民主党は善戦健闘した」と述べ、「結党3年2ヶ月を経て、逆風の中で獲得した議席数が物語るように、自民党に対抗する、政権を担いうる政党と言えるところまできたのではないか」と分析した。

ただ、定数1の選挙区(一人区)での戦いについては「野党協力によって、27議席の3分の1程度の獲得を目指してきたが、小泉旋風にあおられ、厳しい結果になってしまった」と悔しそうに振り返った。

今回の選挙全体については、「まさに擬似政権交代を本物の政権交代のように国民に感じさせたもの。小泉首相や田中外相のパフォーマンスが見事だったし、それに対して野党が十分対抗できなかったとも言える」と述べるとともに、この結果をもたらしたもうひとつの理由として「メディアが自民党の擬似政権交代を認めるかのように報道したことによる」との見方を示した。

事前に、かなり高い投票率が予測されていたにもかかわらず、実際には前回を下回った投票率について、菅幹事長は「“小泉さんがんばれ”という気持ちで投票に行こうとしていた国民が、“本当にこれで大丈夫か”と戸惑った結果が、投票率の伸び悩みにつながったのではないか」と分析。

さらに、「小泉首相は今日が最高の日で明日からは下り坂だろう」と述べ、「構造改革の前に景気対策を先行すべきだという声がすでに与党内から噴出していると指摘。「具体案をまったく示していない小泉内閣は、結果としてコントロール不能となるのではないか」との見方を重ねて示した。

また「小泉首相の要請があれば民主党は協力するか」との記者からの質問に、菅幹事長は「民主党が納得でき、賛成しうるものであれば、賛成することはある」としたが、「協力はあくまでも国会内での法案審議にすぎず、与党にすりよることはありえない」と断言した。

[参議院選挙]選挙区で公認18名、推薦2名、比例代表で8名が当選

21世紀最初の国政選挙、そして小泉内閣発足後の初の国政選挙となった第19回参議院選挙が29日投開票された。

民主党は、小泉ブームの逆風の中、接戦を勝ち抜いて、公認候補では選挙区の18名、比例代表で8名の計26人が当選した。さらに選挙区で三重県で民主・自由・社民の3党が推薦した無所属候補と、岩手選挙区で民主党が推薦した自由党公認候補の2名が当選した。しかし、目標としていた参議院での与野党逆転はならなかった。《民主党ニュース》



7月29日 その日のできごと(何の日)