平成4190日目

2000/06/28

この日のできごと(何の日)

【よど号ハイジャック事件】田中義三容疑者が帰国

タイで27日夜、警視庁公安部に国外移送目的略取などの疑いで逮捕された元赤軍派のよど号事件メンバー、田中義三容疑者(51)は28日早朝、事件で北朝鮮に出国して以来30年ぶりにバンコク発の日航機で成田空港に帰国、午前8時20分ごろ、ワゴン車で警視庁に入った。公安部は同日捜査本部を設置、よど号事件での田中容疑者の役割や北朝鮮に渡ってからの活動実態、対外工作への関与などについて本格的な取り調べを始めた。田中容疑者は容疑事実について「今のところ黙秘します」と言っているという。

田中容疑者は日本までの移送途中、捜査員とほとんど話をせず硬い表情。2回出された機内食にも手をつけなかったが、窓の外に日本が見えると身を乗り出すように眺めていた。

田中容疑者はよど号事件の国外移送目的略取、同移送、強盗致傷、監禁の計4容疑で逮捕された。昭和44に警視庁本富士署に火炎瓶を投げた事件の放火未遂容疑や、同年に東京都中野区で警察官に火炎瓶を投げた事件の凶器準備集合などの容疑でも逮捕状が出ており、公安部は今後再逮捕して調べる方針。田中容疑者は乗っ取り事件で北朝鮮に渡ったため、公訴の時効が停止していた。

よど号事件では、北朝鮮に渡った9人とは別に、首謀者とされた塩見孝也・元赤軍派議長(58)が懲役18年の判決を受けるなど、これまでに国内で6人が起訴され有罪が確定している。《共同通信》

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【青森県東通村】29歳男が警官を刺殺、短銃奪い逃走

28日午後2時25分ごろ、青森県東通村小田野沢の路上で、同県警むつ署白糠駐在所のS巡査部長(52)がガソリンスタンドで起きた窃盗事件の緊急配備中に手配のレンタカーを発見、制止して乗っていた男に職務質問したところ、男がいきなりS巡査長の腹などを刺したうえ短銃を奪い、車を乗り捨てて逃げ去った。

S巡査部長はむつ市の病院に運ばれたが、午後5時ごろ死亡した。同県警捜査一課は強盗殺人事件として捜査本部を設置。男の行方を追っていたが、午後5時半ごろ、現場から約200メートルの山林で、サバイバルナイフと奪われた短銃を持った男を発見。強盗殺人容疑で男を逮捕し、短銃などを押収した。

男は住所不定、無職M容疑者(29)。「警官に車を止められ、怖くなって刺した」と話しているが、短銃を奪った理由は供述していないという。《共同通信》

【島根沖】航空自衛隊輸送機墜落事故

28日午後2時35分ごろ、鳥取県の航空自衛隊美保基地を離陸して飛行中の第3輸送航空隊第403飛行隊所属のC1輸送機が、島根県・隠岐島の北西約50キロの日本海上空で消息を絶った。空自と海上自衛隊、海上保安庁は救難機や船艇などで現場海域を捜索した結果、C1の主脚など多数の浮遊物を発見、回収した。空自は行方不明になった機体の一部と確認、同機は墜落したと断定した。《共同通信》

【皇太后陛下】殯宮へ

皇太后さまの遺体を納めたひつぎを、お住まいの皇居・吹上大宮御所から宮殿に設けられた安置場所「殯宮」に移す「殯宮移御の儀」が28日夜、行われた。

雨が上がった午後6時20分ごろ、ひつぎは側近に付き添われ、守り刀とともに霊きゅう車で同御所を出発、宮内庁職員ら約550人が沿道に整列し見送った。

ひつぎは宮殿の小食堂「連翠」に設置された殯宮へ運ばれ木枠の骨組みに白布でつくられた奥の内陣へ。天皇、皇后両陛下や皇太子ご夫妻ら皇族方、側近らがひつぎに向かい拝礼した。《共同通信》

【第2次森内閣】閣僚候補出そろう

7月4日の第2次森内閣発足に向け、自民党各派と公明、保守両党の入閣候補が28日出そろい、調整が本格化した。29日に3党党首、幹事長らが会談、30日から週末にかけ森喜朗首相と自民党の野中広務幹事長が各派代表と協議し、煮詰めていく。《共同通信》

