平成4520日目

2001/05/24

この日のできごと(何の日)

【田中真紀子外相】中国・唐家璇外相と会談

田中真紀子外相は24日午後、アジア欧州会議(ASEM)外相会合出席のため、就任後初の外遊先となる北京に到着し、唐家璇・中国外相とホテルで約1時間会談した。

唐外相は、小泉純一郎首相の靖国神社公式参拝は日中関係に重大な影響を及ぼすとの懸念を表明、再考を促した。歴史教科書の再修正も求めるなど、最近の日中関係を反映した厳しい会談となった。田中外相は李登輝・台湾前総統への今後の査証(ビザ)発給は、慎重に対応する考えなどを伝えた。

唐外相は、「関係改善には日本政府の努力が必要」との立場を強調。靖国問題で「首相の身分で公式に参拝すれば、日中関係は大きな影響を受けるだろう。泣き面にハチになる」と指摘した。田中外相は靖国参拝問題で「首相に戦争を美化したり正当化する気持ちは全くない」と説明、自身は参拝しないと伝えた。長期的な関係改善に向けた話し合いはなかった。《共同通信》

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【大相撲夏場所】12日目

大相撲夏場所12日目(24日・両国国技館)横綱貴乃花が全勝を守り、大関千代大海も1敗をキープ。2敗の横綱武蔵丸も勝った。貴乃花は大関雅山を危なげなく寄り切り、連勝を12に伸ばした。雅山は4敗目。千代大海は平幕の追風海を力強く突き出し、武蔵丸は琴ノ若を寄り切って9連勝で10勝目を挙げた。大関武双山は関脇栃東にはたき込まれて7勝5敗、栃東は勝ち越した。大関出島は6日ぶりの白星で3勝目。関脇栃乃洋は9敗目を喫した。《共同通信》

【性転換手術】「戸籍も性別訂正を」

自分の身体的性別に違和感を持つ性同一性障害のため、埼玉医大(埼玉県川越市)で性転換手術を受けた当事者ら6人が24日までに、「法律上の性別も変わらない限り日常生活が困難だ」として、戸籍の性別の訂正を東京家裁など関東、東北地方の4家裁に一斉に申し立てた。

国内初の正式な性転換手術に乗り出した埼玉医大での手術経験者による申し立ては初めて。社会が性の変更を受け入れるかどうかを問う試みとなる。

申し立てたのは、埼玉医大で女性から男性への手術を受けた4人のほか、海外で女性から男性、男性から女性への手術を終えた2人。20−40代で、現在は新たな性で暮らしている。

6人は就職や海外旅行などの度に、住民票やパスポートなど戸籍に基づく身分証明書の性別と外見の食い違いからトラブルに遭うと指摘。結婚もできず、憲法で保障された幸福追求権を妨げられていると訴えた。

戸籍法は、記載に「錯誤」がある場合は訂正が可能と定めている。訂正手続きは非公開のため同様の裁判例の統計はないが、性同一性障害を理由に性別訂正が認められたのは1980年の1件が知られているだけで、最近は「戸籍の性は性器や性染色体で決まる」と却下が続いている。

同日、都内で記者会見した虎井まさ衛さん(37)は「健康保険証を見せるのが嫌で重病でも医者に行かない当事者もいる。戸籍の性別は命にかかわる問題だ」と強調した。《共同通信》

【小泉純一郎首相】道路特定財源の一般財源化に意欲

小泉純一郎首相は24日、道路整備に使徒を限定している道路特定財源に関して「道路の建設に使われていたガソリン税や自動車税を他の予算項目にも使えるようにしていきたい」と述べ、関連法を改正し、一般財源化することに意欲を表明した。《共同通信》

【小泉純一郎首相】参院選候補者に派閥離脱を要請

小泉純一郎首相は24日、参院選候補者への公認証渡しを行い、候補者個人の判断で派閥離脱を検討するよう要請した。しかし、自民党各派の反応は冷ややかで、首相の出身派閥の森派も含め、派内の候補者に離脱を求める動きはなかった。「良識の府」といわれる参院でも派閥の論理に阻まれ、「脱派閥」は簡単に進みそうにない。

26人の候補を抱える最大派閥の橋本派は「話題にすれば派の存在が前面に出て、選挙に逆効果」(幹部)とみて、首相の呼び掛けを黙殺する方針だ。このため、総会でも、派閥離脱問題に一切触れなかった。

第二派閥の森派も「党にすべて押し付けて参院選を戦えるものではない」(森喜朗前首相)として、候補者に派閥離脱を求めない考えだ。第三派閥の江藤・亀井派も「だれも派を抜けない」(江藤隆美会長)とにべもない。堀内派は「必要なら遠慮なく派を離脱しても構わない」(堀内光雄会長)としつつも、離脱は求めない方針だ。

このほか、山崎派も総会で、派の選挙区候補の選挙責任者を決めるなど、選挙準備を着実に進めている。一方、加藤派内からは「首相は派閥離脱しない候補の応援には行くべきではない」(幹部)と強硬な意見も聞かれるが、同派唯一の参院選候補である阿部正俊参院議員は離脱には否定的だ。《共同通信》

