平成3999日目
1999/12/20
この日のできごと(何の日)
【マカオ】ポルトガルから中国に返還
大航海時代の1557年以来、442年にわたってポルトガルが統治してきたアジア最後の植民地、マカオが20日午前0時(日本時間同1時)、中国に返還された。
マカオは香港同様「一国二制度」の下、マカオ基本法に基づいて「高度の自治」を保障される中国の特別行政区として再スタート、今後50年間は資本主義体制を維持する。同日未明には特別行政区政府が発足、親中派実業家の何厚鏵氏(44)が初代行政長官に就任する。
返還式典は19日午後11時半(同20日午前0時半)から開催。中国の江沢民国家主席は式典での演説で、香港に続くマカオでの「一国二制度」の成功を誓うとともに、台湾統一をあらためて呼び掛けた。
式典には江主席とポルトガルのサンパイオ大統領のほか、橋本龍太郎前首相、ロイ米国務次官(地球規模問題担当)ら約100の国や国際機関などから約2500人が出席。20日午前0時(同午前1時)を挟みボルトガル国旗が降ろされ、中国国旗を掲揚した。《共同通信》
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マカオが中国に返還された20日、中国の江沢民国家主席と朱鎔基首相はマカオでの式典に出席した後、北京にとんぼ返りして祝賀行事でそれぞれ演説、返還を実現した現政権の功績を内外に誇示し、台湾統一の早期実現に強い意欲を示した。
江主席は同日夜、首都体育館で開かれた「マカオ祖国復帰祝賀大会」に出席。約7500人を前に、マカオ返還は「香港返還に続く中華民族の歴史的な盛事であり、祖国統一の大業を完成させるための重要な一里塚」として、台湾に対し香港、マカオと同様の「一国二制度」原則の下での統一交渉を呼び掛けた。
さらに「台湾当局が歴史の潮流に背かないよう望む」と「二国論」を展開する台湾の李登輝総統らにくぎを刺した上で「いかなる中国分裂のたくらみも決して座視しない」と武力行使の可能性にも触れた。
祝賀大会には江主席ら共産党政治局常務委員の7人全員が顔をそろえ、指導部の団結ぶりを強調した。
一方、朱首相は同日夕、人民大会堂で開いた政府主催の祝賀レセプションで約4000人の来賓を前に演説。朱首相は返還後のマカオ特別行政区の役割について「中国と世界各国の重要な懸け橋と窓口の役割を果たすだろう」と述べ、経済・文化交流で、マカオが中国の改革・開放政策に貢献するよう期待を表明した。《共同通信》
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【JR西日本】「ひかりレールスター」を公開
JR西日本は20日、来年3月11日から山陽新幹線に新たに登場する「ひかりレールスター」を報道陣に公開した。
レールスターは、最新型の700系車両(最高時速285キロ)を8両編成で運用。車体はグレーを基調に窓の下に黄色いラインを配し、外観を一新した。
現行のひかりと同一料金で新大阪−博多間を2時間45分で結び現在より32分短縮、航空便に対抗する。一日に18往復する。《共同通信》
【プロ野球】契約更改(金額は推定)
「評価はしていると言われました。数字からいってそれくらいの評価はしていただかないと困ってしまう」−。巨人の高橋由伸外野手(24)が20日、6100万円増の年俸1億円で契約を更改した。入団3年目での年俸1億円突破は野茂(元近鉄)古田(ヤクルト)らの4年を超え、史上最速となった。
交渉を終えて東京・神田の球団事務所で会見に臨んだ高橋は終始笑顔だった。「金額こそ口にしなかったものの「(1億円の)大台には?」の問いに即座に「まあ、それくらいですね」。ぶぜんとして会見に臨んだ昨年と比較して「去年よりは」と満足感を認めた。
9月14日の中日戦で右鎖骨を骨折し、全試合出場はならなかった。だが打率3割1分5厘、98打点はともにチームトップ。34本塁打も松井に次ぐ2位と圧倒的な数字で“二年目のジンクス”どころかリーグを代表する打者となったことを証明した。
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ロッテの黒木知宏投手(26)は20日、千葉マリンスタジアム内で来季の契約更改交渉に臨み、8000万円アップし、日本人選手では球団史上最高額を更新する年俸1億8000万円でサインした。
今季は初の開幕投手を務め自己最多の14勝をマークしたほか、両リーグ最多の212回2/3を投げ、防御率もパ・リーグ2位の2.50と安定。さらに、大物ルーキー松坂(西武)とハイレベルな投げ合いをするなど、実力だけでなく人気面でも球団ナンバーワンの貢献度と評価された。
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西武の松井稼頭央内野手が20日、埼玉・所沢の球団事務所で契約更改交渉に臨み、5500万円増の1億9000万円でサインした。伊東捕手を抜き、西武では最高年俸となった。
松井は、打率3割3分で年間最多安打(178本)をマーク。3年連続盗塁王も獲得するなど、走攻守にわたって貢献度が高かった。
目標としていた2億円には届かなかった松井だが、「インセンティブをつけてもらったし、それをクリアしたら大台に乗る。大台(2億円)は欲しかったけど優勝していないから仕方ない」と納得していた。《共同通信》
【大阪地検】セクハラ事件で大阪府庁を家宅捜索
大阪府知事選手中にセクシャルハラスメントを受けたとして、元運動員の女子大生(21)が横山ノック知事を強制わいせつ容疑で告訴した事件で、大阪地検特捜部は20日、大阪府庁の知事室や知事公館など数カ所を同容疑で家宅捜索した。
特捜部は既に、知事から事情聴取を終えていることも判明。女子大生の証言は信用性が高いとの判断に達し、近く横山知事を起訴する方針で、知事が女子大生を逆告訴した問題についても、虚偽告訴容疑での立件可否を検討している模様だ。
一方、横山知事は20日、大阪府内の病院に入院、府幹部が病名は「不安定狭心症」と明らかにした。《共同通信》
【政界談話室】
○・・・民主党の羽田孜幹事長は20日午後の記者会見で、自由党と自民党の合流話について「難しい話でなく、結局選挙ということだ」と選挙目当ての動きだとばっさり。さらに「自民党一党だけが長く政権を続けては、思い切ったことはできない。そうではない政治を興そうと、小沢一郎さんたちは自民党を離党した。その状況は変わっていない」と、かつて一緒に自民党を離党した同志に初心に帰れと呼び掛けたが、果たして小沢氏の心に届くか。《共同通信》