平成4027日目
2000/01/17
この日のできごと(何の日)
【阪神大震災】発生から5年
阪神大震災から17日で丸5年を迎えた。被災地では発生時刻の午前5時46分、市民らがろうそくをともし黙祷、犠牲者6432人のめい福を祈るなど終日、追悼行事が続き、本格的な復興への決意を新たにした。
兵庫県公館で行われた県の追悼式には皇太子さまや小渕恵三首相らが参列。貝原俊民知事は「震災との闘いの軌跡から得た教訓を生かす道を探り、国内外に発信していく」と、21世紀に向け、教訓を語り継ぐことを誓った。
また神戸ポートアイランドホール(同市中央区)で催された神戸市の追悼式で、笹山幸俊市長は「すベーての市民にとって安全で安心な町づくりに取り組む」と、参列した市民ら約4500人を前に約束した。
この5年で被災地は、住宅や道路などの社会基盤はほぼ復旧。ピーク時には約4万6600世帯が身を寄せた仮設住宅も丸5年を目前に解消した。
しかし、本格復興はまだ道半ば。長引く不況で地元経済は低迷し、自宅を再建した人には多額のローンが重くのしかかる。被災者向け公営住宅(復興住宅)の高齢者は孤独感に悩み、肉親を亡くした人の心の傷もいえてはいない。
被災者の間に生活復興の実感は乏しく「8割復興」(笹山市長)「7割回復」(貝原知事)という行政側との溝は深い。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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【 Will Vi】発売
トヨタ自動車は17日、異業種5社の合同プロジェクト「WiLL」の名を初めて付けた小型車「WiLL Vi(ウィル・ヴイアイ)」を発売した。標準グレード(二輪駆動、排気量1300cc、4速オートマチック)の価格は130万円。
【大相撲初場所】9日目
大相撲初場所9日目(17日・両国国技館)曙と貴乃花の両横綱が敗れる波乱。曙は新小結の雅山に突き落としで敗れ、初黒星を喫した。雅山は横綱挑戦8度目で初勝利。貴乃花は小結土佐ノ海にはたき込まれて連敗し、6勝3敗となった。大関は安泰。出島は関脇栃東を下して6勝目。千代大海は5勝目を挙げた。関脇は、武双山が1敗を堅持し、大関復帰を目指す貴ノ浪は7勝目を挙げた。栃東は4敗目。1敗の首位に曙、武双山が並び、2敗で貴ノ浪、雅山、平幕の千代天山、旭天鵬が追っている。十両は琴光喜が8勝1敗で単独トップに立った。《共同通信》
【政界談話室】
○・・・自民党の亀井静香政調会長は17日、衆院解散時期を記者団に聞かれ、「沖縄サミット(主要国首脳会議)の後に決まっている」と断言、早期解散の可能性を重ねて否定した。理由を尋ねると「小渕さんにそんな度胸があるわけない」。これまで講演などでは「小渕恵三首相は決断力がある」と絶賛してきた亀井氏だけに、記者団は「『小渕さんは度胸がある』と言っていたが」と追及したが、「それとこれとは違う話」。政策責任者として、景気回復が解散の前提との思いからの過激発言となった様子。《共同通信》
【小渕恵三首相】対人地雷の廃棄作業に立ち会う
対人地雷禁止条約に基づき、自衛隊が保有する対人地雷の廃棄処理が開始された。17日、小渕総理も出席して、滋賀県新旭町の航空自衛隊饗庭野分屯基地で公開作業が行われた。小渕総理は、爆破前「私が外務大臣在任中から全力を挙げて取り組んだ課題であり、感慨ひとしおだ」と述べた。 《首相官邸》
【中国、ロシア】軍事協力強化で覚書
ロシアのセルゲーエフ国防相は17日、訪ロ中の遅浩田・中国国防相と会談、両国の軍事協力強化を盛り込んだ覚書に調印した。ロシア国防省報道部は覚書の内容を公表しないとしているが、ロシアから中国への武器輸出拡大がうたわれているとみられる。
これにより、軍備増強を進める中国が最新鋭兵器も含めたロシアからの武器や軍事技術の導入を一層活発に進めるのは必至。
また中国閣僚として初めてプーチン大統領代行兼首相と18日に会談する遅浩田国防相は、代行が両国関係の一層の発展を支持していると述べて、大統領選での当選が確実視されている代行への期待感を表明した。《共同通信》
【グラクソ・ウエルカム、スミスクライン・ビーチャム】合併発表
英医薬品の二大会社、グラクソ・ウエルカムとスミスクライン・ビーチャムは17日、両社が合併に合意したと発表した。新会社の売上高は約150億ポンド(約2兆6800億円)、世界市場シェア(占有率)が約7.3%となる。2000年夏までに合併手続きを完了見込みで、売上高では世界最大の医薬品メーカーが誕生する。
世界の医薬品業界は研究開発部門の負担が増大、業界再編が急速に進んでいる。両社は合併により商品流通などのコストを削減し、新薬開発を強化するのが狙いとみられる。
欧米の医薬品業界に比べて再編が遅れている国内メーカーも、海外企業との提携による国際競争力の強化や、本格的な業界再編が避けられなくなりそうだ。
スミスクラインは最大手のワクチンに加え抗生物・質や糖尿病薬に強みを発揮。一方のグラクソは抗潰瘍剤で知られ、いずれも得意分野が異なっており、補完性にも優れた合併となる。
新会社名は「グラクソ・スミスクライン」で、対等合併。3年以内に10億ポンドの年間経費を節約、うち約2億5000万ポンドは新薬などの開発費に投入する。総従業員数は約11万人となり、余剰人員の削減を図る方針。《共同通信》