平成4162日目

2000/05/31

【野党4党】内閣不信任案を提出

民主、共産、自由、社民の野党4党は31日昼、森喜朗首相の「神の国」発言に対し「明確な憲法違反で、首相としての資格と資質がまったく欠けている」として、内閣不信任決議案を衆院に共同で提出した。

決案の取り扱いは衆院議院運営委員会で協議されるが、野党側は「神の国」発言に対する各党の賛否を明確にするため、本会議での採決を強く主張。これに対し、自民、公明、保守の与党側は採決しないまま6月2日の衆院解散を迎える方針で、国会は総選挙をにらんだ最後の攻防に入った。

これに先立ち、参院は31日午前の本会議で、野党が共同提出した森首相に対する問責決議案を自民、公明、保守3党などの反対多数で否決した。

内閣不信任決議案の提出理由の中で野党側は「森内閣は解散・総選挙を待たず速やかに総辞職すべき」と要求。民主党など4野党の幹事長、書記局長らがそろって伊藤宗一郎衆院議長に会い不信任案を手渡した。羽田孜民主党幹事長が「本会議で適切に処理してほしい」と要請したのに対し、伊藤議長は「適切に処理するよう努める」と述べた。

4党の幹事長らはこの後記者会見し、自由党の藤井裕久幹事長が「与党内に受けて立たない動きがあるが許さない」と強調した。《共同通信》




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【森喜朗首相】選挙を通じ真意を説明

森喜朗首相は31日昼、野党4党が首相の「神の国」発言を理由に内閣不信任決議案を衆院に共同提出したことについて「予定通りのことだろう。厳粛に受け止める」と述べた。また総選挙への影響について「どういうことであれ、一生懸命やるっていうことでしょう」と選挙戦を通じ、国民に自らの真意を説明していく考えを示した。《共同通信》

【第百生命】経営破たん

金融監督庁は31日午後、生命保険業界中堅の第百生命保険(東京都調布市)を経営破たんと認定し、保険業法に基づき解約の停止など業務の一部停止命令を発動した。

同社はカナダの大手生保、マニュライフ・ファイナンシャルと提携、経営再建を目指してきたが、平成12年3月期決算で含み損益を含めた実質債務超過が1222億円に達し、同日開いた取締役会で再建断念を決め、監督庁に報告した。個人の死亡保険金などは来年3月まで全額保護されるが、貯蓄性の高い商品や年金は減額される可能性がある。

監督庁は保険管理人に生命保険協会などを選任し、業務を移転する受け皿会社探しなど破たん処理手続きに入る。生保会社の破たんは日産、東邦両生命に続き、3社目。同庁は「第百生命のような経営状況に陥っている保険会社の報告は聞いてない」と強調している。《共同通信》

【天皇、皇后両陛下】帰国の途

天皇、皇后両陛下は31日夕(日本時間1日未明)、20日から始まった欧州歴訪の最後の訪問国スウェーデンの日程を終え、ストックホルム空港から政府専用機で帰国の途に就かれた。

30日夜はグスタフ国王夫妻ら約200人を招き、ストックホルム市内のホテルで両陛下主催の答礼晩さん会が開かれた。帰国に当たり両陛下は、訪問について「各国で多くの人々から温かく迎えられ、友好の気持ちが示されたことをうれしく思います」と書面で感想を述べられた。オランダについては、あらためて「戦争の傷を負い続けている人々のあることに心が痛みます」と述べられた。

出発に先立ち両陛下は31日午前、ストックホルム郊外のグリプスホルム城を訪問し、城内の「グスターフ三世劇場」でバロック音楽を鑑賞。引き続き遊覧船で湖の複雑に入り組んだ地形を楽しみながら、ストックホルムで国王夫妻と昼食を共にされた。

訪問国のうち公式訪問のオランダでは、日本政府に賠償金支払いを求める元捕虜らのデモもあったが大きな混乱はなく、陛下は晩さん会でのお言葉で「深い心の痛み」を表明。スウェーデンではグスタフ国王夫妻から厚遇を受け、福祉先進国での老人福祉の現場も視察された。《共同通信》

【卓球・福原愛選手】日本代表に

日本卓球協会は31日、賞金総額6万5000ドル(約696万円)を懸けた荻村杯ジャパンオープン(6月15−18日・神戸市立中央体育館)の大会概要を発表し、女子で11歳の福原愛(ミキハウスJSC)がナショナルチームのメンバーとして史上最年少のシニアの日本代表入りを果たした。

女子ではこのほか、世界チャンピオンの王楠(中国)ら外国勢や、日本からシドニー五輪代表の小山ちれ(池田銀行)小西杏(ミキハウス)らが出場する。男子は昨年の世界選手権シングルス優勝の劉国梁(中国)らに、日本の偉関晴光(ラララ)松下浩二(ミキハウス)らが対抗する。《共同通信》

【この日の民主党】

不信任案、適切な手続きで取り扱うよう衆院議長に要請

民主党の羽田孜幹事長と川端達夫国対委員長は31日、共産、自由、社民の幹事長・国対委員長とともに伊藤衆院議長に会い、森内閣の不信任決議案を提出した。その際、明日にも本会議を開き、提案理由説明や討論・採決を行なうなど、適切な手続きで内閣不信任案を取り扱うよう要請した。伊藤議長は「趣旨はわかりました」と答えた。

羽田幹事長は、提出後の記者会見で「これまで自民党側に森首相の『神の国』発言と青木官房長官の答弁疑惑、宮澤蔵相の首相時代の金銭疑惑について、予算委員会の集中審議を求め、党首討論も開くよう要請したが、何一つ回答がない」と批判。

さらに「その一方で森首相は記者会見で釈明したが、明らかに国会での答弁義務を怠っている。これは議院内閣制を放棄するもので、この点でも森首相にはその地位に留まる資質と資格がない。森内閣の支持率が激減している世論調査を見ても、不信任決議案はまさに民意だ」と強調した。

鳩山由紀夫代表も31日の会見で不信任案提出にふれ、「できるだけ早期の成立を求めたい」と明日にでも本会議を開くよう主張。与党が本会議を開かず、たなざらしにしようとしていることについて、「なぜ、不信任案を提出するのか。国民に向かって私たちが理由を述べるチャンスをつくるべき。正面の堂々とした議論を避ける発想は実に寂しい」と批判した。《民主党ニュース》



5月31日 その日のできごと(何の日)