【替え玉保険金殺人事件】容疑者が自殺

28日午前2時35分ごろ、愛知県蟹江町の同県警蟹江署の留置場の房内にあるトイレで、愛知の替え玉殺人事件の殺人容疑で逮捕され拘置中の建築金物工事会社社長、A容疑者(53)=同町=が、自分のシャツで首をつっているのを留置管理係の巡査部長(43)が見つけた。A容疑者は収容先の病院で死亡が確認された。

同署はA容疑者が自殺を図ったとみている。1時間前に別の署員が同容疑者が寝ているのを確認したが、発見まで4回の巡回では容疑者本人の姿を確認しておらず、県警監察官室は留置管理に問題があったとみて調査を始めた。

同事件では、偽装事故後のA容疑者の足取りや詳しい動機などが分かっておらず、自殺で真相解明は困難になった。

愛知県警では平成10年8月、西枇杷島署の留置場で窃盗罪で拘置中の男性被告=当時(48)=が自殺したほか、8年には容疑者の自殺が2件あった。

調べによると、A容疑者は、同署1階留置場の同容疑者の房内のトイレで、着ていたポロシャツをねじってひも状にして輪をつくり、扉に引っ掛けて首をつっていた。27日午後9時前まで取り調べを受けたが、冷静な受け答えだったという。

同県警の留置管理規定では、1時間に3、4回巡回する決まり。午前2時に交代した留置管理係の巡査部長が午前2時35分ごろ、巡回から戻り、トイレの扉が半開きになっているのに気付いた。

留置場には房が6つあり、A容疑者は署員が詰める監視台の正面付近の房に拘置されていた。《共同通信》

【この日の民主党】

「目標を果たせなかったこと真剣に総括を」鳩山代表が会見で

民主党の鳩山由紀夫代表は28日、国会内で定例会見をおこない、衆議院選挙で都市部を中心に躍進を遂げるいっぽう、政権交代あるいは自公保の安定多数割れという目標を果たせなかったことについて「総括を真剣におこないたい」との考えを明らかにした。方法については、「常任幹事やネクストキャビネットのメンバーを中心に、政策や戦略などの総括をしていきたい」との方向を示した。

鳩山代表は、森内閣の続投がすんなり決まったことについて、「またしても5人組を中心に続投を簡単に決めてしまったが、選挙結果をどのように受け止めているのか。自民党だけでも38議席、3党では65議席減少しており、きわめて大きな敗退。国民の審判はそれほど甘いものではなかったと受け止めるべきだ」と厳しく指摘した。また、野中自民党幹事長が選挙期間中に(1)特殊法人の廃止(2)租税特別措置の見直し(3)官僚の天下り禁止――などを打ちだしたことについて、「打ち上げ花火とは受け止めていない。政権与党として早期に立法化し、実現に向けて努力されるよう見守りたい」と述べた。

鳩山代表はまた、都市部での票が伸びたことについて「バラマキ的な発想の公共事業が財政の健全化を遅らせ、景気の足も引っ張っている状況が厳しい批判を受けた」と指摘。地方での伸び悩みについては「民主党は他の政党より地方を重視している。しかし(政策が)やや漠然として具体性に欠けるところがあり、十分に理解いただけなかった」と述べた。

とくに関西から西で民主党が弱いことについては、「『1区現象』と言われるほど、民主党は県庁所在地で健闘している。その潜在的な支持者を起点に、大きく県下に広げていくような組織や活動をつくりあげていくことが大事だ」と述べた。同時に、「インターネットなどを活用したネットワーク的な形での組織づくりも十分ありうる」との新しい考えを示した。

「税金でのそごう救済は容認できない」岡田NC大臣が談話

民主党ネクストキャビネットの岡田克也財政金融大臣は28日、経営危機に陥っているそごうに対して新生銀行(旧・長銀)が有している債権2000億円を預金保険機構が買い取り、うち970億円を債権放棄する方針が明らかになったことを受け、「国が税金によって私企業を救済するもので到底容認できない」との談話を発表した。

岡田大臣はまた「ゼネコンなどの問題企業を同じように救済するため、税金が垂れ流し的に使われる先例となる恐れが大きい」と指摘した。《民主党ニュース》



6月28日 その日のできごと(何の日)