平成4399日目

2001/01/23

【額賀福志郎経財相】KSD事件で引責辞任

額賀福志郎経済財政担当相は23日午前、財団法人「ケーエスデー中小企業経営者福祉事業団」(KSD)からの資金提供問題で混乱を招いたとして、森喜朗首相に辞表を提出した。

首相はこれを了承し、後任に自民党河野グループの麻生太郎元経済企画庁長官を任命、同日午前に皇居での認証式を経て正式に就任した。麻生氏は情報技術(IT)、新千年紀記念行事推進も担当する。

首相は額賀氏辞任で野党の追及をかわし、31日から始まる通常国会での2001年度予算案の早期成立などに向け、政権の立て直しに全力を挙げる。しかし、野党は首相の任命責任を徹底追及する方針。KSD汚職事件に関連して額賀氏や村上正邦前参院自民党議員会長らの証人喚問も求めており、首相は一層苦しい政権運営を迫られそうだ。《共同通信》

森喜朗首相は23日午前、額賀福志郎経済財政担当相がKSDからの資金提供問題で引責辞任したことについて「常に閣僚を任命するときには、責任を感じながらやっています」と述べ、任命権者として一定の責任は逃れないとの認識を示した。《共同通信》



【麻生太郎経済財政担当相】就任会見

「ケーエスデー中小企業経営者福祉事業団」(KSD)からの資金提供問題で辞任した額賀福志郎氏の後任として経済財政担当相に就任した麻生太郎氏は23日午後、就任後初の記者会見で、景気回復を優先する考えを明らかにした。

麻生担当相は「国内総生産(GDP)が増えれば借入金のGDP比率が下がるので、景気回復によって財政再建を図っていくべきだ。当面は景気が落ち込まないようにしながら、財政(支出)が野放しにならないかじ取りをする必要がある」と述べ、財政再建に留意しつつも景気回復を重視するとの方針を明らかにした。《共同通信》

【政界談話室】

○…土井たか子社民党党首は23日、KSD資金問題での額賀福志郎氏の辞任に関連して「森内閣は一年にならないうちに3人が辞任した。ただ事ではない」と批判した。「閣僚の任命の在り方をはっきりとさせないといけない」と、首相の任命責任を追及する姿勢を強調。さらに前日、首相が「ものつくり大学」で際どい発言をしたことに「問題の認識が軽い」と酷評した。12年前にリクルート事件後の参院選で旧社会党が大勝した状況と似通ってきたと見てか、夏の参院選に夢よもう一度の思いがいっぱい。《共同通信》

【北陸新幹線】亀井氏、フル規格を明言

自民党の亀井静香政調会長は23日午前、北陸新幹線富山―南越(武生市)間の整備計画について「約束したことを守るのが政治だ」と述べ、一昨年末の与党合意に沿ってフル規格で整備する考えを明らかにした。

同党本部で、石川県議会などでつくる北陸新幹線建設促進北信越5県議会協議会の要望に答えた。政府、与党は昨年末策定した整備新幹線の新建設基本計画を2年後に見直す予定で、亀井氏の発言により北陸新幹線の南越まで全線フル規格化に向けて弾みがつく。

亀井氏は南越までのフル規格整備の要望に対し、「日本の骨格をつくるんだ。無駄なことをしているわけではない。わずかな金だ。私は信念を持ち、国家的観点からやっている」と述べ、国家プロジェクトとして北陸新幹線のフル規格化を進める意向を強調した。《北國新聞》

【英・プルデンシャル】日本進出

英国の大手金融持ち株会社のプルデンシャルは23日、信販大手オリエントコーポレーション傘下の下位生保、オリコ生命保険(東京)の全株式を取得して傘下に収めると発表した。世界最大の生保市場である日本進出の足がかりとし、アジアでの営業基盤を拡大する狙いかある。

具体的には、オリコ生命株式の約72%を保有するオリエントコーポレーションが、グループ会社や主力の第一勧業銀行の持つ株式を取得した上で、2月13日にプルデンシャルに売却する予定。売却予定は230億円。

