平成4522日目

2001/05/26

この日のできごと(何の日)

【田中真紀子外相】韓国・韓昇洙外交通商相と会談

田中真紀子外相は26日、北京市内のホテルで韓国の韓昇洙外交通商相と1時間15分間会談した。

韓外交通商相は日本の中学校歴史教科書検定問題について「何らかの修正など目に見える措置など格別の努力をお願いする」と要求、小泉純一郎首相のリーダーシップに期待を表明した。これに対し、田中外相は「歴史認識は(1995年の)村山富市首相談話通りで一切変更はない。再修正要求を真摯に受け止め文部科学省でまじめに誠実に精査している」と説明、理解を求めた。

教科書問題をめぐっては4月3日に文部科学省が中学校歴史教科書の検定結果を公表。これに対し韓国政府は5月8日、従軍慰安婦に関する記述が無いことなど35点に関して再修正を日本政府に要求していた。

会談で田中外相は「心を痛めている。韓国側の厳しい雰囲気は十分承知している」とした上で、「教科書の内容と政府の認識が完全に一致すると解すべきではない」と強調。これに対し韓外交通商相は韓国側の厳しい雰囲気について「小泉首相にもお伝え願いたい。近隣諸国との関係をよくし、未来志向の関係を築くため首相のリーダーシーップを期待する」と述べた。

また田中外相は歴史認識に関する両国の意思疎通を図るため、歴史研究者や若者の交流を促進したいとの考えを伝えた。《時事通信》

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【大相撲夏場所】14日目

大相撲夏場所14日目(26日・両国国技館)横綱貴乃花が大関武双山に巻き落とされて初黒星を喫した。貴乃花はこの一番で右ひざを痛め、千秋楽の出場は微妙となった。優勝争いは大関千代大海を退けて2敗を守った横綱武蔵丸と、1敗の貴乃花の2人に絞られた。千秋楽の結びの横綱対決で貴乃花が勝てば2場所ぶり22度目の優勝が決まり、武蔵丸が勝つと13勝2敗で並び、優勝決定戦となる。貴乃花は休場すれば、不戦敗の上に優勝決定戦も出場できないため、武蔵丸の4場所ぶり9度目の優勝となる。千代大海は3敗目で優勝争いから脱落。大関出島は平幕貴ノ浪に敗れ10敗となった。《共同通信》

【毎日放送】「やらせ番組」放送

大阪の毎日放送(MBS)が、高知県中村市の「トンボ自然公園」に送ってもらったケラを、大阪市周辺の淀川河川敷で採取したように見せかけた「やらせ番組」を放送していたことが26日、分かった。毎日放送は「誤解を与える内容だった」として、27日放送の番組中で謝罪する。

番組は、バラエティー「?マジっすか!」で、若手お笑いタレントが撮影してきたビデオを観客と鑑賞する生番組。問題になったのは4月29日分で、淀川河川敷を掘ってケラ1匹を捕らえるまでの様子を撮影したビデオを取り上げた。《共同通信》

【中曽根康弘元首相】小泉首相にエール

中曽根康弘元首相は26日午後の都内での講演で、小泉純一郎首相に「大いに期待し応援している」とエールを送った。

人気の秘密は「ワイドショー的、タレント的性格やドラマの主役のような姿勢が現代にアピールしている」と分析。「今はまだ助走段階でワイドショーの時間だが、一つ一つ問題を克明に詰めて解決を国民にみせるスペシャル番組の時間に移っていかなくてはいけない」と具体的な成果に期待感を示した。さらに「長く続いた自民党の密室談合を打ち破り、政策的展開で勇断を振るった」と高く評価した。《共同通信》

【ミャンマー】軍政側、年内民政移管を拒否

ミャンマー軍事政権が昨年10月以来、最大野党・国民民主連盟(NLD)のアウン・サン・スー・チー書記長と行っている「政治対話再開に向けた予備交渉の中で、同書記長が年内の民政移管と軍政系持ち株会社の解体など具体的に3項目を要求していることが26日明らかになった。

これに対し軍政側は、今月中に2回行った同書記長との交渉の席で、正式に「拒否」を通告。双方の対立は深刻化しており、対話実現に向けた信頼醸成の機運が一気に振り出しに戻る恐れが出てきたNLDが圧勝した1990年総選挙から27日で11周年になるが、軍政は民主化要求運動を完全に封殺。6月1日にヤンゴン入りするラザリ国連事務総長特使が仲介しても、事態打開は困難な情勢だ。《時事通信》

【中国・江沢民国家主席】「米大統領は愚か」

26日の米国CNNテレビ(インターネット版)によると、中国の江沢民国家主席が今月初め、共産党政治局員らの内部会議で、ブッシュ米大統領を「極めて愚か」などと激しく非難していたことが分かった。中国関係筋の話として伝えた。

報道によると、江主席は、大統領について「混乱していて原則がない。論理的にあやふやで極めて愚かだ」と指摘。しかし、10月に北京で予定されるブッシュ大統領との首脳会談まで、中国政府は同政権を「注視し分析する」姿勢を取るべきとの方針を示した。

外交問題専門家らによると、国内の軍や保守派は、対中強硬姿勢を取る米政権に対する江主席ら中国指導部の対応を「軟弱」と批判しており、首脳会談で実質的成果がなければ、対米政策が硬直化する恐れもある。《共同通信》

【新大久保駅乗客転落事故】釜山に李さんの追悼碑

東京のJR新大久保駅で今年1月、転落した男性を助けようとして死亡した韓国人留学生、李秀賢さん=当時(26)=の勇気をたたえる追悼碑の除幕式が26日、出身地の釜山市内の公園で行われた。

公園に設けられた追悼碑は幅2.6メートル、高さ2.3メートルの石造りで、「この時代を生きるすべての人に真の市民精神を目覚一めさせてくれた高貴な犠牲だった」との追悼文が刻まれ、略歴もつけられている。

除幕式は釜山市の主催で、同市関係者や李さんの父親の盛大さん(63)ら約200人が出席した。《共同通信》

【日、米、韓】高官協議

朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)に対する政策を調整する日米韓の高官協議が26日、ハワイのホノルルで開かれ、北朝鮮の核開発凍結を定めた1994年の米朝枠組み合意について「従来通りの取り組みを続けることを再確認した」とする共同発表を出した。

米韓外交筋によると、米政府内部で見直しの声も出ている枠組み合意に基づく朝鮮半島エネルギー開発機構(KEDO)の軽水炉提供事業について具体的協議はなかった。しかし同筋によると、米政府は日韓両国の反対を押し切っての火力発電への変更にこだわらない姿勢を見せており、軽水炉建設を進めることになる可能性が高い。

対北朝鮮政策で日米韓が協調体制を維持することもあらためて確認。ブッシュ政権が進めている同政策の見直し作業について米側が日韓両国に概略を説明、理解を求めた。《共同通信》

【仏・TGV】1000キロを3時間9分で走破

フランス国鉄(SNCF)は26日、同国北部カレーから南部マルセイユまで高速列車TGVを走らせる国土縦断走行実験を行い、全長1067.2キロを3時間9分で走破。このうち1000キロの区間を3時間9分で走り「列車による1000キロ走行」で世界最速となる平均時速317.4キロを記録したと発表した。

同国公共ラジオによると、日本の新幹線が1000キロを4時間余りで走行した非公式記録が残っているという。

SNCFは6月10日に従来のTGV路線パリ−リヨン−バランス間をマルセイユまで延伸させた「地中海超特急」の営業運転を開始する予定。在来線併用で4時間20分だったパリ−マルセイユ間が3時間に短縮される。《共同通信》



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