平成4322日目
2000/11/07
この日のできごと(何の日)
【自民党】足並みの乱れ鮮明に
森喜朗首相の政権運営や経済政策をめぐり、自民党幹部は7日、森内閣への批判や反論を展開し、党内の足並みの乱れが一層鮮明になった。
加藤派会長の加藤紘一元幹事長は7日夜のテレビ朝日番組で、野党が森内閣の不信任決議案を提出した場合、賛成に回ったり欠席戦術は取らないと言明。その上で「森内閣が仕事をして支持率が下がったらやむを得ないが、仕事をしないで下がるのは気になる。危機感を持たないといけない」と述べ、森政治の方向性が明確でないことが原因だと批判した。
森内閣の経済対策に関しては、都内での会合で「『将来のことはどうでもいい。景気対策のためのばらまきがなぜ悪い』という言葉は死んでも言ってはいけない」と反発した。
また「危機意識を持って政局には対応しないといけない。加藤派は一番考え、発言し、行動しなければならないグループだ」と強調した。
一方、橋本派幹部の青木幹雄参院幹事長は7日午後の記者会見で「(来夏の)参院選を戦う上で、党内が一致結束してまとまっていることが大事だ。(加藤氏らの)議論がいつまでも続いているのは残念なことだ。参院は非常に迷惑だ」と批判した。
青木氏は野中広務幹事長の去就について「私も留任を望んでいる。(だが)組閣や党役員の問題は国会が終わってからの話だ」と述べた。
森派の小泉純一郎会長は加藤氏らの言動について「自民党の活力になっている」としながらも「私も財政構造改革路線を言っているが、亀井静香政調会長と協力している。加藤氏も協力できないはずはない」と党内結束を求めた。《共同通信》
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【日米野球】第4戦
日米野球第4戦は7日、福岡ドームに舞台を移して行われ、2−2で九回規定により引き分けた。全日本は通算1勝2敗1分け。
1点を先制された全日本は、四回一死一、二塁から金本(広島)の内野安打の間に同点とし、五回には仁志(巨人)の二塁打で勝ち越した。だが、大リーグ選抜は八回、ボンズ(ジャイアンツ)の適時打で追いついた。全日本は黒木(ロッテ)が5回を3安打1失点、8奪三振と好投した。《共同通信》
【大相撲九州場所】3日目
大相撲九州場所3日目(7日・福岡国際センター)横綱は曙が新小結若の里に、はたき込みで敗れる波乱があった。曙は初黒星、若の里は初白星。武蔵丸は安芸乃島を押し出し、貴乃花は新小結栃乃花を寄り切って、ともに3連勝。大関陣では、千代大海が新関脇追風海に引き落とされ、初黒星を喫した。他の4大関は安泰、雅山と出島は3連勝とし、魁皇と武双山は2勝目。《共同通信》
【警察庁】2種運転免許に教習制
警察庁は7日までに、タクシーやバスの運転に必要な第二種免許について、普通免許などの第一種免許同様、指定自動車教習所で教習と技能検定を受ければ、技能試験を免除する制度を導入する方針を固めた。お年寄りや身体の不自由な人が交通機関を使いやすくするため15日に施行される「交通バリアフリー法」を踏まえ、取得時に身体障害者や高齢者に配慮した運転技術を身につける講習などを義務付ける方針だ。
免許取得機会の拡大とともに、旅客輸送の安全確保の高度な技術を習得させるのが狙いで、来年1月の通常国会に道路交通法改正案を提出できるよう準備を進めており、平成14年4月からの実施を目指す。昨年12月現在の二種免許保有者は約250万人。
二種免許は指定教習所での検定制度がなく、運転免許試験場で技能検定を受ける“一発試験”だったが、改正案は指定教習所で教習と路上検定を受ければ技能試験免除の制度を設ける。
【民主党】また新政策集団
民主党の羽田孜特別代表に近い保守系議員らが7日朝、都内のホテルで会合を開き、新たな政策集団としての活動を本格化させた。党内では鳩山由紀夫代表ら執行部の党運営に不満を持つ議員らが相次いで政策集団を発足させており、新たな政策集団の旗揚げはさらに波紋を広げそうだ。
新政策集団は「政治改革をめぐる勉強会」と位置づけているが、鳩山代表−菅直人幹事長体制に対し、人事などで一定の党内発言力を確保する狙いもありそうだ。ただ、羽田氏自身は影響の大きさを考慮し、当面は参加を見送る方向だ。
この日の会合には衆参国会議員約30人が参加。田中愛治早大教授を講師に招いて、次期衆院選などの選挙情勢について意見を聞いた。同政策集団は名称は設けず、当面は有識者らの講演を中心に政治改革などで意見交換を続ける方針だ。《共同通信》
【民主党・鳩山由紀夫代表】周辺事態法「見直しが必要」
民主党の鳩山由紀夫代表は7日午後、国会内で記者団に対し、日米防衛協力のための新指針(ガイドライン)関連法に基づく自衛隊の後方地域支援に関連して「敵国が日本に攻撃を加えてくることは当然予想される。ミサイルが飛んできた時に、武力も何も持たないということがあり得るのか」と述べ、日本が武力攻撃への対処行動ができるよう周辺事態法などを見直す必要があるとの認識を示した。《共同通信》
【米大統領選挙】投票始まる
21世紀最初の米国の指導者を決める米大統領選は7日午前6時(日本時間同日午後8時)、ニューヨークなど東部の州を皮切りに、投票が始まった。
空前の好景気をおう歌する米国民が民主党アル・ゴア副大統領(52)で「繁栄の継続」を選択するか、スキャンダルの続いたクリントン民主党政権に終止符を打ち、共和党ジョージ・ブッシュ・テキサス州知事(54)に新風を求めるか。
次期大統領は早ければ日本時間8日昼ごろ決まる見込みだが、接戦が予想され、大勢判明が大幅にずれ込む可能性がある。《共同通信》