平成4230日目

2000/08/07

この日のできごと(何の日)

【岡山金属バット母親殺人事件】17歳少年を家裁送致

岡山の金属バット殴打事件で、野球部の後輩4人を殴打して重軽傷を負わせた上、母親(42)を殴り殺したとして、岡山地検は7日、「刑事処分相当」の意見をつけ、岡山県立高校3年の少年(17)を殺人、殺人未遂などの非行事実で、岡山家裁に一括送致。同日午後、捜査本部がある牛窓署から、少年の身柄を家裁に移送した。

少年は約1年前から、被害者の後輩らにいじめを受けており、地検などは動機について、いじめの報復で後輩の殴打を実行、病気がちな母親に事件で心労をかけたくないとの思いから、母親を殺害したと判断した。母親に対する恨みはなかったと見ている。

家裁は、観護措置(最長4週間)で少年の身柄を少年鑑別所に収容し、家庭環境や心身の状態などを調査の上、少年院送致などの処分を決めるが、「刑事処分が相当」として地検に逆送致されれば、成人同様の刑事裁判を受けることになる。

調べでは、少年は6月21日夕、高校の柔道場で、部活動中の後輩4人を金属バットで殴打して重軽傷を負わせた後、自転車で帰宅し、今で横になっていた母親の頭を別のバットで殴って殺害したとされる。

少年は「取り返しのつかないことをした」と後悔しているという。

少年に対する野球部内のいじめは昨年夏ごろ始まり、重傷を負った後輩(17)らが柔道技をかけたり、ズボンを下げるなどの嫌がらせを繰り返していた。

少年は「存在を否定される思いだった」と供述。事件前日に、頭髪をめぐってトラブルになり、この後輩から殴られ、犯行を決意したという。少年はこの日の日記に「明日狩りを決行する」と書き込んでいた。

一方、母親は数カ月前に病気をして入院し、退院後も体調が悪く、少年は「病気がちな母に、犯罪者の親として白い目で見られるなどの心労をかけたくなかった」と供述した。

少年は事件後、自宅から自転車で逃走。野宿しながら修学旅行の思い出の地北海道を目指して日本海沿いを北上し、7月6日に秋田県本庄市で逮捕されるまで、丸15日間で約1000キロを走った。《共同通信》

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【21世紀の石原裕次郎を探せ】徳重聡に栄冠

「21世紀の石原裕次郎を探せ!」をキャッチフレーズにした「オロナミンC『一億人の心をつかむ男』新人発掘オーディション」の最終審査結果の発表会が7日夜、東京都内で行われ、グランプリ(賞金約1億円)に徳重聡さん(22)=静岡市出身=が決まった。

オーディションは、15歳から25歳までの男性を対象に今年3月スタート。全国から約5万2000人の応募があった。俳優の渡哲也さん、脚本家の内館牧子さんら12人の審査員が選考、最終候補者10人を7月中旬に発表していた。

徳重さんはこのオーディションを主催した石原プロモーションと契約、同プロ製作の映画に出演する予定。

徳重さんは「今は驚きでいっぱい。きっと何日かしたら喜びに変わるのだと思う。こんなにフラッシュを浴びたことがなく、今、すごいところにいるんだと感じている」と語った。《共同通信》

【森喜朗首相】「財政法改正せず」

参院予算委員会は7日、森喜朗首相らが出席して基本的質疑を行った。自民党内で浮上している建設国債の使徒拡大に向けた財政法見直しについて、首相は「財政節度の観点から、慎重に議論を尽くす必要がある。政府として直ちに財政法改正を行うことは考えていない」と明言した。

宮澤喜一蔵相も「建物に付帯する空調施設などは建設国債の対象になっており、財政法の改正にいかずとも現実的な考え方がある」と指摘した。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・羽田孜民主党幹事長は7日午後の記者会見で、久世公堯前金融再生委員長の任命について、森喜朗首相が同日の参院予算委員会でも「問題はなかった」と述べたことに触れ「普通の人と認識が違う。ずれすぎている。越智通雄元融再生委員長が辞めた事情からしても、当然任命時に考えるべきだった」と、ばっさり切り捨てたまではよかったが、国会でなかなか攻めきれないこともあり、だんだんと悔しさがにじんだ表情に。最後は「そうしたことをいまだに理解していないことには驚きを感じる」と捨てぜりふ。《共同通信》

【インドネシア・ワヒド大統領】危機を強調

インドネシアの国民協議会(国権の最高機関)の年次会合が7日開幕、ワヒド大統領が年次報告演説をし、各地で頻発する独立運動や宗教抗争などの「国家分裂の兆候が、直面する主要な問題だ」と強調、危機克服と民主改革の推進に向けて国民に支持を訴えた。

演説には、危機を強調して政界に強まる大統領批判をかわす狙いがうかがえるが、各党は「実績がはっきりしない」(第一党の闘争民主党のラクサマナ議員)、「建前が多い」(第二党ゴルカル党のアクバル党首)などと反発、8日の審議で追及する構えだ。

演説文は目の不自由な大統領に代わってメガワティ一副大統領が読むとみられていたが、結局シマンジュンタク内閣官房長が代読。副大統領の率いる闘争民主党に所属する経済閣僚の解任などで生じた正副大統領の不和を印象づけた。

演説でワヒド大統領は、アチェ特別州とイリアンジャヤ州の独立運動や、マルク諸島の宗教抗争について、事態を放置すれば「他の地域に波及する可能性がある」と指摘。政府の課題として民主的制度の確立と国家統一維持などを挙げた。

その上で大統領は①アチェ独立派ゲリラとの停戦合意②警察と国軍の分離③諸外国からの経済支援取り付け−などを政権発足10カ月の成果と自賛。一方で「法の施行は誇るべき成果を挙げていない」と述べ、法制度の整備が遅れ、社会に無秩序が広がっていることを認めた。《共同通信》

【米大統領選挙】民主党副大統領候補にリーバーマン氏

米民主党大統領候補のゴア副大統領(52)は7日午後(日本時間8日未明)、コネティカット州選出のジョゼフ・リーバーマン上院議員(58)に電話し、副大統領候補の指名受諾を要請した。リーバーマン氏はその場で快諾、記者団に「大変光栄だ」と語った。

8日、ゴア氏の地元テネシー州ナッシュビルでゴア氏とともに記者会見。14日からロサンゼルスで始まる民主党大会で正式に指名される。

リーバーマン氏は民主、共和両主要政党の副大統領候補としては史上初のユダヤ教徒。保守派を含む幅広いユダヤ系有権者の支持を期待できる。

これで今年の米大統領選は共和党のブッシュ・チェイニー正副大統領候補と、民主党のゴア・リーバーマン正副コンビの対決となることが確定した。《共同通信》



8月7日 その日のできごと(何の日)