平成4355日目

2000/12/10

この日のできごと(何の日)

【筑波大・白川英樹名誉教授】ノーベル化学賞を受賞

今年のノーベル賞の授賞式が10日夕、ストックホルムで開かれ、化学賞に選ばれた白川英樹・筑波大名誉教授(64)ら3人にカール16世グズダフ国王からメダルと賞状が贈られた。

白川さんは「荘厳だが、ユーモアがあって思った以上に楽しい授賞式でした」と感想を述べた。日本人のノーベル賞受賞者は1994年の大江健三郎氏(文学賞)に次いで9人目。化学賞は故福井謙一氏から19年ぶり2人目となる。

賞金900万クローナ(約1億円)は、共同受賞者である米カリフォルニア大サンタバーバラ校のアラン・ヒーガー教授(64)と、米ペンシルベニア大のアラン・マクダイアミッド教授(73)とで3等分する。

式にはヨーラン・パーション首相ら政府首脳やノーベル財団関係者ら1800人が出席。国王とシルビア王妃が入場し、モーツアルトの行進曲が流れる中、白川さんら各賞の受賞者が着席。物理学賞に続いて化学賞が授与された。

王立科学アカデミーのベンクツ・ノルデン化学賞選考委員長は授賞理由を紹介した後、日本語で「白川先生、2000年のノーベル賞受賞をお祝い申し上げます」と祝福した。《共同通信》

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【柔道・福岡国際女子選手権】最終日

柔道の福岡国際女子選手権最終日は10日、福岡市の福岡国際センターで4階級を行い、48キロ級でシドニー五輪金メダリストの田村亮子(トヨタ自動車)が11連覇を果たした。

田村は調整不足が心配されたが、準決勝までの3試合をすべて一本勝ちし、決勝で新鋭の浜野千穂(東和大)と対戦、序盤からペースを握り、相手の技の掛け逃げなどで技ありポイントを重ねて快勝した。

57キロ級はシドニー五輪銅メダルの日下部基栄(福岡県警)、52キロ級は磯崎祐子(塩谷建設)がともに初優勝を飾った。

無差別級の塚田真希(東海大)は決勝で、五輪78キロ超級2位のダイマ・ベルトラン(キューバ)に敗れた。《共同通信》

【フィギュア・全日本選手権】

フィギュアスケートの全日本選手権最終日は10日、長野市のビッグハットで男女シングルの自由などを行い、女子はショートプログラム(SP)トップの村主章枝(早大)が自由でも1位となり、4大会ぶり2度目の優勝をした。男子は本田武史(法大)が2大会連続4度目の優勝。

本田はジャンプでミスが出たものの、地力の差にものをいわせて順位点1.5で貫録の優勝。SP5位の田村岳人(日大)は、自由2位で2位まで順位を上げた。

女子はSP3位の荒川静香(早大)が自由2位で2位に入り、SP2位の恩田美栄(愛知・東海学園高)はジャンプの失敗が響き3位だった。《共同通信》

【ゴルフ・片山晋呉選手】逆転で賞金王

ファンケル・オープン最終日(10日・沖縄県パームヒルズゴルフリゾート=6798ヤード、パー72)男子ツアー最終戦。初日から首位の片山晋呉が73にまとめ、通算11アンダーの277で今季5勝目を挙げ、初の賞金王に輝いた。

片山は優勝賞金1800万円を獲得。今季の獲得賞金を1億7700万円あまりに伸ばし、今大会前まで賞金ランク1位だった谷口徹を逆転、128万円あまりの差をつけた。27歳での賞金王は、1973年にツアー制度ができて以降、尾崎将司の26歳(73年)に次ぐ若さ。

片山はこの日4つ目のバーディーを決めた11番で2位谷口に4打差をつけ、その後3ボギーをたたいたが、楽々と2打差で逃げ切った。

前日3位のアマチュア宮里優作(東北福祉大、泉佐野)は79と崩れ25位。大会前まで賞金王の可能性を残していた佐藤信人はこの日78で32位に終わった。《共同通信》

【自民党・古賀誠幹事長】財政首脳会議廃止を

自民党の古賀誠幹事長は10日のテレビ朝日の報道番組で、来年1月の中央省庁再編で経済財政諮問会議の発足に伴う財政首脳会議の存廃問題について「二重になる以上、財政首脳会議は幕を引けばいい」と述べ、廃止しても構わないとの考えを表明した。公明党の神崎武法代表もNHK番組で「それ(廃止)も一つの考え方だ」と同様の見解を示した。

これに関連し、森喜朗首相は11日午前、首相官邸で記者団に「これから相談すればいい。党がやってくれというからやった。党が要らないといえばやめればいい」と党の意向を尊重する考えを明らかにした。《共同通信》

【韓国・金大中大統領】ノーベル平和賞受賞

韓国民主化運動の先頭に立ち朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の金正日総書紀との南北首脳会談を実現、朝鮮民族初のノーベル賞受賞者となった韓国の金大中大統領(75)へのノーベル平和賞授賞式が10日午後、オスロ市庁舎で行われた。

大統領は受賞記念演説で「ノーベル賞は光栄であると同時に無限の責任の始まり」とそ「残りの人生をかけ、韓国と世界の人権と平和、わが民族の和解と協力のため努力すると誓う」と言明、大統領は今後も朝鮮半島和解のため努力する決意を表明した。

ダークスーツにえんじ色のネクタイ姿の大統領はノーベル賞委員会のベルゲ委員長から平和賞メダルと副賞の900万スウェーデン・クローナ(約1億円)を贈られると満場の拍手に軽く会釈し、感激の表情を見せた。《共同通信》



12月10日 その日のできごと(何の日)