平成4002日目
1999/12/23
この日のできごと(何の日)
【沖縄県名護市議会】普天間移設受け入れ決議
沖縄県名護市議会(定数30)は23日午前7時前の本会議で、与党議員が提出した米軍普天間飛行場の辺野古沿岸域への移設整備促進決議を17対10の賛成多数で可決した。22日午前に始まった審議は、野党議員の追及で質疑が長引き会期を1日延長。19時間以上に及んだ徹夜審議の末に採決した。
決議を受け、岸本建男市長は27日にも移設受け入れを正式表明。続いて政府は、北部地域振興費として今後10年間に計1000億円の予算を確保することや「北部振興基金」の創設、国と市の基地使用協定締結を目指す方針などを閣議決定し、首相談話を発表する。
海上ヘリ基地反対票が過半数を占めた平成9年12月の市民投票から2年を経て、市議会が初めて新基地建設を容認した。反対派は市長の受諾表明後、リコール運動をするかどうか判断する。
軍民共用空港の建設工法をめぐっては、環境面への配慮などから海上施設中心が望ましいとする意見と、2000メートル以上の滑走路を備えた本格空港を想定して埋め立てを求める声があり、政府との調整が課題になる。
岸本市長は、決議後の記者会見で「議決を私の重大な判断の大きな要素の一つにしたい。地元、漁協に対しては再度、意向を確認したい」と語った。《共同通信》
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【天皇陛下】66歳の誕生日
天皇陛下の66歳の誕生日を祝う一般参賀が23日、皇居で行われた。陛下は午前10時15分から11時半までの間に3回、皇后さまや皇太子、秋篠宮両ご夫妻、紀宮さまとともに宮殿「長和殿」のベランダに立ち、マイクを通じ「世界にも日本にもさまざまな出来事があった一年でした。どうか元気によい新年を迎えられるよう願っています」と宮殿の東庭に集まった参賀者にあいさつされた。
懐妊の兆候があり、13日に検査を受けた皇太子妃雅子さまは、検査後初めて公の場に出席。ワインレッドのロングドレスでベランダに立ち、両陛下らとともに、にこやかに手を振り参賀者にこたえていた。
この日の東京は穏やかな天候に恵まれ、皇居には午前中の参賀に約1万3000人、午後の宮内庁庁舎前での記帳に約4600人(皇宮警察調べ)が訪れた。
一般参賀の合間、陛下は宮殿で皇族方らから祝賀を受けた。午後も小渕恵三首相や衆参両院議長、最高裁判所長官の祝賀を受けたほか、皇族や小渕首相ら約500人が出席した祝宴と外国使節団らを招いての茶会が開かれた。雅子さまは欠席した。《共同通信》
【プロ野球・広島】8選手の入団発表
広島は23日、広島市内のホテルで、ことしのドラフト会議で指名した8選手の入団発表を行った。
3球団の指名が競合した1位の河内貴哉投手(17)は、同じ左腕で、広島のエースとして活躍した大野豊氏の現役時代の背番号24を引き継ぐ。真新しいユニホームにそでを通し「自信のあるストレートで、真っ向勝負できるピッチャーになりたい」と意気込みを話した。
2位以下の木村一喜捕手(22)らは「一日でも早く、一軍で活躍したい」と口をそろえた。達川監督は「8人を自分の息子と思って育てる。いち早く戦力になってもらいたい」と期待を込めた。《共同通信》
【サッカー・天皇杯】準々決勝
サッカーの第79回天皇杯全日本選手権(共同通信社、NHK共催)第6日は23日、仙台市の仙台スタジアムなどで準々決勝4試合を行い、名古屋グランパス、柏レイソル、ヴェルディ川崎、サンフレッチェ広島のJリーグ1部(J1)勢が四強を占めた。
名古屋は前半43分、CKからの好機にウリダが決勝点を挙げ、Jリーグ年度王者のジュビロ磐田を1−0で下し、2年連続の準決勝進出。ナビスコ・カップとの二冠を目指す柏はJリーグ2部(J2)勢で唯一勝ち残っていたモンテディオ山形を2−0で退けた。
3大会ぶりの優勝を狙うV川崎は米山のゴールで横浜F・マリノスに1−0で勝ち、広島はJリーグ第2ステージ優勝の清水エスパールスに2−0で快勝した。《共同通信》
【小渕恵三首相】加藤紘一氏、山崎拓氏と会談
小渕恵三首相は23日夜、自民党の加藤紘一前幹事長、山崎拓元政調会長と都内のホテルで会談した。青木幹雄官房長官も同席した。加藤氏は小渕内閣の経済政策に関して「財政構造改革路線に転換すべきだ」として、過度の赤字国債依存の財政運営を批判。首相は「まずは景気回復優先の立場だ。各方面の意見は聞きたい」と述べた。
会見後、首相は「日ごろ熱心に考えていることを直接聞けたことはよかった」と強調しながらも、9月の総裁選を争った両氏との関係修復については「軋轢もないから修復もない」と記者団に述べ、しこり解消には至らなかったことを示唆した。《共同通信》
【日韓漁業実務者協議】決着
日韓漁業協定に基づき、両国の排他的経済水域(EEZ)の来年の操業条件や暫定水域の資源管理方法を話し合う日韓漁業実務者協議(長官・次官補級)は23日未明に決着し、EEZでの来年1月1日からの互いの操業を一時中断する事態は回避された。
合意によると、平成12年の日本側EEZでの韓国漁船への漁獲割当量は、11年より2万3000トン少ない約12万5000トン、韓国EEZの日本側への割当量は11年と同じ約9万4000トン。
また、竹島の帰属問題を回避するために設定された暫定水域の資源管理方法については、政府レベルでズワイガニ採捕の体長制限や禁止期間の設定などの措置を取ることや、民間レベルで刺し網など漁具標識を設置することなどを協議することで一致した。《共同通信》