平成4199日目

2000/07/07

この日のできごと(何の日)

【雪印集団食中毒事件】製造ライン複合汚染

雪印乳業大阪工場の乳飲料による集団食中毒事件で、黄色ブドウ球菌に汚染されていた製造工程のバルプから、同社のふき取り検査で別の食中毒菌セレウス菌も検出されていたことが7日、明らかになった。同工場の製品は、複数の食中毒菌による複合汚染にさらされていたことになる。

大阪市などによると、セレウス菌は、6月29日に同社が実施したふき取り検査で検出。7月1日、市と厚生省の合同立ち入り検査の際、両方の菌を同一のバルブから検出したとの検査結果を提出していた。しかし、同日夕の記者会見ではブドウ球菌検出の事実だけを公表、セレウス菌検出については隠していた。

同社によると、セレウス菌はブドウ球菌が検出された予備タンクのバルブから一緒に検出されたほか、別のタンクのバルブからも見つかった。

同工場の製造ラインでは、長期間洗浄せずに放置されたバルブが複数あったことが確認されており、これらが汚染が広がる原因になったとみられる。

大阪市は被害家庭から回収した飲み残しや工場のサンプルを検査。ブドウ球菌毒素は検出したが、セレウス菌や毒素は検出できなかった。このため、「セレウス菌が存在した確証がない」として、市も雪印から同菌検出の報告があった事実を公表していなかった。

一連の食中毒では、ブドウ球菌毒素が見つかった低脂肪乳のほか、「雪印毎日骨太」など2製品でも下痢や腹痛など異常を訴える人が続出、2製品合わせて約1500人(6日午後3時現在)に上っている。低脂肪乳を飲んだ人には、ブドウ球菌毒素特有の症状が出ているのに対し、2製品ではおう吐が少なく、潜伏期間に幅があるなど、症状が異なり、セレウス菌が原因の可能性も強まっている。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

情報量が少ない日は随時加筆中です。

引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。

外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)

古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。

このサイトについて

【福井県警】飲酒運転で電柱に衝突、巡査部長を停職1カ月の処分

県警運転免許課丹南分室の巡査長(55)が鯖江市内で酒を飲み車を運転、電柱に衝突した事故で、県警は7日、地方公務員法に基づき巡査部長を停職1カ月の処分とした。巡査部長は処分を受け辞職願を提出、受理された。また鯖江署は同日までに、道交法違反(酒気帯び、安全運転義務違反)の疑いで巡査部長を書類送検した。《福井新聞》

【福井県小浜市】アベック不明から22年

小浜市の地村保志さんと婚約者の浜本富貴恵さん=いずれも当時23歳=が行方不明になって丸22年たった7日、2人が朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)に拉致されたと訴える家族や支援者が、同市青井の小浜公園展望台に集まり、1日も早い帰還を願った。《福井新聞》

【宮澤喜一蔵相】「21世紀はITがカギ」

主要国首脳会議(沖縄サミット)の蔵相会合を記念し、「21世紀のグローバル経済とアジア」と題したシンポジウムが7日、福岡市内のホテルで開かれ、各国の経済閣僚や識者らがアジア経済の展望などについて意見を交換した。

この日午前中の討議では、米大統領経済諮問委員会のタイソン元委員長や前大蔵省財務官の榊原英資慶大教授らが、情報技術(IT)革命が世界経済に与える影響力の大きさなどを強調。

宮沢喜一蔵相は、閉会のあいさつで「アジア経済は通貨危機後、急速に回復しつつある。21世紀に高い成長力を維持するには、ITメリットを生かせるかどうかが大きなカギとなる」と訴えた。

このほか、タイのタリン蔵相は「経済のグローバル化に取り残されないよう、自由化政策と抜本的な構造改革を進める必要がある」と指摘。マレーシア中央銀行のゼティ総裁も「(自由貿易促進など)アジアでも地域協力の努力を高めなければならない」と強調した。

千野忠男アジア開銀総裁は、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の参加問題について「北朝鮮は加入の意向を伝えてきたことがあるが、開銀内でコンセンサスがない」と説明した。《共同通信》

【中川秀直官房長官】沖縄県・稲嶺恵一知事と会談

中川秀直官房長官は7日午後、青木幹雄前長官と共に沖縄県庁を訪れ、稲嶺恵一知事と会談した。

中川長官は米海兵隊員による女子中学生へのわいせつ事件について「県民の憤りを承知している。政府も深刻に受け止めている」と述べ、米側に追加的な綱紀粛正策を求めた経緯を説明、理解を求めた。

その上で、21日からの沖縄サミットに触れて「21世紀への沖縄の飛躍につながる。何としても成功させたい」と協力を要請。青木氏も「沖縄開催を決めた小渕恵三前首相は亡くなったが、成功させなくてはならない」と強調した。

稲嶺知事は今回の事件について「大変に遺憾だ。こういう事はあってはならない。沖縄には戦後55年の積み重ねがマグマのようにたまっており、穴が開けばすぐに噴き出す。その意識を強く持ってほしい」と要請した。