オリコ生命は、オリエントコーポレーションを代理店として活用しているが、プルデンシャル傘下に入っても、この協力関係に変更はないという。

【仙台筋弛緩剤点滴事件】容疑者が無罪主張

仙台の筋弛緩剤点滴事件で、小学6年の女児(11)に対する殺人未遂容疑で逮捕された元北陵クリニック准看護士、守大助容疑者(29)の拘置理由開示が23日、仙台簡裁(上原昭吾裁判長)で行われ、守容疑者は容疑を否認し「無実と潔白を訴えて闘い続けたい」と述べた。

上原裁判官は拘置理由を病院関係者とロ裏を合わせるなど証拠隠滅や逃亡の恐れがある」と説明。弁護側は「守容疑者と事件を結び付ける客観的証拠はなく、逃亡の恐れもない」として、近く仙台簡裁に拘置取り消しを求める。

守容疑者は「『おまえがやったんだ』などと責め立てられて頭か混乱した。全く身に覚えがないことで、今は目が覚め、何を言われても動揺しません」とする意見書を読み上げた。

弁護側は意見陳述で「筋弛緩剤を点滴に混入しても、呼吸管理すれば生命を奪うことはできない。殺人の容疑事実が疑問だ」と主張。「連日、長時間の不当な取り調べが行われている」と捜査を否定した。《共同通信》

【森喜朗首相】アナン国連事務総長と会談

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1月23日、森首相はコフィー・アナン国連事務総長と官邸で会談を行った。会談では、21世紀の 国連の役割、安保理改革、我が国の国連への取り組み等につき、率直かつ有益な意見交換が行われた。

首相は会談の中で、我が国も国民の理解を得て、国連との協力をより一層深めていきたいが、そのためにも安保理を含む国連の改革を実現することが重要である旨表明した。《首相官邸》

【この日の民主党】

4野党共同チームがKSD本部を現地調査

民主・自由・共産・社民の野党4党共同KSD等疑惑追及プロジェクトチーム(PT)のメンバー8名は23日、事情聴取のため東京・墨田区のKSD本部とIMM・JAPAN(アイム・ジャパン)を訪れた。民主党からはPT座長の鍵田節哉、手塚仁雄両衆院議員、高嶋良充参院議員が参加した。

まずKSD本部では、山根、七井両理事への質疑が行われた。しかし、詳細および核心部分については資料を押収されていること、古関全理事長の独断専行を理由に、両氏は「承知していなかった」との答えに終始。とりわけ、額賀前経済財政担当相や、政界に流れたとされる金の流れについては、「一切管理していなかった」と答えるにとどまった。

続いて行われたIMM・JAPANでの聴取では、近藤特別参与への質疑が行われた。主に、年度ごとの事業収入および欠損、KSDからの助成金額、役員体制、古関前理事長に提供した8100万円などについて問いただした。

同PTでは、去る19日に労働厚生・文部科学・法務・金融・外務のKSD関係5省庁からの公開ヒアリングを予定していたが、省庁側が「国政調査権の行使は国会でしてもらいたい」などとの理由で参加を拒否。これに対し、PTでは同日首相官邸に安倍晋三官房副長官を訪ねて抗議し、欠席の真意説明とヒアリングへの省庁の出席を要求した。

同PTは、KSD等疑惑追及集会を、1月30日午後1時から衆議院講堂(別館5階)で、4党所属議員を対象に開き、通常国会を直前にKSD問題の徹底追及を確認しあう。また前日の29日には、都内で4党共同の街頭演説会を開催する予定だ。

額賀氏には疑惑に答える責任がある~菅幹事長が談話

民主党の菅直人幹事長は23日、KSD(財団法人ケーエスデー中小企業経営者福祉事業団)疑惑にからみ、1,500万円の資金提供を受けていた額賀福志郎経済財政政策担当大臣が辞任したことについて、談話を発表した。

額賀氏に対しては、昨年1月の小渕前首相の施政方針演説の中に、KSDが推進していた「ものつくり大学」の設置について言及するよう工作を行ったのではとの疑惑が取りざたされている。菅幹事長は談話の中で「額賀氏は、これらの疑惑について国民にきちんと説明すると同時に、国会での証人喚問にも応じるべきである」と指摘。さらに、ことを事前に知りながら同氏を閣僚に任命した森首相の責任もきわめて重大だとして、「森総理自身が積極的に疑惑の全容解明に取り組む責任がある」と述べた。《民主党ニュース》



1月23日 その日のできごと(何の日)