平成4151日目

2000/05/20

この日のできごと(何の日)

【陳水扁氏】中華民国第10代総統に就任

3月の台湾総統選挙で当選した民主進歩党の陳水扁氏(49)は20日、「中華民国第10代総統」に就任した。半世紀以上に及んだ国民党支配が終わり、台湾は選挙による初の民主的な政権交代で、21世紀へ向け新たな時代に踏み出した。

陳新総統は就任演説で「中国が武力行使しない限り独立は宣言しない」と明言。統一の道筋を定めた国家統一綱領も廃止しないと述べ、「台湾独立色」を薄め、「(中台)両岸は善意による和解、協力をすべきである」と訴えた。

新政権に力を加える中国に大幅な譲歩と善意を示し、緊張した対中関係の打開を最優先する姿勢を内外に示した。

陳新総統は「台湾は立ち上がった」と題した演説で、中国が要求する「一つの中国」の原則受け入れについて「民主、対等の原則にのっとって、将来の『一つの中国』の問題をともに処理しよう」と述べ、現段階での一つの中国の原則受け入れを事実上拒否した。

同時に中国が台湾に武力行使しないことを条件に①独立は宣言しない②国名は変えない③二国論を憲法に入れない④統一独立の住民投票は行わない−の「四不」を明言。台湾の地位については「中華民国憲法と国家の主権、尊厳を守る」との抽象的な表現で従来主張していた主権独立国家との表現は使わなかった。

就任式は台北の総統府で行われ、陳新総統は孫文の肖像に向かい「憲法を順守する」と宣誓、「わたしは、人々の福利を増進し国家を防衛し、国民の負託に背かない」と述べた。総統の任期は4年。

中国共産党台湾工作弁公室と国務院(政府)台湾事務弁公室は20日、台湾の陳水扁新総統の就任演説について、「一つの中国」の原則受け入れを回避した上での「善意と和解」の呼び掛けは「誠意に欠ける」と批判する声明を国営通信・新華社を通じ発表した。

さらに陳新総統が「一つの中国」を受け入れるかどうかが、「台湾独立を推進するのかどうかを判断する試金石」になると指摘。明確な「一つの中国」の承認をあくまで迫っていく姿勢を示した。《共同通信》

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【大相撲夏場所】14日目

大相撲夏場所14日目(20日・両国国技館)3年ぶりの優勝を目指す横綱曙と、初優勝を狙う小結魁皇はともに白星で13勝1敗。1差の横綱貴乃花も勝ち、逆転優勝に望みをつないだ。曙は大関千代大海を寄り切り、魁皇は関脇栃東をはたき込んだ。貴乃花は大関出島を寄り切った。かど番の大関貴ノ浪は、新入幕の栃乃花に寄り切られて6勝8敗と負け越し、現行制度では魁傑以来で二人目となる二度目の関脇への転落が決まった。関脇雅山は安芸乃島を下して10勝目を挙げ、場所後の大関昇進の可能性を残した。小結土佐ノ海は勝ち越し。十両は高見盛と若の里が11勝3敗で首位に並んでいる。《共同通信》

【J1】第1ステージ第14節

Jリーグ1部(J1)第1ステージ第14節(20日・国立競技場ほか=8試合)首位攻防戦はセレッソ大阪が3−2で横浜F・マリノスに競り勝って初の首位に立った。C大阪は勝ち点29、横浜は同27で、C大阪が27日の最終節で延長戦か90分で勝てば関西勢として初のステージ優勝となる。

1試合少ない前節4位の清水エスパルスが敗れたため、横浜が90分で勝てば優勝決定だったが、C大阪は自慢の攻撃力で積極的に試合を進めた。点の取り合いで2−2となった後半終了間際にCKから斎藤が決勝点を奪った。

柏レイソルは川崎フロンターレを4−2で下し、ヴィッセル神戸に敗れたFC東京と勝ち点5で並んだ。川崎Fは1分けを挟んで6連敗。清水は粘って延長に持ち込んだが、2−3でヴェルディ川崎にVゴール負け。サンフレッチェ広島は1−0で鹿島アントラーズを退けて3連勝した。《共同通信》

