平成4540日目

2001/06/13

この日のできごと(何の日)

【党首討論】

小泉純一郎首相は13日午後、野党各党党首との2回目の党首会談で、地球温暖化防止のための京都議定書にブッシュ米大統領が「致命的欠陥がある」との声明を出したことについて「極めて残念だ」と述べた上で、米国に対し「あきらめずに協力してもらえる方策がないか、努力を継続する」と強調した。

鳩山由紀夫民主党代表が「日本が真っ先に批准してはどうか」と迫ったのに対し、首相は「今、この時点で、米国の態度はともかく日本独自で決めるとの判断はしていない」とし、批准を先行する考えがないことを明らかにした。《共同通信》

民主党の鳩山由紀夫代表は13日の党首討論で、4月23日ワシントンで行われた川口順子環境相とアーミテージ米国務副長官らとの会談の席上、副長官が田中真紀子外相、中谷元防衛庁長官を含む国会議員による米紙の意見広告に対し不快感を表明していた、として小泉純一郎首相に真偽をただした。

首相は会談の内容について「(米側が)不快の念を示したという報告は一切入っていない」と否定したが、「公電」のコピーを振りかざしながら追及する鳩山氏は譲らず、会談内容は今後も憶測を呼びそうだ。

問題の広告は、当時は閣僚でなかった田中、中谷両氏らが連名で、4月18日付のワシントン・ポスト紙に掲載したもので、ブッシュ大統領の京都議定書からの離脱方針に抗議している。鳩山氏によると、アーミテージ紙が「(広告内容は)無礼であり日本的でない。私たちは抗議したい」と発言したと公電は伝えている。鳩山氏は田中外相が訪日したアーミテージ氏と会談しなかった理由は、この発言にあるのではないかと指摘したが、首相は「推測が入っている」と否定した。《共同通信》

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【Jリーグ・ナビスコ杯】

Jリーグ・ヤマザキナビスコ・カップ2回戦第1戦(13日・光沢競技場ほか=8試合)浦和は2点を挙げた小野の活躍などで、3−2でG大阪に快勝した。下条新監督の初戦となった横浜Mも、城が2ゴールを奪うなど3−0で好スタートを切った。1部(J1)で首位の磐田は2分(J2)の大分に1−0で快勝。

1回戦シードのチームのうち、鹿島と清水は敗れ、名古屋は引き分けた。《共同通信》

【近鉄・中村紀洋内野手】通算200本塁打

13日のダイエー12回戦(福岡ドーム)の七回、吉田から右越えに今季23号本塁打を放って達成。プロ野球72人目。初本塁打は1992年6月18日の日本ハム戦。《共同通信》

近鉄15−8ダイエー◇13日◇福岡ドーム

近鉄が先発全員安打となる18安打、15得点の猛攻で打ち勝った。

8−8で迎えた七回、先頭の中村が2試合連続の23号ソロを放って勝ち越すと、一死後から2四球に5連打と畳み掛けて大量7点を奪い、試合を一方的にした。ローズは2本塁打などで6打点と活躍。盛田に約3年ぶりの勝ち星がついた。《共同通信》

【付属池田小学校児童殺傷事件】パソコンに犯行計画書

児童8人が死亡、15人が重軽傷を負った大阪教育大付属池田小学校(大阪府池田市)の児童殺傷事件で、宅間守容疑者(37)の自宅から押収したパソコンの中に「小学校を襲う」「精神障害者を装う」などと犯行を計画した文書があったことが13日、大阪府警捜査本部の調べで分かった。

宅間容疑者は、逮捕直後の不自然な言動について「精神障害を装った。薬の影響があれば、言い逃れできると思った」と供述。文書で計画した通りに行動していたことから、捜査本部は、この文書が同容疑者の刑事責任を立証する決め手になると判断している。

文書からは明確な計画性がうかがえ、刑事責任の有無を調べるために大阪地検が予定している鑑定留置の請求にも大きな影響を与えそうだ。《共同通信》

【NATO】首脳会議

北大西洋条約機構(NATO)首脳会議が13日、ブリュッセルのNATO本部で開かれ、ブッシュ米大統領は、米政府のミサイル防衛計画を含む新たな防衛体制の枠組み構築の必要性を訴えた。

会議では「大量破壊兵器の拡散など新たな脅威に対応する手段を模索する必要性があることで一致した」(ブッシュ大統領)ものの、米ミサイル防衛など具体論では欧州各国首脳から疑問や批判が集中した。

