平成4318日目

2000/11/03

この日のできごと(何の日)

【民主党・鳩山由紀夫代表】川辺川ダム予定地を視察

11月3日、民主党の鳩山由紀夫代表は党の国会議員9人とともに熊本県の川辺川ダム事業建設予定地を視察、夜は住民のダム反対集会に参加した。同計画は無駄な公共事業の象徴として民主党は中止の方針を決定しているが、鳩山代表が現地入りするのは初めてのこと。

到着後、一行はダム建設の目的の一つである利水事業の対象地、ダムサイト予定地、また水没予定地である「五木の子守り歌」で知られる五木村の中心地などを視察、地元の住民、漁民、農民や建設省から説明を受けた後、ダム賛成を表明している相良村、五木村の役場を表敬訪問した。

西村・五木村村長は、今回の訪問は上意下達だと困惑しながらも、ダム問題に翻弄された30年間の苦悩を説明し「1日も早い生活の再建を」と訴えた。

鳩山代表は地元の事情には理解を示しながらも「ダムで栄えた村はない。建設中止になっても、他の振興策は見出せる」とダムに頼らない村づくりを提案、同行した佐藤謙一郎環境農水NC大臣も「国の政治とか事情を押し付けて事業を進めてはならない。我々は何度でも対案を持ってくる」と訴えた。

この後、集会が予定されている相良村総合体育館を訪れ、会場前で「ダム反対」「早期着工を」などの横断幕を掲げた反対、推進双方の200名ほどの住民の出迎えを受けた。

集会に先立ち記者会見を行った鳩山代表は、ダム計画は不必要との考えを改めて表明するとともに、全国で現在計画されているダムや河口堰計画を一時凍結し、見直すべきと主張した。また、公共事業に頼らざるをえない地元の実状に触れ、「政府の責任で公共事業を中止するのであれば、県や地元に対しては補償を含めて法的な整備を考えるべき」と話した。

また地元代表との意見交換会では、住民から、地元の事情を無視し土地収用法に基づいた事業認定をしてまで建設を強行しようとする建設省に対する怒りや、ダム阻止に向けて民主党に対する要望や提案が出され、今後は地元と民主党が連携を取りつつ対策を講ずることなどが話し合われた。

体育館での集会には700人を超える住民が参加。水害体験者や農民、漁民、環境団体などの代表がそれそれの立場から現在の事情を説明した後、参加した議員それぞれがダム視察の感想や考えを発表した。鳩山代表は「今回の視察で、治水のためにも利水のためにもこの事業は必要ないと改めて確認した。中止にむけて東京でも他の政党にも働きかけていきたい」と語り、集会は大きな盛り上がりのもとに終わった。

◆川辺川ダムとは

日本三大急流として知られる熊本県球磨川の最大支流・川辺川に、1966年に計画された高さ107.5m、総貯水量1億3300万立方メートル(東京ドームの約107杯分)もある九州最大級のダム。当初350億円と見積もられていたダム事業費は増え続け、今では2650億円にまでふくらみ、関連事業費を含めると4100億円にもなるといわれている。《民主党ニュース》



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【森喜朗首相】青木幹雄参院幹事長らと会談

森喜朗首相は3日夜、都内の料理屋で自民党の青木幹雄参院幹事長らと会談し、来年夏の参院選は森首相を中心に戦うとの方針で一致した。青木氏は「橋本派はまとまっている。いざというときは、ちゃんと支える」と述べ、森政権を支えていく姿勢を示し、4日の橋本派研修会でも確認する意向を明らかにしたという。

森首相は今後の政権運営に協力を要請。青木氏は中川秀直前官房長官の辞任などにより内閣支持率が大きく下落したことについて「時間が薬だ」との認識を表明。「一つ一つの課題をこなしていくことだ。挙党一致でいこう」と述べた。《共同通信》

【日米野球】第1戦

日米野球2008オールスターシリーズ第1戦(3日・東京ドーム)全米が本塁打攻勢で開幕戦を白星で飾った。

一回、先頭のR・アロマー(インディアンス)が左中間席へ打ち込んで先制。同点とされた三回はシェフィールド(ドジャース)、デルガド(ブルージェイズ)が連続本塁打。五回にはボンズ(ジャイアンツ)が右翼へ2ランを放って突き放した。九回は凱旋登板の佐々木(マリナーズ)が締めて逃げ切った。《読売新聞》

【プロ野球・巨人】清原和博内野手、斎藤雅樹投手は残留

二度目のフリーエージェント(FA)資格を取得した巨人の清原和博内野手と斎藤雅樹投手は3日、FA権を行使せず来季も残留することを明らかにした。ともに球団との間で意思確認を終えている。

日本シリーズ優勝パレード終了後に清原は「FA?しません。来年も巨人に残ります」と話し、来季が最終年となる複数年契約を優先することになった。

今季終盤に故障から復帰、日本一にも貢献した斎藤雅は「手を挙げないことをシーズン中に球団に伝えた。巨人に骨をうずめる? そうですね」と話した。

やはりFA権を再取得した桑田真澄投手は「(意思が)決まったら連絡します」と、これまでと同様に態度を表明しなかった。《共同通信》



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