【自由党・小沢一郎党首】与党公約「掛け声だけ」

小沢一郎自由党党首は20日午前、遊説のため石川県入りし、金沢市の金沢ニューグランドホテルで会見した。この中で小沢党首は次期衆院選の与党公約について「掛け声だけならいくらでもできる。われわれが連立に参加した時にやればできたものばかりで、すべて先送りしてきたことが今日(の状況)を招いている」と批判した。

森喜朗首相の「神の国」発言に関連し「天皇を政治の場に軽々しく引き出してくるという感覚は本当にいけない。総理の資格はなく、よくよく反省して辞めていただくしかない」と述べ、あらためて首相の退陣の必要性を強調した。

次期衆院選での自公保連立与党との戦いに関しては「保守党の皆さんは自民党と一緒になりたい人ばかりだから事実上、『自公』との戦いと位置付けている。政策論議抜きの森『自公』政権は野合であり、国民の支持を得ない」と語った。《北國新聞》

【森喜朗首相】大阪入り

5月20日のできごと【森喜朗首相】大阪入り
https://www.kantei.go.jp/

森喜朗首相は20日午後、大阪入りし、都市再生推進懇談会や関西経済連合会との会合に臨んだ。「神の国」発言後、地に落ちた求心力の回復に向けた地方遊説の第一弾。首相は同懇談会でのあいさつで、「この懇談会は故小渕恵三前首相の肝いりでスタートした。小渕さんの思いを皆さんに託し、京阪神地域の再生をお願いしたい」と、志半ばにして倒れた小渕前首相の遺志を引き継ぐ立場を強調した。

また首相は「京阪神地域は東京にはない財産が数多くある」と持ち上げ、関経連との懇談会では「大阪は金もうけだけを考える汚い町。『たんつぼ』と言われている」との首相発言が以前、問題化したことに触れ「あれは人から聞いた話を紹介しただけ」と弁明に努めた。

都市再生推進懇談会であいさつに立った首相は、用意した紙を読み上げただけで、得意のアドリブは封印。二度と問題発言はすまいとの思いがありあり。

懇談会には関西経済連合会会長の秋山喜久関西電力会長や大阪商工会議所会頭の田代和近畿日本鉄道会長らが委員として出席。初会合で首相が出席したにもかかわらず、17人の委員中、約3分の1に当たる6人が欠席。求心力回復が容易でないことをうかがわせた。

森喜朗首相は20日夜、大阪市内で太田房江大阪府知事や秋山喜久関西経済連合会会長ら政財界首脳と懇談し、衆院選について「政権安定のため全力を尽くす」などと決意を述べた。

首相はこの日、市内で開かれた建設大臣の私的懇談会「都市再生推進懇談会」に出席。夜の会合は「のんびりしてもらうことが目的」(秋山関経連会長)として、経済対策や選挙協力などの具体的な話はなかったという。《共同通信》

【フィジー】軍部は大統領支持

オーストラリア公共ABC放送によると、非常事態が宣言されたフィジー諸島共和国の軍部と警察部隊は20日、元首であるマラ大統領と現行憲法を支持するとの声明を発表した。

19日から首都スバの議会を占拠し、チョードリー首相らを人質にとっている武装集団は、同国の政治に大きな影響力を持つ軍部から見放されたことで、一段と苦しい立場に追い込まれることになった。軍部は今後、マラ大統領とともに事態の収拾に取り組むとの姿勢を明らかにした。

オセアニア地域の有力国オーストラリアとニュージーランドに加え、米国も武装集団の行動を「違憲行為」と強く非難し、首相らの即時解放を求めている。

一方、武装集団を率いる元実業家ジョージ・スペイト氏は20日、9人のメンバーからなる「内閣」を発表し、自らを「首相」に指名した。今回の行動についてては、同国のフィジー系先住民の利益を代表していると強調している。《共同通信》

【この日の民主党】

陳水扁・台湾新総統就任で祝意談話

民主党の伊藤英成NC外交・安全保障大臣は20日、台湾の新総統に民主進歩党の陳水扁氏が就任したことを受け、祝意を表するとともに、「(日本)政府が中台関係の安定に対し、あらゆる予防的働きかけをおこなうとともに、陳総統と中国側首脳が早急に話し合いを開始し、中台関係が改善されるよう強く希望する」との談話を発表した。《民主党ニュース》



5月20日 その日のできごと(何の日)