ブッシュ大統領は当面の焦点となる弾道弾迎撃ミサイル(ABM)制限条約について、新しい安全保障の枠組みに移行させるべきだ」と撤廃を主張したが、フランスのシラク大統領が真っ向から反対するなど、NATO内での米欧間の対立があらためて表面化。16日のプーチン・ロシア大統領との初の首脳会談で条約撤廃に向け主導権を握ることを狙っていたブッシュ大統領にとっては痛手となった。《共同通信》

【この日の民主党】

鳩山代表が小泉首相と2回目の党首討論「日本が率先して京都議定書批准を」

鳩山由紀夫代表と小泉首相の2回目の直接対決となる党首討論が6月13日、参議院第一委員室で行われた。議長役の会長は民主党・新緑風会の本岡昭次参議院議員。鳩山代表は外交問題と経済問題に焦点をあてて、論戦を挑んだ。

まず、議論の冒頭で、ローマ・クラブのアウレリオ・ペッチェイ会長が著した「成長の限界」を紹介して、首相の認識を尋ねた上で、「地球は注意信号のような状況。これを青い地球に取り戻すための手段が京都議定書であり、アメリカが離脱を宣言したことは大変に厳しい話だ」と指摘。首相がリーダーシップをとって、日本が真っ先に批准を宣言した上で、COP6の再開会合に臨むべきだと求めた。これに対し、小泉首相は「アメリカの参加を求め努力をしている」と述べるだけだった。

鳩山代表はさらに、「対人地雷禁止条約でもオタワ・プロセスでカナダや日本が批准したことによって、いやがるロシアやアメリカも最後に批准した」として、「京都プロセスのようなものをつくり、日本が真っ先に批准し、いやがるアメリカを世論の力で批准させるようにできないか」と提案。「どうも日本はアメリカの出方を待っているとしか思えない」と、首相の腰の引けた答弁を批判したが、小泉首相は最後まで「アメリカの態度はともかく、日本独自で決めるという判断はしていない」と煮え切らなかった。

また鳩山代表は、田中真紀子外相が5月にアーミテージ米国務副長官との会談を直前に取りやめた問題を取り上げ、「外相就任前に、民主党議員などと連名で米国が京都議定書から離脱することに抗議する広告をワシントン・ポスト紙に掲載したことに、これにアーミテージ氏が強い不快感を示していたことが、ドタキャンの理由だった」と、外務省の公電を根拠に指摘。首相は「米側は広告に不快の念を示したという報告はいっさいない」と、こうした見方を否定した。鳩山代表は、「田中外相は京都議定書に対してはアメリカを厳しく批判しているが、一方で平沼経済産業相が、柔軟に見直すべきとの発言をしている。政府の見解はばらばらだ」と迫ったが、首相は「大臣の立場として必ずしも一致していない場合があるが、何ら心配はしていない」と開き直った。

鳩山代表は、日米首脳会談の際に、ブッシュ大統領に対して「日本は先に京都議定書を批准して、待っているから、ぜひアメリカも参加してください」と小泉首相から述べるように進言。しかし、小泉首相は「何を言うべきかはこれからじっくりと検討したい」と述べるにとどまった。鳩山代表は、「この問題でアメリカに遠慮する必要は全然ない」と重ねて迫った。

次に、ブッシュ米大統領の新たなミサイル防衛構想について、鳩山代表は「日本とアメリカの防衛を一体化しようという提案で、日本の防衛議論の変更を余儀なくされる可能性がある。軍拡競争につながる懸念がある」として、首相の見解をただした。これに対し小泉首相は、「盾と矛の関係。軍拡の可能性がないとは言えない。世界の安全保障に大きく影響を与えるので、慎重に研究、検討する価値がある」と答弁。前回は「実現したら安全保障上の考え方は一変する」などと踏み込んで評価したのに比べると、ぐっと慎重姿勢になったが、答弁ぶりからは首相がどれだけ問題を把握しているのかどうかは今ひとつ明らかにされなかった。

鳩山代表は、「アメリカの構想に日本が自動的に組み込まれることは気がかりだ」として、慎重な姿勢を強調。「このような問題でも、京都議定書の話と合わせて、何でもアメリカの言うことを聞かなきゃならないと、遠慮する必要はない。日本の国の意思をもっと強くもっていただきたい」と求めた。

最後に、鳩山代表は、経済問題に話題を移し、「小泉首相の構造改革の主張は正しいがマーケットは反応していない」として、その原因を首相にただした。しかし、小泉首相は「一言でこれは原因だとは言えない。経済は生き物である」とはぐらかし、「構造改革なくして景気回復なしという目標を掲げた限りは、精一杯努力をしたい」との精神論を述べるばかりだった。