米軍基地問題について、知事は「普天間飛行場の移設問題以外にも課題は山積している」と述べ、近く日米地位協定見直しで具体的に要望する意向を伝えた。

この後、中川長官は糸満市の国立戦没者墓苑を参拝した。

沖縄サミットの際に行われる各国首脳夫人の行事に故・小渕恵三前首相の千鶴子夫人が参加する見通しとなった。中川秀直官房長官が7日、沖縄県庁で行われた稲嶺恵一沖縄県知事との会談で明らかにした。稲嶺氏は「前首相の病床で夫人が沖縄民謡を流してくれ、家族全員で沖縄に深い思いを持ってくれた」と、千鶴子夫人への感謝の意を示した。《共同通信》

【森喜朗首相】予備費執行を指示

森喜朗首相は7日の閣議で、2000年度予算に盛り込んだ予備費5000億円の執行を指示し、これを受け宮澤喜一蔵相は建設相など関係閣僚に要求取りまとめを要請した。

各閣僚は、整備新幹線など交通網整備や有珠山噴火などをはじめとした防災対策に充てるとする与党3党の決定を踏まえ、直ちに大蔵省と協議に入る。政府は今月末に予備費の配分を閣議決定する見込み。《共同通信》

【岡山金属バット母親殺人事件】母に迷惑「殺さなければ」

岡山の金属バット殴打事件で、野球部の後輩4人を殴打し重軽傷を負わせたとして、殺人未遂などの疑いで逮捕された岡山県立邑久高校三年の少年(17)が、岡山県警牛窓署捜査本部などの調べに対し、母親(42)が自宅で撲殺された事件について母親殺害を認め「後輩を殴打し、迷惑を掛ける親も殺さなければならないと思った。殴ったのは金属バットだった」と供述していることが7日、分かった。

また後輩殴打については「普段から、からかわれていたし、丸刈りにするよう言われてやった」と動機を供述。「北海道に行こうと思った」と話した。捜査本部は8日午前、同容疑で少年を岡山地検に送検し、2事件の全容解明を急ぐ。

少年は6日に秋田県本荘市で逮捕された際、15日間の逃走中につけていた日記や、自宅から持ち出した21万円近い現金を所持していたことも判明。日記などによると、自転車で兵庫県西部付近から日本海側に抜け、北陸地方を経由して東北地方を北上したという。

少年の直接の逮捕容疑は、6月21日夕、邑久高校の柔道場で、野球部の部活中に後輩4人を金属バットで殴り、重軽傷を負わせた疑い。母親はこの約1時間後に、岡山県長船町の自宅で、頭を鈍器のようなもので殴られて死亡しているのが見つかった。

少年は後輩部員からしばしば、からかわれていた上、事件前日にも、被害者の一人の二年生部員に「先輩は、丸刈りにしないのか」と言われ拒否。事件当日、この部員が一年生に丸刈りを強要したことに逆上したという。

少年はこれまでの調べに「秋田までずっと自転車で走ってきた。自転車は盗んだ」と供述。数回乗り継いだといい、捜査本部は自転車を盗んだ場所などの特定も進める。

殺人未遂容疑などで逮捕された少年は1000キロ近く離れた秋田県内で発見されるまでの16日間、バンで空腹をしのぎ、毎日ガード下などで野宿していたことが7日、牛窓署捜査本部の調べで分かった。

逃走の手段については「すべて自転車で、途中で何度か乗り継いだ」と供述した。逃走中はパン類をコンビニエンスストアなどで買って食べ、橋げたや高架下などで毎日野宿していたと話している。

捜査本部によると、男子生徒は、家を出た時と同じ服装で、逃走中は着替えていなかった。リュックサックには、日記帳代わりに書き込みをしたピンクっぽい色の家計簿のようなものと清涼飲料水のペットボトル一本が入っていた。《共同通信》

【この日の民主党】

徹底的な再発防止を要請~米海兵隊員わいせつ事件で伊藤NC大臣が談話

民主党ネクストキャビネットの伊藤英成外交・安全保障大臣は7日、去る3日に沖縄県で発生した米海兵隊によるわいせつ事件に対し、被害者に心からのお見舞いを述べる談話を発表した。

伊藤大臣はこのなかで、「民主党は、日米安保体制をわが国の重要な柱とするものであるが、事件の再発が沖縄県民はじめ日本国民の駐留米軍への不信感を増すことを憂慮するものである」と指摘。沖縄サミットを目前に米軍に対して、「改めて厳重なる綱紀粛正と具体的な是正策の策定を求めるとともに、日米両国政府に対して事件の徹底的な解明と再発防止を要請する」とした。

そごう問題等PTが都内2店舗を視察

民主党の「そごう問題等プロジェクトチーム(PT)」の上田清司座長、浅尾慶一郎事務局長らは7日、東京都内にあるそごうの2店舗を視察した。大島敦、小泉俊明両衆院議員も同行した。

有楽町そごう、錦糸町そごうとも金曜日の夕方という時間帯にもかかわらず、1階以外はほとんどお客さんがいなかったが、上田座長が店員たちに聞くと「とくに最近の報道の影響はなく、いつもこんな様子」とのこと。地元・横浜そごうの様子に詳しい浅尾参院議員は、「比べると人が少ない。けっこう厳しいのでは…」との感想を漏らしていた。

PTでは、この日の視察なども踏まえ、預金保険機構の債権放棄問題に対する追及の手を強めていく。《民主党ニュース》



7月7日 その日のできごと(何の日)