【皇太子殿下】英国で会見

英国を公式訪問中の皇太子さまは24日午後、帰国に先立ちロンドンの林貞行駐英大使公邸で同行記者団と会見された。日本紹介事業「Japan 2001」に出席した感想について、1991年の訪英などを通して「日英間の理解がより進んできているということを今回非常に実感いたしました」などと述べられた。

妊娠が確認され日本に残った雅子さまについては、滞在中、エリザベス女王をはじめ英王室など多くの人から祝意が示されたとして「さまざまな場所で、心温まる祝意をいただいたことを大変うれしく思っています。心から感謝しています」と話された。

さらに「今回は単身で来ることになりました。が、次回はぜひ二人で来ることができたらと思っています」と述べ、雅子さまへのお土産についての質問には「いくつかこちらで買いましたけれども、それは見てのお楽しみということで」とかわされた。《共同通信》

【河野兵市さん】遺体発見

北極点から徒歩とシーカヤックで古里の愛媛県瀬戸町を目指す途中に、北極海で連絡が途絶えた冒険家河野兵市さん(43)が24日早朝、遺体で見つかった。今月17日に連絡が途絶えて7日。遺体は、氷原に残された河野さんのそりの近くにあったという。

発見時の詳しい状況について連絡は入っていないが、ベースキャンプの現地スタッフは「そりとつながった状態でリード(氷の割れ目)に落ちたようだ」としている。捜索スタッフらは遺体とそりを回収、チャーター機でベースキャンプのあるレゾリュート(カナダ)に向かった。

河野さんは高校卒業後に大阪府の会社に就職したが「これが人生のすべてなのか?」と19歳で退職。アルバイトをしながら冒険を続け、徒歩で約5000キロのサハラ砂漠縦断に成功したほか、日本人として初めて、世界では3人目の徒歩による北極点単到達を果たした。《共同通信》

【河本敏夫さん】死去

自民党河本派の元会長で通産相や副総理格の国務相などを歴任した河本敏夫氏が24日午後、心不全のため東京都新宿区の病院で死去した。89歳。兵庫県出身。

1949年に旧兵庫4区から出馬以来、連続17回当選。68年、郵政相で初入閣。三木武夫内閣の通産相で頭角を現し、自民党政調会長など要職を歴任。第2次中曽根改造内閣では国務相(対外経済、民間活力問題担当)を務めた。78年と82年の2度、自民党総裁選に出馬したがいずれも敗退し、政権奪取の悲願は達成できなかった。《共同通信》

【この日の民主党】

浅野宮城県知事、北川三重県知事ら参加=地方分権公聴会で分権社会の展望を議論

民主党ネクストキャビネットが主催する「地方分権公聴会~地域から日本を変えよう~」が24日、東京で、開催された。

公述人として、浅野史郎・宮城県知事、石弘光・一橋大学学長、伊藤寛・福島県三春町長、北川正恭・三重県知事の4氏が招かれ、党の地方分権政策をめぐって様々な角度から議論がたたかわされた。公聴会は、地方分権推進ワーキングチーム事務局次長の松原仁衆院議員の司会で始まった。

冒頭、鳩山由紀夫代表が挨拶に立ち、「小泉内閣のもとで『改革』という言葉だけが氾濫しているが、国をどこへ導くかのビジョンが明確でない。地方分権こそ、改革の大きな柱として取り組むべき課題だ」と述べて、活発な議論を呼びかけた。

続いて、総務ネクスト大臣の玄葉光一郎衆院議員が民主党の地方分権政策(案)を提起した。地方分権政策は、「地方財政の構造改革について」(税源移譲、補助金・交付税改革案)、「百花繚乱の地方(まち)を創る」(地域振興政策案)、「市町村合併に対する考え方」(案)、「コミュニティ政策」(案)の4つの柱からなるもの。

地方自治体の自立したコミュニティとしての発展を促す観点から、国・地方の関係や住民自治のあり方など幅広い問題にわたって、分かりやすいビジョンを示した。

公述人からの意見陳述で、浅野知事は、2300項目もの補助金を削っていくだけでなく、課税自治権の確立をも視野に入れるべきだと指摘。

石学長は、国と地方が歳出をカットしながら独自財源をつくって共に汗をかくという考え方の中で、補助金そのものの廃止をも展望していく必要がある、とした。

また伊藤町長は、国と県と基礎自治体たる市町村の3者を区別した上で、「権限と財源と人間の委譲」を進めるという主張を展開。北川知事は、分権社会へと社会のあり方自体を変えていくには、まず人々の意識や感覚が変わっていかないとできない、その切り口は情報公開だ、と述べた。

その後、公聴人に鳩山代表、玄葉議員、中川正春衆院議員、浅尾慶一郎参院議員が加わり、荒井聰衆院議員の司会でパネルディスカッションが行われた。税財政問題では、国の財政状況が悪いから税源の委譲はできないという政府の議論に対して、課税自治権の付与による自主財源確立の方向を明確にすべきことが論議された。また、地方分権の「ソフトの部分」をめぐっては、「地方分権が住民にとって幸せの道だということを実例で示す必要がある」(浅野知事)「行政のプロセス全部がクリアになっている自治体でなければ、住民は自分から担おうとはしない」(北川知事)などの意見が出された。《民主党ニュース》



5月24日 その日のできごと(何の日)