平成4215日目

2000/07/23

この日のできごと(何の日)

【沖縄サミット】閉幕

日米欧8カ国が7月21日から沖縄県名護市の万国津梁館で開いていた主要国首脳会議(沖縄サミット)は23日、討議の成果を集大成した首脳宣言を採択して閉幕した。

7月23日のできごと(何の日)【沖縄サミット】閉幕
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21世紀の「一層の繁栄」に向けて情報技術(IT)や生命科学といった新技術を有効活用するため、各国が競争を促し構造改革を進める方針を表明。人間の全遺伝情報(ヒトゲノム)を医薬開発などに応用する機能分析に各国が協力して取り組むこともうたった。

政治分野では、ミサイル拡散を阻止する新たな国際的枠組みとして「グローバル監視システム」の構築を提案。首脳宣言で初めて国連改革に「安全保障理事会を含む」と明記し、日独の将来の安保理常任理事国入りに含みを持たせた。《日経新聞》

森喜朗首相は23日午後、主要国首脳会議(沖縄サミット)閉幕を受け、沖縄県名護市の国際メディアセンターで記者会見し、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)との国交正常化交渉に関連し、将来的には金正日総書記との直接対話も視野に交渉進める考えを示した。

首相は「今後の北朝鮮政策を進めていく上で金総書記との意思疎通を効果的に行っていくことが極めて重要。現時点で日朝首脳会談ということを具体的に検討しているわけではないが、意思疎通を図る上でも最も有効な効果的な方法を検討していきたい」と述べた。

森首相は9月のニューヨークでの国連ミレニアムサミットに出席を予定しており、金総書記も参加すれば首脳会談のチャンスが生まれる。首相は「しばらく先のことだ。その時点で日朝間の諸問題の進展具合がどうなっているかを見極めつつ検討したい」と述べるに止めた。

今回の日米首脳会談で、沖縄県や名護市が米軍普天間飛行場の代替施設に15年間の使用期限を設けることを要求している問題が進展しなかったことについては「国際情勢の変化に対応して米国政府と協議していく考えだ。『良き隣人として沖縄県民の希望について、私も努力したいし、あなたも共に努力しようじゃないですか』と大統領に申し上げた」と理解を求めた。《共同通信》

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【森喜朗首相】ロシア・プーチン大統領と会談

森喜朗首相は23日、主要国首脳会議(沖縄サミット)終了後、沖縄県名護市でロシアのプーチン大統領と会談し、大統領が9月3日から5日まで日本を公式訪問することで正式に合意した。

森首相は9月の会談の際に、北方領土問題で行き詰まる平和条約交渉を含む二国間関係について「率直に全面的に話し合いたい」と提案。大統領は「難しい問題を避けずに対処することが必要」と応じた。《共同通信》

【ゴルフ】タイガー・ウッズ選手、四大大会制覇

ゴルフの第129回全英オープン選手権は23日、スコットランドのゴルフ発祥の地セントアンドルーズ・オールドコース(7115ヤード、パー72)で最終ラウンドを行い、首位で出たタイガー・ウッズ(米国)が4バーディー、1ボギーの69で回り、通算19アンダーの269で初優勝した。

1997年のマスターズ、昨年の全米プロ選手権、ことし6月の全米オープン選手権に続くメジャー大会優勝で、史上5人目の四大大会制覇となった。

24歳のウッズはジャック・ニクラウス(米国)が26歳だった66年に成し遂げて以来の34年ぶりの快挙を、史上最年少で飾った。

2位に8打差の圧勝で、通算19アンダーは大会新記録となった。獲得優勝賞金は50万ポンド(約8300万円)。

【プロ野球】オールスターゲーム第2戦

プロ野球サンヨー・オールスターゲーム第2戦、全バシフィック−全セントラルは23日、グリーンスタジアム神戸で行われ、全セが球団新の18安打の猛攻で12−4で大勝した。全セは第1戦でつくった球宴記録の連勝記録を7に伸ばした。通算成績は全パの68勝57敗7分け。最優秀選手には先制打を含む3安打を放った山崎(中日)が選ばれた。

