平成4319日目
2000/11/04
この日のできごと(何の日)
【ギリシャ】日本人33人、人質に
ギリシャ南部の都市エピダウロスで4日午前10時15分ごろ、日本人観光客ら35人を乗せたバスが、銃を持った男1人に乗っ取られた。
ギリシャの警察当局によると、バスは乗客を乗せたままアテネに向かったが、同日正午すぎ、コリントス近くで警察車両に阻まれ、エピダウロスに引き返した。その後また方向を変え、アテネにゆっくりと向かっている。警察では、パトカーなど数十台の車両とヘリコプターで追跡している。地元テレビでは、バイクでバスに近づいた警官に犯人は発砲、警官1人が負傷したと伝えた。
ロイター通信によると、犯人は地元テレビ局に携帯電話で電話をかけ、「警察が追跡をやめなければ、人質を1人ずつ殺す」と脅しているという。しかし、同日午後6時現在、乗客らに危害が加えられたのと情報はない。《読売新聞》
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ギリシャ南部エピダウロス付近で日本人ツアー客を乗せた観光バスが4日午前、銃を持った男に乗っ取られた事件は、同日午後7時ごろ、アテネ近郊ピレウスで男が説得に応じて投降し、観光客32人と添乗員、ギリシャ人の運転手とガイドの計35人全員が解放され、約8時間半ぶりに解決した。
観光客らはアテネのホテルに収容された。全員、健康に異常はないという。逮捕された男は5日朝、アテネの警察本部8階の窓を破り、飛び降り自殺した。《読売新聞》
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【Jリーグ・ナビスコ杯】鹿島、3年ぶり2度目の優勝
Jリーグのヤマザキナビスコ杯は4日、東京・国立競技場で決勝を行い、鹿島アントラーズが2−0で川崎フロンターレに完勝し、3年ぶり2度目の優勝を果たした。Jリーグ発足後の鹿島のタイトル獲得は1996、98年のJリーグ、97年の天皇杯と合わせ5度目(ステージ優勝は除く)。優勝賞金は1億円。MVPには鹿島のMF中田が選ばれた。
鹿島は序盤こそ川崎Fのプレスに苦しみパスミスを重ねたが、31分、本田の縦パスを秋田が落とし中田が先制。以後は余裕をもって試合を進め、63分にビスマルクのPKで加点した。川崎Fは後半、全くチャンスを作れなかった。《日経新聞》
【日米野球】第2戦
日米野球第2戦は4日、東京ドームで行われ、大リーグ選抜がビスケル(インディアンス)のサヨナラ本塁打で全日本を7−5で破り、連勝を飾った。大リーグ選抜は先発のジョンソン(ダイヤモンドバックス)が撃たれ、1−2とされたが、四回無死から5連打で5−2と逆転。全日本も五回に宮本(ヤクルト)の2点適時打など5連打で追いついた。しかし、大リーグ選抜は引き分け寸前の九回一死一塁でビスケルが四番手小林雅(ロッテ)から右へ本塁打を放った。《共同通信》
【自民党橋本派】内閣支え責任果たす
自民党橋本派は4日午後、神奈川県箱根町のホテルで所属議員約80人が出席して議員研修会を開き、「この難局を森内閣を支えてがんばっていく」(野中広務幹事長)と党内最大派閥ぶりを誇示した。
会長の橋本龍太郎元首相はあいさつで「(われわれは)政局をつくる立場ではなく、政権を担う中枢だ。臨時国会の審議に全力を尽くしており、その責任を果たす」と述べ、森喜朗首相を支える考えを強調。青木幹雄参院幹事長も「参院選を勝たなければ何にもならない」と結束を訴えた。
加藤紘一元幹事長が政権奪取に意欲を示していることについて、橋本氏は記者団に「狙いたい方は狙えばいい」としながらも「むしろ人の和をもう一度大切にしなければならない」と述べ、加藤氏の言動を暗に批判した。《共同通信》
【公明党】連立維持へ結束を
公明党の第3回党大会が4日午前、東京都千代田区の九段会館で開かれた。あいさつに立った神崎代表は、自民、保守両党との連立について、「これからも3党の結束を強め、連立政権を維持してまいりたい。連立2年目のこれからが改革の正念場であり、公明党が真価を発揮すべきときだ」と述べ、連立政権の継続のため3党の結束を呼びかけた。ただ、中川秀直・前官房長官の更迭などで求心力が低下している森政権の評価には触れなかった。
公明党内では中川問題などで森政権への批判が強まっているが、政権基盤に影響を与えかねないことから言及を避けたものだ。
来年夏の参院選について、神崎氏は、公認候補を擁立した5選挙区での勝利と、比例代表選で過去最高となる1千万票の獲得を目指す方針を示した。《読売新聞》
【森喜朗首相】公明党大会でおわび
森首相は4日、自民党総裁として初めて来賓に招かれた公明党大会であいさつし、「第三国発見」問題や中川秀直・前官房長更迭問題などについて、「就任以来の私自身の発言や官房長官の交代など、公明党に心労をかけるようなことになった。おわびを申し上げたい」と述べた。中川前長官の更迭問題などをめぐって、首相が「重く受け止める」などと述べたことはあるが、謝罪したのは初めて。
また「冷静に対処してもらい、誠実さに頭が下がる」として、公明党が政権批判を控えたことに謝意を示した。先の衆院選で自民、公明両党の選挙協力が不調に終わったことに関しては「公明党に多大な犠牲を強いることになった」と述べた。
来年の参院選については「与党3党で過半数を得るよう全力を尽くさないといけない」と述べた。《読売新聞》
【ユーゴスラビア】新政府が発足
ユーゴスラビア連邦議会は4日、上下両院議会を開き、モンテネグロ共和国のジジッチ社会人民党副党首を首班とする連立政府を賛成多数で承認、16閣僚が宣誓して新たな連邦内閣が発足した。
ジジッチ首相は就任演説で、過去10年の孤立から脱却して国際機関に完全復帰し、破たんした経済の再建に取り組むと表明。ミロシェビッチ前大統領を退陣に追い込んだ政変から約1カ月で、コシュトニツァ大統領派を主体とする、第二次大戦後初の本格的な民主主義政権の誕生を宣言した。
同時に北大西洋条約機構(NATO)軍によるユーゴ空爆をあらためて批判、国連管理下にあるコソボ自治州の主権回復を表明した。