その言葉を受け、鳩山代表は、「理由は二つある。不良債権処理や規制改革に対して具体的なメッセージが出ていないこと。もうひとつは、総理の後ろにいる方々だ。麻生政調会長はすでに補正予算を組むなどと信じられない話をしている」と批判。「あなたの後ろにゾンビのような、改革に抵抗する人たちがいるからこのような状況になる」と断じて、討論を終えた。

党首討論を終えて鳩山代表は、「今回はだいたい自分の頭に描いていたシナリオ通りに進めることはできた。私なりに冷静に、民主党の主張を伝えることができたのでは」と感想を語り、「せっかく国民の皆さんの政治への関心が高まっているわけだから、追及してとっちめるというよりも、小泉さんや自民党と、民主党との考え方が同じなのか、違うのかを皆さんに見ていただくことが何より大事だ」と、党首討論の意義を語った。

その上で、京都議定書批准に小泉首相が消極的だったことについては、「誰が何と言おうと、私たちが真っ先に批准する、という姿勢を打ち出すことこそが、国民の求める『小泉流』ではないか」と残念がった。

インターネット市民集会に7000人「Yahoo!チャット」に鳩山代表が出演

鳩山由紀夫代表が13日深夜、日本最大のアクセス数を誇るウェブサイトYahoo!JAPANが提供する「Yahoo!チャット」に約1時間出演し、「インターネット市民集会」と銘打った、インターネットユーザーとのネットを使った質疑応答に臨んだ。

この日は約7000人がアクセスし、鳩山代表の回答を読みながら、思い思いの会話を楽しんだ。質問の総数も、最近の政治への関心の高まりを示すかのように、約17000通に。「地方分権についての都市と地方の温度差をどう解決していくのか」など政治や経済についての真面目な質問から、「菅幹事長とのホントの仲は?」など硬軟さまざま。司会者がその中から、幅広い話題を選び、鳩山代表も、楽しそうにジョークを交えながら応えていた。中には、「本当にキーボードが打てるのか」のような質問も寄せられ、普段使っているパソコンとは違うキーボードに苦労しながら、鳩山代表が直接メッセージを入力する場面も。

チャットを終えて、鳩山代表は、「本当に楽しかった。こういうことで若い人たちがもっと政治に関心を持ってくれるとうれしい。インターネットがこれから確実に政治を動かす方法になっていくことを実感できた」と感想を語っていた。

「突撃!ワイドショー魂で、ワイドショー内閣に挑戦」須藤甚一郎さんが比例代表で出馬

民主党は13日、持ち回りの常任幹事会で、元テレビレポーターで目黒区議会議員の須藤甚一郎さんを、参議院選挙比例区で公認することを決定した。これで比例代表の候補者は26名(男性15名・女性11名)となった。

同日午後、党本部で羽田孜特別代表、松沢成文選対委員会事務局長が同席して、須藤さんが記者会見を行った。

須藤さんはは週刊誌「女性自身」記者を皮切りに、「微笑」「週刊ポスト」「週刊大衆」などで、フリー雑誌ジャーナリストとして活躍。その後はテレビリポーターとして芸能ニュースから事件・政治まで幅広く取材・レポートしてきた。99年4月、統一地方自治体選挙で東京・目黒区議選に無所属で立候補して当選。文教委員会、企画総務委員会、再開発特別委員会などを経験した。

激励のコメントとして羽田特別代表は「ジャーナリストとして培ってきた鋭い視点で、政策上の問題点を具体的に語ってくれるはず」と大きな期待感を示した。また、辛口のリポーターであると同時に、弱者の立場でのコメントが多い須藤候補に対し、「ぬくもりのある政策を打ち出してくれることを期待している」と述べた。

続けて挨拶に立った須藤さんは、「このごろ、ジンイチロウではなく、ジュンイチロウと言ってしまいそうになる」とまずは笑わせた。そして、森政権当時であったら立候補することはなかったが、小泉内閣人気で民主党に逆風が吹き荒れているので、敢えて立候補したと説明。また、目黒区議会議員として2年間を過ごしたなか、「“ネタを探す→取材する→掘り下げる→解決する手段を検討する”といったワイドショーのレポーター的発想が政策の現場で大いに役立った」と分析。そうした自らのスタンスが、国政の場でも生かせるのではないかと述べた。

さらに、小泉内閣が“構造改革には痛みを伴う”としている点について、「企業の生き残りを優先し、“痛みを伴う”ことのしわ寄せが弱者にのみ集中するようなことはあってはならない」と指摘。「“最高でも金、最低でも金”と語ったヤワラちゃんを真似して、多くても100万票、少なくとも100万票を目指す。票起こしのきっかけになりたい」と締めくくった。《民主党ニュース》



6月13日 その日のできごと(何の日)