全セは一回二死二、三塁から山崎の2点適時打、高橋由(巨人)の右前打で3点を先行した。三、五回にも1点ずつを加え、八回は松井(巨人)の代打2点本塁打など球宴タイの7連打を含む9長短打で一気に7点を奪った。全パは九回、イチロー(オリックス)のこの試合4本目の安打を足場に4安打で4点を返した。第3戦は26日、長崎県営野球場で行われる。《共同通信》

【大相撲名古屋場所】千秋楽

大相撲名古屋場所千秋楽(23日・愛知県体育館)関脇魁皇が平幕の和歌乃山を力強く押し出して11勝目を挙げ、場所後の大関昇進を事実上決めた。魁皇は10度目の殊勲賞も獲得した。13日目に優勝を決めた曙は武蔵丸との横綱対決に寄り切りで敗れ、13勝2敗で終えた。「武蔵丸は10勝5敗。千代大海は雅山との大関同士の対戦で引き落としで負け4敗目を喫した。新大関雅山は6勝9敗。大関出島は関脇栃東の外掛けに屈し10勝止まり。技能賞に輝いた栃東は12勝目を挙げた。大関武双山は小城錦に敗れ4勝11敗だった。新入幕の高見盛と安美錦は、ともに敢闘賞を受賞し10勝5敗。十両は2敗を守った元幕内の若の里が2場所連続で十両優勝した。秋場所は9月3日から東京・両国国技館で行われる。《共同通信》

【ASEAN外相会議】

東南アジア諸国連合(ASEAN)外相会議は23日夜、バンコクで行われた非公式夕食会から事実上開幕した。外相会議は25日まで続き、最終日には、城内の紛争調停機能を果たす「ASEANトロイカ」の設置の具体的枠組みを盛り込んだ共同声明や、1997年の経済危機を教訓に貧困撲滅や弱者救済をうたった特別宣言が採択される。

夕食会に先立ち、外相会議の議長を務めるタイのスリン外相は二十三日午後、ミャンマーのウィン・アウン外相を手始めに、マレーシアのサイドハミド外相、ベトナムのグエン・ディ・ニエン外相と相次いで個別会談を行った。この中でスリン外相は、昨年11月のマニラでの第3回非公式首脳会議の際にタイの提唱で議長声明に盛り込まれた「ASEANトロイカ」の枠組みについて、3国外相と最終的な調整を行ったとみられる。

「ASEANトロイカ」をめぐっては、タイの当初案では、ASEANの前、現、次期議長国の3外相による「常設組織」とし、紛争処理などに際してはこれら3国と当事国との合意で活動を開始できると規定していた。しかし、ミャンマーやインドネシアなどがASEANの二大原則である「全会一致」と「内政不干渉」を盾に反対。最終的に常設化は見送られ、「必要に応じてASEAN外相を補佐する機関」という骨抜きにされた形で発足する見通しだ。《時事通信》

【黒田清さん】死去

ジャーナリストで元読売新聞大阪本社社会部長の黒田清氏が23日午前2時25分、すい臓がんのため大阪府摂津市の病院で死去した。69歳。大阪市出身。

旧制四高出身。昭和27年、読売新聞大阪本社に入社し51年、社会部長、54年、編集局次長。「黒田軍団」の異名を取った大阪社会部は大阪府警察官汚職事件などをスクープ、同部と共著の「警官汚職」で59年、日本ノンフィクション大賞受賞。長期連載「戦争」も60年、菊池寛賞を受けた。社会面のコラム「窓」の筆者としても知られた。

62年に退社後、「黒田ジャーナル」を創設。草の根ジャーナリストとしてミニコミ紙「窓友新聞」を発刊した。《共同通信》



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